森久保祥太郎さんが特撮映画で顔出し主演！『時空警察ハイペリオン』製作発表＆トークショー

　人気特撮シリーズ『時空警察ヴェッカー』のスピンオフ作品『時空警察ハイペリオン』が、7月公開の劇場版と7月発売の全2部作のDVDで描かれる。そこに声優の森久保祥太郎さんとスーツアクターの和田三四郎さんという、普段は「中の人」として活躍する2人が顔出しでダブル主演するという。

　さらに寺島拓篤さん、入野自由さんら人気声優も顔出し出演するほか、ウルトラヒーロー役で有名な黒部進さん（『ウルトラマン』のハヤタ隊員）と高峰圭二さん（『ウルトラマンA』の北斗隊員）も特別出演。

　この人気声優と特撮ヒーローのコラボという注目作の製作発表＆トークショーが、4月26日に科学技術館で開催された『スーパーフェスティバル49』の特設ステージで行われた。特撮ファンと女性ファンが大挙詰め掛けた中、ヒーローショーまでついた賑やかなステージで、イベントを大いに盛り上げていた。

　劇場版は7月25日よりシネマート新宿にて公開。DVDは7月31日、マクザムより発売。

司会のお姉さんに襲いかかる時空特捜アレス。そこに時空刑事オリオンが登場し、アレスとバトルを繰り広げる。いきなりヒーローショーで始まった製作発表＆トークショーは、最後まで大盛況！

●人気声優と人気スーツアクターとアイドルの共演！

　森久保祥太郎さんの役は、『時空警察ヴェッカー』シリーズ第3弾『ヴェッカーシグナ』でも演じた、時空犯罪組織テンスマドラーの首領・織田優生。彼は時空刑事オリオンこと折尾光四郎が抱く、時空警察の非情とも言える任務に対する葛藤が生み出してしまった別人格という複雑なキャラクターで、敵のボスがヒーローの一人と同一人物だったというドラマが話題になった。今回はその時空刑事オリオンと、2人のオリオンである織田優生と折尾光四郎が主人公となる。

　そして森久保祥太郎さんと、折尾光四郎および時空刑事オリオンを演じた和田三四郎さんが今回ダブル主演を果たすが、畑澤和也監督によれば、普段は声だけで表現する声優と、動きで気持ちを表現するスーツアクターという「中の人」である彼らの俳優としての実力を見せるのもコンセプトとのこと。

　また森久保さんは今回、主題歌「Parallel World」も自ら作詞作曲し、歌っている。誰もが日常的に、葛藤や本音と建前など対になるものを抱いて生きているが、それが『ハイペリオン』のテーマにも通じるのでは思って歌詞を書き、曲も動きの激しい作品に似合う激しい曲を作ったという。激しいロックナンバーで、森久保さんも「僕が作った曲の中で、一番速いかもしれないですね」と語っていた。

　寺島拓篤さんが演じるのは、時空刑事を抹殺する時空特捜アレス。寺島さんは特撮のスーツを着るのが夢だったそうで、「着てみる？」と言われて即座に「着たいです！」と応え、せっかくなのでそのまま撮影しようかと、なんと声優がスーツアクターまでこなす経験もしたという。

　寺島さんも「僕は顔を出してお芝居することって苦手なんですけど、せっかくのチャンスだからと挑戦させていただきました。でもスーツアクターさんの大変さがわかりました。まさか三四郎さんと戦うことになるとは思わなかったので。全然勝てる気がしなかったです(笑)」と顔をほころばせた。なお寺島さんは目が極度に悪いため、普段は絶対に眼鏡を外さないので、「眼鏡をかけていない寺島拓篤が見られるのはこの作品だけ！」と森久保さんが注目ポイントをアピールしていた。


●出席者からのコメントも！

森久保祥太郎さん（織田優生／時空刑事オリオン役）：当初はここまで大きなプロジェクトになるとは思いませんでしたが、そこに参加できたことを嬉しく思っています。ぜひみなさんのお力をお借りして、もっと大きな作品になってくれればと思います。夏の暑い時に公開されますが、僕らはものすごい寒い中で撮影をしていました。そのぶん気持ちの熱さがこもっていると思いますので、楽しみにしていただきたいと思います。

和田三四郎さん（折尾光四郎／時空刑事オリオン役）：スタントマンが今回、ひょんなことから顔を出す仕事になりました。アクションのお芝居を作っていく上で、すごく考えることも多かったです。パンチ一発に何を込めるかを今後も考えながら、面白いエンターテイメントを作っていきたいと思います。

しほの涼さん（冬木玲菜／時空刑事レナリー役）：『シグナ』をやった時は中学生だったのですが、2ヶ月の撮影の間にスタッフの方やキャストのみなさんとすごくいい仲間になれたんですね。こんな現場をもう一度やりたいと思っていたら、今回また携われて本当に嬉しいです。みんなの仲の良さが出ている作品だと思います。私は高校3年生になったので、背が伸びました。

山口ひかりさん（三ツ星ひかり／時空刑事リゲル役）：私は今回からの参加なのですが、みなさん良い方ばかりですごく良くしていただきました、私は今回アクションにも挑戦したのですが、もっともっとやりたかったです。

寺島拓篤さん（時空特捜アレス役）：普段引きこもっている僕みたいな奴でも、やれと言われればアクションできるんだなという可能性を提示する作品になったと思います。その結果はぜひ劇場で確認していただければと思います。本当にかっこよくて熱い特撮作品で、いい経験ができました。

新名彩乃さん（時空刑事ニーナ役）：特撮は初めてだったのですが、周囲の方々に支えていただけて、本当にいい作品に参加できたと思います。ニーナは物語の重要人物と言っていいほどオイシイ役どころで、しめしめという感じでした（笑）。

畑澤和也監督なんとかこれを成功させて、シリーズ化できればと思っています。そのためにはみなさんのお力添えが必要となりますので、今後ともよろしくお願いします。


『時空警察ハイペリオン』
7月25日よりシネマート新宿にて公開
※7/25（土）には初日舞台も


『時空警察ハイペリオン 旅立2009』×『時空警察ハイペリオン 決着1989』
全2部作DVD、7月31日にマクザムより発売。各6,090円(税込)

森久保さんと和田さんの普段の役割をわかりやすく説明すべく、森久保さんが「やぁ、時空刑事オリオンだよ！」と勝手に話すセリフに、和田さんがその場で振りをつける。しかし森久保さんの話題がどんどんメチャクチャになり、最後はコントになっていた。

主演に主題歌まで担当する森久保祥太郎さん。「Parallel World」CDは5月13日、ランティスより発売。

世にも珍しい、眼鏡をかけていない寺島拓篤さん。アレスのスーツ姿はノリノリだったらしい。

スーツアクターだけあって、ヒーローポーズがやたらと決まる和田三四郎さん。本作中ではオリオンの中の人も演じる。しほのさんもさすがのスタイル。