声優、シンガーとして本格的な活動をスタートした渡部優衣が2ndシングル『happy*smile*angel』をリリース!彼女の魅力に迫るインタビューをお届け!!
6月4日を持って、長年メンバーの一員として活動してきた星のオトメ歌劇団を卒業。本格的にソロ活動をスタートさせた、声優アイドルの渡部優衣。
彼女が、今年2月に発売した1stソロ・シングル『Secret Melody』に続く、2ndシングル『happy*smile*angel』を6月8日にリリース!!本楽曲は、現在、TBS系全国ネット「アッコにおまかせ!」6月度エンディングテーマとして放送中。
C/Wに収録した『CAMPFIRE』は、Webサイト「CAMPFIRE」のテーマソングに起用。声優としても、アニメ「30歳の保健体育」のマカロン役で出演。さらに、東京スカイツリー公式キャラクター「ソラカラちゃん」の声も担当している。
声優/シンガーそれぞれの道ともに、上昇気流に乗り始めた渡部優衣。ここでは、2ndシングル『happy*smile*angel』のことを中心に、今の渡部優衣の魅力をお届けしたい。
●『happy*smile*angel』は、素顔の渡部優衣に近い楽曲になりました。
――2月に発売した1stシングル『Secret Melody』は、疾走感を持ちながらも哀愁味を抱いた曲調。優衣ちゃんの中にある“凛々しさ”を垣間見ることの出来た楽曲でした。対して、2ndシングルの『happy*smile*angel』は、とても開放的かつ晴れやかな。普段の“根明な優衣ちゃんらしさ”を存分に味わえる楽曲という印象を受けました。
渡部:普段のわたしは、ポワポワしてると言いますか。落ち着きのない感じですからね(笑)。だから『happy*smile*angel』は、素顔の渡部優衣に近いです。むしろ、1stシングル『Secret Melody』のほうが、普段の渡部優衣として見た場合、キリッとした「何時もとはちょっと違う表情」を見せてます。
●星のオトメ歌劇団を卒業。だけど、「今でも“心は星のオトメ歌劇団の一員”です」
――優衣ちゃんは、1年10ヶ月在籍し続けた星のオトメ歌劇団を、6月4日のライブを持って卒業しました。
渡部:まわりにメンバー(仲間)がいるのが当たり前の環境の中、リーダーやサブ・リーダーに毎回怒られつつも、一丸となりながら夢を追い続けてきたし。ともに、相談しあい、教え教えられという関係を星のオトメ歌劇団では築き続けてきました。
今回の“卒業”は、個人としてのお仕事面での忙しさから、物理的に両立が難しくなっての決断だったんですけど。ソロで活動するということは、全部一人でやらなきゃいけないこと。正直「大丈夫かな?!」という不安はありますが。今でも、“心は星のオトメ歌劇団の一員”という意識だし。星のオトメ歌劇団にいたのはとても誇らしいことなので、そこでの経験を糧や自信にしながら進んでいこうと思ってますし。6月8日『happy*smile*angel』の発売日こそが、ソロとして活動を始める本当の意味でのスタートラインだと思っています。
――卒業は寂しいけどそれは同時に、確実に「夢」に近づいてるということですからね。
渡部:そうなんです。わたしの夢は、「自分が声優として出演しているアニメ番組のテーマ曲を、みずから唄うこと」。現在は、アニメ「30歳の保険体育」のマカロン役や「東京スカイツリー公式キャラクター“ソラカラちゃん”」の声を担当。今はまだ声優としても、ソロとしての歌の活動面でも、それぞれお仕事の第一歩を踏み出したに過ぎない状態ですけど。確実に、夢へ一歩近づけたことは、ホント幸せなことだと思っています。
●『happy*smile*angel』の歌詞に綴った感情の中でも一番強かったのが、「悩んでる自分に対して、もう一人の自分が言い聞かせようとしていく想い」でした。
――『happy*smile*angel』の作曲を手がけたのが、前作『Secret Melody』に続き、堀江由衣さんや水樹奈々さんの楽曲なども手がけている藤末樹さん。楽曲を聴いたとき、どんな印象を持ちました?!
渡部:前奏が格好いい感じで始まりながら、歌のパートに入ると、可愛らしい部分が出てくるんですね。そのギャップを、わたしは気に入ってます。しかも聴いてると、自然に身体がタテノリしちゃうように、とても元気になれる楽曲だと感じました。
――優衣ちゃんみずから『happy*smile*angel』の作詞を担当。この歌詞が生まれるきっかけ。ぜひ、教えてください。
渡部:歌詞を書いたのは、3月中旬頃。その頃には、星のオトメ歌劇団の「卒業」を決めていましたので、このシングルが、卒業後第一弾作になることも見えていました。あの頃には、「震災」という大きな出来事もありました。
この歌には、“自分の等身大な気持ち”を軸に、「今のわたしが想い、感じていること」「今の自分に対して、もう一人の自分が訴えかけてゆく言葉」「わたし自身が、みなさんに届けたい想い」を混ぜ合わせながら書きました。中でも一番強かったのが、「悩んでる自分に対して、もう一人の自分が言い聞かせようとしていく想い」なんです。
――自分が、自分に言い聞かせてゆく?!
渡部:そうなんです。なかなか上手くいかずに想い悩んでる自分に対して、「こうすればいい」と、もう一人の自分が励ましてゆく。そういう心の葛藤から抜け出そうとしていく上での、いろんな揺れ動く気持ちや、つかんだ確かな想いを、『happy*smile*angel』には書きました。
――挫けそうになる自分もいれば、壁を乗り越えようと強い意志を抱く自分もいる。優衣ちゃんも、つねに「揺れ動く気持ちと戦い続けてる」ってこと?!
渡部:弱い気持ちとの戦いは、つねにあることです。もちろん、何時だって気持ち強く前へ進んでいこうと思ってるんですけど。実際には、そうそう簡単にはいかなかったりもするじゃないですか。だから、「無理に強がることなく、泣きたいときは泣けばいい」んです。そういう「心の戦いは、何時もあることだなぁ」と思いながら、この歌詞を書きました。
●普段のわたしを知ってる人からしたら、「優衣ちゃんらしいな」という部分と、「じつは、こういう気持ちだったんだ」という、2つの表情が見えてくると思う。だけど、どっちも「本当のわたし」だから。
――普段の優衣ちゃんを見ていると、「明るく快活な人」という印象を受けます。でも、『happy*smile*angel』の歌詞からは、正反対な感情も見えてきました。
渡部:何時も明るく振る舞ってるけど、わたしも“一人の人間”ですからね(笑)。普段は表に出さない秘めた部分も、『happy*smile*angel』の歌詞には書きました。普段のわたしを知ってる人からしたら、「優衣ちゃんらしいな」という部分と、「じつは、こういう気持ちだったんだ」という2つの表情が見えてくると思う。だけど、どっちも「本当のわたし」。しかもこの気持ちって、誰もが感じたり、経験してきた想いだとわたしは思ってる。人は、失敗を重ねながら大きくなっていくじゃないですか。まさに、わたし自身が、そう。だからこの歌が、聴いてくださる方にとっても「何かしら気持ちの励みになってくれたらな」と思ってます。
――優衣ちゃんって、人に弱みは見せたくない人でしょ。
渡部:そうなんです。もう一人の自分が「何強がってんのよ、泣けばすっきりするのに」と言いながらも、わたし自身は「駄目、泣いちゃ駄目だ」と強がってしまうんですよね。なんか『happy*smile*angel』に関しては、自分で書いたのに、わたし自身が励まされている感覚もあります。
――『happy*smile*angel』は、TBS系全国ネット「アッコにおまかせ!」6月度エンディングテーマとしても流れています。
渡部:自分もよく見ている番組だから、そのお話をいただいたときは手が震えました。「アッコにおまかせ!」は全国放送ですから、『happy*smile*angel』がたくさんの人たちの元へ届き、少しでも笑顔を届けられたら嬉しいですね。
――被災地の人たちのところも、含めてね。
渡部:わたしなりに抱いた、震災で心苦しんでる人たちに対しての願いを込めた歌にもなってますからね。『happy*smile*angel』は、本当に、いろんな想いがギュッと詰め込まれた歌になりました。
●『CAMPFIRE』では、「一人一人の想いが集まれば、その想いは、たくさんの人たちに支えられ大きくなっていく」という気持ちを唄いました。
――C/Wには、Webサイト「CAMPFIRE」のテーマ曲『CAMPFIRE』を収録しました。
渡部:こちらは、「提案された企画に賛同した人たちが支援してゆく」企画支援サイト「CAMPFIRE」のテーマ曲になっています。作曲は、藤末樹さん。作詞は、前作のC/W『redream』を手がけたKUNSHIさんに書いていただきました。サイトのテーマである「一人一人の支援の力で、一つの夢を実現させよう」という想いを、KUNSHIさんが歌詞に反映。「一つ一つの小さな炎を一つに集めながら大きなキャンプファイヤーを作ろう」。つまり、「一人一人の想いが集まれば、その想いは、たくさんの人たちに支えられ大きくなっていく」という気持ちを唄いました。
こちらは、明るく開放的な『happy*smile*angel』とは正反対の、クールな音の中からジワジワと熱い感情が込み上げてゆく。自分の心の中に灯っていた小さな火(感情)が、炎のよう次第に大きくなっていく歌なんです。わたし自身、唄いながら、心の中から熱い想いがジワジワと沸き上がってきたように、「この歌を聴いたみなさんの心の中にも、何かしら熱い炎(想い)が灯ればな」と思っています。
――『happy*smile*angel』も『CAMPFIRE』も、「気持ちを前に向けてゆく歌」です。
渡部:曲調や歌詞の内容は違えど、どちらも「気持ちを前に進めてゆく歌」になりました。『CAMPFIRE』の一節に出てくる♪君の背中を押す♪じゃないけど、この2曲が、誰かの背中を押すきっかけになれたらいいなと思ってます。
――ジャケットの雰囲気も、前作とはガラッと変わりました。
渡部:自分が天使になったイメージで撮影をしました。しかも、「眠りについてる天使」という設定で。この天使は、これから目覚めて(未来に向かって)羽ばたいていきますから。
●6月8日は、渡部優衣にとって「新しい旅立ちの日」!!
――完成した『happy*smile*angel』、今の優衣ちゃんにとって「どんな1枚」になりました?!
渡部:「新たな旅立ちの1枚」になりました。この作品は、自分の背中も押してくれるし、みなさんの背中も押してゆく1枚になれたらなと思っています。
――ちなみに、優衣ちゃんの中にある「天使の面」って、どんなところだと思う?!
渡部:「つねに明るいところ」ですかね?!あと、ズッとコンプレックスだった自分の声が、また最近好きになってきました。
――今は、その声を活かした仕事をしているわけだからね。
渡部:そうなんですよね(笑)。声優をやり始めてから、「可愛い声だね」「その声を聴いてると元気が出る」と、いろんな感想をいただけるようにもなりました。だから、わたしの「演じる声」や「歌声」も、「天使の声」になっていけたらなと思っていますし。「30歳の保険体育」の監督さんや制作の方々にも、「マカロン役、好評だよ」と言っていただけたのも嬉しかったので。わたしも、第一線で活躍している方々の中へ早く入れるようにがんばりたいなと思っています。
――ヒロインを演じつつ、その作品の主題歌も歌えるよう応援しています。
渡部:でもわたし、よく「ヒロイン声じゃない」と言われるから…だけど、一度くらいはヒロインを演じたいんです。今は、声優としてのお仕事をいただけること自体が嬉しいので、一つ一つのチャンスを大切にしながら、責任を持って望んでいきます。そのうえで、テーマ曲も歌えたら嬉しいですね。
<TEXT:長澤智典>
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