杉井ギサブロー監督×細田守監督が対談!ヒットを誓い合った!
2012年7月7日(土)に全国ロードショーされる映画『グスコーブドリの伝記』の杉井ギサブロー監督と、7月21日(土)に全国ロードショーとなる『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督が対談。この夏の話題を独占しそうな2人の監督が、お互いの作品にエールを送りました。日本アニメ界を代表する両者の夢の2ショットをここに公開します!
お互いの作品を鑑賞し対談した2人。両監督からはお互いの作品にコメントが送られ、最後は「これからもアニメーション監督としていっしょに頑張っていきましょう!」と固く握手を交わしていました。
●細田守監督より『グスコーブドリの伝記』に対するコメント
『グスコーブドリの伝記』を拝見させていただいて、僕はこの夏に観るべき映画だと強く感じました。ものすごくファンタジックな世界観で、これでもかと圧倒されるぐらいの美しい世界が本編中ずっと展開され、夏休みのさわやかな空気を感じるような素敵な映画です。キャラクターのネコたちもとても可愛らしくて、親子でつくる楽しい夏の思い出になると思いました。イーハトーヴの風景、素晴しい世界というのがありながら、一方で今日的なテーマを深く描いている映画でもあり、僕らがこれから日本人として「どういうふうに生きていくのか」を考えさせられます。イーハトーヴというのは宮沢賢治が作り出したもうひとつの日本みたいなところですよね。そういったところと僕らのこれからの未来というものを照らし合わせて見られる、とても意義のある映画だと思います。
●杉井ギサブロー監督より『おおかみこどもの雨と雪』に対するコメント
『おおかみこどもの雨と雪』は、人間であれ動物であれ、ある生命がうまれて育てられて、一人前になっていく過程があってはじめて成長する、そこにある細田監督の目線の厳しさと優しさががんがん伝わってくる。めずらしくほろっとしながら観て、感動させてもらいました。親と子、人間と動物が自分たちの生命を子どもたちに託して、その子どもたちがちゃんと受け継いで一人前になっていくのを必死で守っていく「母性」というものを楽しく、ある意味では厳しく、アニメーションなのに行間をリアルに伝えてくる作品だと思います。今回はおおかみと人間ですがそれはシンボルであって世の中にある宗教の違いや文化の違いとか、ミクロの差でしかないつまらない違いを、「いや同じじゃないか」という監督の目線が含まれて、それを問いかけている作品だと僕は思って観させてもらいました。
『グスコーブドリの伝記』
7月7日(土)、全国ロードショー
<ストーリー>
少年ブドリは、美しきイーハトーヴの森で、両親と妹のネリと毎日を幸せに楽しく暮らしていた。ところが、突然やって来た冷害でブドリはひとりぼっちになってしまう。あてもなく旅に出たブドリは、イーハトーヴ市を訪れ、懸命に働き、逞しく成長してゆく。だが、あの寒さが再び忍び寄ろうとしていた。「あんなことは二度とあってはいけない。ボクにも、できることがきっとある」。愛する故郷と大切なみんなを守るため、ブドリはある決意をする。
原作:宮沢賢治
監督・脚本:杉井ギサブロー
キャラクター原案:ますむら・ひろし
主題歌:小田和正『生まれ来る子供たちのために』(アリオラジャパン)
音楽:小松亮太
配給:ワーナー・ブラザース映画
『おおかみこどもの雨と雪』
7月21日(土)、全国ロードショー
<ストーリー>
大学生の花は「おおかみおとこ」に恋をし、ほどなくふたりは愛しあい、ふたつの新しい生命・雨と雪を授かった。人間とおおかみのふたつの顔を持つ「おおかみこども」であることを隠しながら、家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らしていた。永遠に続くかと思われた日々は「おおかみおとこ」の死によって、突然に奪われる。幼いふたりの子供と幸せに生きるため、母は決断する。厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを―。
監督・脚本・原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
企画・制作/スタジオ地図
配給:東宝
>>映画『グスコーブドリの伝記』公式サイト
>>映画「おおかみこどもの雨と雪」オフィシャルサイト
(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会