アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』水野愛役 種田梨沙さん✕ゆうぎり役 衣川里佳さん✕星川リリィ役 田中美海さんインタビュー|3期があったらフランシュシュがロボットになるかも!?【SAGA_R:12_ Part.2】
衣川さんのお気に入りは9話のゆうぎり・喜一・伊東の記念撮影。1話の幸太郎のロン毛にキュン!?
――次はゆうぎり的なお気に入りシーンをお聞かせください。
衣川:ゆうぎり的には9話の最初の喜一君と伊東さんと写真撮影したシーンが大好きで。ゆうぎりさんはゾンビなので、死んでしまう結末はわかっているけど、最期はあんなことになってしまう伊東さんとでさえも和気あいあいとして、3人ではしゃいでいる姿は素敵だなと思いました。その時の写真がバーに飾られているのもまたエモくて。
自分のキャラ以外だと、1話の幸太郎さんのロン毛ですね。1期の11話で不幸続きだった生前を思い出してネガティブになっているさくらに、「俺が持っとるんじゃいぃぃぃぃぃっ!!!!」とか「俺は! お前を! 絶対に見捨ててやらんっ!!!!」とカッコよかった幸太郎さんが、2期の1話でひどくやさぐれていて。
でもロン毛の幸太郎さんは個人的には好きなんですけど。
一同:(爆笑)
――あと9話で処刑される前のゆうぎりの穏やかさもすごいなと。
衣川:目を閉じて微笑んで「おさらばえ」ですからね。アフレコ用の絵コンテを見た時からぐっときてしまって。この感じを演じることができるのだろうかというプレッシャーもあったので、手紙を朗読するシーンと合わせて今までで一番練習したところかもしれません。
田中さんお気に入りはリリィの落語と幸太郎・さくらの壁ドン!?
――では、リリィのお気に入りシーンを教えてください。
田中:リリィのシーンでは、5話の落語ですね。1期のBD-BOXの特典ドラマCDで、さくらが国語の教科書と間違えて落語の教本を買ってきて、サンタとしてリリィにプレゼントするお話があったんですけど、リリィはちゃんと読んで、しっかり習得してステージに臨んだんだなと思いました。
落語自体もパピーとちょっと重なるお話を選んだのも、パピーへのメッセージかなと思ったし、パピーも笑顔でTVを見ていたのも嬉しかったです。
落語の収録もその場その場でセリフの追加などもあって。お母さんのセリフは元々なかったんですけど、追加されたものなんです。「大丈夫かな?」と心配でしたが、うまく入れて頂けてありがたかったです。
私がいち押ししたいシーンは11話の最後の幸太郎とさくらの壁ドンです。巽は自分のエゴでさくらをアイドルにして、フランシュシュを結成したことに負い目を感じていたと思うんですけど、さくらから「アイドルにしてくれてありがとう」とお礼を言われて。あのシーンだけでご飯が何杯でもイケちゃいそう(笑)。また1期12話でのさくらのセリフ「ありがとう、乾君」にも重なって本当に大好きなシーンです。
種田:すべてのアイドルのプロデューサーが一番言われて嬉しい言葉だよね。
衣川:あのシーンでこらえるのは絶対無理。
田中:さくらのお葬式のシーンとか、オーディションの書類を握っているシーンとか、当時の幸太郎の気持ちは想像してもすごく苦しかっただろうなって。あとト書きに「幸太郎の主観なのでいつもの3割増しで可愛く見える」と書いてあって(笑)。1期の11話でもさくらと幸太郎のシーンはありましたが、2期のさくらはめちゃめちゃ前向きで、また新しいさくらと幸太郎2人のシーンを見て、幸福感を感じつつも辛さもあって。この複雑な気持ちをわかってほしい(笑)。
種田さん・衣川さん・田中さんの2期のお気に入り曲は?
――2期の楽曲の中で好きな楽曲を教えてください。
衣川:やっぱり「REVENGE」ですね。1話で流れて、12話でも流れて。誰もいないスタジアムを見て、心が折れているメンバーに、さくらが「頑張って頑張って頑張った挙句うまくいかんでも、何度でも立ち上がる!~私たちを邪魔するもの全てが根を上げるまで、リベンジし続けてやる!」というセリフは、「REVENGE」の「例えまた未来を奪われたって立ち向かわずにいられない」にも重なって。1話の段階では駅スタライブの失敗へ歌っているのかなと思っていたけど、12話でやっと真意がわかった気がして。「佐賀事変」同様に、1粒で2度おいしいし、ダントツで好きな曲です。
種田:また各パートで歌っているキャラと歌詞がリンクしていてエモいんだよね。
衣川:あとさくらのサビの「狼煙を~」の伸びるところもきれいで好き。
種田:私は「激昂サバイブ」ですね。グループとしては初のラップ曲で。本来は愛ちゃんも歌っているんですけど、アニメでは純子が全部歌ってくれていて。1期7話での「アツクナレ」と同じ構図になっていますが、あの時とは状況が違ってバンド編成なのも衝撃的だったし、レコーディングではたえちゃんがドラムを叩いているとは思いもしなくて(笑)。
ラップなので普通に聞けばカッコいいんですけど、幸太郎が作っているので英語詞のところも和訳するとメッセージ性があって。おもしろ要素もあるし、エモさもあるし、この曲を聞いただけでアニメを見たくなる曲だと思うし、ライブシーンと合わせて最高の曲になっていると思います。
田中:佐藤さんが「愛ちゃんの声が入ることでめっちゃいいんだよね」って言ってた。別の曲のレコーディングの時、愛ちゃんの声も入ったバージョンも聞かせてもらったけど、愛ちゃんのどっしりした低音が入ることで、土台がしっかりするので、全然違う印象になると思います。
種田:フランシュシュは珍しく低音が足りているユニットだと思うけど(笑)、愛ちゃんはキンキンした低音なんですよね。純子は重厚かつ王道な低音との違いをぜひ聞いてほしいです。
田中:私はOP曲の「大河よ共に泣いてくれ」です。1期の「徒花ネクロマンシー」でアイドルアニメの常識を壊すような、戦っているカッコいいOP曲を作った後だったので、今回のOP曲を作るのは大変だろうなと思ったし、楽曲の制作スタッフさんもOP曲が一番時間がかかったとおっしゃっていて。
他の楽曲のレコーディングの時、「OP曲はどんな感じなんですか?」と尋ねたら、「実はまだ1コーラスで……」と言われていて。歌詞も付いていない状態で聞かせていただいたら最高のメロディでした。そしてレコーディングに行くたびにじわじわ完成していって。カッコよくて、「徒花ネクロマンシー」と同じくらい大好きな曲になりました。
「宿命など喰らい」の「喰らい」を英語っぽく歌っていたり、レコーディングもじっくりと時間をかけた記憶があります。
種田:MIXが原曲よりも生っぽくなっている気がして。あえて歌声を整音し過ぎていなくて、ライブ感を出そうという部分もあるのかなって。
田中:この連載の5回目で佐藤さんと私と(純子役の河瀬)茉希ちゃんでお話しさせていただいた時、この曲で脂肪燃焼させようと特茶を飲みながら歌ったら声がどんどんかすれていったと言っていて。結果的にはいい感じに声になったと言ってましたね (笑)。
OPで毎回出てくるサブタイトルが違うのもいいし、それぞれの表情もスタイリッシュでいいですね。
(C)ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会