KalafinaがTOKYO DOME CITY HALLで一夜限りのイベント『“After Eden”Special LIVE 2011』を開催!その模様をご紹介!
間違いなく、今世紀最高のスペシャルなライヴだった──。
梶浦由記プロデュースによるユニット・Kalafinaが11月25日、TOKYO DOME CITY HALLで一夜限りのイベント『“After Eden”Special LIVE 2011』を開催した。この日のライヴはオリコンアルバムウィークリーチャート初登場3位をマークした3rdアルバム『After Eden』の発売を記念して行われたもの。プレミアムチケットを確保したファン3000人を前に白熱のライヴを展開した。
3人のハーモニーと生バンドのグルーブで“リアルな温かみ”を紡いだアルバム『After Eden』の世界観をイメージしたであろう、楽園のように壮大なステージセット(客席中央まで届く花道もあり!)と生バンドをバックに白いドレスを身にまとった3人が登場。アルバムのオープニング・ナンバー「Eden」でエネルギッシュな歌声を届けたあとは、情熱的なパーカッションとドラムの生音がグルーブを刻む「in yovr eyes」へと続き、“Kalafina Eden”とでも称すべき独特の世界を作り上げていく。ここで最初のブレイクへ──。
「さっきまで誰もいなかったこの会場が、こんなにたくさんの方で埋め尽くされて……心がいっぱいです。今夜はめいいっぱい楽しんで帰ってください」と感慨深い声を出したのはWakana。Keikoは「今日はアリーナがスタンディングだから……なんかすごいよ!(笑)みんなとの距離をすごく近く感じられる場所だから、みんなの顔を見ながら、目を見ながら今日は歌いたいなと思います」と客席を見つめ、Hikaruは「今日はスペシャルライヴということで皆さんにスペシャルに楽しんでいただけるように、全力でステージしていきたいと思います!」と今日に掛ける意気込みを語った。Wakanaが続ける。「皆さんが今日ここに集まってくれたことを絶対に忘れない日にしたいと思っています。スペシャルなライヴにしますので、最後まで──足が痛くならないように、たまに足踏みしながら(笑)──楽しんでいってください!」。
そうアジテートしたあとは「storia」や「red moon」など前作の楽曲を交えたミディアム・バラードを。品のある静けさに包まれた美しいステージングでオーディエンスを魅了させていったのがこの中盤のブロックなのだが、特に「ことのは」~「輝く空の静寂には」のキャンドルを使った神秘的な演出は客席から感嘆のため息が漏れるほどであった。さらに「sandpiper」「Magia」など3rdアルバムの中でも特に熱のこもったナンバーを熱唱。『After Eden』の“ライヴ感”とKalafinaならではの芸術性が結実した、スケールの大きなライヴでフロアが熱を帯びていくなか、その盛り上がりに拍車をかけたのが後半のブロック。「準備は良い?」とKeikoの掛け声から「love come down」→「fantasia」→「Kyrie」→「音楽」とKalafina随一のアッパーチューンで畳み掛ける。座って魅入っていたオーディエンスも総立ちとなり、この日のハイライトと呼ぶに相応しい大きな熱狂を打ち上げていった。
「みんなありがとー!!! ……もう気持ちが溢れすぎて何も喋れないんじゃないかなって思ってたんだけど、気持ちが溢れすぎて喋りすぎちゃいそうです!」と会場を笑顔にさせたWakanaだったが、次の曲が最後の曲──と残念そうに伝えると会場からは「えーっ!」という声が。そんな客席を見つめながら「みんなが今日ここにいることがとってもスペシャル。いろいろなところからきてくれた人がここに集まって、同じ空気を吸って、同じ曲を身体で感じることができるということが、とってもスペシャルだなって感じました! ありがとうございました!」と感謝の気持ちを等身大の言葉で話すHikaru。Keikoが伝える。「私は胸がいっぱいなので──この気持ちは曲に込めたいと思います。最後の曲です」。そう言って始まったのは『After Eden』の「胸の行方」。ここ数年のKalafinaの成長を顕著に感じさせる新鮮なポップ・ソングで、本編の幕を閉じたのだった。
盛大な声援と共に始まったアンコールにはデビュー・シングルの「oblivious」、冬のにおいを閉じ込めた「snow falling」、雪解けの季節のような温かみと生命力を内包した「symphonia」をセレクト。MCでKeikoが「今日の会場に経つのは二度目なんです。前回は2ndアルバム『Red Moon』のツアー・ファイナルの時に立たせていただいたんですけど、あれから1年半……こんなにたくさんのみんなに迎えてもらったなか、今度は3rdアルバムを引っさげたライヴをすることができて──やっぱり今日は幸せな時間でした。ありがとうございました」と改めて話していたが、この日は前回のライヴとは一味違う、自身のキャリアを大きく更新した文字通り“スペシャル”なライヴになったと思う。来年から始まるツアーが楽しみで仕方がない。
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