![杉田智和さんアフロ姿で舞台挨拶『アフロサムライ』劇場版](https://img.animatetimes.com/news/visual/2010/1263221445_2_1.jpg)
劇場にアフロ・スギタが登場!? 杉田智和さん、木崎文智監督らが参加の『アフロサムライ:レザレクション』舞台挨拶をレポート!
アニメ『アフロサムライ:レザレクション』がTOHOシネマズ系などで拡大公開されたことを記念して、2010年1月9日、杉田智和さんと木崎文智監督による舞台挨拶が、TOHOシネマズ川崎にて開催された。
『アフロサムライ:レザレクション』は、アフロヘアの孤高の剣客・アフロサムライを描いた作品『アフロサムライ』の続編。まず北米で公開され、エミー賞の長編アニメーション番組部門にノミネート、アニメーション個人部門審査委員賞などの高い評価を受けている。
声優はサミュエル・L・ジャクソン、ルーシー・リューら錚々たる面々が担当しているが、日本版では冒頭のダイジェストパートのナレーションを、杉田智和さんが担当している。杉田さん自身もこの作品とアフロには強い思い入れがあり、アフレコにあたっては「アフロで侍。これはもう面白くない訳がありません。例えるなら、コーラを飲んだらゲップが出るというくらい当然の事です」とのコメントを寄せている。
今回、TOHOシネマズ系での拡大公開がスタートするにあたって、杉田智和さんと木崎文智監督による舞台挨拶が行なわれた。司会役は株式会社タブリエ取締役でトーク巧者としても知られるやまけんさんが担当ということもあり、様々な作品の話に脱線しながら爆笑のトークが繰り広げられた。
●杉田さんは自らアフロヘアーで登場!
ファンたちが舞台挨拶を待つ中、杉田さんと木崎監督が登場。現れた杉田さんは、なんとアフロヘアー姿! 杉田さんは「どうも雷様です。ちょうど(ステージに今)3人いるんでね、このあと後ろにバリーンってなる予定なんですけど。どうでもいい豆知識を言うと、雷様のあれは単にさつまいもを挿してるんだね。どうも杉田です、よろしくお願いします」と、初っ端からドリフターズネタで脱線全開だ。
そもそも、『アフロサムライ:レザレクション』に杉田さんがナレーション出演したのは、2月24日にBD-BOXが発売される木崎監督が手がけたアニメ『バジリスク~甲賀忍法帖~』最終話で、杉田さんがナレーションを担当した縁から。そのこともあり、「『バジリスク』関連ということで鳥海さんが来ると期待してたと思うんですが、服部の息子が来ましたすいません。女の人はみんな夜叉丸が好きですよねって鳥海さんとずっと話してたんですけどね。毎週アフレコスタジオから人が消えていくって話は聞いていたんですが、僕が行ったときは立木文彦さん、大平透さん、若本規夫さんという(超大物のベテランばかりの)スタジオになっていて、鳥ちゃんは!? 水樹さんは!? って。絶対に失敗が許されないスタジオでした。次に来た時は最終回で締めのナレーションをやらせてもらったんですが、最後にお前なの? というような締め方で、みんなから恨み言を言われてしまい、横にいた波多野君に八つ当たりをしていました」と、『バジリスク』トーク全開。
監督が「2月に『バジリスク』のブルーレイボックスが出るので、なんとかコラボレーションということで今回、旬の声優杉田君に出てもらいました」と語ると、「登場するとお客さんがシュンとする、(お客さんのかん高い声マネで)あぁっ、奈々ちゃ……杉田か。あぁっ、鳥ちゃ……杉田か、のシュンの杉田です」と切り替えして会場の笑いを誘っていた。
●サミュエル・ジャクソンのアドリブに監督も苦戦!?
そしてもちろん、『アフロサムライ』に関するトークも。杉田さんから「『アフロサムライ』はプレスコという声を絵より先に収録する方式で、役者さんの演技に合わせて絵を作るのは大変だなって思います。アメリカでの(サミュエル・L・ジャクソンらの)アフレコはいかがでしたか?」と水を向けられた木崎監督は、「役者さんの演技や表現が、アメリカだなと感じました。体中で表現しながら演じるんです。アドリブがすごかったのはサミュエル・ジャクソンで、ニンジャ・ニンジャなんかは自分なりの解釈のアドリブがすごく多くて、トリッキーな芝居なので、それに合わせて絵を作る僕らは大変でした。エミー賞にノミネートされたことでこうして皆さんにお見せらすることができたので、それが嬉しかったです。エミー賞では美術が受賞しまして、アニメーションアートとして評価されているようです」と語っていた。他にもトークは『ビーストウォーズ』や『ファミコンジャンプ』など杉田さんが愛する作品に脱線しまくり、短い時間とは思えない濃厚なトークとなっていた。
最後は木崎監督が「この作品はかなり小ネタとかが詰まっていて、何度見ても発見がある映画になってますので、友達にも紹介して何度も見に来て頂ければすごく嬉しいです」、杉田さんが「やはりアニメ映画は劇場で見るに限ります。廊下でポップコーンの香ばしい香りをかいでいるだけで、その場で白米が食べられる勢いです。ただし炭水化物オン炭水化物になってしまうので、身体にはあまり良くないんですけどね…だがそれがいい。僕はアフロが主人公の作品が大好きです。『伝説巨人イデオン』、『ボボボーボ・ボーボボ』、そして『アフロ・サムライ』。アフロが主役だと面白い! 最後まで楽しんでください。今日はありがとうございました」と語り、舞台挨拶は終了したのだった。
『アフロサムライ:レザレクション』はTOHOシネマズ系他にて大ヒット上映中!
>>アフロサムライ:レザレクション / AFRO SAMURAI RESURRECTION