『戦国無双 声優奥義2011秋』が10月16日、神奈川・パシフィコ横浜で開催！注目イベントの夜公演の模様をレポート

　『戦国無双』シリーズのイベント『戦国無双 声優奥義2011秋』が10月16日、神奈川・パシフィコ横浜で開催！　10人の声優によるドラマ、歌、バラエティで彩られた『戦国無双』ワールド。その夜の公演の模様をお届けします！

●戦国の合戦場を模したステージに続々と現れる猛者達

　『戦国無双 声優奥義』としては2回目となる本公演。かがり火を模した照明と、白と黒のシンプルなデザインの縦横幕が張り巡らされたステージセットは合戦場のよう。戦いの始まりを告げるホラガイの音が会場に鳴り響く。すると小杉十郎太さんが織田信長の声で「来たか。待っていたぞ」とセリフを発するとキャストが次々に入場。最後に登場した真田幸村役の草尾毅さんの「いざ開演！」宣言でイベントが始まった。


●ドラマコーナーでは「本能寺の変」と「関ヶ原の戦い」を熱演

　『戦国無双 声優奥義』の見どころはやはり生朗読によるドラマ。「本能寺の変」と「関ヶ原の戦い」の2本。「本能寺の変」では、権勢を誇り、もはや敵なしとも言える信長が次に定めた標的は四国の長宗我部元親（置鮎龍太郎）。主君・信長と親友の元親の間に立ち、苦悩する明智光秀（緑川光）。信長と義理の弟にあたる浅井長政（神谷浩史）との姉川の戦いが脳裏によみがえる。元親との絆を選び、信長との対決を選んだ光秀。本能寺に乗り込むと共に戦った蘭丸（進藤尚美）は元親に討たれる。そして信長と光秀と対峙。最後に「信長を越え、無限を駆けよ」の言葉を残し、炎に消える信長。

　「関ヶ原の戦い」では、徳川家康と天下分け目の戦に挑む、石田三成（竹本英史）と幸村、直江兼続（高塚正也）の3人の友情を描いていく。三成と最後まで共にする立花誾千代（進藤尚美）、三成とたもとを分かった福島正則（藤本たかひろ）との人間ドラマも見せつつ、上田城、長谷堂城、大坂城で互いを信じ合いながら戦う姿が美しくもせつない。

　9人の素晴らしいキャストの熱演により、会場は合戦上にタイムスリップしたような感覚に誘われた。


●大爆笑のバラエティコーナー

　楽しいバラエティコーナーもこのイベントならでは。このイベントで総合司会を務める、歴史好きで有名な阪口大助さんが甲ちゅう姿で登場すると、早速「三成&長政の"みゅーじっく演武"」のコーナーへ。三成役の竹本さんと長政役の神谷さんが歌番組の司会者を務める企画。元親役の置鮎さんと正則役の藤本さんを迎えてトークするが神谷さん、竹本さんの軽快な話術とツッコミはまさにTVの歌&トークバラエティ番組みたい。

　歌にまつわるエピソードもあり、藤本さんはマイマイク持参でレコーディングに臨んだが使えなかったそう。ライブではマゲのウイッグを付けて熱唱。「男・一番槍」を歌った。置鮎さんは速い曲に驚いたがパンクロック魂を目覚めさせたとのこと。「刻～意思して候」で激しくヘッドバンクを見せた。

　「あなたならどっちでショー」はまず信長主催の宴で、有名なホトトギスにまつわる句を正則、幸村、元親、蘭丸を詠んでいくミニドラマ「不如帰」に続き、「信長からもらったホトトギスが鳴かない。どうするか？」のテーマを出題。全キャスト登場し、「それでいいじゃん」と「取り替えよっかな」のどちらかの答えを選んで討論。「それでいいじゃん」派が圧倒。小杉さんは自らの立場に置き換え「役者もそうされたら困るでしょ？」と話すとうなずく一同。たった二人の「取り替えよっかな」派の置鮎さんは「誰もいなかったから」と空気を読んだらしい。草尾さんは置鮎さんに無理やり引き込まれていた。最終ジャッジは小杉さんも主旨変えして5VS4の接戦になったが「それでいいじゃん」派の勝利！

●ライヴコーナーは個性的なソロ4曲に酔い、義トリオの「天晴！」で盛り上がる

　ライヴコーナーは、幸村役の草尾さんはストレートなロックチューン「明鏡止水～もののふが道～」を熱く、直江兼続役の高塚正也さんの「愛と義の嵐！」は和テイストのトランスミュージックで激しく、光秀役の緑川さんの「暁更之光」がバラードでしっとりせつなく歌うと、最後に信長役の小杉さんが「極～苛烈五十年～」を、扇子を大きく振りながら貫禄たっぷりに高らかに歌い上げた。

　またアンコールでは会場の通路に現れた幸村、三成、兼続の「義トリオ」が「天晴！」を披露。同じピンク色のTシャツの裏に「義トリオ」、表には「天」、「晴」、「！」と書かれ、アイドルグループのようなダンスも見せ、大いに盛り上げ、「エイエイオー」と何度も勝どきを上げた。


●『無双OROCHI2』、『真・三國無双NEXT』のリリース予定。今後も続く『戦国無双』ワールド

　イベント中にこの夏発売されたPS3版『戦国無双3 Empires』の紹介コーナーもあり、置鮎さんと進藤さん、阪口さんの3人が見どころをトーク。また12月22日発売予定のPS3&Xbox360版『無双OROCHI2』のPV映像も流れた。置鮎さんと進藤さんが「これ無双ですか？」と驚くほどの衝撃。『無双』シリーズのキャラが同じ世界に呼び寄せられて戦うゲームとのこと。

　楽しい宴も遂にエンディング。各出演者が今後も『戦国無双』への愛情と、『戦国無双』の世界が広がっていくこと、『声優奥義』が続いていくことを願うコメントをすると、会場のファンも大きな拍手で賛同した。
12月17日にはPS Vita版 『真・三國無双NEXT』の発売も控えるなど、まだまだ『戦国無双』ワールドの進撃は続く。＜撮影/大山雅夫＞


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