ファンが“記者”になってリアルタイムに“ツイート”する!——池澤春菜さんがミニアルバム『夜想
最近では恒例となってきた、池澤春菜さんのアルバム発売に先駆けた公開記者会見。会場へ招くのは、我々のような記者ばかりではない。むしろ中心になっているのは、池澤春菜さんのファンたちだ。参加の条件は「誰もが閲覧可能なブログを持っていること」「 アマゾンのアカウントを持ち、レビューを書けること、もしくはTwitterアカウントを持ち、記者会見ハッシュタグをつけてコメントを発表して下さること」のみ。
その記者会見が、4月11日に原宿にあるESPパフォーマンスビレッジ2号館にて行われた。ファンの人たちだからこそ飛び出す質問も多数出てきたその日の模様、さっそくお伝えいたしましょう。
●春菜さんの口から告げられた『夜想サァカス』の世界観についての考察
会場へ詰めかけた満員の観客たちの前へ、プロデューサーの村崎さんをホストに池澤春菜さんが登場。まずは作品にまつわる想いから、語りだした。
「今回は、ミニアルバムなので“世界観を統一したいな”と思い“その世界の中へ思いきり浸っていただける物語”を用意しました。本作品のキーワードは“童話・お伽の国・水彩画”。童話と言っても子供のためのものではなく、大人だからこそ遊べる、心の中のお伽の国の物語。そのイメージのもと、みなさんに楽曲を作っていただきました。ジャケットのイラストを担当したのは、イラストレーターのヨシツギさん。わたしの写真の上に、素敵なイラストを描き加えていただきました。ぜひジャケットを開いたときに、“ときめいて”ください。たとえ私を知らない人がこのビジュアルに惹かれてジャケット買いしてくださっても、中身にも、ジャケットに負けない楽曲がたくさん詰まっています」
さらにこの日、『夜想サァカス』のリリースタイミングに合わせ、Webラジオ「Radio Haluna 番組名募集中!」がスタートすることも告知された。「現在の正式タイトルが、「Radio Haluna 番組名募集中!」。あえてみんなから番組名を募集します。なので、番組の頭では、みなさんから募集したタイトルから選んだ冠名「Radio Haluna なんとかかんとか」と言います。気に入ったら、その番組名は定着しますが。気に入らない限りは、毎回変わりますから(笑)」
番組に関する募集告知の詳細などは、すでにHPへ上がっているので、ぜひチェックしたうえで、どしどし送っていただきたい。
そんな、春菜さんからの言葉が終わったところで、ここからは、会場へ訪れた人たちの質問へ答えてゆく「質疑応答のコーナー」へ。ここでは、『夜想サァカス』を楽しむうえでの手解きになる質疑の模様を、いくつか取り上げて紹介しよう。
●ファンの人たちの素朴な疑問飛び交う質疑コーナーへ
——ミニアルバム『夜想サァカス』が完成した直後の、素直な感想を聴かせてください
池澤:これで禿げないで済むと思い、ホッとしました(笑)。作業自体は以前と比べれば順調だったんですけど。「おかしいな?今日歌う曲がまだ届いてない」など、割とドキドキとした綱渡りの経験も幾つかあったんです。だからこそ、仕上げのお化粧を施して完成した作品を手にしたときは、素直にホッとしました(笑)。
——キーワードに出てきた“水彩画”。作品へ収録した楽曲の中にも「水彩の国」という歌が登場しています。春菜さん、水彩画は描かれるんですか?
池澤:私は大学で芸術史や美学を専攻していたので、絵を描くのは好きなんです。でも、油絵はどうしても駄目だったんですね。なぜなら、乾くのを待ってられないから。いじってるうちに、絵がどんどん汚くなっちゃうんですよ(笑)。なので「わたしには向いてない」と思い、もっぱら水彩画を描いていました。
この「水彩の国」には、楽曲の世界観に相応しい、いろんな色の名前も歌詞に詰め込んでいますから、ぜひ、その色にも注目してください。
——「Confetti」のときには、甥っ子君の笑い声が。「quatre quarts」では、お父様が機長として出演していました。今回も、スペシャルゲストは居るのでしょうか!?
池澤:今回は無いです。でもtwitterで公約した通り、とある楽曲の歌詞に♪NOW♪や♪つぶやき♪という言葉は入れました。そういう面での仕掛けは、今回有ります。
——曲順はどうやって決めたんですか?!
池澤:冒頭に「Prologue」と題した、本で言えば表紙の役割を担う、その曲を聴くだけで中のイメージが想像できる歌の入ってない楽曲をまずは用意しました。その表紙を開いたときに『夜想サァカス』を通し、物語の世界観が一気に広がっていく。そのあとは、物語を綴るよう、いろんな起伏に富んだ流れを作りあげています。
——作品を聴くときに似合う、食べ物や飲み物を教えてください。
池澤:この作品、夜のんびり出来る時間帯に聞いて欲しいんですね。個人的なお勧めは、イヤホン。たっぷり世界へ浸りながら聞いていただけるかと。
そのときに飲むなら、やっぱり紅茶ですよね。でも夜飲むと眠れなくなっちゃうかもしれないから、ノンカフェインで、しかも甘い香りのするルイボスティー。ミルクティにしていただくと、より物語の雰囲気にピッタリ合うかなと思います。
食べ物は、やっぱり時間を考慮して少しつまめる程度のものということで、クッキーやマカロンが良いと思います。プロデューサーがお勧めする、焼酎とチーズたらでも、わたしは構いませんけど(笑)。そこはお任せします(笑)。
——アルバムを背景に読むのにお勧めな本は何ですか!?
池澤:『ハウルの動く城』の原作者としても有名な、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの書いた「銀のらせんをたどれば」という児童書がお勧めです。"いろんな人が考える夢のお話や、神話が持っている力が、世の中を繭のよう包み込んでいる。その繭を観たり、物語の糸の中へ入り込むことができるのは、特定の人のみ"。そんな、不思議なお話なんです。
アルバムというのも、異なる世界観を持った1曲1曲が1枚のCDの中へ集まり、一つの世界観を構築していくもの。そこの感覚に似ているかなと。ぜひ音楽と一緒に読んでみてください。
この日の模様は、会場へ訪れたプロ・アマ問わぬ何十人もの人たちが、自身のブログやTwitter、情報サイトを通し発信しているはず。ぜひ検索しては、いろんな人の視点で、この日の記者会見の模様を楽しんでほしい。同じ会見でも、その人の見方によって、いろいろ捉え方が変わってゆく様を楽しめるはず。もちろん、5月26日に発売となるミニ・アルバム『夜想サァカス』も楽しみに!
<TEXT:長澤智典(一応、プロ枠)>
ミニアルバム『夜想サァカス』/池澤春菜
2010年5月26日発売
1890円(税込)
発売元:WAVEMASTER HAPPIES
販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
>>池澤春菜「HA*LUNApark」
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