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『もやしもん リターンズ』先行試写会&キャストインタビュー

Blu-ray&DVD続々リリース中! 『もやしもん リターンズ』先行試写会&キャストインタビュー

 Blu-ray&DVDが好評発売中の『もやしもん リターンズ』。本作は、2007年10月~12月に放送されたテレビアニメ『もやしもん』から、実に5年ぶりとなるシリーズの続編。肉眼で菌が見える主人公「沢木惣右衛門直保」が、農大の仲間たちと学生生活を送る姿を描いた物語が展開していく。

 造り酒屋の息子で直保の幼馴染の女装少年「結城蛍」や、女王様気質でボンデージを身に纏った院生「長谷川遥」、金儲けのことばかり考えている先輩の「美里薫」や「川浜拓馬」など、強烈な個性を持つキャラクターたちが多数登場。そのほか、オリゼーを始めとした可愛らしい菌たちのやり取りもファンを虜にする大きな要因となっている。

 今回は、Blu-ray&DVDが続々とリリース中の『もやしもん リターンズ』について、放送前に行われた先行試写会&キャストインタビューの模様をお届け!

<『もやしもん リターンズ』先行試写会レポート>

 テレビ放送開始前の2012年7月1日(日)、国立東京農工大学にて先行試写会が行われた。試写会には、沢木惣右衛門直保役の阪口大助さん、結城蛍役の斎賀みつきさん、A(アスペルギルス)・オリゼー役の冬馬由美さんが出席。阪口さんと斎賀さんは、原作にも登場する、農大のツナギを着ての登場となった。

 前作から5年ぶりの収録となったことに関して、出演者の3名は「5年たったけど、現場の雰囲気も、映像の雰囲気もぜんぜん変わっていなかったので、やりやすかった」、「唯一変わった点といえば、話題の中に病気や体調に関してのものが増えたというくらい」と和やかな空気で収録が進んでいることをアピール。

 さらに、トークショウの中では「食べようとしたクリームパンにクリソゲノムが……」(阪口さん)や、「梅雨の時期は、お風呂場にトリコイデスが……」(冬馬さん)など、菌の名前もチラホラ出ており、出演者全員が『もやしもん』にどっぷりハマっていることが明らかになるシーンもあった。

●ズバリ、見どころは?

――『もやしもん リターンズ』の見どころは?

阪口さん:1話は沢木がほとんどしゃべってないんですよ(笑)。オリゼーが主役みたいな感じなので、それを楽しんでみてください。

斎賀さん:やっぱり、菌のカワイサとか、楽しそうな農大ライフが見どころですね。見てると、ついついキャンパスライフを送りたくなっちゃう。あと、武藤さん(CV:能登麻美子)の壊れっぷりは必見! 能登さんがドンドンおかしくなっていくのはスゴイですよ(笑)。

冬馬さん:菌もカワイイんですけど、直保たちもよく見て欲しいですね。特に直保になったつもりで見ると、菌が見える能力が身に付いたような感覚を味わえるかもしれません


 さて、まじめな話はここまで! 実際に1話を見てみたが、菌のカワイさや、個性的なキャラクターたち、学術的な面などの随所に、『もやしもん』らしさが出ている。原作ファンはモチロン、これから見ようとしている人でも、十分に楽しめるものになっているぞ。

 また、菌たちによるショートストーリー「菌劇場」も収録されている。こちらでは、菌の可愛らしさを全力で味わえるようになているので、そこにも注目してもらいたい。なお、前シリーズは、現在Youtubeのフジテレビチャンネルで全話公開されているので、まだ見ていない人は、そちらもチェックしてみるといいぞ!

<『もやしもん リターンズ』キャストインタビュー>

 今回は、2期のメインキャストとして出演する阪口大助さん(沢木 惣右衛門 直保 役)、斎賀みつきさん(結城蛍 役)、大原さやかさん(長谷川遥 役)、神田朱未さん(及川葉月 役)、能登麻美子さん(武藤葵 役)、杉山紀彰さん(川浜拓馬 役)、小西克幸さん(美里薫 役)、西村知道さん(樹慶蔵 役)、冬馬由美さん(オリゼー 役)の9人にお話を伺ってきた。

 5年ぶりにアニメ化が決まったときの心境や、アフレコ現場の様子、作品に対しての想いなど、ここでしか聞けない話をお届けしよう!

●5年ぶりとは思えない!? アフレコ現場はまるで仲良しサークルのような和気藹々さ♪

――『もやしもん リターンズ』の放送が決まったときや、5年ぶりにアフレコをされたご感想をお願いします。

沢木 惣右衛門 直保 役・阪口大助さん(以下、阪口):最初に聞いたときは「あ、また再会できるんだ」という嬉しさだったんですけど、改めて聞くと「2007年から5年も経ってたんだ!?」という驚きがあって。また農大で賑やかにできるのがとても楽しみだなと思ってアフレコを迎えました。現場は5年前と同じ空気だったので意外とすんなり収録できました。

結城蛍 役・斎賀みつきさん(以下、斎賀):『もやしもん リターンズ』として始まるというのを聞いたときは純粋に嬉しくて、また楽しい農大ライフをみんなと送れるんだと思うと嬉しさも倍増でした。ほかの現場で共演者の方と会ったときは「また、やるんだってね」、「いつからやるんだろう。楽しみだね」なんていう会話をしていて。

 アフレコが始まったときは、改めて「5年経ったんだね」と言われないと気付かないぐらいみんな自然とアフレコ現場に馴染んでいて、それはやはり作品やキャラクターの力でもあるなと思いました。まだ始まったばかりですが、凄くワクワクした気持ちでやらせていただいております。

長谷川遥 役・大原さやかさん(以下、大原):まさか5年も経って続編ができるとは思ってもみなかったので、驚きと喜びが大きかったです。アフレコが始まると「こんな菌いたね」とか「こんなセリフあったね」とか、覚えているようで意外と忘れていたことを会話していく内に思い出してきて。みんなで農大に行ったことやシュールストレミングを食べたことなど、濃い思い出を仲間と一緒に共有した作品だったなと思いました。また再会できたことがとても嬉しく、今は楽しみながら収録をしています。

及川葉月 役・神田朱未さん(以下、神田):アフレコはもちろん印象的なんですけど、それ以外の出来事で衝撃的なことが多くて。私もシュールストレミングを食べた組なんですけど、今回はどんな……。

阪口:それ振りになっちゃうよ!

神田:あぁ、そっか! 今のなかったことにしてください(笑)。本当に思い出深い作品だったので、5年ぶりにこうやってやらせていただけるのは凄く嬉しいなと思いました。この作品の面白いところのひとつとして、自分のキャラクター以外にオリゼーのような菌役もやらせていただけるという部分があるので、今回はどんな菌が出てくるのかとても楽しみです。

武藤葵 役・能登麻美子さん(以下、能登):5年って本当に長い時間だなと思っていたんですけど、現場に入って収録が始まると全然そんなに空いたような気がしなくて、それが凄く不思議な感覚でした。改めて本当に楽しい作品だったんだなと思って、毎週来るのがとても楽しみです。

川浜拓馬 役・杉山紀彰さん(以下、杉山):1期の終わりからみなさんと「いつか続編ができたらいいね」という話をしていたので、続編のお話を聞いたときは「お、やっと来たか!」と思いました。5年という歳月が空いたにも関わらず、当日現場に来て「もう5年も経ったのか」という感覚がなかったことに驚いたのをはっきりと覚えています。

 あと、2期1回目の収録が始まって、ものの10分ぐらいで「そうだ、『もやしもん』ってこんな現場だった」と5年前の空気にスッと戻れたので、自分的にはそれほどブランクを感じていません。みなさんと1期の話をしながら「2期も頑張っていきましょう!」みたいな感じでワイワイガヤガヤと収録しています。2期も美里と川浜の凸凹コンビで、長谷川さんをイラつかせつつ頑張っていきたいと思います。

美里薫 役・小西克幸さん(以下、小西):僕、関西人なんですけど関西弁のキャラをやる機会が中々なかったんです。『もやしもん』は、僕のやっている役の中で、数少ない希少で大事な関西弁キャラの役だったので、またやれるんだと思うと凄く嬉しかったです。現場では、1期の頃スタジオで大原さんをみんなで一丸となって弄っていたのを思い出しました。普段優しい方なので、女王様のようなキャラクターをやるのが大変だなと思って。

 今回は5年も経っているので可愛そうかなと思ったんですけど、スタジオに入ると1話目から雰囲気的には毎週アフレコしていたような感じだったんです。なので、自ずとそういう方向になり、心の中ではどこか悪いなと思いながらも「『もやしもん』って感じがするな」と思うんですよね。くだらないことでもみんなで和気藹々と騒げるのはいいなと思いながら、非常に楽しくやらせていただいています。

樹慶蔵 役・西村知道さん(以下、西村):始まるって聞いたときは「これからみんなと会えるんだ」と思い本当に楽しみでした。やり始めたら樹慶蔵の役を思い出すのが大変で、正直、今も迷っています(笑)。でも、みんなとやれるのが凄く楽しいです。

オリゼー 役・冬馬由美さん(以下、冬馬):また始まるって聞いたときはもちろん嬉しくて、みなさんに会えるのが本当に楽しみでした。 人と菌の"立場"の違いなのか、1期の取材はこうやってみなさんとご一緒できなかったので、一緒に取材を受けられることにびっくりして喜んでおります。

阪口:オリゼーあっての『もやしもん』です。

小西:主役ですからね。

――前作から5年も経って再度アニメ化されるほど『もやしもん』がファンから支持される理由や魅力について、みなさんはどう感じておられますか?

阪口:……オリゼーです。

冬馬:そんな寂しそうに言わないで(笑)。

阪口:農大生の日常を楽しく描いているところも魅力的ですが、やはり菌が可愛いんじゃないでしょうか。ギャップというかコントラストというか、日常と非日常を行ったり来たりする感じが楽しいんだと思います。

大原:菌の可愛さは凄く大きなファクターだと思います。私も、家のパソコン近くに遥が培養したセレビシエのストラップをかけていたり、本棚の上にオリゼーのぬいぐるみを飾っていたり、冷蔵庫に菌たちのマグネットをビッシリ貼ってあったりするんです。

小西:かもされてるね(笑)。

大原:可愛いキャラクターが溢れているので、日常においてもそれぐらい癒されると。

冬馬:お酒でも醤油でも味噌でも、当たり前にあるものがこうやって作られているんだということを楽しみながら知識として学べるっていうのも魅力のひとつですよね。子供が見ても「へぇ~」って興味を持ってもらえるでしょうし、大人が見ても菌の可愛さだったり、リアルさだったり、シュールさだったり。多くの世代がいろんな見方をできる作品で凄く広がりがあると思います。

大原:深夜放送なのに、録画して子供がお母さんと一緒に見ているという噂を聞いて「そういう意味なんだな」と思いました。

斎賀:前回、みんなで農大に行かせていただいて「これがオリゼーだよ」とシャーレの中のオリゼーを見せていただいたんです。そこで、「あ、これオリゼーなんだ!」という風に形がなんとなく想像できるというか。石川先生がそう描いてらっしゃると思うんですけど、ちゃんと菌の特徴を活かして描かれているんです。

 人外生命体的な役は滅多にやらせていただけないんですけど、それを自然にできるのが凄く楽しいです。私たちも、1話ごとに自然に楽しみながら学ばせてもらっていて「あ、そうなんだ。じゃあこれ面白いからみんなに教えてあげよう」と思いながらやっています。

 教育番組じゃないですけど、自然に子供たちの頭や心の中に入っていって「オリゼーたちがこう言ってたんだよ」と言ってもらえるような感じ。華やかな舞台が多いアニメーションの中で、農大っていう地味な日常を普段通りにやっているんだけど、実は菌たちが支えていてそこにちょっとした事件がありっていう面白さ。日常だけど非日常っていう面白さは凄く貴重だなと思っていますし、それがファンに長く愛されている作品の魅力なんじゃないかなとも思います。

――2期に入って変わったと思うところはありますか?

小西:また新しいキャラクターが入ってきたら、ちょっと空気感が変わってくるのかなとは思うんですけど。

斎賀:それでもきっと『もやしもん』の世界なので、何かが大きく変わるというよりかは、新しい風が吹くというぐらいのことじゃないですかね。

小西:特に我々が背伸びをすることもないですし、相変わらず『もやしもん』の日常を続けている気がします。

――オリゼー以外で、みなさんのお気に入りの菌を教えていただけますか?

阪口:1期に自分でやったニガーは入れたいんですけど、2期には全然出てこないので、杉山くんがやったセレビシエが好きです。

斎賀:青カビのクリソゲヌムをやらせていただいたので、出番があると嬉しいです。あとは、結城蛍がセレビシエを常に連れているので、杉山くんのセレビシエが好きです。

大原:遥さんが培養しているセレビシエに凄く愛着があります。名前入りで、おでこに「遥」とマークが入っているので。

神田:「ござるござる」のヨグルティです。あと、杉山さんのセレビシエ(笑)。

能登:オリゼー以外だと、主にカビ全般の菌でしょうか。

杉山:僕も1期でやらせていただいたセレビシエ。今回もほかの方と一緒にやらせていただいているんですけど、それが凄い可愛くて好きですね。前回は、糖を食べて「アルコール出ちゃった」という名言を残しましたが、今回も3話にして直保に捕まれてジタバタしていたり。可愛らしいシーンが多くて僕自身とても好きな菌です。

小西:僕はO-157かな。あれ物凄くインパクトあったんですよね。あとは「ござるござる(ヨグルティ)」ですかね。

西村:四角くて足が4本ほど出ている緑色の「クリソゲヌム」がいいなと思いました。

冬馬:自分がやった中で豹変して恐ろしかったのは、ボツリヌス菌です。二面性を持っていて、空気がないところで急に怖くなるというところに凄くインパクトがありました。

――最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いします。

冬馬:大人気シリーズ『もやしもん リターンズ』。みんな一緒にかもそうね!

西村:僕らも楽しみながら一所懸命やっているので、そういった気持ちが少しでも見ている人に伝わればいいかなと思います。また楽しみにしていてください。

小西:5年ごとにシリーズを続けていけるよう、みなさん応援してください! よろしくお願いします。

杉山:個人的には、2期に入るであろうフランスのエピソードを楽しみにしております。5年ぶりの『もやしもん リターンズ』で、菌の可愛らしさと発酵食品の知識といった学術的に真面目な部分、美里や川浜を中心としたドタバタのコメディのシーンなど、いろんな角度からこの作品を楽しんでいただけたらと思います。

能登:1期のときと同様、菌ワールドが見てるみなさんにどんどん浸透していってくれたらなと思います。楽しんで見ていただけたら嬉しいです。

神田:1期を見ていただいていた方はそのまますんなり入っていただけると思いますし、もちろん2期から見ても楽しめるようになっています。あと、原作を読みながら「この菌はこんな感じなんだ」と一緒に見てみると、またさらに面白さも倍増するのかなと思います。

大原:お味噌とかお醤油とか納豆とか、私たちの周りに溢れている美味しいものはこういう菌たちが頑張ってくれているからなんだぞっていうのを楽しく勉強しながら見ていただければ嬉しいです。あと、遥的にはこれからの展開がいろいろ用意されているので、その辺にも注目していただければと思います。

斎賀:楽しい菌ワールド、そして楽しい農大ワールドが帰ってまいりました。これもみなさんが「またやってほしい」という想いを届けてくれたり、スタッフ様方の努力の賜物だと思っております。我々も、再びキャラクターたちに会えて幸せな想いでアフレコをやっておりますので、その幸せをみなさんにも同じように感じていただければと思います。

阪口:バトルとか派手な展開は特になく、ゆる~い大学生活と可愛い菌たちに癒される時間もあっていいんじゃないかと。いろいろ疲れてしまう現代社会ではございますが、癒される30分を楽しんでください!



◆『もやしもん リターンズ』Blu-ray&DVD 第4巻
発売日:2012年12月5日(水)
価格:
[Blu-ray] 6,090円(税込)
[DVD] 5,040円(税込)

【初回仕様特典】
・石川雅之描き下ろし三方背ケース
・リターンズ特製“あそべる”ブックレット

【特典映像】
・『かもして食べよう!発酵食品チャレンジ企画~甘酒編~』
※小西克幸さん、杉山紀彰さん出演のBD&DVD限定特別版!
・ノンクレジットED(第6話、第7話)
・WEB限定 次回予告


>>テレビアニメ『もやしもん リターンズ』公式サイト

(C)石川雅之・講談社/「もやしもん リターンズ」製作委員会
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