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再始動は『おおかみかくし』EDテーマ!南里侑香インタビュー

南里侑香再始動シングル第1弾はTVアニメ『おおかみかくし』EDテーマ「月導-Tsukishirube-」!再び動き出した彼女が新展開で挑むもの、継承したものとは!?――スペシャルインタビュー

 FictionJunction YUUKAとして活躍後、短いソロ活動の経験を経て、ふたたびソロ・シンガーとしての舞台へ本格的に舞い戻ってきた南里侑香。作家に尾澤拓実を迎え制作した、2月24日に発売となる彼女の最新シングル「月導-Tsukishirube-」は、TVアニメ『おおかみかくし』のエンディングテーマとして流れている。カップリングには、みずから作詞をした「雨の散歩道」を収録。同作品に込めた想いの丈を、南里侑香にじっくり語ってもらいました。(敬称略)


●『月導-Tsukishirube-』はクールビューティな歌!?

――最新シングル「月導-Tsukishirube-」を初めて聴いたときに感じたのが、“FictionJunction YUUKAの世界観と近しい歌”という印象でした。でも、聴けば聴くほど新しい色というか、「これはあきらかに南里侑香としての色の出た楽曲」という印象に変わりました。侑香さん自身は、最初に楽曲を聴いたとき、どんな印象を受けたのでしょうか?

南里:私が最初に楽曲を聴いたときは、まだ歌詞が乗ってない状態のとき。その時点で感じたのが、決して熱くなりすぎることない、ちょっと温度感を抑えた“クールビューティな歌”という印象でした。


――クールビューティ…ですか。

南里:そうなんです。最初は私も、「梶浦さんの作り上げる曲たちと似たような世界観を持った楽曲」という印象もありました。でも実際に歌詞の乗ってない状態の歌を口ずさんでみたら、尾澤さんと梶浦さんではメロディラインがぜんぜん違うことを実感。さらに、完成したバージョンの歌入れしたときに強く感じたのが、すごく格好良いメロディなんだけど、尾澤さんも「歌詞には、(心の)脆さや切なさを出している」と言ってたように、“とても人間っぽさを感じる歌”ということでした。「そのギャップが面白い歌だな」というか、そこへ私はクールビューティさを感じたんです。


――普段の侑香さん自身、クールビューティさは…!?

南里:自分ですか??まったく無いですよ(笑)。


――作り手が変わると、歌い手の印象も変わるようで、『月導-Tsukishirube-』を通し、新しい侑香さんの魅力を発見した気分でした。

南里:私も歌い終わってから感じたことなんですけど。FictionJunction YUUKAとして歌っていたときは、無意識のなかで「FictionJunctionの世界観を表現するYUUKAという存在」として、私自身がその中にいたんですね。だから今回、南里侑香として歌ったことで、何時しか「素の自分を投影していた」ことに気付けたと言いますか。私自身が、これまでとは違う表現の扉を尾澤さんの手によって開けていただき、それを出せたことがとても新鮮だったんです。


●「月導-Tsukishirube-」は『おおかみかくし』の物語を予見する内容!?
  
――歌詞に綴られた想いは、主人公である九澄博士の気持ちを軸に描いた『おおかみかくし』の物語に関連した内容ですよね。

南里:歌詞は、完全に物語へリンクしています。尾澤さん自身が、『おおかみかくし』の世界観をすごく大事になさって書いてますし。幻想的な曲調やメロディラインと心の揺れを描いた感情伝わるメッセージが混じり合っているところも、『おおかみかくし』の世界観へ寄り添っているところだとも感じています。


――取材時点では、まだ第1話の放送のみの状況ですが。それを観ただけでも、この歌詞が、物語の行く末を暗示している印象も受けました。

南里:私も第一話を観終え、エンディングの絵と一緒にこの歌を聴いたとき、これまでとは感じ方が変わったと言いますか。物語が進むごと…それこそ一話一話終わるたびに、歌詞に綴られた言葉の意味がスーッと胸に入ってくというか、(知識として)増えていくような感じがしました。


――歌入れしたときと、実際に放送を観てこの曲を聴いたときでは、感じ方が違ったということですね。

南里:そうなんです。始めにもクールビューティと言ってたように、最初は何処かクールな楽曲として、この歌を受け止めていたんです。だけど物語を観終えたとたん、言葉をかみ砕き理解していけるようになったと言いますか。より人間らしい感情の揺れを、この歌に感じたんですね きっとこの歌、物語が進み、話数を重ねるごとに印象も変わっていくような気がします。それくらい、想いに変化を与えてゆく彩り豊かな楽曲という印象でした。


――それ、わかる気がします。

南里:あと面白いなと思ったのが、普通エンディングテーマって、落ち着く感じと言うか。ホッとするような曲調が多いじゃないですか。でもこの「月導-Tsukishirube-」に関しては、ちょっと不安を残すと言いますか。予告編と一体化した、“何かを思わせゆく物語の続きを彩る楽曲”という印象があったんです。エンディングで流れる映像も、迷い込んだ迷路の中へ登場人物たちが次々現れてゆく内容だったよう、そこも「歌の世界観とリンクしているな」と感じましたし。まさに、「『おおかみかくし』という物語だからこそ成り立ってゆくエンディングテーマなんだ」と、実際に作品を観ながら感じることができました。


●恋愛の歌を書くつもりはなかったのに、何故か…。

――「月導-Tsukishirube-」を聴いたときも、生身な感情抱かせる歌声に、侑香さんの存在をより身近に感じたのですが。C/Wへ収録した「雨の散歩道」を聴いたときには、みずから綴った理由もあるのか、身近な心模様見えてくる内容だったから、さらに侑香さんの存在を近くに感じることが出来ました。

南里さん:前作のシングルで作詞をしたときもそうだったんですけど、私は、みずからの体験談しか言葉に出来ない性格なんです。だから今回作詞を依頼されたときも、その旨を伝えつつ。さらに、「自分の体験談しか書けないし、恋の想いはなおさら照れくさくて書けないから」と伝えたんですね。その時点で、「わかりました」と言葉をいただいていたんですが…。


――そう思ったけど、何故か…。

南里さん:尾澤さんから上がってきた楽曲を聴いたとき、“雨の1日”という風景が、自然と浮かんできました。しかもその中へ、昔聴いてた友達の経験談や本を通して読んだときの風景などが重なりあい、そこから、抱いた印象を言葉にしていったら、なぜか"恋の歌"として誕生。だから完成した歌詞を見せるときにも、「すみません、"恋の歌は書かない"と言ってたのに、恋の歌になっちゃいました」と言いながら、この歌詞をスタッフさんたちに手渡しました(笑)。でも、この歌を書いたことによって、より“私自身の気持ち”が見えてきた気がしています。むしろ、素の南里侑香が見えすぎて、ちょっと恥ずかしいんですけどね(笑)。


●“らしさ”を持ちつつも“新しい扉”を開けた1枚。

――「月導-Tsukishirube-」と「雨の散歩道」。この2曲を並べたことで、より侑香さんを身近に感じられた気分でした。

南里さん:毎回そうなんですけど。楽曲が増えていくごとに、新しい発見を感じるんですね。とくに今回は、本当に新しいことだらけな経験を重ねることのできた1枚になりました。


――今回のシングル作品、今の侑香さんにとってどんな1枚に仕上がりましたか??

南里さん:「月導-Tsukishirube-」は、聴けば聴くほど深みを増していく楽曲になりましたし。「雨の散歩道」も、今の私が感じている想いをしっかり詰め込めたような、曲調は違えど“らしさ”を持ちつつも“新しい扉”を開けた1枚になりました。もちろん『おおかみかくし』の話数を重ねるごと、どんどん印象や楽曲自体の彩りも変わっていく作品にも仕上がりました。今は私自身が、『おおかみかくし』の物語がどのように進んでいき、どんな風に楽曲とリンクしていくのかを楽しみにしています。


 南里さんの「月導-Tsukishirube-」がEDで流れているTVアニメ『おおかみかくし』は、TBSにて毎週木曜深夜1時59分より放送中のほか、サンテレビにて2010年1月19日(火)深夜0時より放送開始予定。BS-TBSでも2010年1月30日(土)深夜1時より放送開始予定となっているので、アニメも見逃すな!

>>スペースクラフト 南里侑香公式サイト
>>flying DOG 公式サイト
>>TBSアニメーション『おおかみかくし』公式ホームページ


<b>「月導-Tsukishirube-」/南里侑香</b><br>2月24日発売<br>1155円 (税込)<br>発売:フライングドッグ

「月導-Tsukishirube-」/南里侑香
2月24日発売
1155円 (税込)
発売:フライングドッグ

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