本当の自分を求めて歌う……沼倉愛美さん、アーティストソロデビュー記念!単独インタビュー
2016年11月2日、ついにアーティストとしてデビューした声優の沼倉愛美さん。ぬーさんの愛称で親しまれている沼倉さんは、アイドルマスターでは「なんくるないさ〜」でおなじみ、我那覇響を演じていたり、アニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』ではTridentとしてユニットデビューをし、幕張メッセでは伝説的なライブを行ったりしたこともありました。
ファン達が待望していたであろうアーティスデビューの発表は、Twitterなどでも話題を呼び、さらにアニメロサマーライブではデビュー曲「叫べ」を先行披露。その力強い歌声に、圧倒された人も少なくないはず。
今回はそんな新しいステージに沼倉さんに、過去を振り返ってもらいつつ、声優しての姿、アーティストとしての挑戦のお話をお伺いしてみました。
————普段、どういったお仕事をされているのか教えてください。
沼倉愛美さん(以下、沼倉):ゲームとかアニメのキャラクターに声を当てて、物語のある作品のいちスタッフとして働いています。
アニメでもゲームでも、先にシナリオ・作画などの制作作業あり、その後初めて私たちが仕事をできると思っています。
作品ができあがっていく中で、表に立つことも多い仕事ではありますが、私の意識的なところでは、作り手の一人でありたいっていう気持ちが大きいですね。
————なるほど。声優以外にも何かされていますか?
沼倉:基本的には声優としてお仕事をいただいて、そこから派生したことをやらせていただいています。
例えばキャラクターソングを歌ったり、作品のイベントに出ていろんなお話をさせていただいたり、キャラクターとして歌った曲をイベントで歌わせていただいたり。
————今の声優というお仕事は、どのような気持ちで取り組んでいますか?
沼倉:作る側になりたいと思いながら、今も継続して携われているのは、好きだからこそできたことで、やりたくてやっているのであれば「楽しくなきゃ意味がない」と思っています。
様々な仕事を自分の楽しさに変換できるかは大切なことで、今の私の気持ちとしては、ずっと続けていきたいと思っているので、いかに楽しくできるかを意識していますね。
また、演じる時に「その人」を演じることに全うできなければ、次に繋がらないということにある時気づいたので、そこも大事にしています。
————アニメ好きから、そのアニメの表現者になった沼倉さんですが、幼い頃からの声優を目指していたんですか?
沼倉:目指したのは高校生になってからですね。きっかけは友人にアニメが好きな子がいて、ある日ドラマCDを貸してもらったんです。
初めて聴いた時に、音しかない世界で、声だけで全てを表現する仕事を知り、そうした人にすごく憧れを持ったというのが最初の出会いでした。
————仕事として声優を目指す前は何を目指していましたか?
沼倉:ふわふわ生きていましたね(笑)。勉強もそこまで好きじゃなかったので「大学行っても意味がないのかなぁ」と。だからといってOLになる自分も全然想像つかないなと思っていました。
一応、高校受験の時に自分自身と向き合ってみて、小説が好きだったので出版関係の仕事を考えたりしたのですが、何をすればいいか分かりませんでした。
そんな時に、Zガンダムの劇場版公開があると聞き、せっかく見にいくのであれば「アムロから観なおしておいた方がいいな」と思い、最初から全部見たんです。
もちろんテレビシリーズを50話ずつ見ていくのは大変だったのですが、やはり飽きずに見続けられる「何か」があり、10代の私は言い知れぬ深さを作品に感じました。
そしてその時に気がついたのが「やっぱりアニメに携わりたい」という感情でした。
そこでダメ元で声優の勉強し、バイトをして貯めたで養成所に高校三年生から通い始めたんです。その後、今の事務所の「アーツビジョン」に受かり、高校卒業と同時に所属になりました。
本当の自分を求めて歌う
————声優のお仕事を通して様々な経験をし、ついにアーティストデビューを果たしたわけですが、歌うことは好きだったのですか?
沼倉:はい! 学校帰りに友達とカラオケとか毎週行っていました。
外でも誰もいなければ歌っていましたね(笑)。例えば、自転車に乗りながらとかとか! ただ、そういう時に限って道端に止まっている車の運転席に人が乗っていたりするんですよね……。
————歌による表現と役者としての表現は違いがあると思うのですが、表現する上でご自身のアイデンティティってどちらに存在するんですかね?
沼倉:ずっと悩んできたところでもあります。それが見つかるかなと思い、歌い始めたということも一つあるんです。
歌を好きだったとしても、歌うことには向いていないと思っていたんですが、「自分が見ている自分」と「人から見られている自分の形が違う」ということを考えた時に、もしかしたら「外から見ている自分の形」が「本当の自分に近い可能性」もあると思うんです。
だからすごく、望んでいます。自分の歌、自分の表現するやり方を。自分はこれです! って言える自信が見つかることが目標でもありますね。
————今後チャレンジしたいところはありますか?
沼倉:まだ始めたばかりで、完全にスタートを切った感覚はないので、まずは細かいものを一つひとつしっかり経験し、知っていきたいです。
でも、今回は歌を重点的に作らせていただいて、次がもしあるとすれば、踊れるダンス曲を1曲作りたいですし、もっと言えば、それをパフォーマンスできる場があればいいなと思いますね。
そこで一回りというか、曲もCDが出るだけじゃなく、誰かの前で歌って見せて始めて完成する部分もあると思うので、今回作った曲を完成させるためにも、そこまで行けたらなと思います!
————本日はありがとうございました!
これからの挑戦に決心をした、そんな意気込みが彼女の表情からも伺うことができました。デビューシングル「叫べ」では、沼倉さん自ら作詞をしており、こんな歌詞を書かれています。
《決められた限界など壊してしまえ 今!》
自分の決めた限界を今、越えようとしている沼倉さんが「沼倉愛美」として最高のパフォーマンスをしてくれる日はそう遠くないかもしれません。
【沼倉愛美プロフィール】
神奈川県出身。2016年10月新作TVアニメ『魔法少女育成計画』OPテーマ「叫べ」で満を持してデビュー! 『THE IDOLM@STER』我那覇響役や『蒼き鋼のアルペジオ ?アルス・ノヴァ-』タカオ役で注目を浴びる。その演技力はもちろんのこと、卓越した歌唱力とダンスは高いポテンシャルを持つ。代表作は『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-(タカオ)』『SHOWBY ROCK!!(レトリー)』『アルスラーン戦記(アルフリード)』。
リリース情報
■「叫べ」沼倉愛美
TVアニメ『魔法少女育成計画』オープニングテーマ
発売中!
初回限定盤には「叫べ」のMusic Clipとメイキング映像を収録したDVD付き!
[初回限定盤] 1,800円+税
[通常盤] 1,300円+税
【収録内容】
1. 叫べ 作詞:沼倉愛美 作編曲:WEST GROUND
2. 言の葉 作詞・作編曲:篠崎あやと
3. HEY! 作詞・作曲:ゆよゆっぱ 編曲:baker
4. 叫べ (Instrumental ver.)
5. 言の葉(Instrumental ver.)
6. HEY!(Instrumental ver.)
[初回限定盤DVD収録内容]
1. 叫べ Music Clip
2. Making Movie
■「叫べ」リリース記念フリーイベント開催!
11月6日(日)14時 東京:東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ
11月12日(土)13時 愛知:名古屋近鉄パッセ 屋上イベントスペース
11月13日(日)13時 大阪:あべのキューズモール 3Fスカイコート
【内容】
ミニライブ&握手会
※各会場とも観覧はフリーです。
※握手会への参加はCD(初回盤、通常盤とも)に封入される参加券(1枚につき1回)が必要となります。
※3会場とも「優先観覧エリア入場券」を当日配布いたします。配布時間等詳細は決まり次第お知らせします。
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