2013-03-02 16:00

小桃音まい特集　第３弾　アイドル道ソロ旅(3)　1stアルバムを発売

ついに発売された小桃音まいの１stアルバム『1st-チョコっと』。シングル曲、ライブでお馴染みの曲、そして新曲とデビューからの3年半の想いが詰まった充実の1枚になった。現在は初のツアーを開催中。これからの彼女はどこに向かっていくのか？

<b>小桃音まい(ことね・まい)</b><br>1990年8月24日生まれ、兵庫県出身、A型、147㎝。2009年に1stシングル「Dreamscape☆」をリリース。2012年発売の6thシングル「Magic Kiss」はオリコン19位に。『小桃音まいの☆きゃらめるまきRADIO☆』（FM PORT／土曜21:00～）でパーソナリティ。

小桃音まい(ことね・まい)
1990年8月24日生まれ、兵庫県出身、A型、147㎝。2009年に1stシングル「Dreamscape☆」をリリース。2012年発売の6thシングル「Magic Kiss」はオリコン19位に。『小桃音まいの☆きゃらめるまきRADIO☆』（FM PORT／土曜21:00～）でパーソナリティ。

■ 想像の世界でニヤニヤしながら歌ったり(笑)

――1stアルバムの制作に当たって、「自分のアルバムはこうしたい」というのは最初からありました？

小桃音：1枚まるっと通して聴いて、楽しめるものがいいなと。曲調が片寄らないようにはしたいと思いました。だから、「カブらないものを入れたいです」ということだけは、お願いさせてもらって。

――基本的には明るさがありつつ。

小桃音：私はやっぱりアイドルソングといったら、明るくて楽しいものだと思っていて。前向きな歌詞が好きなので、そういうものが中心になってますけど、バラードやミドルテンポのものも入れたり。アルバムのために作ってもらった「You're My Fantasy」は、これまでになかった感じの曲で、お気に入りですね。

――シンセサイザーがフィーチャーされていて。

小桃音：ハウスポップというジャンルらしいです。今までギターが入ってる曲はたくさんあって、カッコイイ感じのもありましたけど、シンセサイザーの音が入った曲はなくて。ちょっとオシャレな感じも初めてでした。

――そういう曲調で、歌ううえではいつもと違いはありました？

小桃音：私は声に特徴があって、「いつも通りに歌えば、まいにゃらしくなる」と言ってもらえたので、そこまで意識せずに歌いました。実際にいつもの感じで歌ったら、私らしい曲になったと思います。

――歌詞は妄想系で。

小桃音：こういう歌詞、すごく好きです。ハッピー全開な感じがして。私もよく、頭の中で想像してニヤけてることはあります(笑)。ケータイの待受をかわいい子にして、それを見てるだけでニヤッとしちゃったり(笑)。あと、少女マンガを読んで、自分に置き換えてニヤニヤしてたり。だから、こういうふうに幸せでニヤニヤしてる感じの曲はピッタリだなって。

――1人クリスマスとかの妄想もするんですか？

小桃音：夢のシチュエーションはよく考えますね。クリスマスだったら、夜に待ち合わせをして、30分ぐらい待ってるんですけど、来ないんですよ。だんだん雪が降ってきて、めっちゃ寒くなって、「もう待てない！　限界だ！」と思ったときに、「遅れてゴメン」って後ろから……みたいのがいいです(笑)。そういうのをマンガで見て、ときめきました(笑)。

――歌うときは、そういう世界にドップリ浸って？

小桃音：そうですね。詞の世界に入って、ニヤニヤしながら歌いました(笑)。

――「ねぇ、あのね。。」だと、ドジっ子になってたり？

小桃音：あの曲も想像しやすかったです。ドジっ子であり、ちょっとツンデレというか、「ほっといたら、どっか行っちゃうんだからね！」と言っちゃう感じは、すごくかわいいなーと思って。理想的なかわいい女の子になり切ったつもりです。

――セリフの「ねぇ、あのね」のところは、何テイクぐらい録ったんですか？

小桃音：どれぐらいだろう？　もともとセリフは入ってなくて、全部歌い終えてから、ディレクターさんに「試してみたい」と言われて、急きょ入れたんです。1ヵ所について3・4テイクぐらい？　ここは「今から話したいことがあるんだけど」という感じの「ねぇ、あのね」とか、ここは切ない感じとか決めていきながら、パパッと録りました。

■ 「馬に乗りたい」とわがままを言って(笑)

――他に、アルバムで歌うのが難しかった曲はないですか？

小桃音：最後の「Charlotte」は、ちょっと切ない歌詞なんです。（シングルの）「Magic Kiss」の続編のイメージで作ってもらって、別れの曲になっていて。なので、感情移入が難しかったです。歌詞的にも深いんですよ。記憶の中で相手の人を想像する部分はイメージが浮かばなかったし、「こんなことがあって楽しかったけど、今はサヨナラなんだな……」と思うと、すごく悲しくなっちゃって。暗いテンションで歌う気持ちに全然なれないから、これは違うなと思いました。歌詞は切ないけど、そこまで意識せずに歌うようにしました。

――「sIsTeR」もちょっと違うトーンですが。

小桃音：完全に無表情で歌いました(笑)。すごくカッコイイ感じで、あまりこういうのは歌ったことがなくて。ディレクターさんと相談して、感情を出すより冷酷なイメージで。そこから「ここはちょっとだけ表情を出そうか」とか、少しずつ色を付けていく感じでした。

――じゃあ、けっこう時間がかかったような？

小桃音：でも、ライブでは前から歌っていたので。「キラリ」や「My Sweet Flag」、「ねぇ、あのね。。」もそうですけど、歌い慣れていたのもあって、そこまで時間はかかりませんでした。

――ジャケット写真のアートワークとかでは、こだわりはありました？

小桃音：（初回盤の）ジャケットでは「馬に乗りたい」とわがままを言いました(笑)。スタジオにあった置き物で、横に並んで撮る予定だったんです。本当は乗っちゃダメなんですよ(笑)。バタンと倒れちゃう可能性があるから。でも「ねえ、あのね。。」に、三度目のデートで遊園地に行って、メリーゴーランドに乗ろうとしてつまづいてイイ感じになる歌詞があったから、これは乗りたいなと(笑)。

――まいさんが軽いから大丈夫だったんでしょうけど。

小桃音：実はスタッフさんが、写ってないところで馬を支えてくれてました(笑)。下で馬の脚を持ってくれてたり。

――アルバムタイトルの『１st－チョコっと』も、まいさんが決めたんですか？

小桃音：自分で決めさせてもらいました。初めてだから分かりやすく“1st”と入れて、“チョコっと”は最後の“と”が掛かって語呂がいいし。発売がバレンタインの時期だったので「チョコの代わりにみんなに送ります」という気持ちと、私自身がサイズ的にチョコっとしてるところから(笑)、決めました。あと、新曲とライブで歌ってきた曲とシングル曲がチョコっとずつ合わさって、バランスのいいものにしたかったので。

――ハロプロ方式のタイトル、ということもあったり？

小桃音：そうなんです。よく気づいてくださいました(笑)。私の中でアルバムといえば、ハロー！プロジェクトさんみたいに数字が入るイメージがあったので、それも参考にさせてもらったんです。2枚目も「2nd－○○○」にしたいなと思います(笑)。

■ 何歳になっても♪なのです～と歌いたいです

――将来について、長いスパンで考えたりもしてます？

小桃音：夢としては、一生アイドルでいたいですね。

――50歳とかになっても(笑)？

小桃音：松田聖子さんなんか、いくつになってもアイドルじゃないですか。昔の聖子さんを詳しく知らなくても、今の聖子さんをテレビで観たら「あっ、アイドルだな」と思うんです。きれいだし、かわいいし、キラキラしていて。私もオバサンになっても、「でも、かわいいよね」「オーラが違うね」と言われる年の取り方ができたらと思います。

――ライブ活動も続けつつ？

小桃音：おばあちゃんになっても♪なのです～と歌っていたい、というのはあります(笑)。できる限り長くライブはしていたです。好きなので。

――タレントや女優に転身とかは考えませんか？

小桃音：アイドルをやっていく中で、そういう活動も広げていける分には、どんどん広げていきたいです。でも、“歌はやめて女優1本”とかはまったく考えられないですね。歌って踊ってライブをして、目の前でファンの人に会えるのが一番好きなので。

――「アイドル事務所の社長になりたい」という話もありませんでしたっけ(笑)？

小桃音：それはすごく思います(笑)。アイドルが好きなので、自分でプロデュースしてユニットを作りたいなって。

――どんなユニットを？

小桃音：できるなら、もう一度モーニング娘。さん的なユニットを。素人の子をオーディションで選ぶところから始めて、レッスンしているところも見られて……みたいな。AKB48さんとかもそうですけど、成長していく過程が見られるのがいいと思うんです。私も「この子がこんなにかわいくなるんだ」というのを見てるのが楽しかったから。やるなら自分で1から原石を探して、磨いていって、どんどんかわいくしていきたいです。もちろんライブをたくさんやってもらって。

――まいさん自身は、アルバムを作ったことによって、自分が一つ大きくなった感覚もあります？

小桃音：レコーディングは短期間でしたけど、その間にたくさんレッスンをしてもらって、歌の面でも成長できたと思います。ずっと夢だったアルバムを出せて、一歩進めて、心境的にもちょっと変わったかな。

――このアルバムを引っ提げたツアーもあります。

小桃音：対バンのライブではいろんな地方に行かせてもらいましたけど、自分のツアーという形で回るのは初めて。今まで地方で観てくれた方にも、また私だけのライブを観てもらえたらうれしいですね。楽しんでもらえると思いますので！

PHOTO：梅木麗子　TEXT：斉藤貴志

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