『ヘタリア The World Twinkle』キャラクターCDシリーズ声優インタビュー！　香港役・高城元気さん

　現在、dアニメストアほかで絶賛配信中のアニメ『ヘタリア The World Twinkle』。アニメはもちろん、キャラクターソングCDシリーズも好評リリース中です。全8巻発売されるCDには1枚に2人のキャラクターのイメージソングが収録されており、計16人のキャラクターたちの魅力的な歌が楽しめる仕様になっています。

　これまで連続インタビューをお届けしてきましたが、今回は11月6日に発売予定の「キャラクターCD Vol.8中国（甲斐田ゆき）、香港（高城元気）」で、キャラクターソング「開心☆ナイス街」を歌う香港役の高城元気さんにインタビュー。レコーディングについてはもちろん、印象深いフレーズ、歌詞に秘められた思いなど、たっぷりとお話いただきました！

実際に歌うと、よりたのしめる楽曲！

――レコーディング、お疲れ様でした。まずは今の率直なご感想をお願いします。

高城元気さん(香港役／以下、高城)：歌を歌うというよりも踊りを踊っているような感覚の曲だったので、スポーツが終わったあとのような気持ちです。だって、歌詞がものすごくボリューミーだったんです。A4用紙3枚にびっしりと歌詞がつめこまれていて、ビックリしました(笑)。とにかく、それぐらい言葉が詰まった曲です。その分、行数もあるので、気を抜くと別のところを目で追ってしまったりして(笑)。言葉数がとても多いため苦労もありましたが、総合的にはノリノリな楽曲だった事もありとても楽しかったです。

――体力勝負だったんですね。ですが、よほど楽しく歌われたのか、とても晴れやかな表情をされています。

高城：そう！　そうなんです。大変ではありましたが、何よりも楽しさが勝っていたので。収録中、スタッフさんに「休憩されますか？」と言われたのですが、休憩せずに一気に駆け抜けました。それくらい本当に楽しくて、楽しくてたまらない収録でした。

――終わってみて楽しい収録だった、ということですが、「開心☆ナイス街」を最初に聞いたときはどう思いましたか？

高城：バカな！　って思いました(笑)。出だしから前回歌わせていただいたキャラクターソングと同じ方向性の曲だなと思い、「やった！　キタキタ!!」とハイテンションになって喜んでいたら、きちゃった！　と(笑)。ついにここまで来てしまったのかと……。よくぞここまでのキャラクターソングを作ってくださったと感動しました。

――メロディのテンポも早く、歌詞やセリフ量の多い歌ですが、練習をはじめたときは大変ではありませんでしたか？

高城：いや～大変でしたよ。口が回らないということがたびたびありました。普段言い慣れている日本語なのにうまく言えないこともありましたし、香港の地名だったり、名詞だったり、香港に関する情報量も非常に多かったので、まずはそれを理解して歌うのも一苦労でした。また、普段使わない言葉もたくさん出てくるので、口の筋肉がうまく動かなくて。「動け！」と思いながらがんばって練習しました(笑)。

――実際のレコーディングで一番苦労したのはどの辺りでしたか？

高城：「ぶっちゃけケータイみんなが持って普及率（世界一）」のところは言いにくかったです。文字としては至って普通ですし、全然難しくもない言葉なんですけど、テンポが早くて、口がまわりきらなかったです。一番言いにくい言葉は意外にも日本語っていう（笑）。あと、中国語のイントネーションは難しくて、語尾の上げ方はご指導いただきました。よくお店に「歓迎光臨」って看板が飾ってあると思うんですけど、中国語読みすると「フンインゴンラン」って読むそうなんです。僕、普通に「かんげいこうりん」だと思っていたんですけど、この言葉みたいに読み方も発音も、今回はじめて知ることが結構ありましたね。

――漢字なので言葉の意味はなんとなくわかっても、発音だけで考えると、聞きなれない言葉が多くあります。

高城：そうですね。ですので、歌を聞いていて「これってどういう意味？」とわからない言葉あれば、その意味を自分で紐解いていくというのもおもしろいのかなと思います。都合がいいことに、香港の歌詞は漢字で表記される単語が多いので、インターネットで検索しやすいですし。

――どのフレーズも印象的だと思いますが、なかでもここは一番おもしろかったというフレーズを教えてください。

高城：語感なんですけど、「ヤムチャ　ナイチャー　チャチャ　ナイス　カルチャー」とか「タイフーン　カンフー　ほあちゃー」とかは歌っていてすごく楽しかったです。もし、いつか香港のキャラクターソングがカラオケ配信されることがあれば、この楽しみをわかちあえるのかなと思います。

――カラオケ配信されたらファンの方がチャレンジする形になりますね。

高城：そうなりますね！じつは、この歌は音をはめていくゲームみたいな感じの歌なんです。言葉がリズムにはまるとすごく気持ちいいですし。ですので、ゲーム感覚で歌ってもらえたらうれしいです。ただ、カギカッコのセリフがすごく多く、ひとりで歌うのは相当苦しいですけど、複数人ならパートわけができますから、お友達とパートわけをして歌ってほしいなと思います。

――そもそも、第6期をやるという話を聞いたときはどのように思われましたか？

高城：「もう（続編は）ないだろう」と思って、毎回最後のアフレコを迎えるんですけど、じつはみなさん、本当はそんなこと思っていなくて。地球が存在し続ける限り『ヘタリア』の題材は増え続けるので、第6期が決まったというお話を聞いたときも「来ると思ってた！」という気持ちでした。もちろん、本当にやるんだという驚きもありましたから、「おかえりなさい」とファンの方に言ってもらえるのがすごくうれしいです。

――長く続いてきた作品だからこそ、「ここで、まだ終わらないでほしい」という思いもファンの方にはあるかもしれません。

高城：思い返せば、本当に長く続いてきましたよね。『ヘタリア』はシリーズが長いので、第1期の頃は小さくてアニメを観ていなかった兄弟が今は一緒に観ている、とか、姉から妹へ、とか、お母さんから子どもへ、と『ヘタリア』を受け継いでいるというファンの方のお声が多かったのが印象深いです。

――香港というキャラクターを長年演じてきて、高城さんご自身、変化したことは何かありましたか？

高城：ルールを決め過ぎないようにする、ですね。今回のキャラクターソングはリズミカルでたたみかけるような曲なんですけど、香港はそこまでノリのいい子ではなくて、ぼんやりしていたり、クールだったり、時にはだるそうにもしています。そんなキャラクターがここまではっちゃけた歌を歌うわけですよ。だから、「このキャラクターは○○だから、これしかできない」と制約を設けてしまってはいけないんだなと。香港を演じているといつもそう思いますね。「こんな面があるんだ」と演じるたびに気付かされることも多いキャラクターですし、彼から学ぶこともまだまだたくさんあります。

――では、今後『ヘタリア』に期待することは何かありますか？

高城：過去にも香港としてキャラクターソングを歌わせていただいているのですが、他のキャラクターとのデュエットがないんです。香港は絡みづらいキャラクターだからかもしれませんけど、願いが叶うならば誰かとのデュエットをやってみたいです。先生である中国、関係の深いイギリス、彼らとも歌いたいですけど、他のキャラクターたちと出会ったときにどういう反応をするのか見てみたいですね。

――ということは、デュエットしてみたい相手は中国やイギリスということですよね？

高城：まず歌うのは、ですね。今回は中国のキャラクターソングと同じCDに収録されますが、デュエットをしているわけではないので、いつかはセリフの掛け合いのある歌を一緒に歌いたいです。中国、イギリスとデュエットが叶ったら……次はドイツと歌ってみたいですね。ドイツさんにこのノリはどこまで通用するのか(笑)。これだけキャラクター性に富んでいる作品ですから、「まさか……！」という組みあわせで見てみたいです。まじめなドイツさんに、香港がチャラくつっこむ歌をやりたいです(笑)。

――ありがとうございました。最後にCDの発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

高城：世界を題材にした作品ですので、みなさんが望んでくださる限りは、そして地球がなくならない限りは無限に続いて行くと思います。長い目でずっと一緒に楽しんでくれたら嬉しいです。また、「開心☆ナイス街」は一見、難しく感じるかもしれませんが、テンポが早い以外には素直なリズムで進んでいく曲ですので、あきらめずに練習して、カラオケ配信された際には、お友達と一緒に歌ってみてください。

商品情報

【キャラクターソング】アニメヘタリア The World Twinkle キャラクターCD Vol.8 中国・香港

　
発売日：2015/11/06 発売
価格：1,200円＋税

商品詳細はアニメイトオンラインへ。](https://www.animate-onlineshop.jp/affiliate/affland.php?company_id=101&lsurl=https://www.animate-onlineshop.jp/products/detail.php?product_id=1324381&lstid=AMAUTOTRACK)へ。)