アニメ
『ガンダムUC FILM&LIVE 2012』レポ

浪川さん迫真の演技を福井氏が「気持ち悪い!」と絶賛!? 「GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 機動戦士ガンダムUC FILM&LIVE 2012 Reader's Theater "hand in hand&am

 アニメ『機動戦士ガンダムUC』のライブ&上映イベント『GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 機動戦士ガンダムUC FILM&LIVE 2012 Reader's Theater "hand in hand"』が2012年5月13日(日)に、Bunkamura オーチャードホールにて開催された。

 2011年秋に『GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 機動戦士ガンダムUC Film&Live episode 4最速上映会』が開催。それに続いての開催となる今回の公演。前回のオーケストラ演奏とトークという趣向に加え、今回はキャストによる朗読劇も上演され、より『ガンダムUC』の世界を深く味わえるイベントになった。

 ステージは、朗読劇のパートと、episode 5「黒いユニコーン」上映、出演者、制作陣によるトークパートの3パート構成で、内山昂輝さん(バナージ・リンクス役)、藤村歩さん(オードリー・バーン役)、浪川大輔さん(リディ・マーセナス役)、池田秀一さん(フル・フロンタル役)、音楽を手がけている澤野弘之氏、古橋一浩監督、ストーリーの福井晴敏氏が出演した。


 ステージの幕はとじたまま、宇宙世紀を舞台にした歴代のガンダムシリーズの映像が映し出され、朗読パートがスタート。池田さんと藤村さんの声が聞こえてくる。2人は、過去の戦闘の映像を見ながらフロンタルとミネバが対話している様を朗読で描き出す。自らの行為の正当性を説くフロンタル、それに対し疑問を呈するミネバの対話は、続いてミネバの独白へ。

彼女の内心の孤独や、自らの立場ゆえの苦悩。そして彼女が「ミネバであることをやめよう」と思い立つまでの経緯が語られていく。彼女がこれまで関わってきた「大人たち」の手の「感触」について語る様子はテーマである「hand in hand」とリンクしていく。そしてCyuaさんによる『A LETTER』が披露された。

 その後舞台には内山さんが登場、episode 1の終盤の映像とともに、本編では描かれていないバナージの母に対しての思いが語られていく。病気で亡くなる間際まで父のことを語らなかった母に対しての思い。ユニコーンガンダムに乗り込んだことに対して理解を求め、他人と自分との関係性から自らの存在を探求し、オードリー(ミネバ)に対しての想いを切々と語りあげていく……「会いたい、オードリー」。

 バナージの心象風景が音楽とともに奏でられ、そして『EGO』が小林未郁さんにより歌われた。

 続くリディのパートでは、ミネバに対するリディの想いとそれゆえの苦悩、そしてバナージに対する嫉妬のような気持ちが吐露される。本編の彼の行動を補完するようなリディの独白は血気迫るものだった。そしてCyuaさんが再び登場、『Sternengesang』を歌い上げた。

 そしてフロンタル。『逆襲のシャア』の映像から続く朗読では、サイコフレームについて、シャアを求める人々とそれに答えようとする「器」としてのフロンタルの、自らとバナージに対する思いが語られた。フロンタルのパートの最後には小林未郁が『REMIND YOU』を歌唱した。

 最後に内山さん、藤村さん、池田さんの3人が語り、朗読パートが終了するとepisode 5「黒いユニコーン」が上映された。上映後、ステージには今回の出演者が登壇、トークパートがスタートした。

 昨年のFILM&LIVEと違い今回は朗読劇があったが、その感想について福井氏は「後ろの音楽も生演奏、少しでもずれると大変なことになっちゃうが、みなさんよくやっていただいた。役者さんってすごいなと思うのが、演じるほどうまくなって、自分のフィールドに引き寄せてくるところ」と話した。今回の朗読劇のポイントについて「ミネバはなぜ家出したのか? そしてサイコフレームってなんだっけ? というのを、改めて再確認しておこうということで全体を構成した」と語った。

池田秀一さん

池田秀一さん

内山昂輝さん

内山昂輝さん

浪川大輔さん

浪川大輔さん

藤村歩さん

藤村歩さん

 また、今回のテーマに「hand in hand」という言葉を選んだ理由について、「hand in handとは"手に手をとって"という意味。今回のepisode 5でようやく(バナージとミネバの)2人は再会できた。それにピッタリの言葉だと思った」と明かした。

 内山さんと藤村さんは「本編では細かく触れられなかった母との関係、母への想いは、今後の演技にも生かせそうな内容でした」(内山さん)、「緊張しましたが、ストリングスや歌に高揚感を感じて、盛り上げてもらったと思います。家でリハーサルしたときよりも感情が出せました」(藤村さん)とそれぞれ朗読劇についてコメント。

 episode 5ではある意味(?)大活躍だったリディを演じた浪川さんは、「今回出演するにあたって、福井さんに演出していただいて事前に一回収録したんです。そしたら、"今の一発OKだけど、1つだけあるんだ……気持ち悪い"って言われて(笑)。でも、"たしかにそのとおりだな"と思いました」と話し、「hand in handを目指してがんばったんですが、50分後……見事に散ってくれましたね。リディ(笑)」と感想を述べると、場内は大爆笑。「この先どうなるか不安でいっぱいです」と、リディの今後を不安がっていた。

 2010年のFILM&LIVEに続いての朗読となる池田さんは、「久しぶりの生はプレッシャー。アムロ以来のプレッシャーです。やっぱり生はビールに限ります」と言って場内をまたまた笑いの渦に。キャスト陣の熱演に福井さんも「少ない稽古時間のなかで最善を尽くしていただいて、みなさんありがとうございました」と感謝の言葉を送っていた。

 そしてここで古橋監督がステージに登場。episode 7が制作されることが発表され、場内が沸きたつ。

 「ひっぱっておいて結局もう1本作ることになって、ここで監督と2人であやまっておいたほうがいいんじゃないかと思った」と話し出す福井氏。「原作を読んでいる方は、episode 5までみていただいて、もう1本で終わるわけがないことは自明の理だと思います。ことここにいたって、ごまかしがきかなくなりました」と、episode 7を制作するにいたった理由を話した。また、episode 7は時間もこれまでの1時間程度をオーバーする長尺になるという。

これをうけて内山さんは、「僕はepisode 1のころまだ10代でした。20代の間には終わりますか?」と福井氏に質問。福井氏が「大丈夫!」と答え、場内にまた笑いが起きていた。

 ほかのキャストのみなさんも「episode 7が作られると聞いて、"さすがユニコーン、可能性の獣"だと思いました(笑)。濃い内容だからこそepisode 7。どんなラストになるのか今から楽しみです」(藤村さん)

 「ほっとしています。今日のままだとモビルスーツもなくなり、ハートもデストロイモードならぬデストロイ状態(笑)。この先どうなるのかと思ったんですが、episode 7にむけて前向きにがんばりたいです」(浪川さん)

「思えばファーストガンダムは52本の予定が43本で打ち切りになってしまった。33年の月日を経て、ユニコーンがその無念をはらしてくれて感無量です」(池田さん)とそれぞれコメント。

 最後に福井氏から「最初のガンダムの映画が作られたとき、富野監督は"ファンの力で作られた映画"と言った。episode 7が作られたのもみなさんの応援があってこそ、みなさんが作ったフィルムといっても過言ではないです。ぜひ最後までよろしくおつきあいください」とメッセージが送られ、イベントは幕をおろした。


機動戦士ガンダムUC 公式サイト

Cyuaさん

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小林未郁さん

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音楽の澤野弘之さん

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