アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』源さくら役 本渡 楓さん✕二階堂サキ役 田野アサミさん✕水野 愛役 種田梨沙さんインタビュー|7話で新メンバーとして登場した舞々、意外な回に伏線が!?【SAGA_R:07】
ライブ決定時に浮かんだのは喜び以上に重い決意と熱い闘志
――先日2月27日に行われた『ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュLIVE OF THE DEAD“R”~』のBDが5月28日に発売されます。ライブを振り返ってみての感想をお聞かせください。
本渡:ライブが決まった時はすごく嬉しかったのですが、一度できなかった経験(昨年3月8日開催予定だった幕張メッセイベントホールでのライブ)があり、まだどうなるのかわからないなという気持ちもあったので、いつ最後のライブになっても悔いがないように、「みんなで全力でやるしかない」という単純に喜ぶというよりも決意のような気持ちで発表を聞いていました。
田野:ライブが決まって「やったー!」ではなく、気持ちを引き締めるような感じで、他のメンバーの表情にもそれは感じられました。リハーサル中も「この一瞬一秒をムダにしないように」という集中力と真剣さで。幕張公演の中止があったからこそ、燃えたぎる闘志や期する想いがありました。
種田:決まってからも本当に開催できるのかという不安もありながらも、無事に幕を開け、最後の曲まで歌い終えたこと自体が奇跡だと思っています。更にこれまでのライブでは歌えなかった新曲などもお客さんの前で披露できて嬉しかったし、それが映像化されたことも嬉しくて。
佐賀のアルピノでのライブは映像化されていないので、久しぶりのライブ映像ですし、当日来られなかった方もたくさんいると思うので、ぜひ見ていただきたいです。私たちが涙を我慢するのが大変だった、素敵なこのライブを。
ライブ前に収録したインタビュー映像ではメンバーが涙するほどの熱い想いが!
――このBDの映像特典にメイキング&ライブ後コメントとキャストインタビューが収録されていますが、皆さんがどれほどの覚悟で挑んだライブだったのかがわかりました。
種田:ドキュメンタリー映画みたいだったよね。
本渡:偶然ですが、2期のお話やキービジュアルと似たものを感じて嬉しかったです。
種田:私たちの前回のライブが中止になってしまったことで、くしくも作品に近づいてしまって。不思議な感覚でした。
――キャストインタビューはライブ前の撮影だったため、かける想いの強さとすごい緊張感があって。皆さんの瞳が潤んでいるのはアイランプのせいかなと思ったら、次の河瀬茉希さんが途中で泣いていて。
種田:完成した映像を見たら、河瀬ちゃんのインタビューシーンでもらい泣きしちゃいました。
今まで以上に会場のお客さんだけではなく、画面の向こう側の方も意識したライブ
――今までのライブと違い、会場の入場人数も半分以下に絞り、お客さんも声を出せないなど特殊な状況下でのステージでした。
本渡:今までのライブで皆さんが送ってくださった声援の記憶があって、「この曲の、ここで一緒に歌ってくれただろうな?」と思い出したりしましたが、ライブ中は一瞬も寂しさを感じなかったほど楽しかったです。お客さんたちもちゃんとマスクしているのに、とても感情が伝わってきました。
田野:開演して、私たちがステージに現れると、みんながペンライトを大きく振ってくれたり、うなずくアクションも大きくて。見守ってくれたり、一緒に楽しんでくれていることが伝わってきて、安心できました。
種田:また今までで一番画面の向こう側にいる人たちを意識したライブでもありました。以前もライブビューイングや生配信で視聴はありましたが、この状況だからこそ、「向こう側にいる人にも届け!」と想いを込めていたし、客席だけでなくその向こう側にも一緒にライブを作ってくれる仲間がいるんだと思えたので寂しさはなかったです。
□「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ LIVE OF THE DEAD “R”~」ライブレポ
会場変更によりセットリストや演出にも影響が!? 久しぶりでも体が振付を覚えていたことに喜びも
――幕張公演以来のリハーサルということで、期間が空いたことや会場が変わったことにより難しい部分もあったのでは?
本渡:幕張公演はコロナ禍前に作られた演出でしたし、会場もアリーナからホールに代わったことで、いろいろと変更しなければいけないことがあり、私たちも曲順の相談をしたりしました。準備していたことをお見せできなくなったつらさもありましたが、「このセットリストでどんなステージになるんだろう」という楽しみのほうが大きかったです。
田野:コロナ禍での変更という点ではパフォーマンスにも影響がありました。例えば「徒花ネクロマンシー」の時の衣ちゃんの肩に手をのせて、前に進んでいく振付も触れないようにしなくてはいけなかったり、いつもならハイタッチしたりするところも今回は振付を変えていただいたり。
でも絶対に変えたくなかったところもあって。「特攻DANCE ~DAWN OF THE BAD~」の「声上げろ 足んねえぞ」のフレーズはいつもなら会場のみんなに言って、「yeah yeah yeah」というレスポンスをもらっていたけど、このライブではみんな声を上げることができないし、どうしようかなと悩んでいました。
そんな時、後ろにいるメンバーに向かって気合を入れる感じにしたらとメンバーが提案してくれて。その通りにやってみたら、いつも以上にメンバーが大きな声で「yeah yeah yeah」と歌ってくれたり、その後に「振り回せ!」と叫んだらすごい勢いでタオルを振り回してくれたり。譲れないところは譲らず、メンバーやみんなの協力で新しいスタイルも発見できました。
種田:ライブが出来なかった時期を経ても体がダンスを覚えていたんです。他のライブの振りを覚える期間が間に入るとたまに忘れてしまうことがあるんですけど、フランシュシュのダンスは本当にたくさん練習をしたので、1年ぶりにダンスレッスンに行った時も「徒花ネクロマンシー」など1期の楽曲は体が自然と動いてくれて。そこまで頑張ってレッスンしていたんだなと改めて実感できたのが一番嬉しかったです。
――キャストインタビューでもフランシュシュのダンスは難易度が高いという発言がありましたが、それだけ難しいダンスだからこそ一生懸命に取り組んで、その成果がしっかりと身体に刻まれていたんですね。
種田:作中でキャラクターの振付と同じことを自分でやるのはゾンビランドサガが初めてだったので、「曲自体がこんなにも難しいのに歌って、踊って…こんなに大変なことをフランシュシュはやっていたんだ」と身をもって感じていました。キャラクターたちも尊敬したし、「しっかりやらなくちゃいけない」という責任感も湧いてきて。私自身もライブやイベントで歌うたびに身についてきたなという実感と成長をひしひしと感じていましたが、ライブ中止を経たこのライブで、その手応えは間違いじゃなかったんだと思えたことも嬉しかったです。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会