小林ゆうワールド炸裂の「ワールド・デストラクション ファン感謝イベント 世界撲滅宴会 大感謝祭だクマー！！」

　ゲーム・アニメ・コミックとメディアミックス展開をする、セガのフラグシップタイトルの1つ『ワールド･デストラクション』。9月25日に発売されたニンテンドーDS用ソフト『ワールド･デストラクション ～導かれし意思～』、9月26日発売のアニメ『ワールド・デストラクション ～世界撲滅の六人～』DVD Vol.1 購入者に向けたイベント「ワールド・デストラクション ファン感謝イベント 世界撲滅宴会 大感謝祭だクマー！！」が、10月5日、品川プリンスホテル内「ステラボール」にて開催され、抽選で約800名が招待された。

　イベントにはキリエ･イルニス役の宮野真守さん、トッピー･トプラン役の古谷徹さん、アガン・マードル役の吉野裕行さん、ナジャ・グレフ役の小野大輔さん、リ･ア＝ドラグネール役の小林ゆうさん、ゲーム・アニメのオープニング曲を歌ったAAA（トリプル・エー）、アニメのエンディング曲を歌ったＡｉｍｍｙ（アイミー）さんが登場し、感謝祭の名に相応しい豪華なゲスト陣がイベントを盛り上げた。

●小林さんのイラストに絶句

　最初のコーナーは、メインキャラクターの6人を演じた声優の方々に事前に聞いたアンケートの結果を見る「世界アンケート委員会」。

　コーナーが始まる前、イベントに参加できない坂本真綾さんからの「イベントに参加できなくて残念。自分の分まで楽しんでください」というメッセージが宮野さんによって読まれた。

　アンケートの質問は、「もしも自分がワールド・デストラクションの世界で戦うとしたら、どの武器を選びますか？」「もしも自分がワールド・デストラクションの世界で3人パーティーを組んで旅をするとしたら、あとふたりは誰にしますか？」というもので、どちらの質問も主人公であるキリエを選ぶ人がおらず、「装備がナイフだからいけないのか？」「アニメでのふがいなさが原因なのか？」と宮野さんは結果に不満の様子だった。

　続いて声優業界きっての画伯、小林さんが描いたイラストを見て、どのキャラクターを描いたのかを当てるクイズ「世界美術委員会」コーナー。

　始まる前は「そんなの簡単だよ～」と言っていた面々だったが、イラスト2点が画面に映し出された瞬間、その何とも言えないイラストに会場全体がどよめきたち、小林画伯の才能に圧倒されていた様子だった。なお、正解はキリエとナジャということだ。


●ナジャは変身の時、0.2秒でメガネを置く！？

　次は『ワールド・デストラクション』について様々な事柄を学んでいくコーナー「特別勉強会 出張版」。Webラジオ「ワールド・デストラクション ～世界放送委員会～」のコーナーのスペシャルバージョン。

　主要キャラクターの設定について開発チームみずからが回答。「キリエの得意料理は何ですか？それを食べさせてあげた恋人はいましたか？」「ゲームでナジャが狼に変身しますが、その時に眼鏡はどうなるの？」「モルテの服は自分で選んだの？」「リ・アは300年間同じ服を着ているの？」「アガンはモルテに恋心を抱いたことはないの？」「トッピーはマッフィーとどうやって出会ったの？」などの質問が寄せられた。ナジャに関しての質問は、変身の時に0.2秒でメガネを横に置くとのことで、小野さんが実際にチャレンジしてみたり、トッピーの恋人“マッフィー”との出会い、デート方法に関しては、トッピーがステージに登場し、モジモジしながら語るというひと幕も。回答は、トッピーとマッフィーが出会ったのは酒場で、そのときトッピーが「ハチミツをいっしょに飲まないクマ？」と誘ってスタートしたとのこと。


●麗しき『本物の』リ・ア様登場

　ここで、Ａｉｍｍｙさんによるアニメのエンディングテーマ『風の記憶 ～to the end of the world～』の生ライブ！その後、“世界ミニドラマ委員会”のコーナーへ突入。これは、この日のためだけに制作されたオリジナルドラマで、一本目のタイトルは「四人四色」。キリエ、トッピー、アガン、ナジャの男性キャラクター4人が好きな女性のタイプについての談義すると言うストーリー。アガン、トッピーがそれぞれ好みのタイプを明かしていく中、ナジャのロリコン（？）疑惑が発覚し、会場内に何とも言えないざわめきが起こる。さらに、キリエが相当な年上好きだということがわかり、一同は大騒ぎに！　そこへ、リ･アのコスチュームに身を包んだ小林さんが登場。抜群のスタイルに、ゴスロリ調の衣装がピッタリで、女性のお客さんからも「かわいい！」と声援が。しかし、リ・アがそのままで終わるわけはなく、「このクソタワケがぁぁ！」の決め台詞と男性陣の悲鳴が響き、ジ・エンド。

　ドラマの二本目は、戦隊ものを題材にした「撲滅戦隊ワーデス3」で、ナレーションを古谷さんが担当。某ロボットアニメを彷彿させ、会場を沸かせた。“中ボスクラス”の敵であるナジャ博士とリ・ア画伯を相手に、アガンとトッピーがそれぞれのキャラクターにちなんだ個性的な必殺技を発動する中、キリエは『砂クジラの缶詰の空き缶』を投げつけるだけという、ヘタレっぷりを発揮。奇しくも「アンケート委員会」でパーティに選ばれなかった理由を自ら体現するようなストーリーだった。

　サイン入りポスターや小林さんのイラストなどがプレゼントされた“世界大感謝抽選会”を経てAAAによるライブ。ゲームのオープニングテーマ「Crash」、アニメのオープニングテーマ「ZERO」の２曲が歌われ、盛り上がりも最高潮に達し、これでイベント終了かと思われたが、サプライズが用意されていた。

　それは、“勇者トッピー ワンマンライブ”。ついさっきAAAが歌った「ZERO」をトッピーが気持ちよく歌い始めたところで、出演者全員が歌を止めるために再び登場し、本当のエンディングへ。

　最後は客席に“デストラクト・コード”（サイン入りカラーボール）を投げ入れてイベントの幕を閉じた。


●イベント終了後、出演者からコメントを頂いた

宮野さん：本当に楽しかったです。最初話をもらったとき、すごく多方面の展開があると聞いて、かなり気合の入った作品なんだなと感じました。そういったものに参加でき、そして大感謝祭が行えたことをすごく嬉しく思っています。ファンの方がゲームやアニメを細かいところまで遊んで、観てくれているみたいで、ステージでもそういうところを共有できました。こんなに盛り上がれる作品に出会えて良かったです！ひと区切りつきましたが、これからも『ワールド・デストラクション』を盛り上げていけたらなと、思っています！

古谷さん：当初、プロデューサーは僕がクマを演じるのか心配していたそうですが、初めてキャラを見たときから絶対にやりたいって思っていたんです。カワイイし、宮野君には悪いけど、一番人気が出ると思っていましたから（笑）。個人的には古谷徹はヒーロー役だけじゃなくて、こういうキャラクターも演じられるんだと、皆さんに思ってもらえる転機にもなったかなと思います。今日はファンの方がトッピーを好きと言ってくれて、愛されているキャラクターと感じられてよかったです。

吉野さん：僕のキャラは、アニメのほうではちょっと手助けするだけの役だったのですが、ゲームの方では違っていたりするので、アニメしか観てない人もゲームしか遊んでない人も、両方に興味を持ってもらえればうれしいですね。今日はイベントで一日楽しかったです。

小野さん：今回のイベントで、「ナジャ」を卒業になります。僕はナジャという役が好きなので、こうして感謝祭でもういちどナジャが演じられて本当にうれしかったです。プロデューサーが「次があるかも」と言っていたので、そのときはまたナジャを演じたいですね。

小林さん：この作品でリ・アというキャラクターに出会い、皆さんといっしょにお仕事ができたことや、作品を応援してくれるファンのみなさんに感謝しています。イベントでは、ファンの方々に会うこともできましたし、リ・アの衣装を着させてもらい嬉しかったです。イベントでこういう格好をするのは初めてで、またリ・アに一歩近づけたかなと思います。

AAA：『ワールド・デストラクション』ではトッピーが好きで、ルックスと声のギャップにハマってしまいました。ゲームもみんなでプレイしていて、もうクリアしたメンバーもいますよ。今日のイベントは、すごく楽しかったです！

Ａｉｍｍｙさん：ちょうどクマにハマって、いろいろなキャラクターやグッズを集めている時に『ワールド・デストラクション』のお仕事の話をいただいたので、すぐに「運命だ！」と思いました。今回のイベントでは、歌を披露できてとても幸せです！