待望の第2弾は『ウサギとカメ』を元に新解釈! ドラマCD「名作文学(笑)VSシリーズ『ラビットVSタートルズ』」収録現場より平川大輔さん、諏訪部順一さん、鳥海浩輔さんのインタビューをお届け☆
名作文学の描く濃密な人間関係を登場人物は全員「男」という、妄想たっぷりに新解釈している「名作文学(笑)シリーズ」の番外シリーズとして展開中の「名作文学(笑)VSシリーズ」。名作文学史上に残る因縁の対決をテーマにしている本シリーズの第2弾として登場するのは、イソップ童話の『ウサギとカメ』を元にした、CD「名作文学(笑)VSシリーズ『ラビットVSタートルズ』」だ。【原作編】【作戦編】【修行編】【受験編】【オーディション編】という5つのオリジナルドラマを楽しむことが出来るぞ。
今回、本作に出演の平川大輔さん(カメ 役)、諏訪部順一さん(ウサギ 役)、鳥海浩輔さん(キツネ 役)にインタビュー。収録を終えての感想は勿論、思い思いに作品について語ってくれた。
――収録を終えての感想をお願い致します。
平川大輔さん(カメ 役):とても勢いに乗って、スピーディーに収録が進みました。ギャグものの作品は、ノリと勢いで録ると面白いなぁと思いながらやらせて頂きました。共演のお二方のお芝居に笑いを堪えるのが大変だったくらい楽しかったです(笑)。
諏訪部順一さん(ウサギ 役):「ウサギとカメ」というと、実直なカメが善という物語のはずですが、今回のドラマはカメが非常に腹黒で、むしろウサギの方が真っ直ぐでいいヤツっぽいという。従来のイメージを覆す感じでとても楽しかったです。
鳥海浩輔さん(キツネ 役):まさにその通りです!
諏訪部さん:以下同文ですか?
鳥海さん:だって、まさにその通りなんですもん(笑)。
――今回のドラマでメインとなる【原作編】と【作戦編】の中で演じられた、それぞれのキャラクターの役どころについて教えて下さい。
平川さん:収録後の感想として諏訪部さんがおっしゃって下さいましたが、本来、実直に一歩一歩進むのはカメでして、原作編に関しては、それは間違いはないんですけど進むに辺り、用意周到にウサギを貶めると言いますか、確実に勝てる方法を自分の中で練っていると言いますか、そういう形でカメは勝ち続けております。ですので、ちょっと腹黒い所が見え隠れしている、本来の「ウサギとカメ」とは一風違ったカメ像になっています(笑)。
諏訪部さん:ウサギはよく言えば純粋なキャラクターではないかと思います。真っ直ぐであるが故に、カメの策略にまんまとひっかかり続けるわけで。残念ながら学習能力が低いようですね。でも、きっといいヤツですよ(笑)。
鳥海さん:キツネは原作には出てこない動物ですが、典型的な主人公のお友達ポジションのキャラクターという感じで登場しています。ですが、その中に一つキャラクターの味付けとして、何故かエロいといういやらしい部分があったりしまして。エッチな部分が所々に入ってくる人でしたけど、基本的には第三者といいますか、傍観者として2人の勝負を見届けている人でした。
――ドラマCDの聞き所を教えて下さい。
平川さん:カメの策に翻弄されるウサギですかね。本当にウサギは真っ直ぐでして、いいヤツなんですよ。僕はカメを演じさせて頂きながら、感情移入は専らウサギの方にしてしまうくらい、いいヤツというか真っ直ぐな熱いヤツだったので、カメの手の平で転がされるウサギが聞き所ではないかと思います。
諏訪部さん:この作品の真のテーマは「ネバーギブアップ」だと、自分は勝手に思っております。ですので、敗れても敗れても挑み続けるウサギの姿から、何かしら感じて頂けると嬉しいですね。
鳥海さん:現代社会において、カメのように立ち回ればおそらく成功するのではないかという、モデルケースの一つとしてドラマCDがあると思います。
諏訪部さん:サラリーマンが処世術を学ぶビジネス書みたいな?
鳥海さん:そうですね。そういった感じで聞いて頂ければと。あとは、現実にもしウサギみたいな人がいたら大変なんでしょうけど、こういった可愛らしさは、我々大人から見ると良心の部分なのではないかと思っています。現代の日本人が失くしてしまいがちな、純粋さ、真っ直ぐさみたいなものを感じ取って頂ければ、この作品をやった意義があるのではないかと思います。是非、その辺を聞いて頂ければと思います。
――最後にドラマCDを楽しみにしているファンへのメッセージをお願い致します。
平川さん:有名な昔話をダイナミックに新説化したと言いますか、こんな「ウサギとカメ」があっても面白いんじゃない?というお話が詰め込まれています。是非、聞いて頂いて、今後の皆様の人生の糧にして頂けると嬉しいなと思います(笑)カメのようになるか、ウサギのように生きるか……それは貴方次第です(笑)
諏訪部さん:ノリと勢いで紡いだこの作品、是非、お聴き下さい。ひとつ申し上げておくと、まぁいらっしゃらないと思いますが、「ウサギとカメ」、本当はこんな話じゃありませんので、くれぐれも誤解なさらないようお気をつけ下さい(笑)
鳥海さん:ライブ感あふれるドラマを聴いて頂いて、これから社会に巣立っていくという人は、今後の人生の指針にして頂ければと思います。宜しくお願い致します。
<取材・文:奥村寿代>
名作文学(笑)VSシリーズ『ラビットVSタートルズ』
2010年12月22日発売予定
価格:2,625円(税込)
発売元・販売元:フロンティアワークス
<キャスト>
ウサギ:諏訪部順一
カメ:平川大輔
キツネ:鳥海浩輔
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