【マチ★アソビ】Kalafinaの歌声が雪を呼んだ!? 一日駅長や野外ライブなどKalafinaの一日をレポート!
徳島から発信するアニメイベント“マチ★アソビ vol.5”が、2011年1月22日~2月6日の期間で開催された。様々な企画・ゲストが目白押しのマチ★アソビだが、今回の目玉のひとつが1月29日に初来徳したKalafinaだ。Kalafinaは、梶浦由記さんがプロデュースする音楽プロジェクトで、メンバーはWakanaさん、Keikoさん、Hikaruさんの3人。劇場版『空の境界』7部作の主題歌などでも知られる実力派ボーカルユニットだ。今回は、そんなKalafinaの1日を追跡レポート!
●徳島駅でKalafinaが一日駅長に!
この日発表されていた最初の予定は、徳島駅での一日駅長イベント。しかしその1時間ほど前、3人が現れたのはなんとアニメイト徳島店。同店では『空の境界』とKalafinaの売り場展開に力をいれていた縁での訪問で、お客さんはもちろん、現場の店員さんも驚いていた正真正銘のサプライズ。たまたま居合わせたお客さんや報道陣が見守る中、Kalafina特設コーナーに歓声をあげながらサイン色紙を書く3人だった。
3人はそのまま、同店からほど近いJR徳島駅へ。一日駅長イベントが開催されるホームは、予定時間前から人、人、人! 特別入場券は早々に予定枚数完売で、Kalafina人気のほどが伺える。ホームを埋め尽くす人だかりができる中、JRの一日駅長スタイルに身を包んだ3人が登場。JR四国のイベント切符の案内と、ホームからの特急列車の見送りを行なった。やや緊張した面持ちの3人だったが、「発車進行とか言うのかと思ったら、さっと手を上げたらもう行っちゃいました」「吉田駅長さんがダンディでした」などとコメントしていた。
●超満員の観衆が聞き惚れた厳寒の野外ライブ!
一日のメインとなったのが、新町橋東公園広場で開催されたライブ! Kalafinaにとっては初めての徳島なのはもちろん、冬の野外でのこうしたライブ自体が初とのこと。それだけにファンの注目度も高く、当日はかなり冷え込む中、朝一番からステージ前の場所取りをするファンの姿も見られた。Kalafinaは当日徳島入りしたため、リハーサルも当然当日。ライブ待ちで超満員の客席の前でリハーサルが行なわれるなかなか珍しい形になったが、本番と遜色の無い歌声のクオリティに、ファンとしてはちょっと得した気分だったかもしれない。
そしていよいよ本番。歓声の中登場した3人は、まずは“oblivious”“傷跡”“君が光に変えて行く”の3曲を熱唱。劇場版『空の境界』第一章~第三章主題歌からスタートする趣向だ。野外で音源もオケという条件だからこそ、Kalafinaの圧倒的な声量と表現力が際立ち、3人の歌声が一番の楽器であることを感じさせられた。
最初のMCで「皆さんこんばんは、Kalafinaです。初めての徳島でのライブが、初めての冬の野外ライブです」とWakanaさんが挨拶すると、Keikoさんは「寒さを忘れるぐらいのライブにします」と続ける。ところが、Hikaruさんの口から出たのは「阿波牛の牛が、めっちゃギューでした」の一言。一気に空気が柔らかくなる中、しばしの徳島トークが行なわれたのだった。続いて“光の旋律”“Magia”が歌われたが、『魔法少女まどか☆マギカ』主題歌“Magia”をファンの間近で歌うのは初めてとのことで、客席のテンションもかなり高まっている様子だった。
ここからは再び『空の境界』タイム。“fairytale”“ARIA”のややしっとりとしたナンバーでは、客席は微かにうなずいたりリズムを取ったりしながら、引き込まれるように聴き入っている。その分、アップテンポの“sprinter”で大きく盛り上がる客席に、「みんなが歌ってくれて興奮しちゃった!(Keikoさん)」「客席の熱さが伝わってきた!!(Wakanaさん)」「寒くてハプニングもあったけど、徳島でライブをして胸が熱くなりました。徳島に来てよかったです(Hikaruさん)」とそれぞれ寒さを忘れて感激していたのだった。そして“seventh heaven”を挟み、ライブのラストに持ってきたのは“snow falling”。このライブの後、同ステージで『空の境界』終章上映が予定されていたため、最後に終章の主題歌である“snow falling”を…という演出だったが、終章上映でスクリーンに美しい雪が描かれた後、会場周辺には本物の雪が!! 最後に小さな奇跡のサプライズが待っていたKalafinaライブだった。
(取材・文:中里キリ)
>>マチ★アソビ公式サイト