大ヒット上映中!“新世代のボトムズ”の衝撃と感動をキミはもう観たか?『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』初日舞台挨拶レポート
1983年のTVシリーズ放送以降、現在に至るまでファンの熱い支持を受け続けているアニメ『装甲騎兵ボトムズ』。
TVシリーズの主人公・キリコのその後から、従来のイメージを一新した新世代ボトムズまで、3人の監督による新作『ボトムズ』3作品をビデオグラム発売に先駆けて3ヵ月連続で映画館で上映する「ボトムズフェスティバル」が11月6日よりスタートを切った。
「ボトムズフェスティバル」の第1弾『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(ケースアービン)』の公開初日となった当日には東京の新宿バルト9にて舞台挨拶が行なわれ、五十嵐紫樟監督をはじめ、メインキャストの平川大輔さん、福山潤さん、遠藤綾さんが登壇。今回が初監督作品となる五十嵐監督は「初めての監督が『ボトムズ』だというのは光栄なこと。本当にありがたいです」と喜びを語った。
『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』の主人公は、妹のドナと共に新天地への脱出を夢見て人型ロボット兵器・AT(アーマードトルーパー)の整備工場を営む青年・アービン。しかし彼にはAT同士を戦わせて勝敗を競う裏賭博「バトリング」の凄腕ファイター“ザ・ダーク”という裏の顔があった。興行師イシュルーナのマッチメイクでペイガンという男と戦い、負け役を引き受けたアービン。しかし「戦場は勝った者が生き、敗者は死あるのみ」という信念を持つペイガンは屈辱を狂気へと変え、アービンの日常=ドナをも戦火へと巻き込んでいく。
「かつてのTVシリーズと同じ世界観で、キリコたちが活躍した場所とは違うところでアービンという主人公を切り取った」という五十嵐監督。キャラクターデザインに「舞-HiME」シリーズの久行宏和氏を迎えるなど従来のイメージを一新、初めて『ボトムズ』を観る人でも楽しめるように作ったという本作だが、五十嵐監督によれば、昔ながらのファンが楽しめる部分も「スパイスを利かせる感じで散りばめてあります」とのこと。
本作の主人公・アービンを演じる平川さんは「アービンは応対するキャラクターによって隠していたり、見せないようにしている部分がある。でも1人ひとりの人間が心の中に傷を抱えた状態で、その状況をいま作っているということで、一本筋を通すことだけは気をつけて演じました」とキャラクターについて語り、「ダイナミックなバトルシーンやヒロインの素敵な姿もありつつ、各キャラクターすべてにドラマがある。今回は“ケースアービン”ですが、ほかのキャラクターも主人公になるケースがあるんじゃないかと思いますので、それぞれ余すところなく観ていただければと思います」と挨拶。
ペイガン役の福山さんは「謎多きといいますか、なにゆえそこまで固執してしまったのか、とか色々な部分を伺わせます。今回は僕の演じているペイガンと、平川さんのアービンのバトル。人間的にもそうですし、AT的なバトルも火花を散らしているので、そういうところを楽しんでいただければ」と作品の見どころを語る。
監督から「猫みたいにコロコロと表情が変わる子」と説明されたというヒロイン・イシュルーナ役の遠藤さんは「見た感じは本当にお嬢様で美しくてナイスバディなんですが、思いのほか色々な面が見られました。高級な猫かと思ったら、もっとツンデレというか小悪魔な感じというか。どんな猫かは皆さんが判断してください(笑)」と話した。
さらに舞台挨拶では出演者のサイン入りポスターと台本を来場者にプレゼントする抽選会も行なわれ、最後に五十嵐監督から「久しぶりに手描きで動くATのアクションを存分に楽しんでください。そして若手実力派声優によって命を吹き込まれた、スタイリッシュなキャラクターたちの人間ドラマをぜひ楽しんでいただければと思います」と会場にメッセージが送られた。
『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』は新宿バルト9、横浜ブルク13、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、伏見ミリオン座の全国5館にて上映中。なお「ボトムズフェスティバル」第2弾の『ボトムズファインダー』は12月4日より、第3弾の『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』は2011年1月8日より公開される。
<TEXT:川口みどり>
『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』
2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国5館にて公開中
<スタッフ>
原作:矢立 肇、高橋良輔
監督:五十嵐紫樟
脚本:佐藤卓哉
キャラクターデサイン/キャラクター作画監督:久行宏和
メカニカルデザイン:大河原邦男、寺岡賢司
製作:サンライズ
<キャスト>
アービン:平川大輔
ペイガン:福山 潤
ドナ:豊崎愛生
イシュルーナ:遠藤 綾
シラフ:白鳥 哲
デニス:広瀬正志
>>「ボトムズフェスティバル」公式サイト