情熱的に、気だるげに……あなたの母性がくすぐられる!? ドラマCD『淫魔:熱血な誘惑・怠惰な誘惑』出演・寺竹順さんインタビュー
ハタチ以上の女性のための、超カゲキなドラマCD『淫魔』シリーズ。最新作「熱血な誘惑・怠惰な誘惑」が、2016年5月25日に発売されます。人間と交わり精気を奪うふたりの“淫魔”が主人公(あなた)の夢のなかに現れ、甘い言葉で、優しい口づけで、そして激しい愛撫で誘惑し、官能の世界に導く――という超刺激的な本作。ダミーヘッドマイクで収録されていて、臨場感もたっぷりです!
最新作に登場する淫魔は、元気で騒がしく「あなた」へ素直に気持ちをぶつける“熱血な淫魔”と、マイペースな気分屋で「あなた」を焦らす“怠惰な淫魔”。今回ふたりを演じた寺竹順さんに、収録を終えたばかりのタイミングでインタビューしました! 今作の聞きどころはもちろん、ふたりの淫魔の印象や、収録のこだわりなど、たっぷりお届けします!
■ スイッチが入ると、どちらの淫魔も……
――まずは収録お疲れ様でした!
寺竹順さん(以下、寺竹):5時間の長丁場だったので疲れました(笑)。ドラマCDには色々と参加させていただいていますが、TVアニメだとこんなにたくさんセリフをしゃべることって滅多にないですから。今回は一人二役ということで、けっこう多めにごはんを食べてきたんですが正解でしたね(笑)。
――“熱血な淫魔”と“怠惰な淫魔”を演じられましたが、一人二役は寺竹さんにとって初めてのことですよね?
寺竹:そうですね。台本をいただいた時に、「どうするんだろう?」と思ったんですが、それから「あ、本当にひとりで2役をやるんだね!」と。今日は腹をくくったというか、覚悟を決めて(笑)、収録に臨みました。
――実際に演じてみていかがでしたか?
寺竹:やる前は「どう演じようかな……」といろいろ考えていました。シチュエーションCDやドラマCDでは、わかりやすく、はっきりと、ある種記号的に伝えなくちゃいけない部分があるんですが、普通に人と会話しているような「生っぽさ」も大切にしなくちゃいけないと思っていて。そのふたつのバランスをどうやってとるか……というのは心がけましたね。
例えば普通の日常では、あまりはっきりと挨拶したりしませんよね。「(お)はよござ(い)ま~す」みたいな。そこを「おはようございます」みたいにきっちり記号的にやると、嘘っぽく聞こえてしまうこともあると思うんです。かといって、逆に生っぽすぎてもこういう作品としては成り立たないんじゃないかなとも思うので……。いろいろと試しながらやらせていただきました。
――ふたりの淫魔の演じ分けで、特に心がけたことはありますか?
寺竹:すごく対照的なキャラクターだったので、思ったより演じ分けしやすかったです。どちらかというと“熱血な淫魔”のほうが、芝居的にはやりやすかったかもしれません。“熱血な淫魔”はちょっとお調子者みたいなイメージで、主人公に対して受け身なところもあるんですけど、最終的には情熱的なところが出てきたんじゃないかなと思います。“怠惰な淫魔”は、Sっぽいし一見クールなんですが、どちらかというと「ぬぼー」っとしてるイメージですね。そういうだるそうなところは、ちょっと俺の日常に近いところもあって(笑)、演技にも活かせたかなと思います。
――そんな「ぬぼー」っとした“怠惰な淫魔”も、徐々に激しくなっていきました!
寺竹:スイッチが入るとどちらの淫魔も変わりましたね。そのあたりのギャップも出せたらいいなと思っていました。“怠惰な淫魔”は、主人公にあまり興味なさそうな感じで始まりますが……「スイッチが入ったら、きっと……」という引っかかりは序盤にもあったと思います。演じてみて、それが身体でもわかった感じがしました。
――あえぐ場面の演じ分けは、普通のセリフにも増して難しそうなイメージがあるのですがいかがでしたか?
寺竹:そのへんはもはや、よくわからないですね(笑)。諸先輩方もやってらっしゃるので、聴いて勉強したりはしています。あとは自分自身が参加したこれまでの作品での経験も活かしつつ……ですかね。
ドラマCD・シチュエーションCDって、単純にセリフ量も多いし、絵がないぶん自由度が高いんです。そうなると逆に何をすればいいのかわからなくなることもあるんですけど、想像力さえ追っつければ、無限の広がりがある媒体だと思っています。だから声優にとって良い表現の場でもあるんです。しっかり表現していければいいなと思ってやらせていただいています。
■ 主人公が下にいるときの、「上からの声」も臨場感たっぷりに!
――ダミーヘッドマイクでの収録でしたが、その際に特に心がけていらっしゃることなどはありますか?
寺竹:もちろん台本で指定してある位置どおりにいこうと思ってはいるんですが、少しアレンジさせていただいたりもしています。例えば主人公と正面で話すシーンだったら、もちろんダミーヘッドマイクの正面からしゃべりますけど、日常で会話する時って、完全に正面×正面になるかというと、そうではないこともありますよね? ちょっと斜めを向いたり、それでまた相手のほうに向き直ったり……っていうのが実際だと思います。なので作品の中でも、正面のシーンで実は目を合わせてないセリフがあったり、セリフの途中から目を合わせたり、といった要素をちょっと入れさせていただきました。
――正面のシーンの中で、イスに乗ってダミーヘッドマイクの斜め上から演じる場面もありました。
寺竹:同じ正面でも、主人公が下側にいるシーンはこうしたらどうかと提案してみたんです。その微妙な違いまでマイクが拾ってくれるのかな、どうなのかな……とは思ったんですけれど。
――セリフの途中で立ち上がったりするのがすごく伝わってきましたよ! 目を閉じればそこは……という臨場感でした。
寺竹:それなら良かったです! イスの音とかも鳴っちゃうので難しいんですけれども(笑)。より臨場感が伝われば聴いていてもおもしろいでしょうし。高性能なダミーヘッドマイクならではですね。
――全体を通しての、寺竹さんが思う聞きどころはいかがですか?
寺竹:淫魔ふたりのタイプの違いを楽しんでいただければと思います。会話もそうなんですけど、それぞれが主人公に求めるものの違いなんかもおもしろいですね。ふたりでちょっとずつ違うんですが、でも結果的には「母親」というか「保護者」というか、甘えられる存在を求めてるのかな……というのは共通しているかもしれません。そのあたりも表現できればと思いました。
――確かに、「年下から攻められたい!」という方にとっても楽しめると感じました。
寺竹:主人公に対する独占欲・支配欲がありつつも、ちょっと「保護してもらいたい」「甘えたい」みたいな部分はありますね。淫魔ふたりが、徐々にそうなっていく様子も楽しんでいただければと思います。
あと、“熱血な淫魔”と“怠惰な淫魔”、仲が良いな~と思いましたね。このふたりの生い立ちとかもちょっと気になるなと。ふたりは「友達」って言ってますけど、お互いがお互いのことをすごく受け入れているというか、もはや兄弟、家族に近いような感じもします。ふたりとも主人公のことが好きですけど……普通は嫉妬とかあるじゃないですか? でもそういうのが全然ないというか、乗り越えていける関係なんだなっていうのがすごいと思いました。
――最後に、CDの発売を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いいたします。
寺竹:『淫魔』シリーズ6作目ということで今回、恒例の一人二役をやらせていただきました。僕自身、一人二役は初めてで最初は戸惑いもあったんですが、なんとかスタッフさんの力もあって、形にできたかなと思います。ぜひ楽しんでいただければうれしいです!
――ありがとうございました!
<ドラマCD「淫魔」シリーズ>
『ドSな誘惑・甘い誘惑』/好評発売中/竜仙鳳堂院 斬慈刃琉
『マニアな誘惑・ウブな誘惑』/好評発売中/沖野靖広
『紳士な誘惑・オジサンな誘惑』/好評発売中/マクシミリアン渚
『小悪魔な誘惑・内気な誘惑』/好評発売中/あさぎ夕
『オレ様な誘惑・ワンコな誘惑』/好評発売中/佐和真中
『熱血な誘惑・怠惰な誘惑』/2016年5月25日発売/寺竹順
<通常版>
【価格】2000円(税抜)[各巻]
【品番】FFCO-0138
<ステラワース限定版>
通常版CDに加え、二人の淫魔に取り合われるダミーヘッド仕様のスペシャルミニドラマCD付き!
【価格】2500円(税抜)[各巻]
【品番】FFCO-0138SW
【発売元】Velvet Voice
【販売元】フロンティアワークス
>>『淫魔』公式サイト
>>ステラワース通販サイト
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