杉田智和さんが収録の思い出を熱弁! 映画『パシフィック・リム』トークイベントの公式レポートをお届け!
12月7日(土)、ワーナーとDCコミックスが誇る人気キャラクターが一堂に会するイベント「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013」が、ベルサール秋葉原にて開催され、『パシフィック・リム』トークイベントが行われた。この日のスペシャルゲストは、本作でローリー・ベケットの吹替えを担当した杉田智和さん。今回、当日の模様を記した公式レポートが到着したので、ここに紹介しよう!
◆『パシフィック・リム』トークイベントをレポート!
今回のイベント「DCコミックス&ワーナーヒーローズ!フェスティバル2013」は、ワーナー・ブラザース映画とDCコミックスの人気キャラクター「スーパーマン」の生誕75周年を記念し企画されたもので、来年75周年を迎える「バットマン」や、海外ドラマ化され一躍人気キャラクターとなった「アロー」、大ヒット映画『パシフィック・リム』から誕生した巨兵ヒーローなど、DCコミックスとワーナーのヒーローたちが集結し、様々なイベントや展示が行われた。
この日もっとも盛況だったのは、『パシフィック・リム』 トークイベント。会場いっぱいの観客が待ち望む中、スペシャルゲストとして人気声優・杉田智和さんが登場すると、大きな拍手が沸き起こった。
杉田さんは、本作のヒーローであるローリー・ベケットの吹替えを担当。『銀魂』や『ジョジョの奇妙な冒険』などこれまで多くのワーナーアニメ作品に出演をしている彼が、ハリウッド実写映画の吹替え出演を決めたことを振り返り、「最初、ロボットアニメにゆかりのある人をキャスティングしていると聞いて、自分でえっ!? と思いました。勿論、ロボットアニメは大好きでしたが・・・。」と自身でも意外なキャスティングだったことを告白。
映画でローリー・ベケットを演じているチャーリー・ハナムさんと偶然にも同い年という杉田さんは、ハナムさんが海外ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』で着用していたものと同じ革のベストを着用するという気合ぶり。「チャーリー・ハナムさんのことを調べていたら、見た写真が髭が濃いタフガイだったので、“本当に同い年!?”と思いました(笑)。僕は声が割と低いので、今まではあまり演じる機会がなかった若い役の吹替えも出来て嬉しかったです。実写吹替えにあたってアニメと大きく違うところは、原音を聞きながら吹替えるというところですね。」と実写吹替えならではの当時の感想を述べた。
杉田さんを始め、林原めぐみさん、玄田哲章さん、古谷徹さん、三ツ矢雄二さん、池田秀一さん、浪川大輔さんなど、豪華な吹替えキャスト陣が話題となった本作。
「共演者が年上の方ばかりだったので、緊張もしましたが幸せな現場でした。最近は、“自分が一番年上の現場というのも多いので。」と現場を振り返った。
特に、相手役・森マコの吹替えを担当した林原めぐみさんについて、「収録の時に印象的なことを言って下さって。収録の合間に、『もっと二人で呼吸を合わせなくてはならない役だから、あなたはローリーとして、私をマコと思って、もっと信頼して、ぶつかってきてほしい。世代の差とか先輩関係とかあるけれど、そこは関係ない。“ローリー”として、もっと来て欲しい』って言って頂きました。」と語った。
一緒に登壇したフリーライターのマフィア梶田氏から「もっと恋愛要素のあるシーンもあるのかなと思ったんですけどね」と言われると、「でも、それでいいと思う。この作品は、男性主人公&ヒロインではなくて、男性主人公&女性主人公なんだと。言ってみれば、マコの話でもあるわけだから。」と熱弁した。
また、『パシフィック・リム』の魅力について聞かれると、「むしろ周囲のクリエイターさんたちや役者さんから魅力を教えられました。映画を観た役者から、“良かったよ”って言われて、中には、普段は話しかけられないような人からも声をかけられて、ビックリしました。『スーパーロボット大戦』のプロデューサー寺田さんも作品が大好きで、スパロボの打ち合わせなのに、ずっと『パシフィック・リム』の話をしていたんですよ。エヴァみたいに出陣するんじゃなくて、ヘリが迎えに来て、海に投下されるシーンとかもリアルだっていうこととか。お客さんからの受け入れられ方ってのも、すごい愛情がありますよね。」と答えた。
そして作品の魅力の大きな一つである、人型巨大兵器ロボット“イェーガー”についても、「日本代表のイェーガー・コヨーテタンゴがちゃんと動いているところをもっと観たかったです。クリムゾンもカッコ良かったです。三兄弟が戦うシーンは、1人の役者が3回収録してるんですよ。」と収録秘話を交えながら自身の思い入れを語った。
さらに、話はKAIJUの魅力に。数多くのKAIJUの中でもお気に入りを聞かれると、「兄貴の仇だから、ナイフヘッドです。」と意外な回答。演じたローリーの双子の兄を殺した宿命KAIJUなのだが、「見た目が面白くて、憎めない。」と答え、会場の笑いを誘った。すると、会場に不気味な不協和音が突如流れ、ナイフヘッドの着ぐるみ「ないふへっど君」がステージに乱入!
「ローリー助けて! ローリーの宿敵だ!」とステージは大盛り上がり。杉田さん自身もお気に入りのKAIJUとのご対面に大喜びで、「ないふへっど君は、twitterアカウントがあって、饒舌なんですよね。会えるのを楽しみにしてたよ!!」と歓迎した。「こうしてみると、KAIJUと共存できる気がする。」と映画では考えられなかった共存の可能性を示唆した。
最後に、登壇者がそれぞれ作品の魅力について語った。マフィア梶田氏が「さすがデルトロ監督! 観たかったものを観させてくれた。生きている間に怪獣対巨大ロボットの対決をあのスケールでみせてくれるなんて、ありがとうございます、ですね。好きな作品について、こういった場で語れて幸せ。」と語り、「なによりも続編を観たいし、次も吹き替えで観たい! こんなカッコいい杉田さんをみたことはない!」と大絶賛。
杉田さんは「僕が嬉しかったのは、現場の方が『上映館数が(字幕よりも)吹替えのほうが多いんです!』って喜んでいたことです。吹替えの重要性をクライアントがすごく理解してくれて、本当に嬉しかった。普段話さないような人からも“観たよ”って声をかけてもらって、本当に嬉しかった。こんなに強く続編を望んだことはないな。」と作品への強い思い入れを語った。
そして、「ないふへっど君も、(本作だけで)すぐにバラされたくないだろ。」と気遣った。
<発売情報>
『パシフィック・リム』
12月11日ブルーレイ&DVD発売
発売元・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
【初回限定生産】
ブルーレイ&CVCセット(2枚組) 税込3,980円
3D&2Dブルーレイセット(枚組)税込6,980円
【10,000BOX限定生産】
パシフィック・リム イェーガー プレミアムBOX 3D付き(4枚組)税込 9,980 円
★同日ブルーレイ&DVDレンタル、オンデマンド配信
>>『パシフィック・リム』公式サイト
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