ライバルが共に50周年。週刊少年サンデー・週刊少年マガジン50周年記念大同窓会「週刊少年サンデー・週刊少年マガジン　創刊50周年大同窓会　～共に競って　共に歩んで100年へ～」

　1959年に創刊された『週刊少年サンデー』『週刊少年マガジン』が今年で50周年を迎えるということで3月17日帝国ホテルにて「週刊少年サンデー・週刊少年マガジン　創刊50周年大同窓会　～共に競って　共に歩んで100年へ～」と題し、漫画家・原作者158人を含む関係者1,000人以上が50周年を祝うために集結した。

　セレモニーでは藤子不二雄(A)さん、さいとう・たかをさん、ちばてつやさん、矢口高雄さん、あだち充さん、高橋留美子さん、小林まことさんの7名の漫画家がゲスト代表として登壇し「漫画の未来に向けて」というテーマで挨拶を行ったのでそのコメントをご紹介しよう。

藤子不二雄(A)さん：僕なんかはリタイア寸前なんですけれども、若い漫画家の方がすごい力を持ってきているので50年、60年、70年、100年と漫画は続いていくと思います。

さいとう・たかをさん：これからどんどんこの世界は広がっていくでしょうから、草葉の陰から見守っています。みんな頑張ってください。（会場笑）

ちばてつやさん：手塚治虫さんなどたくさん凄い先達がいて、今の新人達の作品を見ると素晴らしい才能がたくさん育っているんですね。そういう意味では漫画はこれからも世界に羽ばたいていくんだろうと、世界の皆さんに読んでもらえるだろうと期待しています。私にとって漫画は我慢です（会場笑）。我慢して作って読者を喜ばせるモノだと思います。

矢口高雄さん：漫画の未来は永遠だろうと思いますけど、100周年のときに紙媒体でやっているかは考えなければいけない問題だと思います。

あだち充さん：サンデー・マガジン50周年おめでとうございます。これからも末永くライバルとして競い合っていただければと思います。サンデーの若手漫画家たち、あとはよろしく頼みます。

高橋留美子さん：子供の頃に読ませていただいた凄い漫画家の先生と同じところに立たせていただいて凄く光栄です。皆さんに憧れて今漫画を描いています、ここにいらっしゃるサンデー・マガジンの漫画家の漫画を読んで漫画家になりたいという子供がこれからも出てきて繋がっていくんではないかなと思っています。50周年おめでとうございます。

小林まことさん：右を見ても左を見ても、憧れの先生がいらっしゃるので、それだけで興奮してしまいすごく楽しいです。私が小学生のときの小学生の憧れの職業の1位が漫画家でした。『あしたのジョー』や『巨人の星』など漫画家の先生が物凄く格好良くて、それを見て漫画家になりたいと思って漫画家になったのが僕や高橋先生の世代だと思います。今の小学生の憧れの職業1位はキャバクラ嬢だそうですけど（会場笑）、キャバクラ嬢には負けますがまだまだ漫画家になりたい人はたくさんいますし、ちば先生もおっしゃったように新人達も良いものを描いています、未来については分かりませんが50周年おめでとうございます。


　挨拶の後50周年ということで登場したのが、両誌のキャラクターが描かれ50本ものキャンドルが並んだバースデーケーキ。「漫画の未来に」の掛け声と共にキャンドルの火が吹き消された。さらに漫画を描く際に使われるGペンを模した巨大なモニュメントが登場し、それぞれサインを入れセレモニーは幕となった。