TVアニメ『ゆるゆり』放送記念!キャスト連続インタビュー企画☆[第4回:赤座あかり役 三上枝織さん編]
現在、テレビ東京ほかで大好評放送中のTVアニメ『ゆるゆり』(原作:なもり/「コミック百合姫」にて連載中)。七森中学校“ごらく部”の4人の女の子と、彼女たちにちょっかいを出す“生徒会”の4人が繰り広げる、愛あり、友情あり、そして少し百合要素あり!?のほのぼの学園ストーリーです。
放映開始と同時に大反響を呼び、リリースしたOP曲やED曲もヒットを飛ばしている今話題のアニメ『ゆるゆり』。8月17日にはキャラクターソングシリーズである“ゆるゆりのうたシリーズ♪”もリリースされ、今ノリにノッている作品です!
アニメイトTVでは、そんな『ゆるゆり』の“ごらく部”キャスト4人に連続インタビューを実施!
4回目=最終回を迎えた今回は、「\アッカリーン/」で話題の主人公・赤座あかりを演じる三上枝織さんにお話を伺いました。ちょっと不憫な主人公・あかりちゃんを演じる三上さんの素顔にも迫ります!
☆第1回目の大久保瑠美さんインタビューはこちらから!
☆第2回目の津田美波さんインタビューはこちらから!
☆第3回目の大坪由佳さんインタビューはこちらから!
●あかりは良い意味で“空気”なキャラクター
――まずは三上さんが演じられている、赤座あかりちゃんについて教えてください。
三上さん:あかりちゃんはよく「主人公“(?)”」と言われているキャラクターです。でも、見た目はすごく主人公っぽくて、第一話の登場の仕方もびしっと決まっていて、とても主人公ポジションな女の子なんです。ただ“ごらく部”のメンバーや生徒会メンバーがみんな個性的でキャラが立っているので、その中にいるとちょっと空気キャラになってしまうのかな~と思います。特徴がないのが特徴という、いい味を出しているキャラクターです。「ここはあかりちゃんが見切れている」「ここは半分しかいない」「あかりちゃんまだ喋ってない」なんていう見方をしてみたら違う楽しみも見つかるんじゃないかなぁと思います(笑)
――いい味出していますよね!
三上さん:たぶん、あかりちゃんは百合属性に属していないので空気になってしまうんじゃないかと思います。他のキャラクターはみんな想い想われていたりするので。『ゆるゆり』というタイトル通りの属性になったら濃くなるのかなと思いつつも、このままのあかりでいてほしいと思います(笑)。あかりは本当にいい子で、気がきく女の子なんですよ~『ゆるゆり』メンバーの中には無くてはならない、いい意味で“空気”のような女の子だと思います。空気ってなくなるとみんな困っちゃいますからね(笑)
――では、空気のようなところがあかりちゃんの魅力ということですね(笑)
三上さん:そうですね!言っててちょっと悲しくなってきます(苦笑)。でも逆に「おいしい」っていろんな方に言われるんです。最初があかりちゃんで始まったり、逆にあかりちゃんが最後を締めたりすることもあるので、実はおいしい部分もたくさんあります。でもセリフがびっくりするくらい少ないんです!京子ちゃんがほとんどしゃべっていて、あかりはアドリブを入れてみても「いらないよ、あかりはそんなにしゃべっちゃだめ」と言われてしまって(笑)
――大久保さんにインタビューさせていただいた時、「アフレコの時、三上さんだけ座っていることがあります」とお聞きしました(笑)
三上さん:そうなんですよ!基本的に収録中はずっと立っているんですけど、あかりが10分近く出ないときは「ここで立っていても変な子だな」と思って座っているんです。それで、みんなが楽しそうにやっている姿を見て「いいな~」と思うことが多いですね。
●あかりと三上さんの共通点は“いないとやっぱり困るところ”
――津田さんは「4人それぞれが演じているキャラクターに似ているところがある」とおっしゃっていましたが、三上さんとあかりちゃんの似ている部分はありますか?
三上さん:他の3人は本当にそれぞれのキャラクターに似ていると思うんですが、私はどうだろう……(笑)空気なところでしょうか……?うーん……
――気が利く部分とか?
三上さん:うーん……気を利かせようとは思っているんですけれど……他に利く子がいるとそっちに取られてしまったりしますね……。やはり目立たないところが似ているんでしょうかね(笑)
――そんなことないですよ!いないとやっぱり困るという点が似ているんじゃないかと思います。『ゆるゆり』にはあかりちゃんは欠かせないキャラクターだと思うので。
三上さん:ありがとうございます……!そういうポジション素敵ですね!私もなくてはならない空気キャラ目指します!(笑)
●アフレコ現場はみんなでキャッキャしています♪
――アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?
三上さん:収録中はビシッとした雰囲気で、休憩時間は女の子ばかりなので女子トークをしたりとか(笑)
――アフレコはもう全話終了したということですが、最後まで演じられていかがでしたか?
三上さん:最初は雑誌の撮影から始まったんですけど、それが5月ごろだったので、アニメの最終話までの期間は本当にあっという間でした。ストーリーも後半になるにつれて新キャラもたくさん登場しますし、『ゆるゆり』の意外な一面が見られるお話になっています。じーんとするシーンもあって、そういうところも楽しんで頂きたいです。最終話は『ゆるゆり』らしい内容になっています。ぜひ楽しみにしていてください!
――歌やダンスにも挑戦されていますが、いかがでしたか?
三上さん:OPの「ゆりゆららららゆるゆり大事件」は、タイトル通りの出だしでふとした瞬間にリズムを刻んでしまうような洗脳曲になっています(笑)。サビの「桜咲き~、桜散り~」など、全体的に中学生らしい歌詞になっています。そして、EDの「マイペースでいきましょう」はそれぞれのキャラの個性が表れている歌詞で、OPもEDもアップテンポな曲になっています。特にOPはPVも撮影したので、印象深いですね。EDも振付をイベントで披露したんですけど、とっても盛り上がりました!合いの手も入れやすい歌なので、会場の熱気もすごかったです。
――振付ありで歌う、というのはどうでしたか?
三上さん:本番直前までお菓子も喉を通らない位に緊張していたんですけれど、始まってからは4人で歌える楽しさを感じました。会場の皆さんの合いの手やサイリウムなども加わって一つになれた感じがしました。
――8月末にはアニサマにも出演されますね!
三上さん:応援して下さっているみなさんのおかげです!ありがとうございます。そんな大きな会場で歌わせて頂く機会はそうそうないので、4人で歌える楽しさや一体感を感じたいと思います。緊張もしますが、すごく楽しみです!
●キャラソンは“あかりらしすぎる”仕上がりに!
――あかりちゃんのキャラクターソングについては、収録してみていかがでしたか?
三上さん:「私、主役の赤座あかりです」は、はじめ「テンポがいい曲だな~」と思って聴いていて、よくよく歌詞をチェックしたらとてもかわいそうな内容で……(笑)。でもあかりちゃんはきっとこんな歌詞でもへこたれない…!と思い、明るめに歌いました。そして台詞の所ではあかりちゃんの想いをすべてぶつけました!皆さん受け止めてください…!
――本当にあかりちゃんらしい楽曲に仕上がっていますよね。
三上さん:逆に、2曲目の「背景」は最初に仮歌を聴いた時、本当に衝撃的でした。タイトル通りにあかりちゃんが背景になってしまっていて、声が他の音にまぎれてしまうんです。でも、こうやって音楽で背景具合を表現出来るんだなぁと、音楽は奥が深いと改めて思いましたね(笑)!おいしい要素が詰まったCDとなっていますので、色々な方に聴いて頂きたいです。
●みんなで作り上げた“あかり”というキャラクター
――オーディション時のお話を伺いたいんですが、三上さんは始めからあかりちゃん役でオーディションを受けられたんですか?
三上さん:オーディションは別のキャラクターとして受けさせて頂いたのですが、原作を拝見した時からあかりちゃんが気になっていて、オーディションでも「あかりちゃんをやる機会があれば…」と思っていたんです。そしたら、オーディションであかりちゃんをやるチャンスに恵まれまして、その時は「是非、やらせてください!!」と言ってしまいました(笑)。あかり役に決まった時は本当に夢かと思って、あと1ヶ月くらいで死んでしまうんじゃないかと思いました(笑)。
原作にもファンの方がたくさんいらっしゃるので、原作のイメージや、何よりなもり先生の描くあかりちゃんのイメージを壊さないよう、私の中のあかりちゃんをぶつけていこうと思いながら収録に臨みました。
――あかりちゃんを演じる上で難しい部分はありますか?
三上さん:主張しすぎないということと、悲観的になりすぎないことでしょうか。客観的にみると本当に不憫だなぁ…(笑)と思ってしまう時もあるので。
――キャラクターを自分の中で固めるのには時間がかかりましたか?
三上さん:最初は自分で「こう演じよう」と決めて収録に臨んでいたんですけれど、ごらく部の4人で掛け合いながらやっていると、「あかりちゃんはこういう雰囲気だろうな」とその場で自然に演じることができたんです。なので、ごらく部のみんながいることで完成するキャラクターだなぁと思いました。
――確かに、あかりちゃんって、みんながいてのキャラクターという感じがします。
三上さん:そうなんです!みんながいないと際立たないというか。本当にみんながいてこそのあかりちゃんです。そしてみんなに気にとめてもらえてこその、いじってもらえてこそのあかりちゃんですね!
――視聴者のみなさんも、みんな「アッカリーン」と言ってくれていますよね。
三上さん:あれがあってこそのあかりちゃんなんです!嬉しい限りです。イベントなどでも「あかりって誰!?」という言葉を頂いて、私自身はそれが逆に嬉しかったりします。
――そういえば、イベントもたくさん行われていますが、ファンの方と直接お会いしてみていかがでしたか?
三上さん:やっぱり嬉しかったですね。今までは実感がなかったんですが、直接、ファンの皆さんとお会いして声を聞けて、「こんなに応援してくれる方がいるんだ~!」と実感できました。そういうみなさんと一緒に、これからも作品を盛り上げていけると嬉しいですね。
●4人の仲の良さが『ゆるゆり』という作品の空気に
――さて、アニメイトTVではもうお馴染み!となっている“ごらく部”連続インタビューで毎回恒例の“ごらく部”キャストのみなさんそれぞれへのメッセージを、三上さんからも頂きたいと思います!
(大坪さんへ)
三上さん:一言で表すと“JKバウム”ですね!!!女子高生でバームクーヘンが好きなので(笑)。彼女は本当に度胸がある子だと思います。たまに女子高生だということを忘れてしまうくらい、堂々と現場に立ってお仕事をしているんです。でもしっかりした部分もありつつ、みんなに妹キャラと言われるくらい可愛らしい面も持っています。“ごらく部”の4人の中で付き合うなら、ゆかちんがいいです!
ゆかちんは本当に純粋無垢で、私自身“素”の状態で接することのできる女の子なんです。人と付き合うとき、はじめはやっぱりどこまで絡んでいいのかな、どこまで突っ込んでいいのかなと距離を測ってしまうことがあるんですけど、ゆかちんに会った時は、自然に素のノリで話せると思いました(笑)。収録中もいつも隣で、ゆかちんの笑顔に癒されていました。バームクーヘンを与えて餌付けしたいです(笑)
(津田さんへ)
三上さん:津田ちゃんはごらく部の“母”です!すごく一緒にいて安心感があるんです。ホッとするというか、一緒の電車だと津田ちゃんの肩を借りて寝ちゃいたいくらい(笑)マイペースな部分がある女の子で、逆にそういうところに支えられています。イベント中も私がテンパっていると「落ち着いて、落ち着いて」と安心させてくれるんです。結衣ちゃんに似ている部分もあって、寂しがり屋さんなんですよ。そして困った時の津田ちゃんがすごく可愛いんです!いつもはしっかりとした面が際立っているんですけど、困って「え~」という顔をしている津田ちゃんが本当に可愛くて。困った顔見たさについつい無茶ぶりをしちゃいます(笑)
(大久保さんへ)
三上さん:大久保さんもキャラに似ていますよね!本当にいい子なんです。女の子らしい部分がちなつによく似ているんですよ!4人の中でも一番、女子らしい部分を持っているなぁと思いました。泊まりがけでるみるみちゃんから女子力を学びたいくらいです。
あと、ファンの方の間では、私とるみるみちゃんが百合カップルという説もあるらしいです(笑)。それについてこの間、るみるみちゃんに「みかしーちゃんごめんね……ネット上で、私とみかしーちゃんはカップル設定らしいよ……」と謝られてしまって。それを聞いた時「何をおっしゃる!ごめんねと言いたいのは私の方だよ!」と思いましたが、るみるみちゃんは私とで困っていないんだなというのが分かって個人的に嬉しかったです!
――本当に4人の仲の良さが伝わってきますね!
三上さん:作品を作るにあたって、仲の良さってやっぱり重要なんだなぁと思いました。。4人それぞれが主張しすぎたり、一方通行だったりすると、その空気が作品を見ている人やイベントに来た方に伝わってしまうと思うんです。なので『ゆるゆりのごらく部』をこの4人でやってきて、団結力って大切だなと思いましたし、こうやって4人で自然に楽しくやっていけることが本当に幸せだなと常に感じています。そして、そんな雰囲気が見ている方に伝わればいいなと思います!
●“チームゆるゆり”としてこれからも応援してください!
――では、最後にファンの方々へメッセージをお願いします。
三上さん:アニメを見たりイベントに参加してくださったり、ネット上でコメントをくださったりと様々な場面で応援してくださる全国の『ゆるゆり』ファンの方にいつも支えられています。応援してくださっている方が盛り上げてくれてこその『ゆるゆり』なので、これからも作品を通して一緒に盛り上がっていけたら嬉しいです。愛のあるお手紙やコメントなどを頂くと、本当に私自身『ゆるゆり』に関われてよかったな、一生の財産になったなと思う気持ちでいっぱいになります。アニメはもちろんのこと、イベントやラジオも盛りだくさんになっていますので、“チームゆるゆり”として色々な方面で応援していただければ幸いです!あとは、いついかなるときもあかりちゃんのことを忘れないでくださいね♪(笑)
<取材・文:福島 槙子>
>>TVアニメ『ゆるゆり』オフィシャルサイト