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オ匠さんに『ぷよぷよ』のキャラクター和菓子を作ってもらいました!

祝!「ぷよクエ」大型アップデート! アルルにアミティにりんご! キャラクター和菓子職人・オ匠さんに『ぷよぷよ』のキャラクター和菓子を作ってもらいました!

 1991年の登場以来、日本を代表する落ち物パズルゲームとして多くのファンに愛されている『ぷよぷよ』シリーズ。現在でも『ぷよぷよ!!クエスト』『ぷよぷよテトリス』『ぷよぷよクロニクル』など、様々な人気タイトルが展開中です。

 そんな『ぷよぷよ』シリーズのスマートフォンアプリ『ぷよぷよ!!クエスト』が8月8日に大型アップデートを予定しているとの情報が。そこで、「ぷよクエ」のアップデートにあわせ、なんと今回、『ぷよぷよ』シリーズの人気キャラクターたちを徳島で活躍されている和菓子職人の“オ匠(おたくみ)”こと、多田真一郎さんにそんなキャラクターたちを和菓子で作っていただくことになりました!

 アニメイトタイムズ取材陣は、徳島に足を運び、匠の技を垣間見ることに……! みなさんも職人の愛のあふれる凄技をぜひご覧ください!

いくぜ、徳島!
 そもそもこの企画が持ち上がったのは、こちらのツイートがきっかけでした。






 多田さんは、自分で作ったキャラクター和菓子をツイッターにアップしており、セガ公式ツイッターでも度々取り上げられています。多田さんの過去の作品を見ていると、どうやらセガ作品が好きそう……という匂いがします。

 これはタイミング的にもピッタリ!と、早速、多田さんに連絡をとってみました。「ぷよぷよ、作ってみませんか?」と連絡してみると、ソニックの如き速さで返答が。

「ぜひやらせてください!」

 ということで、我々取材陣は徳島へ!

オ匠の手から生み出されるキャラクターたち
 お伺いしたのは多田さんが働く「くらもと日の出」。創業・昭和3年とのことで、外観も立派な佇まい。取材陣は、期待に胸踊ります。笑顔で出迎えてくれた多田さんに早速、キャラクター和菓子を作成していただきました。通常、版権のある作品のキャラクター菓子の注文は受け付けていないとのことですが、今回はセガ直々のご依頼ということで、特別に作っていただきます。

 今回、撮影で使用させていただいたスタジオは、多田さんの先輩が経営するカルチャー&マルチスペース「EMILE(エミール)」。廃校を改装して作られたスペースで、徳島内外からプロフェッショナルをお呼びして、様々なイベントが行われています。多田さんも親子向けの和菓子体験教室を行っているそうです。

▲体験教室ではこんな可愛らしい和菓子を作ることができます。

▲体験教室ではこんな可愛らしい和菓子を作ることができます。

 キャラクター和菓子に使用する材料はこちら。

 一見、工作用の粘土に見えますが、こちらは白あんや求肥などを混ぜ合わせた「ねりきり」という伝統的な和菓子です。それに着色したものを使用します。

「それじゃあいきますね」と作業をはじめた多田さん。先程のにこやかな笑顔とは違い、一気に職人の顔になります。最初に取り出したのは、白いねりきり。引き伸ばして小さな穴をあけていきます。

 さらに、開けた穴に色とりどりの小さなねりきりを詰め、さらに引き伸ばします。一体、何をしているのかというと……。

 この通り、ぷよぷよの目が出来上がり! それぞれの色に合わせた目に形を整えてパーツが完成です。あまりの手際の良さにビックリしてしまいました。

 続いては、ぷよぷよの本体作りです。微妙に色が違うねりきりを組み合わせながら、ぷよぷよらしいコントラストを再現。「僕の作品はイラストを再現するのを意識しています」という多田さん。確かに、イラストでも微妙に色が違いますね。

 ちゃんと中に白あんを入れ、こねこねとねりきりを動かしていくと、徐々に白あんが包まれていきます。

 土台ができたら先程作った目を配置し、細かな眉のシワを包丁で再現していきます。

「これでほぼ完成ですね」とあっという間に、多田さんの手元にはぷよぷよが! さらに他の色のぷよも作成していきます。

 素人目には完璧に見える作品ですが、多田さんは「すみません。もうちょっと手直ししていいですか?」と自ら修正依頼を出すことも。自分の腕に驕ることなく、精進している職人の姿も見せてくれました。

▲取材の合間には、セガのゲームの話題で盛り上がることも。

▲取材の合間には、セガのゲームの話題で盛り上がることも。

 出来上がったぷよぷよは最終工程「てんぷら」に移ります。この「てんぷら」とは、溶かした寒天にねりきりをくぐらせる作業のことです。ねりきりは独特なしっとりしたマットなフォルムをしていますが、ぷよぷよのテカりを表現するため、この技法を使うそうです。

 そしてついに5色のぷよぷよが完成! 見た目はぷるぷるとしていて、まるでゼリーのような仕上がり。4個つなげると今にも消えてしまいそうですね!

 さらに、シリーズでお馴染みの「アルル」「アミティ」「りんご」「カーバンクル」などの人気キャラクターも作成していただきました! 写真になると一層イラスト感が強くなり、撮影中は思わず「おお〜」と驚きの声を上げてしまいました。

▲写真に撮るとイラスト感がアップ! 細かいパーツのクオリティに注目してください!

▲写真に撮るとイラスト感がアップ! 細かいパーツのクオリティに注目してください!

▲アルル

▲アルル

▲アミティ

▲アミティ

▲りんご

▲りんご

▲シグ

▲シグ

▲リデル

▲リデル

▲カーバンクル

▲カーバンクル

 特に多田さんがお気に入りなのが、「スケルトンT」。「雑魚キャラって、なんか愛着湧いちゃうんですよね」との言葉どおり、手に持った湯呑みも細かくデザインされています。

▲多田さんのこだわりが見えるラインナップです!

▲多田さんのこだわりが見えるラインナップです!

▲スケルトンT

▲スケルトンT

▲ミノタウロス

▲ミノタウロス

▲パキスタ

▲パキスタ

▲すけとうだら

▲すけとうだら

▲ナスグレイブ

▲ナスグレイブ

1000本もゲームを所持していた!?
 最後に、今回の総評を含め、多田さんにインタビューを行いました。ご自身のこだわりやゲーム愛など、“オ匠”の名に相応しい言葉をお聞きすることができました!

──お疲れ様でした! 改めまして、まずは自己紹介をお願いします。

多田真一郎さん(以下、多田):「くらもと日の出」四代目の多田真一郎です。職人歴は15年ほどでしょうか。


──キャラクター和菓子をつくり始めたきっかけは何だったんでしょうか?

多田:ツイッターで仲良くなった方たちが絵を描いたり、手芸作品を作ったり、自分が好きな作品への愛を表現していたんです。それを見ているうちに、「俺もやってみようかな」って思ったんです。実際にやってみたら好意的な反響が多かったですね。

自分の中のこだわりとして、「ちゃんと食べられるもの」を作ろうと思っています。誰も中まで見たりはしないんですけどね。ゲームでも“縛りプレイ”ってありますよね?(笑) それに近い感覚です。

▲くらもと日の出さんは、現在3店舗。今回お伺いしたのは、徳島市蔵本元町にある本店です。

▲くらもと日の出さんは、現在3店舗。今回お伺いしたのは、徳島市蔵本元町にある本店です。

──ズバリですが、オタクなんですか?

多田:職歴よりそちらのほうが長いですね(笑)。男の子なら誰しもが通る「週刊少年ジャンプ」は健全にハマりましたね。こじらせ始めたのは、中学生くらいかなぁ。一番のバイブルは『キン肉マン』です。男の子に大事なものは『キン肉マン』から学びました。


──ちなみに、一番好きな超人は?

多田:ザ・ニンジャですね。Tシャツとかキャップとか、グッズもかなり買ってますね。

▲お店では多種多様なお菓子を取り揃えてありました。この老舗感がいいですね。

▲お店では多種多様なお菓子を取り揃えてありました。この老舗感がいいですね。

▲こちらは二代目が受賞した内閣総理大臣賞。オーラがすごいです。

▲こちらは二代目が受賞した内閣総理大臣賞。オーラがすごいです。

──セガ作品でお好きな作品は何ですか?

多田:『ガンスターヒーローズ』(1993年、メガドライブで発売)ですね。動きが滑らかで面白いんですよ。大学のころなんかは、家にソフトが1000本くらいありました。部屋の壁にびっしり並べてましたね。もちろん、『ぷよぷよ』も『魔導物語』も好きですよ。

『ぷよぷよ』では、今回お声掛けいただく前に「カーバンクル」と「すけとうだら」は作ったことがあります。今だから言えますが、『ぷよぷよ』は学校に持っていって、卒業まで先生に返してもらえないこともありましたね……(笑)。






──今回のご依頼を聞いたときはどう思いましたか?

多田:もう足を向けて寝られませんね。正直な話……むっちゃテンション上がってました(笑)。「ッシャー!!!」って叫んでました。
▲店内に飾られている装飾もちゃんとした和菓子だそうです。

▲店内に飾られている装飾もちゃんとした和菓子だそうです。

──(笑)。今回の出来はいかがでしたか?

多田:なんとか格好はついたかなと思います。ご依頼いただいたキャラクターはマストですが、やはり自分が好きなキャラクターを作りたいという想いで、いろんなキャラクターを作り過ぎちゃいましたね(笑)。


──最後に、今回のご依頼はどうでしたか?

多田:振り返ってみると、楽しすぎましたね。でもやってみると、ある程度のところまでは楽しめて、そこからはプレッシャーとの戦いでした。好きな作品だからこそ手を抜きたくなくて、どうしても力の入れ具合がいつもより割増になってしまって……(笑)。好きなことが仕事でできるっていいですね!

 職人と聞くと「真面目な方かも……」と思っていましたが、そんなことはなく、とても優しいお兄さんという印象でした。

 最後も笑顔で取材陣を見送ってくださった多田さん。職人の技と、ファンならではの愛、そして「好きなことが仕事でできるっていいですね!」という言葉を胸に、今回の取材が終了しました。

 みなさんも徳島へ行った際には、多田さんのお店に足を運んでみてはいかがですか? そして、みなさんもみなさんなりの『ぷよぷよ』愛を再発見してみてください!

「ぷよクエ」では、本日、大型アップデートが実施されます。

 ギルドメンバーといっしょに挑む「ギルドタワー」や、新たなキャラクターカードのレアリティ ★7の登場のほか、★7の育成に必要な「ぷよ野菜」を育てる「農園」など、新しい仲間と一緒にワイワイ楽しめる新要素が盛りだくさんですので、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか?

>>『ぷよぷよ!!クエスト』大型アップデート特設サイト

※くらもと日の出では、版権のある作品のキャラクター菓子の注文は受け付けておりません。予めご了承ください。

[取材・文/石橋悠]

くらもと日の出店舗情報
◆くらもと 日の出 本店

〒770-0041
徳島県徳島市蔵本元町2丁目2
◎営業時間/9:00~19:00
◎駐車場有り

◆くらもと 日の出 中央病院前支店

〒770-0042
徳島県徳島市蔵本町1丁目9-10
山本ビル1F
◎営業時間/9:00~20:00(日祝 19:00)

◆くらもと 日の出 藍住支店

〒771-1252
徳島県板野郡藍住町
矢上北分68-4
◎営業時間/9:30~19:00
(土日祝 18:00)
◎駐車場有り

>>くらもと日の出公式サイト

エミール詳細情報
徳島市庄町のエミール カルチャー&マルチスペースです。蔵本公園近くの路地裏に、廃校を利用して、カルチャースクール兼イベントスペースとして、2014年4月にオープンしました。一流の講師陣による、ここでしか学べない「上質の学び」を提供しています。

月~土 10:00-19:00 (日曜・祝日休み)
※事務所の営業時間になります。
講座はこの限りではありません。
住所/〒770-0044 徳島市庄町1丁目63
TEL/088-637-0241

◆お申込み、お問い合わせ
088-637-0241
info@emile.jp

>>エミール カルチャー&マルチスペース公式サイト

ゲーム概要
名称:ぷよぷよ!!クエスト
ジャンル:パズルRPG
>>App Store
>>Google Play
>>Amazon Androidアプリストア
対象機種:iOS7.0以降、Android4.0.0以上
価格:基本無料(アイテム課金)
メーカー:セガゲームス

>>『ぷよぷよ!!クエスト』公式サイト
>>『ぷよぷよ!!クエスト』公式Twitter
>>『ぷよぷよ!!クエスト』公式Instagram
>>ぷよぷよポータルサイト
>>「ぷよぷよ」公式Twitter
>>「ぷよぷよ」公式Facebook
>>「ぷよぷよ」公式ブログ

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