千矢たちの絆に負けない曲を──『うらら迷路帖』ED歌う、アニソンとアイドルの架け橋【ルーチェ】インタビュー
2017年1月より放送中のTVアニメ『うらら迷路帖』のエンディングを華やかに彩っているのは、Luce Twinkle Wink☆(ルーチェ・トゥインクル・ウインク、以下ルーチェ)。「輝く瞬間(トキ)をトキメキに!」のキャッチフレーズのもと、アイドルとアニソンの架け橋を目指し活躍中の5人組で、昨年『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った ?』(以下ネトゲの嫁)のオープニング「1st Love Story」で念願のアニソンデビューを果たしました。その一方、fripSideのバックダンサーとしても活躍し、ハイレベルなパフォーマンスにも熱い視線が集まっています。
そんな追い風が吹く中、3月7日に『うらら迷路帖』のED『go to romance>>>>>』をタイトル曲にしたシングルがリリースされます。アニメイトタイムズでは、シングル発売直前の彼女たちを直撃! お互いの言葉に頷いたり、驚いたり、笑ったりと、終始明るいムードのなかで、それぞれの「いま」の気持ちをたっぷりと語っていただきました。
――まずはアニソンデビューもあった2016年を振り返ってみるといかがですか?
板山紗織さん(以下、板山):アニメやアニソンのイベントにも出ることができて、アニメのファンのかたが会いにきてくれる機会が増えて。初めての出会いがたくさんな1年だったんです。たくさん刺激をもらえて充実した1年になったなぁって感じました。
桧垣果穂さん(以下、桧垣):ルーチェはアイドルとアニメソングの架け橋になることを目標にしているんですが、アニソンを歌わせて頂く前から、ライブや定期公演などでアニソンカヴァーを披露したりしてその意志を示していたんです。現在は私たち自身のアニソンを歌えるようになって、その目標にまた1歩近づくことができたんじゃないかなって思います。
錦織めぐみさん(以下、錦織):『うらら迷路帖』のEDが決まったときに、「あの『ネトゲの嫁』の!」って言われる機会があって。一作品、主題歌を担当させていただくと「ルーチェって誰?」じゃなく「『ネトゲの嫁』のOPの!」って気づいてもらえることが嬉しいなって。
あと、もともとのアイドルとして応援してくれるファンのひとたちがアニメを好きになるってパターンもあったのがすごく新鮮というか。アニメファンとアイドルファンが仲良くなっているところを特典会とかで目撃して、私たち本当に架け橋になれているのかなって思ったことがあったので、これからもアニソンを歌っていって、かつ、ダンスがすごいね、アイドルだね!って言ってもらえるようなアーティストでいたいです。
宇佐美幸乃さん(以下、宇佐美):もともとアニメが大好きだったんですけど、アニソンに実際に携わることができて、もっとアニメが好きになった1年で。『ネトゲの嫁』のときは本当に右も左も分からない状態でしたが、たくさんの方が動いてひとつのアニメができているんだなということを深く知ることができました。
常に感謝の心を持ちながら活動しようって気持ちにも繋がって、ルーチェとして成長できたなって思います。アニメにとってアニソンがどれだけ重要かもわかったので、自分たちのアニソンももっと大切に歌っていきたいなと思ったし、その経験をこれからも生かして活動していきたいなって。
深沢紗希さん(以下、深沢):もともとアイドルとして応援していてくれた方がアニソンイベントにも行ってくれたり、アニメから知ってくれたかたがルーチェのイベントに来てくれたり……。さっきも話に上がっていたとおり、アニソンとアイドルの架け橋になることが少しずつできたんじゃないかなって思えた1年でした。ルーチェをたくさんのかたに知ってもらえたことがすごく嬉しかったです。
――メンバー同士で「成長したなぁ」と思うところはありますか?
板山:リーダー(宇佐美)のリーダー力がすごく上がった! すごく引っ張っていってくれるんです。
錦織:宇佐美的なリーダー像っていうのが明確になってきて、それをモノにしていっているのかなぁって感じ取れるくらい、私たちのことをしっかりまとめてくれているので、頼っちゃいますね。
桧垣:幸乃ちゃんってまとめることが上手なんです。4人が自由に話していてもちゃんとまとめてくれて、結論まで出してくれるので、安心していっぱい話せちゃいます! ……幸乃ちゃんは大変だと思うけど(笑)。
宇佐美:嬉しい(笑)。私から見ると……みんなこだわりが強くなった気がします。歌とダンスに対する情熱がメンバー等しく全員が持てているなって。あと、MCの担当分けがハッキリしました。前はそこまで明確なポジションがなかったんですけど、リリースイベントでそれを培った気がしています。
リリースイベントは単独ライブに比べて曲数が少ない分、MCを充実させたいなと思っていて。それで毎回違うトークテーマを設定しているんです。そのなかで自然とツッコミ役やまとめ役ができていって、めめたん(錦織めぐみさん)のツッコミ役が覚醒したんです(笑)。
錦織:そうなんです。今や私以外のメンバーは誰もつっこまなくて、つっこまないとフリーダムすぎてヤバイ!って(笑)。でもそのめめたんのツッコミが面白いよ!ってMCまでも楽しんでくれる方も増えてきて、曲だけではなく、そういうところも成長を感じた部分ではありますね。あと「こういう言い回しにしたほうが、来てくれたひとの心に届くんじゃないか」みたいなことを考えるようになって、さらにいい言葉を選出してMCを作るようになりました。
――自然と演出面での成長もあったのでは?
宇佐美:毎回のライブのセットリストや内容はセルフプロデュースしてるんです。今までは悩むことも多かったんですけど、例えば「アニメと掛けたこれをやろうよ!」みたいな感じで自然とやりたいことが増えてきて、メンバー発信でいろいろなアイディアが出るようになりました。
メンバーと嬉しい気持ちを共有して、二つ目のタイアップをファンに報告
――『うらら迷路帖』のEDのお話をいただいたときの心境はどうでしたか?
錦織:私は友達が『うらら迷路帖』が好きで、薦められて原作の漫画を読んでいたんです。そのあとに『うらら迷路帖』のお話をいただけたので、えーすごい!って。決まったあとに友達から連絡がきて「何? どういうこと?」って嫉妬の連絡がきて(笑)。不思議なことに何かの縁があったのかなぁって思いました。すごく嬉しかったです。
桧垣:主題歌が決まった前後に、偶然ルーチェのスタイリストさんとご飯に行っていたんです。で「今聞いたんだけど、今回和なんだね!」って話になって。そのあとに「ルーチェの意見を参考にしたい」って言ってくださって、衣装選びに行ったんです。
そのときもすごく新鮮で。これまで和テイストの曲や衣装にチャレンジしたことがなかったので、どんな感じになるんだろうって想像がつかなかったんでけど、合わせてみたらすごく可愛いし、アニメの世界観にも合うなって。衣装の段階から携われたこともすごく嬉しかったです。
板山:私こういう女の子の出てくるほわっとしたアニメが大好きなんです。だから『うらら迷路帖』のエンディングに決まったときは嬉しくて。はやくファンのかたに伝えたい!って思ったんですけど、(情報解禁が)まだ先だったのでうずうずしてて。
ファンの方は私がそういうアニメが好きだってことを知っていたので「いーちゃん(板山紗織さん)、よかったねぇ」って声をかけてくれて。一緒に喜べたことがすごく嬉しかったです。選考上映会のときは嬉しすぎたのとアニメの感動とで、涙が止まらなくなっちゃって。そしたら横でかほハム(桧垣果穂さん)とかもすごく泣いてました(笑)。
宇佐美:私は前回がオープニングだったので、いつかエンディングもやりたいなって思った一週間後くらいに(スタッフから)突然資料と曲と歌詞を渡されて、「『うらら迷路帖』のエンディングに決まったから聴いてみて」って言われたんです。
すごく嬉しくて、ビックリしちゃって。オープニングはこれからの期待感やワクワク感があるもので、エンディングは「次も楽しみだな」って思わせてくれるものじゃないですか。そういう気持ちを表現できるような曲をルーチェで作りたいなと思っていたところだったんです! だからお話をいただいたときはすごく嬉しかったです。
――本当に縁があったんですね。ところで資料や歌を渡された、とおっしゃっていたんですけど、全部一気に渡されたんですか?
宇佐美:はい(笑)。5人でいるときに、いきなり。これまではイベントのステージ上などでサプライズ発表で知らされることが多かったのでビックリしました。
錦織:逆にサプライズだったというか。するっと「『うらら迷路帖』のエンディングだから」って言われて「えええ!?」って感じだったよね(笑)。「ちょっと待ってください!」って。
深沢:そのときは本当にビックリして。ファンの方に知ってもらう1、2か月前だったんですよね。発表まで誰にも言えなかったので、このウズウズした気持ちをどう抑えればいいんだー!って思ってたんですけど、メンバーと嬉しい気持ちを共有して、めちゃくちゃ大きくなった気持ちをファンの皆さんに伝えられたことも嬉しかったですし、伝えたときにすごく喜んでくれたことがなにより嬉しかったです。
メンバーが考える楽曲のイメージ
――『go to Romance>>>>>』のレコーディングはいかがでしたか?
錦織:ルーチェの場合、まずはおのおの1曲丸ごと歌って、そこから歌割りを決めていくんです。『go to Romance>>>>>』はルーチェ史上初っていうくらい早口で。最初まるっと歌うとき、早口の部分は少し悪戦苦闘といいますか……口が回らないよー!ってみんなで話しながら歌いました。
――言葉遊びっぽいフレーズが散らばってますもんね。
宇佐美:難しかったです!ここのパート誰になるんだろう?って思いながら歌ってたりして。どこのパートを歌っていても楽しかったですね。
板山:セリフっぽい言葉が多いんですけど、ほかのメンバーの歌を聴いたときに「こういう歌い方もあるんだ!」って発見がありました。自分が思っているニュアンスとはまた違う歌い方をしていて、聴いているのが楽しかったです。
――後から歌割りを決めるって面白いですね。すごく可愛い曲なんですけど、それぞれの個性もしっかりと活きているのは、そういう経緯があるからなんですね。
宇佐美:声の特徴を聴いてみて、曲がいちばんよくなるような形でプロデューサーの方が選んでくれるんです。でもほかのメンバーのバージョンもぜひ聴いてほしい!(笑)
――聴いてみたいです! 曲のイメージはそれぞれありました?
錦織:<美少女 ライバル投入!?>という言葉があるんですけど、気が強いんだけど少しドジっぽい、ヌケてる女の子なのかなと思いながら歌いました。あと<純愛って なーんて 面倒くさいんだ!>っていう飾らないフレーズが私は好きで。主人公が心から叫びたがっていることを声質に合わせて歌いたいなと思ったので、演じるっぽく歌いましたね。
宇佐美:私が思ったのが、なんてマイペースな子なんだろう!って。まだ出逢ってもいないのに、ここまで恋に対して想像できるって凄いと思うし、可愛いなって。<恋に恋して>という歌詞のとおり、実際女の子って恋に恋する時期ってあると思うんです。小学生の時とかって(笑)。そんな時期の女の子になったつもりで歌いました。
桧垣:ルーチェは可愛い声の子が多いのですが、私は声が低めなので、可愛いところは可愛く歌って、他のところは自分の個性を生かした歌い方をしてみたんです。ボイトレの先生に<やだやだ やっぱり見つからない>から<純愛って なーんて 面倒くさいんだ!>の部分は特に可愛いところだから、あとは自分らしさを出せればいいんじゃないかなってアドバイスをいただいて、確かにそうだなって。そこの一連の流れの言葉のときは、自分が3歳児っていう設定で、最大限に可愛い歌い方をしてみました。
宇佐美:低く設定しすぎじゃない!?(笑) でも確かにかほハムは声に色っぽさや艶っぽさがあるので、3歳くらいでちょうどいいのかも(笑)。
桧垣:5歳だと大人っぽいので、3歳に(笑)。
深沢: (笑) イメージとはまた違うかもしれないんですけど、とにかく早口なので、一人で歌ってると思うとパスができないんです(笑)。ボイトレでも「次のパートを歌う人にパスをするつもりで歌いなさい」って言われて。なので、それを意識しながら歌いました。
――結構なマイクパスがありますよね。
宇佐美:一言一言でメンバーが変わっていくんです。アタフタと歌割りは変わっていくんですけど、その楽しさは残しつつ、一連となった歌詞をライブでも届けられるようにと思いながら歌っています。
――実際アニメでエンディングを見たときは、どんな印象でしたか?
錦織:歌詞に沿った映像になっているのがすごく嬉しかったです。それもルーチェを表現してくださったのかなって思ったりして。
――確かに! 千矢ちゃんたちが、ルーチェの皆さんと重なる瞬間がありました。
一同:嬉しい!
錦織:千矢ちゃん、紺ちゃんの絆に負けないくらいの『go to Romance>>>>>』を届けたいと思っていたのでピッタリというか。『うらら迷路帖』も仲間や絆を表現している作品なので、私たちも負けられないって思いながらいつも歌っているんです。エンディングは自分たちとリンクして、嬉しい気持ちになっちゃいました。
桧垣:『うらら迷路帖』のハッシュタグを辿りながら放送を観ていたんですけど、視聴者の方々が「これってもしかしてルーチェじゃない?」みたいなことをつぶやいてくださっていて。それを見たときに、ルーチェがちょっとずつ広まっていってる!嬉しい!って。『go to Romance>>>>>』はエンディングとライブでは印象がすごく違うってファンの人たちにも言われるんです。ライブだと振付があって曲の良さがもっと出ていると思うので、これをキッカケに気になってくれた方はライブにも来てくれたら嬉しいなって。
好きなキャラクターと自身のイメージがシンクロ
――『うらら迷路帖』の好きなキャラクターも教えていただきたいです。
板山:私は、ほわっとしいてるノノちゃんが好きです。ノノちゃんが喋るとなんだか泣きそうになるんですよね私。引っ込み思案な性格で、応援したくなって、ノノちゃん頑張って!って。
――自分とリンクするところがあったりします?
板山:私も恥ずかしがり屋な部分があるので、少し似ているというか。共感するところがあって、それも含めて応援したくなります。
桧垣:私は小梅ちゃんがいちばん好きです。小梅ちゃんの明るいところも好きですし、かと言えば意地っ張りなところもあって、それがすごく女の子らしいなと。自分に正直に生きているところが可愛いし、守ってあげたいって思ってしまいます。
錦織:色(イメージカラーのラベンダー)が一緒だよね。
桧垣:そうなんです。親近感もあって、ファンの方から「っぽいね!」と言っていただけることもあるので、嬉しいなぁって。小梅ちゃんをイメージしたヘアメイクでステージに立ったこともあります!
――やっぱり共通するところがあるんですね。錦織さんはどうですか?
錦織:私は佐久隊長がいちばん好きで。迷路町を守っている傍ら、千矢ちゃん紺ちゃんの4人を心配しながら見守っているところが可愛いなぁって思いますし、かっこいい部分もあって憧れられる存在なので、いちばん好きだなぁって。
宇佐美:似てるよね! 最初にアニメを見たときに(佐久隊長を)「めめたんっぽい!」って思って。佐久隊長って基本はビシバシ突っ込んでいくタイプじゃないですか。めめたんもストレートに言うところがあって、かと思いきや抜けている部分もあって。そしたら「佐久隊長が好き」って言ってたんで、ビックリしました(笑)。
錦織:嬉しい! 自分ではそんなに意識したことはないんですけど、やっぱりショートヘアの女の子が可愛いなと思ったりするので、そこは目がいっちゃうところではありますね。
――似ているキャラクターに惹かれる、というのはありますよね。
宇佐美:ああ。確かに……そういうところはあるかもしれません。最初に資料を渡されたときに「この子可愛い!」って思ったのが紺ちゃんでした(笑)。
――まさに黒髪のストレートで。
宇佐美:本当に気が付いたらって感じなんですけど、今までのアニメも黒髪のストレートの子に弱いみたいで、『ラブライブ!』では海未ちゃんがすごく好きなんです。やっぱりリーダーっぽくて、真面目で冷静なキャラクターが好きです。
実際に『うらら迷路帖』を観たら「なんていい子なんだろう!」って。主人公は千矢ちゃんなんだけど、キーマンといいますか。「なんて紺ちゃんいい子なんだー」って拍手しながら観てしまったりして(笑)。これからも紺ちゃんを推していきます!
深沢:私は千矢ちゃんがすごく好きです。みんな好きなキャラクターが違っていてビックリ(笑)。第一印象は紺ちゃんが可愛いなと思ったんですけど、先行上映会で1話、2話を観させていただいたときに、すごく元気で何事にもまっすぐに突き進んでいく千矢ちゃんに心を奪われまして……こっちも元気をもらえるんですよね。それから千矢ちゃん一筋!って感じなんです。
錦織:確かに似てる~! さきちゃん(深沢紗希さん)は、ルーチェのリーダーを一時期やってたこともあるんです。そういうこともあるのか分からないんですけど、ムードメイカーというか、ピンチのときもチャンスに変えてくれるような明るい存在なので、そういうところが千矢ちゃんに似ているのかなぁって思います。すごくポジティブ。
宇佐美:で、ちょっとおバカちゃん(笑)。それが可愛い。
深沢: (照れた様子で)嬉しい~。
――すごい! みなさんバラバラで、それぞれのキャラクター性も伝わってくるというか。
宇佐美:本当ですね!
ルーチェのことを知り尽くしたような歌詞に注目の『meteor bell』
――分島花音さんが作詞を手掛けている『meteor bell』(初回限定/通常盤Aタイプ収録)はまさにルーチェの歌というか。歌詞には5人の名前が入っていて。
深沢:メンバーの名前が入ってる!って私たちもビックリしました。私たちのことを考えてくれているというか、ルーチェのことを思って歌詞を書いてくれたんだなということが伝わってきてすごく嬉しかったですし、この5人じゃないと歌えない曲だなって思いました。
宇佐美:ルーチェのことを最初から全部知ってくださっているのかなって思っちゃうくらい、代弁してくださったというか。私たちの気持ちを書いてくれていて、いろいろ想像して書いてくれたんだろうなと思って。その気持ちが嬉しかったです。
錦織:『meteor bell』の歌詞が分島さんって聞いたときはすごく嬉しくて。分島さんの曲は以前から大好きで。『サクラメイキュウ』、『world's end,girl's rondo』が特に好きなんです。『meteor bell』の歌詞は……ルーチェも山あり谷ありじゃないですけど、いろいろなことがあったなぁって思わせられるし、歌いながら感動することがあって。
桧垣:私も最初の披露のときに泣いてしまいました。名前が一人ずつ入っているところを読んだときに、自分の存在がちゃんとルーチェにあるんだなって思ったんです。悲観的な話ではないんですけど、自分はルーチェの中で何ができるんだろうって考えることがあって。
そういうときにこの歌詞を読んだら、自分はここにいるんだぞって思えました。自分たちの曲だけど、この歌詞にすごく励まされるというか、勇気をもらえました。ファンのひともうるうるしながら聴いてくれて、それもまた感動的でした。泣き曲です。
――<この仲間で何度も乗り越えてきたよ>という歌詞は特に響くものがありました。
宇佐美:昔を振り返る歌詞もありつつ、未来の先を示すような歌詞もあって、いまのルーチェととてもリンクしているというか。列車、切符、出発という電車に例えた歌詞が出てくるんですけど、いまのルーチェも夢に向かって進んでいく道の途中の駅にいると思っているんです。まだ続いている夢に向かって頑張ろうって思える曲です。
―― 一人ひとりが成長していくたびに、この曲も成長していくんでしょうね。
宇佐美:そうですね。その日の気持ちによっても全然違う曲になりそうだなって。感情をそのまま声で表現できる曲なので、これがワンマンライブのアンコールでも、定期公演の1曲目にきても違う曲になると思うので、これからどんな風に歌っていけるのかなぁって考えるとワクワクします
無邪気な可愛い気持ちを思い浮かべながら――
――『大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、』(通常盤Bタイプ収録)はライブですごく盛り上がりそうな1曲です。
深沢:聴いた瞬間から、お客さんと盛り上がる景色が見えちゃって(笑)。歌うのが楽しみで仕方なかったです。可愛い曲なのにカッコいい部分もあって。
錦織:ちょっとロックな部分があるよね。
――タイトル曲『go to Romance>>>>>』に繋がるような歌詞が出てくるのも特徴のひとつですよね。
桧垣:そうなんです! そこが決め手になりました。デモ曲を何曲かいただいたんですけど、この曲を聴いているときに<花占い>って歌詞が出てきて、絶対これだ!って。『go to Romance>>>>>』の占いとも掛かっているので、『go to Romance>>>>>』から入った方も曲の関係性を含めていろいろ想像できるんじゃないかなって。私的には、この曲は幼馴染みに恋をした女の子のイメージなんです。なので、自分の幼少期に戻って幼馴染に恋をしていた仮説を作って歌っていました(笑)。
――三歳から幼馴染まで(笑)。
桧垣:そうなんです(笑)。無邪気な可愛い気持ちを思い浮かべながら歌いました。
――この曲も言葉数が多い気がするんですけど……。
宇佐美:そうなんです。難しかったです。歌うひとによって表現が違うので、そこも楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。
板山:しかもこの曲、振付もすごく可愛いんです。マイクをお花に見立てて花占いしたり、間奏ではジェットコースターに乗っている振付があったり、踊っていてもすごく楽しい。サビでは指差しするような振付があるんですけど、ファンのかたがそれをすごく楽しいと言ってくれていて。ライブで盛り上がる曲と振付になっているなぁって感じます。
“楽しい”が、いちばんいい作品を作ることができる!
――撮影のメイキングの映像も拝見させていただいたんですが、すごく和気あいあいとしていたのが印象的で。
宇佐美:全部を全力でっていうのがルーチェのモットーなところもあるんですけど……和気あいあいとしすぎて申し訳ないくらいなんですよ(笑)。メイキングのほうがちょっと落ち着いているんじゃないかってくらい。お仕事が楽しすぎて、毎日「楽しい、楽しい」って言っているんです。
錦織:みんな楽しみすぎちゃってうるさいんです(笑)。いろいろな人に関わっていただいて作られているものなので、私たちがいちばんテンションを上げて現場を盛り上げなきゃいけないなと思っていますし、笑顔が伝染するんじゃないかなって想いもあるんですけど……たぶんそんなに深くは考えてないかもしれません(笑)。
「おはよう」って第一声のトーンとかで「今日はこんな感じなのかな」って分かったりするような、そういう絆といいますか。家族よりも一緒にいるメンバーなので、そういう雰囲気もメイキングとかには自然と出ちゃっているんじゃないかなって。そこがルーチェ仲いいよねって言ってもらえる理由なのかもしれません。私たちにとっては普通なことなんですけど、グループの仲が良いとファンのかたもすごく喜んでくれるので、この関係を大切にしていきたいです。
板山:でもやっぱり楽しい気持ちでやると、楽しい作品になると思うのでいいんじゃないかなって。「楽しい」が、いちばんいい作品を作ることができるんじゃないかなって思うんです。
――その仲の良さ、5人の絆がいい形でPVにも表れています。初の和装のダンスも凄く可愛くて。台湾での撮影はいかがでした?
深沢:みんなで階段を上がっていくシーンがあるんですけど、そこはもう素な感じで。メンバーと喋りながら撮影していきました。
錦織:「今日どこ行く~?」「原宿~」みたいな感じで。台湾なのに(笑)。
宇佐美:途中でいーちゃん(板山)が階段に疲れてへばっちゃうシーンがあるんですけど、みんなが「もういーちゃん!」みたいな。音声は拾わなかったんですけど「いーちゃん、もうおばあちゃんじゃないでしょ!」って。
板山:えへへ(笑)。メイキングには入っていないんですけど、『go to Romance>>>>>』のPV撮影したときが私の誕生日で(1月5日)。そしたらメンバーからサプライズで、ケーキをもらって、すごく嬉しくって。自分の誕生日にお仕事が入ることが今まであまりなかったんです。PV撮影って聞いたときは台湾で誕生日を過ごせるってことだけですごく嬉しかったんですけど、みんなにケーキを用意していただいたことがさらに嬉しくて。……なんでオフショットに入ってないんだろうなぁって(笑)。
宇佐美:ちがうよ~! スッピン(のメンバー)がいたから撮られなかったんだよ~!
一同: (笑)
宇佐美:スタッフさん全員のメッセージカードも渡したんです。泣いてたよね(笑)。
板山:泣いた~!
錦織:日本時刻で12時になった瞬間に、いーちゃんの部屋にピンポーンってして、個人的にプレゼントを渡そうとしてたんです。でも出なくて。どうしたんだろう?って思ったら、「ごめん、お風呂入ってたー」って(笑)。そこもちょっとオフショット入れてほしかったなぁって(笑)。
ルーチェ5人の「これから」の目標
――では最後に、それぞれ今年の目標を教えていただけますか?
板山:1月にうさみぃ(宇佐美幸乃さん)と私のバースデーライブをやったんですけど(うさみぃ・いーちゃんバースデーライブ2017【ぎゅぎゅっとPop`nParty☆】@渋谷WWW)、そのときに新曲の振付を担当したんです。その曲がカッコいい感じだったので、次はかわいい曲の振付をやりたいなって思っていて。踊ることが大好きなので、今年はいっぱいできたらなと!
桧垣:私の今年の目標はツアーをしたいので、まずはそれをできるようになるのが目標ですね。リリイベで地方に行かせていただく機会はあるんですけど、ファンの方から「ここに来てほしい!」みたいなお話も聞くので、各地にファンを増やして、自分たちのツアーとして回って各会場をソールドアウトにしたいなって目標を今年こそは叶えたいです。
錦織:私は声優を目指しているので声のお仕事をしたいなと思っているのと、ルーチェのグッズを作ってみたいなって思っていて。洋裁がすごく好きなので、ルーチェの衣装もデザインしてみたいなって思っています。
深沢:いろいろ作るんです。定期公演の名前が「つくルーチェ」だったりするので(LuceTwinkleWink☆金曜定期公演/TwinBox秋葉原)。
錦織:超おっきい恵方巻も作ったりしたよね(笑)。いろいろなものを作っていて、欲しいと言ってくれるひともいるので、本当に正式にグッズ化したいなぁって思っています。
宇佐美:いっぱいあるんですけど……私はお話することが大好きなので、今年はラジオや映像配信でいろいろなお話をして、ルーチェの魅力を伝えていきたいなって思います。あともう1つあって、いろいろなアーティストさん、アイドルさんが好きで、好きなひとだけを集めた私の主宰ライブをやってみたくて。対バンライブ形式でそういうイベントができないかなって密かに計画をはじめています。
――例えばどんなアーティストが好きなんですか?
宇佐美:i☆Risさんが大好きなんです! i☆Risさんとイベントでいつか共演したい!コラボもやってみたい!って思っているくらい。……以上、個人的な夢でした!(笑)
深沢:私はルーチェとしてアルバムを出したいです。メンバーそれぞれ作詞に挑戦して曲を作らせていただいたので……まだCDになってない曲もあるので、ルーチェの魅力が分かるようなアルバムを出したいなって。そして、そのアルバムをひっさげたツアー、ワンマンをいつかやりたいなって思っています!
――楽しみにしています! ありがとうございました!
[文/逆井マリ]
リリース情報
■ Luce Twinkle Wink☆『go to Romance>>>>> 』
発売日:2017年3月8日(水)
【初回限定盤[CD+DVD]】
価格:1,800円
<CD INDEX>
01. go to Romance>>>>>
作詞:くまのきよみ 作曲:大隅知宇 編曲:千葉"naotyu-"直樹
02. meteor bell
作詞:分島花音 作曲:カヨコ 編曲:千葉"naotyu-"直樹
03. go to Romance>>>>> (TV Size)
04. go to Romance>>>>>(Instrumental)
05. meteor bell(Instrumental)
<特典DVD INDEX> (収録予定)
01.「go to Romance>>>>>」MV
02.「go to Romance>>>>>」MV –Dance ver.-
03. MV Making
04. SPOT(発売前/発売中/深沢紗希ver./錦織めぐみver./桧垣果穂ver./板山紗織ver./宇佐美幸乃ver.)
05.TVアニメ「うらら迷路帖」ノンクレジットエンディング
【通常盤(Aタイプ)】
価格:1,200円
<CD INDEX>
01. go to Romance>>>>>
作詞:くまのきよみ 作曲:大隅知宇 編曲:千葉"naotyu-"直樹
02. meteor bell
作詞:分島花音 作曲:カヨコ 編曲:千葉"naotyu-"直樹
03. go to Romance>>>>> (TV Size)
04. go to Romance>>>>>(Instrumental)
05. meteor bell(Instrumental)
【通常盤(Bタイプ)】
価格:1,200円
<CD INDEX>
01. go to Romance>>>>>
作詞:くまのきよみ 作曲:大隅知宇 編曲:千葉"naotyu-"直樹
02. 大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、
作詞:高瀬愛虹 作曲:no_my 編曲:草野よしひろ
03. go to Romance>>>>> (TV Size)
04. go to Romance>>>>>(Instrumental)
05. 大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、(Instrumental)
>> Luce Twinkle Wink☆公式サイト
作品概要
【放送情報】
2017年1月より、TBS、BS-TBS、他にて放送開始!
TBS:1月5日より 毎週木曜25:58~
CBC:1月5日より 毎週木曜26:54~
サンテレビ:1月6日より 毎週金曜日23:30~
BS-TBS:1月7日より 毎週土曜25:00~
【スタッフ】
原作:はりかも(芳文社「まんがタイムきららミラク」連載)
監督:鈴木洋平
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:大塚舞
アニメーション制作:J.C.STAFF
【キャスト】
千矢:原田彩楓
紺:本渡楓
小梅:久保ユリカ
ノノ:佳村はるか
ニナ役: 茅野愛衣
佐久役:諏訪彩花
大島役:高倉有加
塩沢役:咲々木瞳
【OP&ED】
・オープニングテーマ「夢路らびりんす」
歌:らびりんず(千矢(CV:原田彩楓)・紺(CV:本渡楓)・小梅(CV:久保ユリカ)・ノノ(CV:佳村はるか))
【発売日】2017年2月22日
【初回限定盤(CD+特典DVD)】価格:1,800(税抜)円
【通常盤(CD)】価格:1,200円(税抜)
・エンディングテーマ「go to Romance>>>>>」Luce Twinkle Wink☆
【発売日】2017年3月8日
【初回限定盤(CD+特典DVD)】価格: 1,667円(税抜)
【通常盤Aタイプ(CD)】価格:1,111円(税抜)
【通常盤Bタイプ(CD)】価格:1,111円(税抜)