いつものトークだけではなく朗読劇も披露!! 小西克幸&安元洋貴が送る「やすこにっ」第3回イベント「やすこにっ ~夏とうちわと浴衣の皆様?~」をレポート!
声優の小西克幸さんと安元洋貴さんが、イベントのたびに異なるテーマでさまざまな人や物事などに立ち向かっていく“やすこにっvs○○”という形式で、観客と一緒にトークを展開するイベント「やすこにっ」の3回目のイベントが2013年7月21日(日)、ヤクルトホールで開催された。
●夏といえば…の怪談話からスタート!
ステージにはホワイトボードと座布団がひとつ。いつものイベントとは異なり、妙に静かな会場……オープニングでは、事前に公式サイトなどで告知されていた通り、怪談話が行われたのだ。浴衣姿の安元さんがおもむろにステージに登場すると、「夏らしいことをしよう、ということで(心霊体験の)実話を話します」と宣言。
恐怖をあおるようなBGMとともに、まずは安元さんがホワイトボードを使って、自身の部屋の間取りを描いて説明。ベッドで寝ているときに変な音がすることが続いたある日、急に足を掴まれる感覚に襲われたという安元さん。続く不思議な体験を明るく語る安元さんだったが、話す内容は本当に気味の悪い話で、イベント会場は笑いと寒気という不思議な空気になっていた。
安元さんが話し終わると、「こわいよ~」と言いながら、小西さんもステージへ。ちなみに小西さんも霊がとりつきやすい体質だそうで、「4人くらいまでは平気みたい」となぜか明るく暴露。小西さんの知り合いの方はかなりの数の霊がとりつくそうで、さらに前後からゲイの幽霊に抱きつかれているとのこと。それまでの恐怖話はどこへやら、会場は一気に笑いに包まれた。
●観客いじりは忘れずに!
ということで、ここからは仕切り直してイベントの本編に突入。5月に開催された前回のイベントを振り返りつつ、夏=浴衣で来場してほしいという前回のイベントでのお願いを聞いたほとんどの観客が浴衣を着て来場したことに大喜びの2人。浴衣を着てきた人にはノベルティのあぶらとり紙がプレゼント、さらには来場特典に「やすこにっ」特製うちわが配布されるなど、サービス満点のイベントであり、このうちわが後のコーナーで有効活用されることとなる。
さて、ここではお決まりとなっている「はじめてきた人!」「前回も来た人!」「イベント全部参加しているという人!」と、観客へ口頭アンケート。男性同士で初めて遊びに来たという観客をいじりつつも、小西さんは「浴衣といえば……ノーパンの人いる?」と質問。浴衣や着物を着るときに下着のラインが出るから身につけないという女性が多いそうで、「ノーパンじゃないけどノーブラ!」という女性の声に反応した2人は、ノーパン・ノーブラ話で大盛り上がりだった。
●今回もネタ満載のトークに大爆笑!!
続いては、会場アンケートを元にしたテーマトークコーナーへ。開演前に観客にアンケートをとっており、その中から選んだアンケートもとにトークしていくコーナーで、小西さんと安元さんがその回答者の席に足を運び、直接詳細を聞くというものだ。今回のトークテーマは「今までで一番印象的だった夏の思い出」。
次は小西さんが客席に下りていきトーク。最初は「友達と花火を見に行ったら、自分の弟が男友達と手をつないでいた」という衝撃のアンケートを書いた女性のもとへ。姉である観客は、詳細は未だ確認できていないそう。小西さんは「思いきって本人に聞いてみたら? どういう子が好き?とかさ~」とアドバイス。
このほか、「友達の友達がセクシー女優をしている」という観客が、撮影の裏話を聞いたという話、「デートで行ったお化け屋敷で、彼氏に置き去りにされた」という女性の切ない話、「海でビキニがぽろりしてしまった」という恥ずかしい話など、これまでのイベント同様、ネタ満載のアンケートトークに、安元さんも小西さんも時間を忘れるほどの白熱し、大盛り上がりとなった。
●「やすこにっ vs 夏休み」では、小西&安元の熱いバトルが展開!
イベントの本題である“やすこにっ vs 夏休み”のコーナーでは、夏休みにやりそうなことをテーマに、小西さんと安元さんが3本勝負に挑戦。一応、勝負の決着は項目ごとにつけるが、最終的な勝敗は、来場特典である特製うちわを使って判定するというもの。最初の対決は「ビーチボール 早膨らませ対決」。その名の通り、ビーチボールをより早く膨らませた方が勝ちというもので、対決がはじまると一心不乱にビーチボールと向き合う2人。しかし、じつはボールの大きさに差があり、小さめのボールを選んだ安元さんが早く膨らませ、勝利していた。
続いては「輪投げ対決」。駄菓子がついたカラーコーンがステージに設置され、それに5本、輪を投げて獲得できた景品の数で勝敗を決める。不思議な力(!?)も働き、カラーコーンに輪をかけることができた2人は、かなりの数の商品をゲット。ここで2人は、せっかくだからと自分たちがゲットした景品はもちろん、輪をかけることができなかった駄菓子もすべて観客にプレゼントする、と嬉しいサプライズを提案。
3本勝負の最後の対決は、まさかの「スイカ割り対決」。本物のスイカを木製バットでたたき割る、というシンプルながらも、狭いステージではかなり危険で、意外とアクティブな対決。まずは、安元さんが挑戦。挑戦者はアイマスクを装着し、もう1人によって決められたスタート地点から、観客の声を頼りにスイカまで歩いて行き、スイカを割るのだ。観客の的確な誘導もあって、バットは見事スイカに命中。
続いては、小西さんが挑戦。ステージセンターに立つ小西さんは、観客の声を頼りにスイカまで近づき、思い切りバットを振り下ろすものの、若干ずれた位置にバットが着地。迷うことなくまっすぐスイカに向かった小西さんは、「みんなを信用して歩いていた」そうで、スイカに命中しなかったものの、とても楽しそうな様子だった。結果、スイカを割った安元さんが勝利。観客の最終判定も安元さんに軍配が上がり、夏休み対決は安元さんの勝利で締めくくられた。
●初の朗読劇を組みこんだ「やすこにっ」。次回はどんな内容に……!?
ここまでは笑い中心のコーナーばかりだったが、ここからはいつもとは違う雰囲気に。夏休みにちなんで、読書感想文から連想されるある作品の“朗読劇”を2人が行うことになったのだ。宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』の、一部抜粋の朗読劇が行われた。優しく、力強く、そして繊細に表現され、紡がれる物語。ここでは小西さんと安元さんの声優らしい、本気の演技を聴くことができ、しんと静まり返る会場に響き渡った心地よい声に、観客はじっと聴き入っていた。
しっとりと朗読劇が終わったところで、今回も恒例となった反省会へ。と、ここでまず行われたのは「輪投げ対決」で使用したお菓子を観客にプレゼントする抽選会から。本来予定していないコーナーということで、抽選ボックスはビニール袋という手作り感たっぷりだった。
アットホームな雰囲気の中、無事抽選会が終わり、次回のイベントへ向けた“お約束”を決めることに。ちなみに、次回のイベントは9月15日(日)にニッショーホールで開催されることが決まっている。ここで何をするかは全く決まっておらず、ひとまずジャージ姿で登場することだけが決定。「本当にただジャージ姿でイベントをやるだけかもしれません」と安元さんが言うと、会場は最後の笑いに包まれた。会場からは「生着替えが見たい」などの声も上がっていたが、実際に何をするのかはこうご期待だ。
3回目を迎えた「やすこにっ」のイベント。ほとんどの観客が初回から継続して参加しているようだが、まだ参加経験がないという人は、機会を見つけてぜひ参加してみてほしい。声優と観客が、これほどまでに近い距離でトークをするイベントはかなり貴重な体験になるだろう。今のところ隔月で開催されているので、次の開催日を予想しつつ、詳細は公式サイトでチェックだ。