GRANRODEO、下野紘さんらが登壇! ロデオスパイダーが生バンド演奏も実現!「『ぐらP&ろで夫』イベント開催なんだよ2017!」をレポート
声優の谷山紀章ことKISHOWと、ミュージシャンの飯塚昌明ことe-ZUKAによる音楽ユニット・GRANRODEOをモチーフとしたショートアニメ『ぐらP&ろで夫』。主人公のろで夫を谷山さんが担当し、作中で結成されたバンド・ロデオスパイダーが実際に楽曲をリリースするなど、色々と話題を呼びました。
そんな本作のイベント「『ぐらP&ろで夫』イベント開催なんだよ2017!」が、2017年5月5日に江戸川区総合文化センターで開催! 当日はGRANRODEOのお二人やぐらP役の今野浩喜さん、漆黒の闇ブラック役の下野紘さん、コメノブ役の大水洋介さん(ラバーガール)、プロモーター/ギター職人役の溜口佑太朗さん(ラブレターズ)、新海岳人監督が登壇し、本作の振り返りや大喜利対決で盛り上がりました。またイベント中には、ロデオスパイダーが生バンド演奏を披露!
ここでは、そんなイベントの模様をレポートします。
自己紹介もボケ&ツッコミの嵐!
イベントが始まり、キャスト陣と新海監督が登壇。まずは、各々が自身の演じた役になりきっての自己紹介をする……はずでしたが、下野さんがぐらPのモノマネをしたりと、みなさん自身の役とは全く関係ない声で自己紹介をし、イベント開始直後から観客の笑いを誘います。新海監督に至っては、去年大ヒット作品生み出した監督と同じ苗字を気にしてか、「髪が長い方の新海です」と自己紹介。さらにスクリーンには、長い髪で自身の顔が全く見えていない新海監督の写真を映し出され、キャスト陣以上の笑いを呼んでいました。
すると、ここで溜口さんが「実は一人来ていないんですよね……」と切り出します。そう、今回のイベントには、ロデオスパイダーのドラム担当・宇尾くん役のアイアム野田さんが欠席。というわけで、アイアム野田さんからのビデオレターが流されることになったのですが、ここで同じくロデオスパイダーのメンバー・谷山さんから「なんでアイツがいちばん忙しそうな感じになってるんだよ!」と激しいツッコミが。さらに、下野さんも「アイツいつもいないんだよ」と嘆きます。
そしてビデオレターがスクリーンに流されると、何とそこには宇尾くんのコスプレをした、全身緑色のアイアム野田さんが。「今日はお魚の仕事で来られません」と何度も繰り返し、自身の役に合わせたユーモアあふれるビデオレターを届けてくれました。
ビデオレターも終わり、まず最初に行われたのは、2016年に放送されたアニメ『ぐらP&ろで夫』の振り返りコーナー。ここでは、『ぐらP&ろで夫II』の本編と、本編後に放送された制作の裏側などをのぞき見ることができる「ウラP」を振り返りながら、キャスト陣が当時の様子を語ります。
というわけで、最初は第1話〜24話までをダイジェスト映像で振り返ることになったのですが、なんと下野さんはこのときのために新たに声を録っていたとのこと! ダイジェストが始まると、ブラくんによるハイテンションでナルシスト全開のナレーションが展開され、一気に会場を沸かせました。
続いて、第25話ではe-ZUKAさんが演じるろで夫の父・MaSaAkiが登場。e-ZUKAさんは「緊張しましたよ」と、アフレコの感想を口にします。しかし、一方で「成長させてもらいました」「ちょっと反省するところがありましたが、次回作までに修正を」など、役者目線でのコメントも連発。これには、谷山さんが「やかましい!」とツッコミを入れ、会場で爆笑の渦が巻き起こりました。第26話では、ロデオスパイダーが楽曲「SNSは気にならない」を披露。本作では、ロデオスパイダーのオリジナル楽曲が3曲作られており、今野さんは「むちゃくちゃ時間かかった」とレコーディングに参加した当時のことについて語ってくれました。
「ウラP」の振り返りでは、過去に放送された回の一部を上映。キャスト陣による大喜利や、第25話でのe-ZUKAさんのアフレコ、レコーディングなどの様子を垣間見ることができました。「ウラP」は、『ぐらP&ろで夫II』Blu-rayのアニメイト限定盤にのみ収録されているので、見てみたい方はぜひご購入ください!
第3回大喜利王の栄光は誰の手に……?
振り返りコーナーがひと段落したところで、次に行われたのは大喜利対決のコーナー。様々なお題に対して、キャスト陣が大喜利形式で答えていき、観客の多数決で大喜利王を決定します。そんな本コーナーは、過去開催されたイベントで2度行われており、現状はなんとe-ZUKAさんが2連覇中! 何とか3連覇を阻止しようと芸人の今野さん、大水さん、溜口さんはやる気を出しますが、スベりたくない谷山さんは「言うても、僕ら声優ですから」と言い、下野さんと結託します。すると、ここで今野さんが「おれも役者だし!」とまさかの裏切り。途端に会場が爆笑に包まれます。
まず最初のお題は、「大コケしたロデオスパイダーの新曲のタイトルは?」というもの。ここでは下野さんが、先ほど流されたアイアム野田さんのビデオレターと絡めて「魚の仕事」と回答し、笑いを取ります。しかし、その後にe-ZUKAさんが、フリップで読むことができない記号だらけのタイトルを公開。ほかのキャスト陣から「テレビで紹介できないよ!」とツッコミを受けると、観客席から大きな笑い声が上がり、2連覇王者としての貫禄を見せつけます。
さらに、「ライブ打ち上げのとき、頼んだ後に後悔してしまうメニューは?」というお題では、e-ZUKAさんの謎すぎる回答に今野さんが「脳みその作りが違う」とつぶやくと、再び観客席から笑い声が上がりました。
結果、大喜利対決はe-ZUKAさんが圧倒的票数を獲得して見事3連覇! ほかのキャスト陣が回答に悩んだりスベって苦悶の表情を浮かべるなか、着実にe-ZUKAさんがおもしろい回答を連発し、危なげなく3度目の優勝を手にしました。
谷山さんがろで夫に変身!? ロデオスパイダーの生バンド演奏
大喜利対決が終わると、いよいよロデオスパイダーの生バンド演奏へ!GRANRODEOのお二人は準備で一度ステージを後にし、残されたキャスト陣でプレゼント抽選会が行われました。
そしてプレゼント抽選会も終わると、ここで舞台が暗転。再び明かりが戻ると、なんとそこにはロデオスパイダーに瓜二つのバンドメンバーが! 観客席から大きな歓声が上がるなか、ろで夫に仮装した谷山さんがろで夫になりきってあいさつ。そのまま、ロデオスパイダーのオリジナル楽曲「We are ロデオスパイダー」を披露し、観客もサイリウムを振って盛り上げます。
1曲目が終わると、改めて谷山さんがバンドメンバーの漆黒の闇ブラックと宇尾くんを紹介。もうひとり黒子姿のギターが脇に立っていましたが、「誰もいないないよね?」とそこにはあえて触れず、2曲目「君はアレ」を歌い上げます。
2曲目演奏後には、なんとスペシャルゲストが登場! 谷山さんの呼びかけで、MaSaAkiの仮装をしたe-ZUKAさんが登壇し、会場のテンションをさらに上げていきます。さらに、3曲目「SNSは気にならない」ではe-ZUKAさんがギターを演奏し、コラボパフォーマンスを披露。会場を大いに盛り上げました。
そして、ロデオスパイダーの持ち歌もすべて披露し、これでライブは終了かと思いきや、なんと谷山さんからもう1曲演奏するとの言葉が。会場がざわめくなか、最後に披露されたのはぐらP&ろで夫オリジナル楽曲「ろで夫だけの歌」。会場も一気にヒートアップし、演奏後は大きな拍手と歓声が巻き起こりました。
ライブが終わると、再びキャスト陣と新海監督が登場。ライブの感想を聞かれた谷山さんは、「ありがとう、みんな!」と観客席に手を振ります。そして、いよいよイベントも終盤に差し掛かり、最後は記念写真を撮影。その後、キャスト陣と新海監督からひと言ずつイベントの感想をいただき、今回のイベントは終了となりました。
今野浩喜さん(ぐらP役):歌ってるあいだ、お笑いの人たちと裏で聴きつつも「e-ZUKAさんって異常だよね」って話してました(笑)。大喜利も普通にクオリティが高いし、引き出しが多いし……。今回は、それを大水ちゃんとタメ(溜口さん)に知らしめることができて良かったです(笑)。ほんと力負けしました。
下野紘さん(漆黒の闇ブラック役):今回、改めて大喜利って怖いなって……。e-ZUKAさんがいると勝てないというか、声優ももっといろんな事を勉強していかないなと改めて実感しました(笑)。今後どうなっていくかは分かりませんが、またブラくんをやれる機会があればいいなと思います。
大水洋介さん(コメノブ役):初めてイベントに出させていただいたんですけど、e-ZUKAさんのようなすごい人がいるということを実感しました。『III』がもしあれば、もっとたくさん出れるように、この後の打ち上げで監督にゴマをすろうかと思います。
新海岳人監督:好きな声優さんや芸人さんを呼んで、アニメを作れるっていうのがまず嬉しいんですけど、シーズン2ではCDも出して歌詞も作らせていただいて、そこら辺がスゲー最高でした。シーズン3もあったら、みなさんぜひよろしくお願いします!
e-ZUKAさん(MaSaAki役):ほんとに右も左もわからない僕をここまで優しく繋いでくれて、この作品をほんとにデビュー作と感じています。先程チラッと言ってしまいましたけど、劇場版は実写になっていますのでよろしくお願いします。(※映画の制作は決まっていません。)
谷山紀章さん(ろで夫役):みなさんの前で生のロデオスパイダーを披露できて良かったなと思います。劇場版やシーズン3に関しては、あの「新海」監督ですから勝ち戦も同然なので、その辺は楽しみにしたいと思いますね。
[取材/長田雄太]
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