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『きんとうか』パッケージイラスト&アーティストインタビューが到着

BLPCゲーム『きんとうか』パッケージイラストを公開! 楽曲担当のいいくぼさおりさん、保坂康介さんインタビュー&楽曲解説をお届け

 2017年3月17日に発売される、GRISEDGEの第2弾BLPCゲーム『きんとうか』のパッケージイラストが公開されました!

 さらに、ボーカル曲の作曲・歌唱を担当するいいくぼさおりさん、作詞を担当する保坂康介さんのインタビューとOPテーマ「十字路」、挿入歌「あやとり」、メインテーマ「一輪の想い」それぞれの制作秘話が到着しました!

 見どころのある濃いインタビュー内容となっており、さらにゲームが楽しめること間違いありません! 『きんとうか』をプレイする前にぜひご覧ください。

いいくぼさおりさん&保坂康介さんのインタビューが到着!

──「きんとうか」の企画を聞いたときや楽曲を制作してみての感想、また、全楽曲を通じての 聴きどころを教えて下さい。

いいくぼさおりさん(以下、いいくぼ):楽曲制作の取材をかねて布着田にきんとうか(彼岸花)を見に行ったんです。一面満開に咲く彼岸花は地面からふわりと浮いている様でもあり、とても幻想的で心に強く残る景色でした。事前にいただいていたゲームのシナリオのイメージと重なり、風が吹く度に大切な人が手を振ってくれているように揺れていたんです。そのイメージを持ちながら曲作りを進めていきました。

楽曲は「和風で切なくPOPに」というリクエストがあったので、誰もが馴染みのある童謡と、物語を更に彩れる映画音楽をMIXしたようなメロディを心がけ作らせて頂きました。

保坂康介さん(以下、保坂):資料用の絵コンテを見せていただいた時に、舞台となる瀬戸内海の美しい景色と夏の青空がとても印象的で美しく見えたんです。その時に「美しいものの中にある儚さをテーマにしたらどうかな」と、イメージしたことを覚えています。それはきんとうかのストーリーとマッチしてるように感じました。

BLゲームということで、多少の不安もありましたが、ストーリーやテーマの面白さに魅かれました。だからBLというカテゴリーに必要以上にこだわらず、人と人が想い合うことの美しさと儚さをテーマにして歌詞を書こうと思いましたが、そうは言っても結局最後までBLが頭から離れず、歌詞はかなり苦戦しましたが(汗) いい勉強をさせていただきました。

──OPテーマ「十字路」、挿入歌「あやとり」、メインテーマ「一輪の想い」について、それぞれどういったイメージ・テーマで制作しましたか。またメロディ・歌詞の聴きどころや、制作時の思い出深いエピソードがあれば教えて下さい。

──OPテーマ「十字路」について

いいくぼ:ワクワク感とドキドキ感でしょうか。オープニングテーマということで物語が始まる時のワクワク感と、自分で道を選びながら進むことのドキドキ感を心掛けました。季節は「夏の終わり」でもあるので、残暑の青空、入道雲、蝉の声、通り抜ける風、旅の始まりを感じられるような、明るい仕上がりになっています。

保坂:「十字路」はオープニングテーマということだったので、楽曲の躍動感もそうですが始まりを感じさせるような歌詞に仕上げたかった。瀬戸内海の青空の元、少年が静かに目を見開き、海から駆け上がってくるような風が少年に吹きつけ、一気に躍動していくようなイメージです。ゲームを始めるにあたってのプレイヤーの皆さんへのメッセージを含んでいます。人生も恋愛もこの先何が起こるかわからない、いつか十字路に立たされるだろう、どちらに進むかはあなた自身が決めること。1つ1つを決断し選択した先に未来があるというか、だからあえて「ねえ、きみはどこへ行く?」と投げかけてみました。

──挿入歌「あやとり」について

いいくぼ:重要なシーンとこの曲が絡み合うとのことだったので、かなり悩んだ曲でもあります。和をテイストに幻想的で日本らしい繊細なメロディを心がけました。こだわったのはBメロからサビに向かう時の、違和感のない転調です。皆さんがこの曲を聞く時には物語の軸に差し掛かっている頃だと思うので、作品の感動を後押しできるメロディになっていたら嬉しいです。

保坂:あやとりって、たった1本の紐が様々な美しい形を生み出しますよね。特に2人で渡しあっていくあやとりは息が合わないとすぐにもつれてしまうし、相手が受け取りやすいように手の角度を変えてみたり、お互いが相手を想い合わないとうまくいかない。とてもデリケートで繊細で日本人らしい遊びだと思うんです。きんとうかの複雑な人間関係や恋愛模様を何に例えればいいのかを悩み抜いた結果、繊細で複雑なあやとりにたどり着きました。「あやとりが絡むことなくこの指からきみの指へそんな風にこの想いを 手渡せればと願ってた」という歌詞に託してみました。

──メインテーマ「一輪の想い」について

いいくぼ:一番始めにこのメインテーマの制作に取り組んだのですが「和風で切なくPOP」というリクエストに応えられるよう、何度かの書き直しをして、かなりの曲数を提出して、これは本当に大変でした(笑)。でもそのかいあって「きんとうか」に一番似合う楽曲が作れたと思います。トミー礒江さんのアレンジも素晴らしくてサウンドにチェロを起用しているのですがチェ ロの響きが切なさを引き立ててくれています。取材で見に行ったきんとうか畑の景色が作品に重なり、この曲で間違いなかった!と納得できた作品です。

保坂:5曲のうち最初に手掛けた作品ですが、まずは『きんとうか』のゲーム制作の方々が描こうとしている世界観やテーマをシナリオを何度も読み込んで理解することから始めました。「伝きれない想い」をテーマにしています。“きんとうかは死者の想いが咲かせる花”というゲームの圧倒的なテーマがあったので、これは歌詞としては難解なテーマでJ-POPではそういうテーマはまずありえないというか (汗) どう書けばいいのか全くわからなかった(笑)。

とにかく書き出しが決まらず、1行目は“死というイメージを包み込むような優しく儚いイメージ”を出せればと思ったのですがたどり着いたのが「それは昔のことまるで明日のこと」です。きんとうかが静かに語りかけているような、儚い想いがぼんやりと浮かびあがっているような、そんなイメージです。

▼OPテーマ「十字路」挿入歌「あやとり」試聴動画


★ゲーム序盤のプレイムービーが公開中!
>>GRISEDGEch

いいくぼさおりさんプロフィール
ボーカル曲担当アーティスト:いいくぼさおり
“Piano Girl”
圧巻のライブパフォーマンスでライブハウスシーンを席巻中!
3歳からピアノを始め、音大声楽科在学中に作詞作曲ライブ活動を開始。高校時代、某事務 所で漫才修行。『ぐるぐるマイク』は今や彼女の代名詞。こんなにも切なく、心温まる楽曲から、真摯でありながらユーモア溢れる楽曲まで、自由な発想とセンスから生み出される音楽は単なるポップに納まりきらない。澄んだ歌声、心に響く歌詞、繊細かつ大胆に歌と掛け合うピアノ、その1つ1つのライブパ フォーマンスは従来の弾き語りのイメージをも覆す。

ピアノの実力にも定評があり、現代女性ピアニストを特集した本『W100 ピアニスト女性演 奏家たち100人』に選ばれ掲載されたほど。(矢野顕子、フジコヘミング、綾戸智恵、奥華 子などが掲載) 声・ピアノ・楽曲・パフォーマンスがこんなにも調和しているアーティストは他に類を見な いだろう。

>>オフィシャルWEBサイト

『きんとうか』作品概要
【あらすじ】
きんとうか。それは願いを送る華―
主人公・鈴村颯太は祖母の葬儀のため、 十数年ぶりに海を渡り、父の故郷の島に帰っていく。瀬戸内海に浮かぶ小さなその島は、 生きている者と同じように、 死者を想い、慈しむ、優しい風習の残る島だった。祖母を送るための「華おくり」の儀式や、 成長した幼馴染のよそよそしい態度に戸惑いながら、 颯太は祖母の通夜の夜、 過去に亡くした知人に似た、記憶のない男に出会う。

波のように繰り返される、出会いと別れ。それは死者の想いが咲かせるという花、 きんとうかが見せる奇跡か幻か――。

シナリオライター:都志見文太(代表作「アイドリッシュセブン」など)

【商品情報】
ジャンル:ADV
年齢制限:18歳未満購入禁止
対応機種:日本語版 Windows Vista/7/8/10(32bit/64bit)
価格:(通常版)8,900円+税
発売:2017年3月17日(金)予定
企画・制作:GRISEDGE
キャラクターデザイン:沢田ジュリオ
シナリオ:都志見文太
音響制作:ZIZZ STUDIO
主題歌&挿入歌:いいくぼさおり

【出演】
鈴村颯太:古河徹人
逢己宗定:波夏至岩亜鉈
渡利愁:やじまのぼる
渡利恭: 須賀紀哉
司:ワッショイ太郎、他

>>公式HP
>>公式Twitter(@kintouka)

(C)GRISEDGE
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