福山芳樹がPCゲーム『置き場がない!』のオープニングテーマ「獣になれ!」を5/27にリリース!――「実は正統派熱血ロボットソング、歌ったことがなかったんです!」
5月27日に発売となる福山芳樹の最新シングル「獣になれ!」。魂のハードロッカー・福山芳樹らしい、シャウト炸裂した熱血ナンバーとなった。この歌はPCゲーム『置き場がない!』のオープニング曲。“萌えと燃えの要素”をミックスした作品と、どうコラボレートしたかを伺いました。
●とにかく“獣になれっ!”
――ここまで“ド”ストレートな正統派熱血ロボットソングも、久しぶりに聴いた気がしています。
福山:まさにロボットソングでは王道なスタイルなんですけど。実は僕自身が言うほどロボットソングを歌った経験がないんですよ。もちろんJAM Projectとしては歌ってますけど。
ハミングバード時代に『マクロス7』を通し歌った楽曲たちも確かにロボット物にはなるけど。基本はFire Bomberという架空のロックバンドという設定だったし。『OVERMANキングゲイナー』を通し歌った「キングゲイナー・オーバー!」も、ロボットソングの中では異彩な色を放っていた楽曲でしたからね。
――そうかっ!福山さんって、意外に“正統派熱血ロボットソング”は歌っていないんだ。
福山:そう。まぁ今回にしても、曲調は“正統派熱血ロボットソング”なんだけど。ゲームの中へ登場するロボットの名前が“ヤルセナイザー”であり、メインがロボットバトルではなくラブコメなんで、けっして“正統派”とは言えないんですけどね(笑)。
●福山流・正統派熱血ロボットソングの誕生!
――ラブコメにも関わらず正統派熱血ロボットソングを熱唱したことは、ある意味称賛に値する驚異的なことです。
福山:そうなったのも、PCゲーム『置き場がない!』の制作を手がけている“あかべぇそふとつぅ”のプロデューサーが、10代の頃に地元・九州でハミングバードの音楽に熱狂していたんだけど、当時、バンドは九州でライブをする機会がなく、僕らが“ライブを観ることのなかった幻の存在”になっていたらしいんです。
そのプロデューサーの夢は、「何時か、自社のロボット物絡みの作品で福山芳樹にロボットソングを歌ってもらうこと」だった。その想いから、うちの事務所にテーマ曲の打診が来て快諾(笑)。結果的には、僕の手による正統派熱血ロボットソングとして、初めて手がけた楽曲になりました。
――最近のロボットソングって、ご自身も参加しているJAM Projectに筆頭されるよう、真っ直ぐというよりも、いろんな転調を施したりと、ドラマチックかつハードな要素を色濃く出した楽曲が軸になっていますもんね。
福山:そう。だからこそ“誰もが一緒に歌を熱唱”しそうな、“ド”ストレートなロボットソングを今回心がけたわけなんです。
●熱いロボットソング"と超個人的な“失恋の歌”のカップリングもシングルだから出来る遊び心。
――歌詞の内容も、まさに“正統派熱血ロボットソング”に寄り添った内容になっていませんか??
福山:確かに熱いロボットソングらしい言葉を用いた歌詞にはなっていますが、同時に中身には人の心へ寄り添う愛情を描き出す、作詞家・福山恭子らしい部分もしっかり描かれているんです。
しかもその想いをロボット物として描きやすい「正義と熱血、愛情」というテーマ性の中へ落とし込んでいるし、照れそうな想いを臆面もなくがっつり言い切っている。まして今回は、海外の人たちが「一番日本のロボットソングらしい」と思ってくれるスタイルの歌になっていますからね。
――それは強く感じます。C/Wには、普段の福山さんらしい、まるでビートルズを彷彿とさせる「December」を収録!!
福山:まさにビートルズですよね(笑)。めちゃめちゃ熱いロボットソングのあとに、超個人的な失恋の歌を入れるというのも、シングル作品だから出来る遊び心。ファンの人たちにとっては、いつもの福山芳樹らしい表情として楽しんでもらえるんじゃないかな。
――改めて、完成した作品に対する想いを聴かせてください。
福山:アニメソングを歌い続けるシンガーとして、ようやく“ヒーロー物というジャンルへ、足跡を残せた”くらい“正統派熱血ロボットソング”を作れた手応えを持ってますし。福山バンドのライブのメニューにもがっつり加えていける楽曲でもあるので、ロボットソングが好きな人は、ぜひ聴いてください。(敬称略)
<TEXT:長澤智典>
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