JAM10周年の記念武道館に過去メンバーが集結! 『JAM Project LIVE 2010 10th Anniversary Tour MAXIMIZER~Decade of Evolution~【REUNION】』レポート!
今年結成10周年を迎えたJAM Projectの記念ライブツアー『MAXIMIZER』の一環で、9月17~18日に日本武道館公演を開催。17日には初期メンバーが集結する【REUNION】と名付けられたスペシャルステージを展開した。
●歴代のメンバー8人がそろい踏みの驚ろきと喜びのOP
階段上のステージには影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、奥井雅美さん、福山芳樹さんの5人がさっそうと並ぶ。そこから1曲目というのがツアーの流れだったが、その後に続く3つのシルエット。水木一郎さん、さかもとえいぞうさん、ヒカルド・クルーズさんの歴代メンバーだ。いきなりの8人そろい踏みに、会場のファンはもちろんテンションMAX!
「CRUSH GEAR FIGHT!!」、「SOULTAKER」と2曲続ける。ところ狭しとステージを動き回る8人が発するパワーボーカルの迫力で武道館さえも狭く感じる。影山さんは「遂にここまでたどりついたぜ! 武道館」と絶叫。昨年に続き2度目の武道館だが、「去年とはステージから見える景色が違うね」と言いながら満員になった会場に感動。
●最新アルバムからホットなナンバーをチョイス。アコースティックコーナーは8人のハーモニーが響く
「Crest of“Z's”」から現メンバーの5人に戻るがパワーダウンなんてない。ドーパミン出まくりのハイテンションで突き抜ける。前半はツアーと同タイトルのオリジナルアルバム『MAXIMIZER~Decade of Evolution~』を中心にした熱すぎる選曲。「牙狼~SAVIOR IN THE DARK~」から「The Gate of Hell」に続く3曲は前半のハイライト。超合金のようなヘビーさと時空を超えたスケール感で圧倒する。
「ハローダーウィン!~好奇心オンデマンド~」から始まったアコースティックコーナーでは影山さん、きただにさん、福山さんの生ギター、遠藤さんがパーカッション、会場も奥井さんのクラップのリズムに合わせ手拍子と合唱。熱い会場に涼風がそよぎ、のんびり和やかな雰囲気に。
「武道館!」と何度も繰り返すコール&レスポンスも心地いい。
ゲスト3人をハイタッチで再び迎えて歌うのは記念すべき1stベストアルバム『BEST Project』に収録された思い出深い「KI・ZU・NA」。福山さんのギター1本の演奏に、水木さんの歌い出し、さかもとさんソロと続く流れに、JAM Projectの結成当時を思い浮かべたファンは少なくないはず。名バラードが一段と心にしみた。
●ゲストをフィーチャーしたコーナーでは懐かしの名曲を連発
「また暴れようぜ!」とあおっての後半はメンバー紹介を兼ねての「Battle Communication!!」。イカしたブギ調の底抜けに明るいナンバーで会場のダンスも弾む。5人とゲスト1人ずつの6人で歌うブロックもあり、「嘆きのロザリオ」ではさかもとさん、「守護神-The guardian」ではヒカルドさん、「STORM」では水木さんとそれぞれ縁のあるナンバーを一緒に歌った。
「JAMの構想の言い始め」と紹介された、さかもとさんは市川公演を目の当たりにしてJAMのパワーアップを実感したそう。ヒカルドさんはこの日のためだけにブラジルから来日。「JAMの歴史に関われて光栄。JAMの一員として世界にもっとアニソンを広げたい」と意気込みを語った。
口を開くと10年前を思い出して泣きそうと冗談っぽく話す水木さんに、「結成した時、いつか一緒に武道館に行こうと話したことが今日叶いました」と影山さんは嬉しそうに話した。
●感動のクライマックス。つながったJAM8人と1万人の絆
「最後まで飛ばしていくぜ!」と「オー!オー!」の雄叫びで始まる「TARNSFORMERS EVO.」で終盤に猛攻の狼煙が上げる。「レスキューファイアー」では12本に及ぶ火柱が上がり、会場のテンションも天井なしの高さに突入。本編ラストはジャンプ必至の鉄板ナンバー「ROCKS」で終わる。
全員ツアーTシャツに着替えてアンコールで登場した影山さんは「最高過ぎてまいった!」と言いつつ、「10年間ありがとう! いろいろな人達の熱い気持ちに支えられて今日ここまで来ました。これからも頑張ってる人達の背中を押せる歌を作っていきます。俺達の歌がいつも後ろにあることを忘れないでください!」と力強い宣言とエールを送った。「俺達が一番好きな歌」と話す「HERO」では真夏のひまわりのように広がるまぶしい手が左右に揺れる。
ダブルアンコールの「GONG」で1コーラスを会場だけで大合唱したシーンは感動的だった。そして1万人の「MOTTO! MOTTO!」が響き渡る「SKILL」へ。ラストは8人そろっての「鋼の救世主」で記念のステージを締めくくった。
●最強のアニソンユニットは次のステージを目指す。来年はシンフォニックコンサートに挑戦!!
出演者のラストメッセージは「まだまだ祭りは続きます!」(遠藤さん)、「熱過ぎるみんなが大好きだ!」(きただにさん)、「ゲストの3人と一緒に歌うのは初めてで楽しかったです」(奥井さん)、「ここから見る景色は最高! お前らも最高!」(福山さん)、「これからもJAMは最強です。何十年も突っ走ってください! 付いて行きます」!!(さかもとさん)、「JAMファンとしても今日の感動は言葉になりません。これからも頑張ります!」(ヒカルドさん)、「また機会があったらJAMの会長としてお目にかかりたいです。アニソン界とJAMをこれからもよろしく!」(水木さん)、「これからもみんなが元気になれるよう、最高のアニソンを作り続けます!」(影山さん)。
「REUNION」にふさわしいステージの後、9月23日の香港公演も終了し、全20公演に渡るワールドツアーを完走した。10周年記念ツアーを終えたJAMだが、2011年2月3~4日に東京芸術劇場でシンフォニックコンサートが決定! 常に新たなチャレンジに心をかき立て、疾走するJAM Projectにはゴールはない。
<取材・文:永井和幸>
<SET LIST>
1.CRUSH GEAR FIGHT!
2.ソウルテイカー
3.Crest of“Z's”
4.冒険王
5.Elements
6.REAL BLACK HOLE~Break through~
7.SAMURAI SOULS
8.牙狼~SAVIOR IN THE DARK~
9.火の鳥
10.The Gate of Hell
11.ハローダーウィン!~好奇心オンデマンド~
12.KI・ZU・NA
13.Battle Communication!!
14.SEVENTH EXPLOSION
15.嘆きのロザリオ
16.守護神-The guardian-
17.STORM
18.TRANSFORMERS EVO.
19.レスキューファイアー
20.Break Out
21.ROCKS
ENCORE
22.VICTORY
23.HERO
DOUBLE ENCORE
24.GONG~SKILL
25.鋼の救世主
>>JAM Project公式サイト