2人で昔を思い出す感じが、きゅんとします！　新曲「木漏れ日のソルディーノ」をリリースする榊原ゆいさんにインタビュー!!

　 5pb.は、TVアニメ『かのこん』シリーズの最新作であるOVA『かのこん ～真夏の大謝肉祭～』のOP「木漏れ日のソルディーノ」が、2009年11月25日に発売されることを記念して、榊原ゆいさんの合同取材を実施した。

　アニメ『かのこん』と言えば、魅力的なキャラクターたちと共に印象的なのが、これでもかと登場するサービスシーンの数々。榊原さんも「TVアニメであのレベルなら、OVAってさらにはっちゃける場じゃないですか。どれくらいはっちゃけるのかなって期待と不安でいっぱいでした（笑）。衝撃的なOVAになるんだろうなーって。雑誌の記事とかで、“流しそうめん”があるのは知ってます（笑）」と思ったそう。シリーズを通してエンディングを歌ってきた『かのこん』に起用されたことは、素直に嬉しい出来事だったようだ。

　榊原さんの『かのこん』EDと言えば、「恋の炎」「Sweet Time」「永遠の恋」の恋の三部作。今度はオープニングということで、雰囲気が変わるかと思いきや？　「今度もED的な曲調だったので、これオープニングですか？　って確認しました。意外とメロウでまったりしたOPです。今回はまた新たな気持ちで…同じ2人でも気持ちの時期が違うというか。昔を思い出して、アルバムを見ながら思い出話をしているようなまったりした感じですね。さわやかな青春で、エロい感じがどこにもないです（笑）」。

　詩については、「きゅんとしますね。あの頃こうだったよねって、2人で思い出す感じがきゅんとするんです。2人の関係が優しい気持ちで描かれていて、ゆったりした感じを体で感じられるのは、シリーズを重ねてきたからこそかなと思います。いいなと思いました。私自身は詩に共感するというよりは、逆にわかりたい、って感じですね（笑）。そっとしまった宝物、いっぱいほしいです。“まるで乱れすぎる想い押さえるソルディーノ”とか、言ってみたい！　人を好きになるって、すごいパワーだと思うんです。乱れすぎるってのは、気持ちの乱れとエロっぽい意味があると思うんですけど（笑）、そういう思いを押さえるのがソルディーノ（楽器の音色を抑えて和らげる器具）ってのは綺麗で、好きですね」とのこと。

　楽曲としては秋に近い夏、さわやかな暑さの時期をイメージしたそう。「メロウすぎるとまったりしちゃうので、リズムはハネる歌い方もしつつ、気持ちのいいところでの歌い方もして、いい案配での歌い方を気につけました。音符通りだとぺったりしちゃうので、とんとんと跳ね返るように。心躍るニュアンスというか…とびはねてはいないけど、きゅんきゅんはねている感じです」。

●カップリング曲「Hollow ～暁のそらに～」は『暁のアマネカと蒼い巨神』新OP!!

　カップリングの「Hollow ～暁のそらに～」は、工画堂スタジオがXbox 360とPSPで2010年3月11日に発売する『暁のアマネカと蒼い巨神』の新OP。榊原さんは、工画堂スタジオの『ソルフェージュ』シリーズにヒロインとして出演している。「工画堂さんとは、（開発の）くろねこさんチームとはがっつりお仕事させてもらったんですが、くまさんチームにも進出です。PC版の設定とかを見せていただいて、女の子の力強さとか、かっこよさがありつつも、優しさを表現しなきゃいけないのかなって思いました」。

　曲については、Ａメロとサビの雰囲気が違い、さわやかなＡメロと、ムービーが見えてくるようなかっこいいサビが印象的だそう。「私、イントロでサビをしっとりさせたメロディーから入ってくる、物語が始まるよって期待感をあおる感じがすきなんです。この手法を考えた人は偉いと思います（笑）。この曲は、歌の中にいろんな表情を入れたいと思いました。仲間だったり恋愛だったり戦いだったり。嬉しい気持ちや泣きたい気持ち、いろいろな気持ちを詰め込もうと。5分に収めるにはもったいないぐらいだと思うんですが、さらっとならないように、ストーリーが見えるように気をつけました。ファンタジーな世界ではあるんですが、普通の日常の中で聞いても背中を押してもらえる、エールになるような曲だと思います。実はまだライブで歌った事が無いんですが、「Hollow」はライブ向きの曲なので、早く歌ってみたいですね」。


●ジャケットは、秋でも夏でも冬でもあり？

　「木漏れ日のソルディーノ」のジャケットを撮影するにあたり、難しかったのが、“作品は真夏の大謝肉祭、でも発売は冬”だったこと。結果、「真夏の謝肉祭なのに出るのが冬なんですが、そこに木漏れ日のさわやかな感じも入れたかったんです。秋でもあり夏でもあり冬でもあるような、どうとでもとれる感じで（笑）。だから色合いで赤を入れつつも、空は青みたいな。帽子や持ってる葉っぱは赤です。服とかも普段は「衣装」って感じの奇抜なものが多いんですが、今回は普段自分ではあまり着ない、公園で一息、みたいなナチュラルな衣装です。ちょっとイメージを変えたくて、髪が短く見えるようにしたりしてます」というジャケットに仕上がったそうだ。様々な季節を込めたジャケットと同様、曲も全くイメージが違う2つの“ゆいにゃん”が楽しめる1枚と言えそうだ。

　「“木漏れ日のソルディーノ”は、声のさわやかさや柔らかさを、ヘッドフォンとかでも細かいニュアンスを楽しんでほしいです。ライブ向けの“Hollow ～暁のそらに～”と、系統は違ってもどっちも気にいってもらえる歌だと思うので、違いを楽しんでもらいつつ、どちらもA面として聞いてもらえればと思います。これからのリリースに向けて色々と制作してて、クリスマスソングも作ってたりしてます。今までやりたかったことにも徐々に挑戦してるので、応援してもらいたいと思います。年が明けたらライブもやりたいので、ぜひ見に来てください!!」。


「木漏れ日のソルディーノ」／榊原ゆい
2009年11月25日発売
1,260円（税込）
発売元：5pb.


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