史上初、女性出演者のほうが多いスパロボ魂ライブ!『スーパーロボット魂 2009“春の陣”』がお台場・Zepp Tokyoで開催!その模様をレポート
1997年8月、水木一郎・堀江美都子・MIQ・影山ヒロノブの4人で開催した『ROBONATION SUPER LIVE』から数えて12回目。毎年4月29日の恒例となった『スーパーロボット魂(スピリッツ)』は、現在隆盛を極めるアニソンオンリーライブの元祖に当たり、毎回新たな参加アーティストと特集企画でブームを牽引し続ける存在だ。
今回は『マクロス7』と『ガンダム』シリーズを特集したが、『スパロボ魂』史上初めて、女性アーティストのほうが圧倒的に多いという現象が生まれた。華やかさを増しつつ楽曲の力強さもさすがは熱血揃いのスパロボソング!アニキこと水木一郎や今年デビュー40周年を迎えた堀江美都子を筆頭に、ベテラン陣もこのライブで若返っているようなパワフルさを魅せ、AKINO with bless4ら若手にアニソン魂を直接伝授していく。
福山芳樹とチエ・カジウラによる『マクロス7』の伝説のバンド・Fire Bomberの完全再現。今や『スパロボ魂』の顔の一人になった森口博子を中心とした、美女たちによる新旧『ガンダム』特集。アニソン界のエースとして輝き続ける影山ヒロノブ。これこそが世界に轟く日本のアニメソングの震源地。一度試したら、クセになること間違いなし!
出演は、水木一郎、堀江美都子、MIQ、影山ヒロノブ、森口博子、米倉千尋、福山芳樹、麻倉あきら、ステファニー、チエ・カジウラ、AKINO with bless4。(敬称略)
●美女の大攻勢で、熱血にして華やかなライブが実現!
毎回オープニングナンバーは水木・堀江・MIQ・影山の4人が担当するが、今回の選曲は「熱風!疾風!サイバスター」。4人揃ってマイクを高く掲げ、登場する姿がかっこいい。ここから4人のソロに移っていくのが定番で、オープニングとラストの構成だけは毎回同じことをきっちりやってくれるのが、ライブに磐石の安定感をもたらす。
最初の特集コーナーは『マクロス7』。歌バサラこと福山芳樹が、実は初めてオリジナルのままの「SEVENTH MOON」を『スパロボ魂』で披露する。福山さんは熱気バサラと同じギターボーカルなので、本当にバサラのライブに来ているようだ。そして今回は歌ミレーヌのチエ・カジウラが『スパロボ魂』に初見参したため、Fire Bomberのステージが完全再現された。放映当時にすら実現しなかった企画がこうして見られるのも、ファンの夢を叶える『スパロボ魂』の大きな魅力だ。
「創聖のアクエリオン」の大ヒットでアニソンアーティストに仲間入りしたAKINO with bless4も『スパロボ魂』初見参。兄弟姉妹4人のアメリカ育ちという出自がアニソンの国際化を体言し、激しいダンスを交えたステージはまさに今のアニソンという感じで、新旧の新を象徴する存在と言える。
●女性アーティストによる『ガンダム』シリーズ
次の『ガンダム』特集では、『ガンダム00』からステファニー、『ガンダムX』から麻倉あきらと美女が続く。実は今回参加したガンダムアーティストは全員女性であり、アニソン界の女性の勢いを現す結果となった。こうしたライブに初参加のステファニー、『スパロボ魂』には初参加の麻倉さんとも、客席にスーパーロボットの着ぐるみ軍団がいるような独特の会場の雰囲気と熱気には舌を巻き、ステージから元気を与える以上に会場から元気を貰えると言われる『スパロボ魂』ライブを楽しんでいた。
『第08MS小隊』の米倉千尋、『ガンダム0083』のMIQと常連たちのおなじみの曲を味わった後は、ライブ中盤の花形と言える森口博子が絶品の歌と抜群のMCで魅せる。
森口さんは「スパロボを本っ当に楽しみにしていました! 日常生活で落ち込んだ時は、みんなの歓声を想像して乗り切っていましたが、みんなのスピリッツは想像以上に熱かったでーす!」と観客を喜ばせた後、「10年以上続くスパロボ。10年と言えば、0才だった子が小学校4年生ですよ。そして私が歌わせていただいているガンダムは30周年です。30年と言えば、0才だった子が三十路ですよ。私はアラフォー……」としっかりオチもつける。
終盤戦は影山さんの「メロスのように~LONELY WAY~」のカバーから。JAM Projectのツアーも始まり、ゴールデンウィーク中は全国を飛び回るハードスケジュールの影山さんは「膝が痛い」とこぼして笑わせたが、最も熱いナンバー「HEATS」でラストスパートの口火を切る。ミッチからアニキにソロのバトンタッチをする際に、1曲デュエットするのも恒例だが、今回は大人気の「CROSS FIGHT!」の登場で会場がどよめく。40周年で数多くライブをした影響で脳が活性化し、歌詞忘れがなくなったというアニキは久々の「ゲッターロボ號」から「今がその時だ」と『ゲッターロボ』シリーズを続け、ラストとアンコールはおなじみの「時を越えて」「鋼の魂」、最後は「マジンガーZ」で締める。
昭和と平成の一番美味しいアニメソングが絡み合う場。魂が震えるような興奮がここにある。
<SET LIST>
M-1 熱風!疾風!サイバスター(サイバスター テーマソング)歌:水木・堀江・影山・MIQ M-2 ダンバインとぶ(聖戦士ダンバイン OP)歌:MIQ M-3 ゲッターロボ(ゲッターロボ OP)歌:影山ヒロノブ M-4 ダルタニアスの歌(未来ロボ ダルタニアス OP)歌:堀江美都子 M-5 コン・バトラーVのテーマ(超電磁ロボ コン・バトラーV OP)歌:水木一郎 M-6 SEVENTH MOON(マクロス7 OP)歌:福山芳樹 M-7 PLANET DANCE(マクロス7 IN)歌:福山芳樹・チエカジウラ M-8 突撃ラブハート(マクロス7 IN)歌:福山芳樹・チエカジウラ M-9 …だけど ベイビー!!(マクロス7 ED2)歌:チエカジウラ M-10 創聖のアクエリオン(創聖のアクエリオン OP1)歌:AKINO with bless4 M-11 Go Tight!(創聖のアクエリオン OP2)歌:AKINO with bless4 M-12 フレンズ(機動戦士ガンダム00 ED2)歌:ステファニー M-13 DREAMS(機動新世紀ガンダムX OP1)歌:麻倉あきら M-14 Resolution(機動新世紀ガンダムX OP2)歌:麻倉あきら M-15 嵐の中で輝いて(機動戦士ガンダム 第08MS小隊 OP)歌:米倉千尋 M-16 10 YEARS AFTER(機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ED)歌:米倉千尋 M-17 MEN OF DESTINY(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY OP2)歌:MIQ M-18 Evergreen(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY ED2)歌:MIQ M-19 もうひとつの未来~starry spirits~(SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ OP)歌:森口博子 M-20 それでも、生きる(SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ ED)歌:森口博子 M-21 ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~(機動戦士ガンダムF91 ED)歌:森口博子 M-22 メロスのように~LONELY WAY~(蒼き流星SPTレイズナー OP)歌:影山ヒロノブ M-23 HEATS(真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 OP2)歌:影山ヒロノブ M-24 宇宙魔神ダイケンゴーの歌(宇宙魔神ダイケンゴー OP)歌:堀江美都子 M-25 ボルテスVの歌(超電磁マシーン ボルテスV OP)歌:堀江美都子 M-26 CROSS FIGHT!(破邪大星ダンガイオー OP)歌:水木一郎・堀江美都子 M-27 ゲッターロボ號(ゲッターロボ號 OP)歌:水木一郎 M-28 今がその時だ(真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 OP1)歌:水木一郎 M-29 おれはグレートマジンガー(グレートマジンガー OP)歌:水木一郎・影山ヒロノブ M-30 時を越えて(スーパーロボット大戦 IN)歌:水木・堀江・影山・MIQ EN-1 鋼の魂(スーパーロボットスピリッツCMソング)歌:水木・堀江・影山・MIQ EN-2 マジンガーZ(マジンガーZ OP)歌:水木一郎・全員 |