『電撃GENEONミュージックフェス』が開催で豪華アーティスト&声優が大競演!――「みんながそろって、レーベルメイトが増えたって実感しました」(KOTOKO)
東京JCB HALLにて、アスキー・メディアワークス×ジェネオン・ユニバーサルのメディアミックス作品である『灼眼のシャナ』『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』をフィーチャーしたトーク、ライブ、上映イベントを主としたフェスティバル『電撃GENEONミュージックフェス』が開催。約2,500名の熱狂的ファンが集まり、白熱したステージが繰り広げられた。
第一部のトークショー&アニメ上映からイベントは開幕。『灼眼のシャナ』『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』、それぞれのダイジェスト映像がスクリーンに流れ、豪華キャスト陣が登場(日野聡、釘宮理恵(以上、『灼眼のシャナ』)、阿部敦、井口裕香(以上、『とある魔術の禁書目録』)、佐藤利奈、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵(以上『とある科学の超電磁砲』)。 客席から大きな声援が沸く中、同日秋葉原UDXにて開催されていた『電撃文庫 秋の祭典2010』と中継映像がつながれるなどの、スペシャルイベントならではの光景を挟み、各作品へのトークコーナーへ。
まずは、『灼眼のシャナ』の話題。「当時は(アフレコ現場は)ピリピリしてたねぇ(笑)」なんて思い出話を交えながらOVAシリーズ『灼眼のシャナS』の最終巻となる第4巻のラスト・シーンを放映。"重要"と声優陣が話すこのシーンはかなり意味深な内容となっていたので、ぜひOVAで確認してもらいたい(ここで上映された映像はUDXで行われた3巻、4巻の上映ではカットされたものだそうだ)。
日野さんによるとOVAシリーズはひとまず終了となる上「原作もクライマックスが近付いている」とのことだが「この続きを見られるよう……皆さん……応援していてください!」と声がけし、会場から拍手が沸いた。
ここで「シャナ」のコーナーが終了し、続いて『とある魔術の禁書目録II』のコーナーに。先駆けて夏コミで流れた予告編と、第1話のダイジェストが流れ会場は白熱。トークでは、釘宮さんも出演することが明らかになったが、伊藤さんだけが出演がないということで、会場にいるであろうプロデューサーに出演を懇願する場面も(笑)。
トークショーの締めはスピンオフ作品『とある科学の超電磁砲』。チェックの衣装で固めた超電磁砲の声優陣(佐藤さん、新井さん、豊崎さん、伊藤さん)は、「我々はカンペを何も持ってない状態だぞ~!(佐藤さん)」と言いながらも、4人のチームワークの強さを感じさせるトークで当時の思い出話を振り返り会場を盛り上げた。そしてこの日のメインイベントであるOVA第1話を“まるっ”と先行上映へ。かなり興味深い内容となっていたので、OVAをお楽しみに!
ここで10分の休憩を挟み、「第二部」となるライヴ・コーナーへ。『灼眼のシャナII』前期OPを務める「JOINT」で川田まみさんがステージに登場。黒のジャケットとミニスカート、アップにしたポニーテール姿というロックな姿で熱唱し、会場の温度をグングンと上げていく。続けて『灼眼のシャナ』OP「緋色の空」を爽やかに歌い上げ、“オイ、オイ!”と観客をアジテート。すかさず、シルバーのミニワンピースに身を包んだKOKOTOさんが登場し、会場はさらにヒートアップしていく。ステージにはダンサーも登場し、ダンサブルなED曲「Sociometry」を独特のハイトーンボイスでエネルギッシュに歌い上げた。
ここでKOTOKOさんがマイクを握りなおし「今日はジェネオンに所属しております、私たちのレーベルメイトが一同に介しての初めての大きなイベントになります。私も今日の日を凄く楽しみにしてました」と挨拶。川田さんを再びステージに呼び込み、純粋にファンだと二人が口を揃えて言っていた『シャナ』について熱く語る。
「お互いをシャナのキャラクターに例えたら誰?」というお題には、KOTOKOさんは川田さんを悠二の母「千草」に、川田さんはKOTOKOさんを「シャナ」に例えた(ちなみに、川田さんはシャナ、KOTOKOさん自身は"守ってあげたくなる"吉田さんになりたいとのこと)。そんな話題で盛り上がったあとにKOTOKOさんが「今日はシャナだけじゃないよ?」と会場を煽り、川田さんへバトンタッチ。
情熱的なサビが印象的な「PSI-missing」(『とある魔術の禁書目録』の前半OP曲)、疾走感あるデジタルビートで刻む「masterpiece」(後半OP曲)を披露し、会場をただならぬ熱気が包み込んだ。間髪居れず、“禁書”のEDを歌うIKUさんが、白いワンピースを着て登場し、「誓い言~スコシだけもう一度~」(『とある魔術の禁書目録』後半ED曲)を柔らかに歌い上げ、フロアを優しく包み込む。MCでは、「読み進めていくうちに、(禁書の)作品の世界に引き込まれていきまして、ファンの方には大変申し訳ないんですけど、気持ちはインデックスちゃんなわけですよ(笑)。で、読んでいくうちに、だんだん当麻君の事が好きになっていくんですね」と告白。「誓い言~スコシだけもう一度~」は、当麻が困難に立ち向かっていく姿に心を打たれて作ったとのことだった。さらにもう一つのED曲「Rimless~フチナシノセカイ~」 は、インデックスからの視点、当麻からの視点があると言及し、さらに"心にも記憶ってやどるんじゃないか"という上条さんの名セリフに心を打たれて曲を作ったとのことを話した上で、その気持ちが伝わってくるかのような温かな歌声で、「Rimless~フチナシノセカイ~」(『とある魔術の禁書目録』前半ED曲)を披露した。
ここでデジタルなビートが流れ、fripSideの二人が登場。シルバーのドレスに身を包んだ南條愛乃さんと、シャツと黒のネクタイでシックにキメた八木沼悟志さんが「only my railgun」(『とある科学の超電磁砲』前半OP曲)を疾走するビートにのせて激しく熱演。フロアの熱をググッと持っていったあとに、八木沼さんが「お前ら全員レベル6!」と会場を煽り、OVA主題歌の「future gazer」を初披露。サビで大きく躍動し、爽やかな世界が広がるこの曲でフロアを盛り上げ、ピンクのドレスに身を包んだELISAさんへバトンタッチ。
「Special“One”」(OVA『とある科学の超電磁砲』ED曲)、「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」(『とある科学の超電磁砲』前半ED曲)、「Real Force」(後半ED曲)を爽やかに歌い上げながら、「今日からELISAは!」「俺の嫁ー!!!」という会場とのコールアンドレスポンスなどの独特のトークでも会場を盛り上げた(最近はトークで期待されることが多いとのこと(笑))。そして、「レールガンといえば!?」とアジテートし、ビートにのせてfripSideが再び登場。
「LEVEL5-judgelight-」(『とある科学の超電磁砲』後半OP曲)でステージを加速させていくと、会場が暗転し、メインモニターには“No buts!”のロゴが映し出され──黒いパンツルックに姿を変えた川田さんが再び登場。『とある魔術の禁書目録II』OP主題歌「No buts!」を力強く歌い上げ、初披露とは信じがたいほどの熱狂を打ち立てていった。
MCでは、今回から新たに加わる仲間として黒崎真音さんを紹介。デビューしてまだ4日で、こんな大きなステージで歌うのは初めてという事だったが、初々しいトークとは別人になったかのように、激しいダンス・チューンを「Magic∞world」(『とある魔術の禁書目録II』ED曲)を熱唱。続く「Answer」(ゲーム版『とある魔術の禁書目録』主題歌)でも、踊りながらもオーディエンスに向けて笑顔でシャウトするなど、その実力を物語るに十分なパフォームでフロアを盛り上げていった。
ライブも後半戦。このライブを締めるのは、もちろんKOTOKOさん!「BLAZE」 (『灼眼のシャナ』第2期後半OP曲)、「being」(『灼眼のシャナ』第1期後半OP曲)というキラー・チューンで感動的なフィナーレを描き「めっちゃみんなサイコー!」と挨拶したあと──なんと、最後の最後に本日出演したアーティストが一挙に登場。一人一人観客に向けて挨拶。八木沼さんは「I've SOUNDの皆さんと同じステージに立たせていただけて、とてもうれしい1日になりました」と発言し、会場からは大きな拍手が上がった。
KOTOKOは八木沼さんの発言に少し照れながらも、「私たちは北海道にいるせいもあって、なかなかジェネオンのほかのミュージシャンと会う機会が無くて、このミュージック・フェスのおかげで、本当の意味で(レーベル)メイトが増えた感じがするんですよ。この機会をくれたことを改めて御礼を言いたいと思います。ありがとうございます」としっかりと挨拶。その熱い気持ちを込めて、「今日限りのスペシャル・バージョンでお届けしちゃいますよ」と劇場版「灼眼のシャナ」主題歌「天壌を翔る者たち」を出演者全員で熱唱。天井からはハート・マークの紙ふぶきが舞い降りる中、声優軍も続けて登場。出演者の作品に対する大きな愛情と熱心なファンに対するリスペクトを感じる大きな、大きな合唱に、会場はこれ以上にない絶頂に達したのであった。「来年も開催を期待したい!」──きっと誰もがそう思ったに違いない、最高の一晩だった。
<TEXT:逆井マリ>
>>電撃GENEONミュージックフェス
>>アニメ『灼眼のシャナ』シリーズ公式サイト
>>とある魔術の禁書目録II<インデックスII> 公式サイト
>>とある科学の超電磁砲<レールガン> 公式サイト
>>RONDEROBE(KOTOKO、川田まみ、fripSide、ELISA、黒崎真音)
>>IKU公式サイト
>>I've Sound Explorer