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春アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』白竜×田野アサミ インタビュー【連載02】

アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』ホワイト竜役 白竜さん×二階堂サキ役 田野アサミさん対談|白竜さんが学生時代を思い出した2話、田野さんは白竜さんのリアルな芝居に驚き、サキのセリフに涙!?【SAGA_R:02】

 

白竜さんの第一声を聞いて心に稲妻が! 自分の芝居を全力で白竜さんへ

――田野さんは白竜さんと一緒に収録されたそうですが、その時の印象や感想は?

田野:白竜さんの第一声を聞いた時、自分の中で稲妻が走りました。そしてもし一緒に収録できていなければあそこまで感情を高ぶらせることができなかったかもしれません。難しい状況で、一緒に収録させてくれたスタッフさんたちに感謝しています。

――サキがホワイト竜に抱いている様々な感情は別録で出すのは難しいでしょうね。

田野:そうですね。ホワイト竜さんの佐賀弁ではないセリフがあったんですけど、テストで白竜さんが佐賀弁に変えたのを監督が聞いて、「それいいですね! 使いましょう」と、一緒に作品を作ろうしてくださっているのも伝わってきて。ご一緒させていただく機会はなかなかないので、私のサキの芝居を、ホワイト竜を通して白竜さんにぶつけてみようと、遠慮なくバンバン投げさせて頂きました。


 

白竜さんが学生時代を思い出した2話。田野さんは白竜さんのリアルな芝居に驚き、サキのセリフに涙!?

――出演された2話についての印象とお気に入りのシーンを教えてください。

白竜:内容がすごく良かったですね。「高校生の頃、こんなことあったなあ」と懐かしく思い出すような。当時の『オールナイトニッポン』なんて吉田拓郎さんや糸居五郎さんなど名DJばかりだったので毎晩楽しみで。そういう青春の1ページが自分にもあったし。

田野:台本をいただいて「ぶっ壊れかけのレディオ SAGA」というサブタイトルを見て、サキのお話で、結構泣けるんだろうなと。ホワイト竜さんとフランシュシュがロケをしている時、ホワイト竜さんが山頂にある神社に行こうと言い出して、一同長い階段を昇って向かうと、最後尾でホワイト竜さんが息をぜいぜいしながら顔も溶けそうだったんですけど、「こんな感じでいいですか?」とお芝居されて。それがあまりにもリアルすぎて。

実際に階段を昇っているわけでもないのに。呼吸や息遣いだけで、表現してしまう白竜さんのすごさに、思わず横にいた楓を見たら、私と同じ表情をしていて。お芝居は素晴らしいのはもちろんですが、吐息1つでも「すごいわ」と2人をしびれさせるほど、衝撃を受けたシーンでした。

白竜:ホワイト竜は、伝説のロックンローラーだけど今では老いぼれていて、リーゼントを無理やり作っている設定だったので、老いてきた感じが出せたらおもしろいなと思って。好きなシーンは作中でホワイト竜の曲と共に、サキの回想シーンが流れたところはいいなと思いました。

最初はこの作品のタイトルを聞いて、ソンビが襲ってくるグロい作品なのかなと思ったけど、実際にやってみるとそうじゃないんだということもわかって。いい話だなと。

田野:あとホワイト竜さんのラジオ番組の生放送中に、サキが飛び込んできて、「このサガにはまだまだくすぶってる連中がいるんす。っていうかサガ自体がくすぶってるんす!」というシーンは今の日本の状況に当てはまるなと思って。

みんなが抱えている不安な気持ちをサキが代弁しているんだと思ったら、家でセリフを読んだ瞬間に涙があふれそうになって、手が震えました。そして「絶対画面を通して、この気持ちが伝わるようにアフレコしよう」と思いました。


 

立ち去るシーンはまるで寅さん!? サキの悲恋と叶わない約束に涙が止まらず

――サキが竜に想いを告げると、「今お前が熱い想いをぶつける相手は俺じゃねえ」、「お前たちがもう少し大人になって、いい女になったらまた会おうぜ」と言って車で立ち去るシーンもカッコよかったです。

白竜:寅さん(『男はつらいよ』の主人公、車 寅次郎)みたいだったね。

田野:今までサキはゾンビであることにハッとすることはなかったんですけど、「もう少し大人になって、いい女になったらまた会おうぜ」と言われて、自分はゾンビだから大人になれないと気付いた時のサキのせつなさがたまらなくて。その後にサキが泣くシーンもテストから涙が止まらなくて。

白竜:そんな田野さんもすごいよね。

田野:そのスイッチを白竜さんに押していただいたと思います。あと今回の対談が決まった時から楽しみで。「いつまた会えるんだろう?」とか「いつ一緒にお仕事できるかな?」と思っていたので、今日またお会いできてすごく嬉しいです。


 

カッコいいけど、スキがあるのがホワイト竜の魅力

――そこもホワイト竜さんに憧れるサキみたいですね(笑)。あとこの作品のスタッフは80年代のテイストをよく入れていますが、今回の深夜ラジオブームも80年代にあったし、アラフォー世代には懐かしく、若い世代には新鮮に感じられるのかなと。

白竜:なるほど。

田野:その昭和テイストが新しくて、おもしろくて、時には刺さるんでしょうね。

――あとホワイト竜さんがひと言、決めゼリフみたいなことを言うとすぐに世界観に引き込まれてしまうのもすごいですね。

白竜:ちょっとカッコつけすぎかなって思ったけど(笑)。

田野:そんなことないです! カッコよかったです!

白竜:そう感じさせるのは作家の方がうまいんですよ。でもカッコいいけど、ちょっとダサいところもいいですね(笑)。脇の甘さやスキを作っているところがおもしろいなと思いました。

――2話を見終わって、改めて白竜さんが序盤に登場するのはすごすぎると思いました。

田野:私も思いました。白竜さんの後に登場するゲストなんてハードルが高すぎると。でも安心してください。この後も、「こんなキャラにこんなすごい人が!?」という方が続々と出てきます。「『リベンジ』はお金かけすぎじゃないの?」と思うくらいの。今後もご期待ください!

(C)ゾンビランドサガ製作委員会
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
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