宮崎駿氏による不朽の名作『風の谷のナウシカ』原作漫画をネタバレ解説! あらすじ、映画との違い、結末をご紹介!
激しくなる戦い、明かされていく世界の秘密
王蟲と会話したナウシカは、大海嘯(だいかいしょう)とよばれる災が起きることを予感します。それは腐海が一気に沸き返り津波のように押し寄せて世界を覆ってしまう現象で、火の七日間後に3回起きています。
直近では300年前で、風の谷を含めた辺境諸族が大産業文明を守りながら暮らしていたエフタルという国の内乱がきっかけで起こってしまいました。
4回目の大海嘯を防ぐこと、土鬼の船に秘石と共に残したアスベルの安否、そして王蟲との関わりを予感させる土鬼に隠された謎に近づくべく、クシャナたちとナウシカは南へと進みます。
その途中でナウシカは戦争の無残さを各地で見ることになり、心を痛めながらも覚悟を決めていきます。クシャナや周りの人々もナウシカの力に可能性を感じはじめ、ナウシカもさらに激しい戦いへと進んでいきます。
土鬼のオーバーテクノロジー
土鬼の首都である「聖都シュワ」。土鬼はシュワの墓所に眠ると言われる旧時代の技術を使って、マスクを使っても防げない瘴気を放つ粘菌を生み出します。
粘菌の暴走によってトルメキア、土鬼は壊滅状態に。大海嘯の引き金となってしまいます。他にも彼らは禁じられた技術を使い、ヒドラと言われる不死の生物や、巨神兵をも生み出していました。
そんな中ナウシカはルワ・チクク・クルバルカという少年と土鬼の寺院で出会います。彼は言葉を使わずに念話をすることができる超常の力に優れており、ナウシカとともに残された人々のため奔走します。
迫りくる王蟲の大群
暴走した粘菌たちも、王蟲もひとつの集合地に向かっていることを知るナウシカ。大地を飲み込みながら大移動する彼らに複雑な思いを抱きます。
そしてナウシカは彼らが愚かな人間が汚してしまった地球を浄化するために集まって、自らを犠牲にして人々を救おうとしていることに気づきます。王蟲は体を粘菌達の苗床にし、腐海を生成していきます。
ナウシカは、彼らの運命を憂うと共に、深く青い瞳の虜になり自らも王蟲や粘菌たちと苗床になる事を覚悟するのでした。