「ヤングガンガン」で人気の美少女達が繰り広げる本格麻雀ストーリーがTVアニメ化。『咲 -Saki-』アフレコ現場から清澄高校麻雀部の女子部員に直撃インタビュー!
「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で連載中の、小林立さん原作による麻雀漫画『咲 -Saki-』は、これまでの麻雀漫画とは違い多数の美少女が登場し、全国高校麻雀大会の優勝を目指す中で、主人公の咲や麻雀部の友情を描く本格ガールズ麻雀ストーリー。
とある理由で麻雀が嫌いになってしまった咲は、ある日人数合わせのため麻雀部で麻雀を打つことに。そこで出会った麻雀部の原村和の天才的な打ち方に感化され、麻雀で勝つことの喜びを知った咲は麻雀部に入部し全国大会の頂点を目指していく。
咲役に自宅を「雀荘うえだ」と称し麻雀大会を開く植田佳奈さんをキャスティング。植田さんの他にも麻雀好きのキャストが参加している点も見所のひとつ。
今回3話の収録を終えたキャストの皆さんに、作品や演じるキャラクターについてお伺いしたので、そのコメントをお届けしよう。
――キャラクターを演じた感想をお聞かせください
植田佳奈さん(宮永咲 役):咲は麻雀を打っている時以外はすごく普通で、ニュートラルに物事を考える子なので逆に個性を付けにくく、麻雀を打っている時と普段の差がつくように色々考えながら演じました。これから強い人たちと麻雀を打てるのがとても楽しみです。
小清水亜美さん(原村和 役):1話の時は緊張していたんですが、3話になって空気に慣れてきました。和はあまり感情を表に出さないキャラクターなんですが、3話になって感情を露にするところがあったので、そのさじ加減が難しかったです。今後の展開がとても楽しみです。
釘宮理恵さん(片岡優希 役):1話の時から迷いなく優希という役に入り込めたような気がしています。自分の世界をしっかり持っている個性的な女の子で、麻雀に対して真剣に取り組んでいるなという風に思います。優希という名前が私的にはどうもしっくりこないというか、タコス、タコスと書いてあって、台本の裏表紙にもタコスのイラストが大きく描いてあったりして、面白いなと思いました。タコスを美味しく食べつつも頑張っていきたいと思います。
伊藤静さん(竹井久 役):久は部長ということで、咲が入ってきてくれてすごくワクワクしている感じが台詞や絵に出ていて、それを演じるのが楽しいです。3話までの時点で、どう見ても悪役のようにしか見えない雰囲気をかもし出しているんですが、久は久なりの麻雀への熱い思いがあるんだなと感じています。これから大会に出て、もっと久の麻雀に対する思いや実力も見られるのかなと思うと、ワクワクします。
白石涼子さん(染谷まこ 役):まこは2年生ということで、部長の久と1年生の3人の間にいるんですが、落ち着いています(笑)。広島弁ということで自然と「~じゃ」という口調になってきて、「17歳の女の子だぞ!」と意識しながら演じなければと思っています。まこは麻雀を打つシーンより、久と一緒にいたり大人目線でしゃべっているところが多いので、これからの試合のシーンが楽しみです。広島弁を自然に演じられるように頑張ります。
――キャラクターの魅力をお聞かせください
植田さん:本人はあまり気にしていないんですが、何気にすごいことをやってのけてしまったり、自分の打った手がすごいと、あまり分かっていないところがあるので、真剣なときと普段のボーッとしている時のギャップが魅力なんじゃないかなと思います。
小清水さん:和は見た目はやわらかい女の子なんですが、内に秘めた感情は熱いものを持っていて、麻雀に対してすごく真面目なので、そういった中身の部分は見た目以上に魅力なのではないかなと思います。
釘宮さん:明るくて、元気いっぱいで、茶目っ気たっぷりなところが魅力の女の子だなと思います。
伊藤さん:久はひょひょうとしているけど、自分で部を発足したくらいなので、麻雀に対する熱意をひしひしと感じるんですが、それをあまり表に出さず、内で熱く燃えているというところが魅力なんじゃないかと思います。
白石さん:まこは広島弁ということで、広島出身の人にイントネーションなど教えてもらいながら頑張って演じているので、広島弁ですかね。それとメガネをかけているんですが、メガネをはずした時が本領発揮なのかなと思っているので、メガネっ娘というところも魅力だと思います。
――アニメになった『咲-Saki-』のみどころは?
植田さん:全国大会へ向けて予選大会とかあるんですが、強豪の生徒達と打つ麻雀がすごく楽しみです。麻雀の手も良く作られていて、見ていて「私もこんな手で打ちたい」というような技がたくさんあるので、麻雀の勝負が魅力だと思います。
小清水さん:漫画を見ていても、触ったらやわらかそうな女の子達だなと思ったんですが(笑)、その子たちがアニメーションで動いているということで、よりやわらかさ(一同笑)が表現されていて、私はそこが魅力だなと思います。触ってみたいです(笑)。和は胸が大きいんですが、その動きが細かく表現されていて(笑)、胸のアップのシーンも、かなり美しく描いていただいているなと思っています(笑)。
釘宮さん:アクションシーンだと私は思っているんですけど、麻雀の牌の動きとか咲が牌を切るシーンが、メチャメチャ格好良く描かれています。咲の目から稲妻が“ピカーン”って光ったりして、演出が凝っていて面白いなと思います。
伊藤さん:麻雀のシーンは、麻雀を知らない人でも興味をそそるような感じになっているなと思いました。大きい手とか一生懸命やっているのに“こんなに容易に皆あがりやがってチクショー”みたいな(笑)。そんな悔しさを掻き立てるような手が見られるのも魅力だと思います。咲と和のすぐ“ぽっ”ってなるところも見所のひとつではないかなと思っています。
白石さん:牌それぞれが弾かれて戻るとか、細かくリアルな演出がされていて「麻雀卓の中ってこうなってるんだ」というのも描かれていて、目でもすごく楽しめるなと思いました。麻雀なので当たり前なんですけど、これがどんな手かということや麻雀の用語も、ちゃんと台詞で説明しているのが格好良いです。心理戦ではモノローグでしゃべっていて、あまり会話をしていなかったりするんですが、そういうところも見ていて面白いんじゃないかなと思います。知っている人はもちろん、知らない人も楽しめると思いますが、知らない私は色々説明してもらい、勉強しながらやっています。
――麻雀に限らず「最近大負けしちゃった」と思うようなことはありますか?
植田さん:お天気です。先週ゲレンデへ行ったんですが雪ではなく雨が降りまして、負けたなと思いました。
釘宮さん:私も天気で、私は朝から降っていない限りは傘を持っていかない主義なんです。でも途中で降ったりとかしてすごく残念です(笑)。外で傘とか絶対買いたくないので……。
伊藤さん:ある朝「雪が降っているよ」という電話がかかってきたんです。雪が大好きで今年は見ていなかったから、見たいと思ったんですけど、布団から出るのが嫌で「あと10分」って思って10分後に外を見てみたら雨になってました。
小清水さん:最近、ちょっとストレスが溜まったなと思って格ゲーをやったんですが、コンピュータが強すぎてボロ負けしちゃいました。
白石さん:宝くじを1万円くらい買ったのに全然当たらなかったことがあって、「2度と買うか!」と思いました(笑)。
――麻雀好きの植田さん。忘れられないエピソードをお聞かせください
植田さん:アフレコが終わった後皆で必ず打ちに行っていて、そこで初めて嶺上開花(りんしゃんかいほう)で上がりました。すごく嬉しかったです。
――好きな手、好きな牌はなんですか?
植田さん:初めて上がった役満が国士無双だったので、国士無双が好きだったんですけど、嶺上開花で上がってからは嶺上開花になりました。
小清水さん:好きな手は色々あるんですが、好きな牌は一索です。孔雀ではなく木の前にいる鳩だと最近まで思っていて、逆に愛着が沸いて一索が好きになりました。
釘宮さん:私は5の赤の丸が好きです(笑)。水玉が一番好きな柄なのでちょっとトキメキます。
伊藤さん:一気通貫で “東北新幹線”というローカルルールがあって、“いつかれそれで上がってやる!”と思ってます。
白石さん:私も“くぎみー(釘宮さん)”と同じで赤いのって可愛いよね。
――ファンの方へメッセージをお願いします
植田さん:麻雀をやったことがない人にも、ずっと打っているという人にも、興味を持ってもらえる作品になっていますので、オンエアーを楽しみにしていてください。そして麻雀をもっともっと好きになってもらえると嬉しいです。
小清水さん:皆で頑張って作り上げております。魅力的なキャラクターも多いのでぜひ見ていただきたいなと思います。
釘宮さん:毎回楽しく、わきあいあいと収録しています。私達も初心者、経験者といますが、麻雀を上達させていきたいと思いますので、皆さんもぜひプレイしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
伊藤さん:麻雀のイメージを明るくしたいとスタッフが仰っていて、私もそれはすごく賛成で、子供からお年寄りまで見ていただけるようなアニメになっていますので、明るい麻雀を広めていけたらと思います。
白石さん:麻雀作品ですが可愛い女の子がたくさんいて、しかも麻雀のことにも詳しくなれる。こんな一石二鳥な作品はないと思います。興味を持って女の子もぜひプレイして欲しいなと思います。楽しんで見てください。頑張ります。