Elements Garden新作コンピ参加の影山ヒロノブさんイ

Elements Gardenコンピアルバム第2弾発売記念リレーインタビュー!今回ボーカルで参加した影山ヒロノブさんにスペシャルインタビュー!

 アニメ・ゲームを中心に活躍、その高い音楽性がミュージックシーンでも話題となっている音楽制作集団・Elements Gardenが、昨年の第1弾に続くコンピレーションアルバムをリリースする。

 コンピ第2弾となる『Elements Garden II -TONE CLUSTER-』は、PCゲームの楽曲を中心にまとめた構成。ゲームから彼らのサウンドの虜になったファンにとっては、まさに最高の名盤誕生と言えるだろう。前作と聴き比べることでアニメ楽曲とも異なる彼らのアプローチを感じ取れば、よりElements Gardenの深さに感銘を受けること間違いなしだ。

 さらに今作ではこれまでの彼らの常識を打ち破る挑戦も。それが2曲目に収録された「Deus Ex Machina」だ。JAM Projectとしても活動、アニソン界の帝王とでも呼ぶべきスペシャルパーソン・影山ヒロノブさんをボーカルに迎え、壮大な“エレガサウンド”に熱い“バーニングボイス”という、これまでにない“激アツ”な1曲が誕生した。

 今回は、リレーインタビュー第4弾として、影山さんをフィーチャー。「Deus Ex Machina」を中心に、影山さんの視点から見た、Elements Gardenを語っていただいた。


●Elements Gardenと初めて仕事をしたときから、かなりいい音楽的な刺激をもらえてたし、感動さえしていたのを、今でも覚えています。

――影山さんがElements Gardenとご一緒したのは、いつ頃のことなんですか?

影山さん:一番始めはブロッコリーさんで、上松さん、藤間さんと一緒に仕事をしたのが初めてだったと思います。そのあとJAM Projectのサウンド・カラーをガラッと変えたいと思っていた時期、菊田さんへ作曲/編曲を手がけてもらったことをきっかけに、同じくJAM Projectを通し、ふたたび藤間さんと一緒に作業を演ったり、つい最近も、上松さんとゲームの音楽でご一緒し、そして今回アルバム『Elements Garden II-TONE CRUSTER-』に収録した新曲の「Dues Ex Machina」へボーカリストとして参加。今度は、Elements Gardenのメンバー全員と演らせていただきました。


――一緒に演って間もない当時は、Elements Gardenに対しどんな印象を持ってました??

影山さん:僕らの仕事の場合、“作品用楽曲を歌うシンガー”として呼ばれるのって、昔から当たり前にあることじゃないですか。中には、サラッと過ぎてゆく仕事もあれば。自分の記憶に残り続ける仕事もある。Elements Gardenは、まさに後者。初めて上松さんとご一緒したときは、まだElements Gardenがゲーム業界では注目を集めてるけど、今ほど大きくアニメ・アニソン業界では認知をされていなかった時期。でも初めて仕事をしたときから、かなりいい音楽的な刺激をもらえてたし、感動さえしていたのを、今でも覚えてます。

――JAM ProjectがElements Gardenと初タッグを組んだ「RISING FORCE」では、JAM Projectの中へトランスの要素を持ち込むという斬新なスタイルを提示。その後のJAM Projectが持つ“柔軟な音楽性”のきっかけを作りあげました。

影山さん:まさにそう。ベテランの域へ達し始めている僕らにしてみれば、若い人たちと演ること自体が、良い刺激になるというか。“新たな自分たちのスタイルを身につける”ための、とても良いチャンスの場になっていくんです。その中でもとくにElements Gardenと演ることは、JAM Projectはもちろん。僕自身も、良い音楽の蓄えをしていける嬉しい機会になりました。


――影山さん自身、以前から若手と共演する機会を積極的に求めている人ですからね。

影山さん:ベテランの域へ足を踏み込み始めたミュージシャンの生き方って、2通りあると思うんです。ひとつは、“自分のスタイルをズッと崩さずに進む人”。そしてもうひとつが、出来上がったスタイルを認めつつも、“今現在や未来の自分は何が出来るだろう?!”という意志のもと、“つねに新しいものを探し続けていく”。
 僕は、未知なるものにしか興味がない、あきらかに絵に描いたような後者なんですよ。だからこそ、今回のようにElements Gardenと一緒に新曲を手がけられることが、僕自身最高の刺激になっているんです。

今回影山さんが歌うのは「Dues Ex Machina」

●Elements Gardenが目指すのは戦隊ヒーロー。レッドからブルー、イエローと個性的な人ばかりが集まっている、まさに個性派チームなんです。

――JAM Projectのメンバーも個性的ですけど、Elements Gardenのメンバーも個々に色を持った方ばかりじゃないですか??

影山さん:JAM Projectも個性が強いとはいえ、それでも俺と遠藤なんか“同じ種類だな”とも思われるよう、何処か“似た者どうしが集まっている”面があるんですよ。だけど上松さん自身、「Elements Gardenが目指しているのは戦隊ヒーローのような存在」と言ってるように、レッドからブルー、イエローと個性的な人ばかりが集まっている、まさに個性派チームなんです。


――『Elements Garden II-TONE CRUSTER-』へ収録した新曲「Dues Ex Machina」では、メンバーみなさんと一緒に制作したと、さきほど言ってました。

影山さん:これまでに僕がElements Gardenと仕事を演るときは、その楽曲を制作した人のみがスタジオでディレクションをしていく印象があったし、Elements Gardenとしても、“制作した人と表現する人がマンツーマンで形にしていく”ことが基本スタイルとしてあるわけなんですけど。この「Dues Ex Machina」は、全員で作詞・作曲を担当したこともあって、全員がスタジオのディレクションルームへ集合。これって、けっこう珍しいパターンだと思います。


――それくらい、新曲「Dues Ex Machina」に対して力を注いでたってことなのでしょうか??

影山さん:僕も、バンド経験者だからわかる気持ちなんですけど、今回の楽曲は、“一人一人がElements Gardenの看板を背負う”のではなく、“全員でElements Gardenの看板を背負って制作”した作品。つまり、「Elements Gardenというバンドとして作り上げた楽曲」なんですね。だからこそ全員が納得のいく作品に仕上げたいがため、全員が全作業へ立ち会い、みんなでアレコレ言いあいながら、本当に納得行くまで楽曲を突き詰め、仕上げていった。それくらいこの「Dues Ex Machina」は、Elements Gardenにとって大事な作品なんですよ。だからこそ僕も、その期待に応えなきゃと全力で取り組んでいきました。


――新曲として制作した「Dues Ex Machina」は、他に収録した楽曲たちとは、明らかに異なる光を放つ楽曲になっています。

影山さん:最近、Elements Gardenのリーダーである上松さんと話をする機会も増えてるんですけど。彼ら、アニソンを作ることにものすごく誇りと魂を持ってる人たちばかりなんですよ。とくに「Dues Ex Machina」の歌詞を読んだときには、「彼らは“自分たちの音楽へ賭ける姿勢”を、この歌に託したんだなぁ」と感じたし。だからこそ俺のような、「熱い想いを伝えやすいシンガーへ歌を任せたんだ」とも感じましたからね。


――この「Dues Ex Machina」、今のElements Gardenの意志を表明した楽曲……と言うことなのでしょうか??

影山さん:どんな楽曲だろうと、Elements Gardenは誇りを持って全力で立ち向かっている。そんな彼らの魂を感じさせる楽曲なのは、確かです。だからこそ僕もその期待に応えようと、全力で歌いあげました。


●ベスト盤的なアルバムを作るときに演りたくなるのが、「自分たちの本質や魂を一番凝縮した形でのオリジナル歌を作る」ことなんですよ。

――「Dues Ex Machina」は、これまでのElements Gardenはもちろん、これまでの影山さん自身にもあまり見受けることなかった音楽スタイルが描かれていませんか?!

影山さん:“影山ヒロノブと言えば、熱いロックな魂を持った歌”という印象は、すでに誰もが持っているイメージ。だからこそ、「同じ熱い音楽でも、違うスタイルをと探したときに行き着いたのが“ラテンのリズム” だった」と、上松さんは言ってましたね。


――影山さん自身、同じ“熱さ”でも、いつもとは違う歌唱スタイルを持って歌いあげています。

影山さん:この曲、割と色気を持ったメロディなんですよ。だから最初はもっとソフトに歌ってたんですけど。そうしたら、「もっと熱く、もっと激しく」とディレクションされまして(笑)。気がついたら、無我夢中に叫びながら歌いあげてました(笑)。でも、その作業がすごく心地好かったんですけどね。


――この「Dues Ex Machina」、Elements Garden/影山ヒロノブ両方ともに、「新しい色」を描きあげた楽曲になりましたね。

影山さん:間違いなくそうなりました。とくに僕自身はすごく良い刺激をもらいましたからね。それに、こういう曲を持ってくる彼らの気持ちも、すごくわかるんですよ。


――それは、どんな気持ちなんですか??

影山さん:JAM Projectもそうなんだけど。彼らも、基本的にタイアップや歌い手あり気で楽曲を作っていくわけじゃない。だから、こういうベスト盤的なアルバムを作るとなったときに演りたくなるのが、「自分たちの本質や魂を一番凝縮した形でのオリジナル歌を作る」ことなんですよ。JAM Projectなんかは、まさしくそう。この「Dues Ex Machina」もElements Gardenの中のそういう要素や想い・魂を、一番濃く濃縮していった楽曲になったんじゃないかな?!

『Elements Garden II -TONE CLUSTER-』

●Elements Gardenと一緒に「Dues Ex Machina」を制作できたことは、僕にとって最高のセッションになりました。

――影山さんは、もちろん。Elements Gardenのメンバーたちも“アニソン・シーンが活性化”していくための活動をしている方々。そこに、共通性も感じました。

影山さん:実際に引っ張っているのかは別にして。僕も、JAM Projectのメンバーも、Elements Gardenのメンバーたちも、“アニソン界を活性化していきたい”という意識で、すべての感情を毎回ぶつけながら演っているのは間違いないです。むしろ僕は……きっと上松さんもそうだと思うんですけど。全力で想いをぶつけ、作品にし続けていくことこそ、自分が“この世界で活かせてもらっている一番の恩返し”なんだと思っているので。


――個々のメンバーが、それぞれに世界観を持った第一線級の人たち。それくらい個性の強い人たちが集まり、全員で作詞・作曲・編曲を演るって、一人で演るよりも大変な作業だと思います。

影山さん:自分もその辺のことはわかるから、全員で1曲を作りあげるまでにも、そうとう大変だったろうし、「何時も以上に時間はかかったんじゃないか?!」と推測してしまうんですけど。でも、ここまで“ストレートに自分らの想いをメッセージしていけた”のも、それだけ全員の意志や意識がしっかりひとつのところを向いてるからなんだと思います。


――JAM Projectでも、同じようなことは演らないんですか??

影山さん:今回の制作作業へ関わったことで、JAM Projectでも演ってみたいと思いました(笑)。手間隙惜しまず、時間をかけ、納得のいく楽曲をみんなで作りあげてゆく。それってすごいこと。その一員へ招かれ、その一部を体感できたことは、とても大きな財産になりました。


――あらためて、「Dues Ex Machina」についてひと言お願いしても良いですか??

影山さん:世の中に、いろんな形でのコラボレートがあると思いますけど。ここまで“精神的な面で共感しつつ、お互いを裸でぶつけあえた共演”というのはなかなか無いと思います。今回、Elements Gardenと一緒に「Dues Ex Machina」を制作できたことは、僕にとって最高のセッションになりましたし、本当に納得のいく楽曲になりました。だからこそ、ぜひElements Gardenファンの方、JAM Projectや影山ヒロノブのファンの人たちにも、この楽曲を聴いていただきたいなと素直に思っています。


●どんなことがあろうと明るい表情で元気な環境作り。リーダーってそういうポジションでいるべきだし。上松さんはそれをしっかりやれている人です。

――プライベートな面から見えてくるElements Gardenって、どんな人たちなんですか??

影山さん:ここでは代表し、リーダーの上松範康さんのことを語らせていただきますが。何年か前に仕事をしたときは、縦にデカいだけじゃなく、割と横にも恰幅を持った、“山のようにおっきな人”という印象があったんですね。だけど最近久しぶりに会ったらすっごい痩せられてて、ビックリしました。そんな現在の上松さんの写真を、僕がブログに載っけたんだけど。それを観た奥井ちゃんも、「えっ、この人上松さんだよね?!私が知ってる上松さんじゃない!!」と、ビックリしていたくらい(笑)。
上松さんは、とにかく明るい人。現場へ足を運んでも、いつも陽気な空気が漂ってるし。世間話をしていてもすごく楽しくなれるような、とても居心地の良い存在です。


――JAM Projectの中での影山さんも、そうじゃないですか?!

影山さん:上松さんは、Elements Gardenの長。僕は、JAM Projectの長老。僕もJAM Projectを演っていく中で一番大切にしているのが、その場の雰囲気作りなんですよ。トップに立つ人間が、つねに元気を失わないで演っていれば、かなりの確率で“自分たちの思っていることは成功する”と、僕なんかは思ってるんです。上松さんにもそこは同じ匂いを感じますし。仲間や後輩を引っ張っていくことに関してのムード作りは、本当に上手な方だと実感しています。


――やはり、明るいムード作りは大切なんですね。

影山さん:だって、誰かがマイナスのオーラを発して、その空気が、その場の軸になってしまったら、マイナスな方へグループ自体が進んでしまうじゃない。例え自分自身ホンマに調子悪かったり、ひどく落ち込んでしまうことがあっても、JAM Projectを筆頭に集団の中へ足を運んだら、絶対にそういう空気は出さない。むしろどんなことがあろうと、“絶対に明るい表情をしながら、マイナスのオーラをけっして寄せつけず、元気な環境作りを”と心がけているんです。リーダーってそういうポジションでいるべきだし。上松さんもそれをしっかりやれてる人なんですよね。だから、一緒に居て共感することが多いんでしょうね。ぜひ、これからも“良いオーラを与えあって”いきましょう。

●菊田大介さんお勧めの“夏曲”は“「SKILL」/JAM Project”

――菊田さんいわく「生で初めて聴いたのがアニサマでのこと。それから自分の中では、この歌がサマーソングの仲間入りを果たしました」とのことです。

影山さん:かなり、暑苦しい夏だね(笑)。Elements Gardenって、身長の高い人が多いんですね。もちろん菊田さんも身長がものすごくデカくて、僕の感覚では「2mを越えてるくらい(笑)」。
 そんな大きな存在なんですけど。彼は、本当に優しい人なんです。いつも丁寧に仕事をしてくれるし。初めて一緒に制作したJAM Projectのナンバー「RISING FORCE」のときも、こちらの無理な注文に対し、何度も何度も演り直しながら、最高に納得のいく楽曲へ仕上げてくれました。それくらいすっごく素朴で素直で優しい人なんですけど。いつもボソボソッとしゃべる感じで、もうちょっと元気を出したほうがいいなと思うんです。そんなときはぜひ、この「SKILL」を聴きながら、ガーッと気合いが前面に出てくるような感情も身につけて欲しいなと思います。


――上松範康さんへのお勧め「夏歌」は!?

影山さん:僕は、年に何度か南米へ歌いに行くんですけど。ラテン系の音楽を聴くたびに僕は“夏”を思い浮かべてしまうんですね。しかも“熱いときに熱い物を食べると、より美味しさが増す”のと一緒で、暑い時期に熱い音楽を聴くと、思いきり夏気分になれるんです。そんな気分になりたいときはぜひ、リッキー・マーティンの歌った「Livin' La Vida Loca」とか、どうですか?? あの郷ひろみさんが歌った「GOLDFINGER '99」の元になった曲なんですけど。ぜひこの歌を聴きながら、♪アッチッチッアッチ♪とダラダラ汗を掻きつつ、ホルモンを食べるような夏、上松さんも如何ですか?!


『Elements Garden II -TONE CLUSTER-』
2009年9月2日発売
3,000円(税込)
発売:キングレコード
初回盤:スリーブケース付


●これまでのリレーインタビューはこちら⇒
>>【第3弾】Elements Gardenコンピアルバム発売記念リレーインタビュー 第3弾は藤田淳平氏に密着!
>>【第2弾】Elements Garden 藤間仁インタビュー/エキサイトアニメ
>>【第1弾】Elements Gardenコンピアルバム第2弾で作曲・藤田淳平氏を直撃取材!

>>キングレコード
>>エレメンツガーデン公式サイト
>>影山ヒロノブ公式サイト

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