(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! 『這いよれ!ニャル子さん』第1話のニコニコ動画再生数100万回突破記念に、長澤監督に這いよってきました!
2012年春アニメ最大の話題作となっている『這いよれ!ニャル子さん』。OP曲『太陽曰く燃えよカオス』の冒頭部分のコールのインパクトがネットで話題となり、さらに本編に散りばめられた数々のパロディやオマージュのこだわりっぷりも絶賛され、夢中になるファンが続出。なんとこのたび、ニコニコ動画公式配信で第1話の再生数が100万回を突破しました!
今回は再生数100万回突破を記念して、長澤剛監督に這いよるインタビュー。話題のオープニングにまつわるお話や、ハイテンションな演出の秘訣、今後の展開など色々とお聞きしてきました!
それではみなさん、Let's\(・ω・)/にゃー!
――第1話のニコニコ動画での再生数が100万回を突破しましたが、心境はいかがですか?
長澤剛監督:非常に驚いてます。『ニャル子さん』が受け入れてもらえてとても嬉しいです。これを励みにして、おごること無く今後の作品作りに活かしていきたいです。
――OP曲冒頭の部分が「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」とAA化されてツイッターで拡散したりなど、今の人気の原動力のひとつがオープニングだと言われています。あのオープニングについてはいかがですか?
長澤監督:はじめの打ち合わせで「みんなが元気になれるような曲がいい」ということはお願いしました。そうしたら、「これは素晴らしい曲だ!」という予想以上のものがあがってきて「してやったり!」というか、畑亜貴さんの思わず二度見する絶妙な歌詞、田中秀和(MONACA)さんのノリのいい中毒性のある曲、後ろから這いより隊G(阿澄さん、松来さん、大坪さん)の元気で何か超越したような歌声と、奇跡のコンビネーションで成り立っているのだなぁと感激しました。まさに「DIVEII entertainment」さんのおかげです。
また、オープニング映像の絵コンテ、演出を担当したのは、キャラクター設定と総作画監督をやっている滝山真哲なんですが、『えむえむっ!』のエンディングの絵コンテと演出、作画監督をやってもらっていて、その時キャラが非常にいきいきとしていたんです。それで今回もお願いして、それがうまくはまったと思います。滝山さんは非常にノッてくれていて、彼の頑張りが『ニャル子さん』のクオリティを支えてくれています。
――監督の方からはどんなリクエストをしたんですか?
長澤監督:彼はイマジネーション豊かで仕事も早くて、おまかせした方が絶対に良くなると確信していました。そして実際、かなり細かいところまで凝って作ってくれました。例えば、真尋の母の頼子がゲーム大好きという設定なんですが、座っているイスはゲームセンター的な番組の有野さんのイスを意識していたり、おでこに貼る冷えピタっぽいものが用意してあったりだとか(笑)。テレビの裏の配線がコンポジット入力で、普通は赤黄白のピンですが、赤がクー子のイメージで、黄色がハス太のイメージ、そして白の部分がニャル子さんをイメージした白黒のシマになっているんですよ。こういった細かいところまでこだわりが光っているので、この記事を読んだ後に改めてOPをじっくり見てください。
――本編にも色々なネタが仕込んでありますが、これはどうやってネタを選んでいるんですか?
長澤監督:逢空万太先生の原作がパロディやオマージュ、リスペクト豊かなので、そのイメージを崩さないように、半分以上は原作から拾っています。
アニメでは動いた時に見栄えがするものがいいと思うんです。原作を読んでいて「きっとここはこういうポーズをするに違いない」とか、ニャル子さんが大好きな「特撮」的なものを想像してみたり。その辺は、僕だけでなく、シナリオライターさんをはじめ各スタッフの方みなさんでアイデアを持ち寄って、楽しみながら作っていけるように、その背中を押せるようにしたいなと思っています。
――今後の展開で注目ポイントなどは?
長澤監督:ニャル子さんの真尋への思いは今後も変わりませんが、それを受ける真尋の思いがどう変わっていくかが注目ポイントです。例えば第1話でニャル子さんが言っていた「真尋さんが大好きです」といったセリフを、またシチュエーションが変わって言われた時に、真尋がどう受け止めるのか? そういったところで見どころが作れたらいいなと思います。
――監督として演出するうえで意識している部分は?
長澤監督:声優さんの演技については、先にドラマCDや『這いよる!ニャルアニ』といった作品が世に出ていて、この作品に関しては僕の方が後輩です。なので、役者さんたちには「今までとなんら変わることはありません。今までのものを継承して演じてください」とアフレコ前にお願いしました。ですから第1話のアフレコもものすごく早く収録が終わって、何かを探りながら演じるということはなかったです。
画作りに関しては、ニャル子さんをかわいく動かせたらいいな、ということが大前提で、後は真尋の視点で見たときに思わずドキッとするような、ニャル子さんがかわいくみえるようなアングルなどを意識しています。
また、ニャル子さんはかわいいだけじゃなく、意外とあざとかったり残忍だったりする黒い面もあり、そのニ面性が堪らなかったりするので、そこをきちんと描くことも大切にしています。
――オリジナル展開などもファンは期待していると思いますが、その辺りはいかがでしょうか?
長澤監督:大体、第7話あたりで水着回とかお約束がありますよね。1クールだと中だるみしないように第6話でいったん中締めみたいな話を入れて、第7話で息抜きというのが王道になっていますが、そこは『ニャル子さん』も同じです。逆に「まんまじゃねーか。さすがニャル子さん、あざとい!」って笑いながらツッコんでいただけると嬉しいです。
――改めて、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
長澤監督:これから新しいキャラも増えていき、いろんなキャラがニャル子さんに振り回されながら物語が動いていきます。真尋はこの先フォークを使う回数が増えるのか、減るのか? デレるのかデレないのか?(笑) そこら辺を肩の力を抜いて笑いながら楽しんでいただければと思います。
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