『サクラ大戦奏組』舞台化第2弾「サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~」キャストインタビュー
『サクラ大戦』の新たな仲間として去年から加わった、『サクラ大戦奏組』。帝都花組を支える男たちのチームであり、またドラマCDなどを担当する声優と舞台版のキャストが異なり、舞台は舞台を中心に活躍する俳優が務めるなど、帝都花組、巴里花組、紐育星組とは違う成り立ちを持っているのも特徴だ。
昨年に続き、今年も9月19日から公演が始まる舞台『サクラ大戦奏組』、そのイケメンキャストたちに大集合していただき、意気込みを語ってもらった! 奏組ブラス隊5人、ストリングス隊3人による大騒ぎぶりをお楽しみあれ!
●昨年の奏組初公演を振り返る
――まずは、去年の公演『舞台 サクラ大戦奏組 ~雅なるハーモニー~』についての想い出をお聞かせください。
ヒューゴ・ジュリアード役/渡辺和貴さん(以下、渡辺):去年は初めて『サクラ大戦』の世界に触れたので、右も左もわからず……という感じでした。この舞台の仕事が決まってから、ほかの組の舞台も観せていただいたのですが、お客様との一体感が独特で、今まで観ていた舞台とはまるで違っていて、それがすごいプレッシャーになっていたんです。でも本番では、そういったお客様が味方となって、お客様のおかげで自分たちもテンションが上がっていったのを憶えています。
――サクラの舞台というのは、観客も太正時代の帝都市民になるんですよね。
渡辺:そうなんですよ。自分たちが舞台上で作り上げるものと、お客様とが一体となって、そこが本当に帝都に存在する場所のような感覚になるんです。色々と大変だったんですけど、またこうやって舞台に立てることが嬉しいですね。
G.O.バッハ(ジオ)役/宮垣祐也さん(以下、宮垣):去年はキャスト陣の一体感がすごく強かったのが印象的でしたね。僕もこういう作品が初めてだったこともあり、迷走したのですが、別の組の方々が作っているキャラクターを勉強させていただいたり、先生方もすごく良く教えてくださったので、そのおかげで出来た感じでした。今回はそこからのランクアップなので、現場にも前回よりピリッとしたものを感じています。
――去年の舞台では、ジオの高いジャンプや優雅なスピンが目立っていましたね。
宮垣:今回もがんばります!
桐朋源二役/倉本発さん(以下、倉本):僕は去年のサクラの舞台が、初めての原作モノだったんです。だから、ずっと迷い続けていたんですけど、原作を勉強し、稽古を続けていくうちに、段々と役が僕の中に入ってきてはいたんですね。でも最終的には、劇場に入って、お客様に観ていただき、「源二ー!」とか掛け声をいただいて、役として迎えていただけたからこそ、僕も役としてそこに居られたんです。劇場でお客様が作ってくださったというか、助けていただいた舞台でしたね。
――その後、様々な舞台も経験されてみて、改めてサクラの舞台はいかがでしたか?
倉本:お客様が求めているものを出すというか、お客様に向ける意識が強い舞台だなと思いますね。
桐朋源三郎役/塩澤英真さん(以下、塩澤):作品自体が始まったばかりということもあって、これからどうなるかという期待の中、僕らも試行錯誤していたというのが1年目だった気がします。幕が開いてからは、楽しかったこともたくさんありましたけれど、そこまでは心の中に期待と不安が渦巻いていたのを憶えています。
――舞台を終えてからの反響や、周囲の感想は?
塩澤:事細かに、一挙手一投足を観て、愛して、真似して、話のタネにするというような反応が大きかったので、すごく自信につながりました。
――ツンデレキャラとして人気が高まったことは?
塩澤:役がそうなので、もちろん勉強はするんですけど、自分にそういう部分がないかといったら、けっこうあるんですよね(笑)。自分と源三郎に相通ずるものがあって、そこを反映することが出来たのかなと感じます。
フランシスコ・ルイス・アストルガ役/小野健斗さん(以下、小野):僕は原作モノも含めて舞台をけっこうやってきたのですが、自分のソロ曲が、それも5分間くらいのものがあるというのは初めてだったんです。そのときは本当にプレッシャーを感じていて、それでもやるしかないという気持ちだったんですけど、とてもいい経験をさせていただいたなと思います。その後も、5分間のソロを歌える舞台なんてないので。それに、温かい舞台ですから、そこに自分が居られることが心地良くて、また戻ってこられたことが嬉しいですね。
――また去年はアフタートークショーとして、ほかの組のメンバーと本番後にトークをする機会もありましたが、特に印象的だったことは?
渡辺:エリカ・フォンティーヌ役の日髙のり子さんに、最後の決めゼリフを「最初はゆっくりなテンポで、最後にバッ! て出すといいよ」みたいなアドバイスをいただいたんです。その次の日の公演にも日髙さんがゲストで来てくださったんですけど、本番終了後に楽屋で「良かったよー!」って言われて、すごいテンションが上がったのを憶えています。
――続いて、ストリングス隊のみなさんの想い出をお聞かせください。
暮鏡一役/高橋里央さん(以下、高橋):『サクラ大戦』の長い歴史の中、男が多い舞台というのは初めてだったので、受け入れてもらえるのかという不安や、どういう目で見られているんだろうという心配もありました。僕たちストリングス隊の3人は、去年は「自分たちにできることは何だろう? 自分たちの役割って何だろう?」というのを毎日毎日考えていたんです。今回は任せていただけること、自分たちがやれることがすごく増えていて、見応えがあるんじゃないかなと思います。
――奏組のサポートチームとして、結束を固めるような出来事などはありましたか?
高橋:稽古終わりに話し合ったり、ごはんを食べに行ったりはよくしましたね。
襟戸勇役/山沖勇輝さん(以下、山沖):俺、行ったかな? 稽古終わりのごはんって……。
――え、チーム内不和ってやつ?
加集丈治役/五十嵐啓輔さん(以下、五十嵐):オッキー(山沖さん)はいつも仕事が忙しいから先に帰ってたけど、俺とりおっぺ(高橋さん)はごはんしてたよ(笑)。
山沖:あ、そうなんだね(笑)。
五十嵐:でもほら、オッキーとは日替わりネタの打ち合わせとかでよく喋っていたからね。
――では次に五十嵐さん、お願いします。
五十嵐:去年は今年ほどプレッシャーはなかったです。今年はハンパないんですけど。去年はずっと「かましてやろう!」と思っていたんですよ。日替わりネタの部分とかを与えられていたので、そこを悩んでいましたね。
―― 一番かませたと思うネタは?
五十嵐:最後のカーテンコールのときに、(小野)健斗くんにダジャレを言ってもらって……。
山沖:そこかっ!?
高橋:人を使った感じね(笑)。
五十嵐:それでちょっと会場が沸いたときは気持ちよかったです。
高橋:「アティー」のところか。(ルイスが「熱い」を「アティー」と言い、場が静まり返ったところで「これを火傷と言います」とボケてみせた)
倉本:あれ、ネタ提供してたの!?
小野:あの後ツイッター上で「アティー」が流行ったらしいから。
高橋:結果的にかませたんじゃないですか(笑)。
山沖:僕は前回経験させていただいて、お客さんの愛が一番じゃないかなと思いましたね。僕らが公演を重ねていくうちに成長していったのと合わせて、お客さんも最後に一緒に踊ってくださる人たちがどんどん増えていって、「ああ、この作品は愛されているんだな」というのを肌で感じることができました。
お客さんと一緒になって踊るなんて、普通の舞台では有り得ないじゃないですか。イベントに近いような形で、そこに『サクラ大戦』初の男子の部隊であり、その舞台化であるとか、たくさんの要素が融合されて出来た作品だったなと感じました。
――襟戸はシャツが臭いなど、汚れキャラのポジションを与えられたことについては?
山沖:そういうポジションをいただいたことがなかったので、去年は言われるがままにやっていた感じでした。最初はそういう設定はなかったんですけど、(脚本・演出担当の斎藤)栄作さんから「こうしてみようか」と言われたときに、「あれ? 俺、栄作さんに臭いって思われてるのかな……?」と思ったことはありました(笑)。まぁ僕はむしろ「オイシイかな」くらいに思っているんですけど、ほかの2人がずっと臭いのを引きずらなきゃいけないのは、申し訳ない感じはしますね。
●この1年での成長
――去年の公演を終えてから、この1年でみなさんが役者として培ってきたものを教えてください。
渡辺:今回は殺陣がかなりあるんですよ。前回は楽器を持って、音で敵を倒すという感じでしたが、今回は実際にメンバーがそれぞれの武器を持って、殺陣をするところがあります。自分的にもアクロバットをするシーンがあるので、本番まで稽古を重ねて、より良いものを見せられるようがんばります。
――ほかのみなさんから見て、渡辺さんのここが去年よりすごいと思ったところは何かありますか?
一同:…………。
――ない! はい、次に行きましょう!
渡辺:おいおいおい!?
塩澤:俺らが言わなくてもストリングス隊が言うだろ普通!?(笑)
高橋・五十嵐・山沖:ええ~~~っ!?
五十嵐:自分たちのことでいっぱいいっぱいだから……。
高橋:去年よりよく喋りますよね!
渡辺:あー、セリフ量がね、増えてね。
山沖:そこ!?
高橋:あと、殺陣は上手になったかなと思うけど。
渡辺:去年はやってないけどね。
高橋:秋奈とのちょっとした殺陣があったじゃないですか。鞄を取り合っての振りとか。そのときは、「あれ、カズくんそんなだっけ?」みたいな感じだったから。
宮垣:相手が女の子だったからね。
五十嵐:相手のせい?(笑)
――宮垣さんは、世界最高峰のツーステップを見せてくれるそうですが。
塩澤:どこからその極秘情報を!?(笑)
宮垣:前回はたぶん、ジオ・レベル2とかだったんですよ。今回は、ジオ・レベル5くらいまで上がっていると思います。
山沖:MAXはいくつなの?
宮垣:無限大です!
――殺陣はいかがですか?
宮垣:ジオにしかできない動きが入っているんですよ。普通、殺陣でこれをほかの人がやっていたら、ちょっとどうなのかなって思われるかもしれないような、ジオならではの殺陣のスタイルになっているので、そこは楽しんでいただけたらと思います。
高橋:たぶん、ジオに全部の目線が行くと思うよ。
山沖:超面白いもん。
五十嵐:見ててカッコイイもん。
宮垣:ほんとに!?
渡辺:今まで、あの殺陣は見たことない。
――楽しみにしています。続いて倉本さん、アピールポイントをお願いします。
倉本:僕も殺陣ですかね。源二は唯一、武器がなくて、素手で戦うんですよ。なので、一番身軽に動けるんです。舞台では軽快さとかを出していきたいと思っているので、ぜひ観てください。たぶんジオに目が行っちゃうと思うんですけど。
宮垣:そんなことないよ。
倉本:派手だもん、そっち!
高橋:がんばろうね!
倉本:がんばろうね!
塩澤:僕はこの1年で、その場で起きたことを楽しむということが学べました。前回は奏組5人でいるエピソードが多かったんですが、今回はそれぞれがそれぞれの場所でがんばっているというエピソードがたくさんあるので、そのとき起こったことを楽しみながら、関係性をちゃんと打ち出せるというところを表現できるようにしたいなと思っています。
それと、僕たちは役ひとつを追及すればいいというか、やることがシンプルで明確だと思うんですけど、ストリングス隊の3人はいろいろな役をやらなければいけないし、その中で自分たちが魅せたい場面を追及している姿を見ると、すごく触発されますね。
山沖:ヒデくん(塩澤)は前回よりも喋ってくれるようになりました。
五十嵐:心を開いてくれたというか。
塩澤:そんな喋ってなかったの!?
山沖:前回は、会話したくても一言二言で終わっちゃうの。「オッキー、鞄かわいいね」「あっ、いいですよ、これ」「うん」……終わり、みたいな感じで。でも今回は楽しくお話させていただいています。
渡辺:なにそのプライベートな話題。
小野:僕は、セリフ量がパワーアップします。自分で言うのもあれですけど、滑舌などはだいぶ鍛えてきました。説明ゼリフをどうやったら聞いてもらえるかとかも、努力しましたね。
山沖:圧倒的なセリフ量なのに、誰よりも早く憶えてきたんですよ。
高橋:普通に喋っているんだけど、ルイスに見えるときがあります。
山沖:僕らはセリフがあるといっても、一言二言なことが多いのに、あんな長文をすぐ憶えてきて、「あ、やばい。まだ自分は台本持って稽古してる」と思うと、プレッシャーと共に「小野さんはすごいな」と感じますね。
小野:違うんですよ! 説明ゼリフはセリフを憶えないことには、何も始まらないんですよ。掛け合いと違って、説明ゼリフは自分が喋っていくだけだから、セリフが止まったらそこで終わりで、稽古が進まないじゃないですか。だから最初に憶えるしかないなと思って努力しました。
――それと今回は、奏組5人のCDがソロで限定発売されることになりましたが、こちらについてはいかがですか?
渡辺:自分たちのベストな歌が入って、お客様に渡るわけですから、これからは舞台を観るときもお客様の頭にはベストな状態のものがあるというのがプレッシャーには感じますね。前回の公演では、歌唱指導の鎭守めぐみ先生や田中公平先生が、毎日のように本番直前までピアノを弾いて教えてくださったのに、本番でキーがうまくはまらない日があったりして、それぞれが悔しい思いをしていたんです。だから今回は、CDと同じくらいベストで歌えるように、自分に対しても目標意識を高めるものになっていますね。
――しかもこれ、1人ずつのリリースなんですね。
塩澤:それにはビックリしましたね。
高橋:えっ、そうなの!?
塩澤:『円舞曲、君に』と『プレリュード 前奏曲』が共通で入って、あとはそれぞれのソロ曲が入ったCDが5パターンあるんだよ。
宮垣:これで自分のだけ全然売れてなかったら……。
塩澤:順位は発表されないでしょ!?
宮垣:途中経過が楽屋に貼ってあったりして(笑)。
倉本:うわ~~~!?
渡辺:いやだぁ~~~っ!!
小野:俺、サクラ客を仕込むわ!
宮垣:僕、初日に50枚くらい買っておこうかな(笑)。
塩澤:でも純粋に嬉しいよね。キャラクターの歌がCDになるのは。
渡辺:自分のCDが出るんだもんな。
高橋:ストリングス隊もがんばろう!
山沖:でも、お高いんでしょう?
宮垣:いや、それがですねぇ。今回限定で、1枚1500円でございます!
一同:安いっ!!
宮垣:ありがとうございますっ!
――なんかもうバッチリですね! ストリングス隊でもこういうお約束のやりとりとか、やってみたいことはありますか?
山沖:前回、何日間か3分間ショッピングをやらせていただいたんですけど、その前に紐育星組さんの3分間ショッピングを観せていただいたときに、面白かったんですよ! それを僕らが真似てやろうと思っても、なかなか難しいんですよね。
五十嵐:俺たちの場合は、その場その場でやっていたからね。
高橋:去年から、3人組ならではの決めゼリフとか、決まった流れみたいなことをしたいなとはずっと思っていましたね。これを言ったら、これが返ってくるみたいな。たとえば襟戸の「臭い」っていうこととかね。
――原作コミックの進行と共に、各キャラクターの過去なども前回の公演時より情報が増えているわけですが、そこから今回の役作りに活かしたものなどはありますか?
宮垣:自分の今回のセリフの中に、原作のジオが喋っているのと同じようなセリフがあるんですよ。長いセリフなんですけど、そこは原作を読んで、ジオはこういう感じで言っているのかというのを汲み取ったものを、舞台で出すと思うんです。そのシーンはまさに、原作からいただいたイメージでやっていますね。
倉本:源二・源三郎の兄弟感は、原作を読んでいるとすごい見えてくるんですよ。源三郎は普段こういう感じで源二のことを想ってくれているんだなとか、喋っていなくても源二はこんなことを考えているんだなとか。今回の舞台でも、ケンカのシーンとかで2人のやりとりはもちろん入ってきますけど、2人で喋っているところじゃなくても、アイコンタクトとかで兄弟感をもっと見せたいなとは感じましたね。そこは大事に、稽古に励んでいます。
塩澤:奏組に関しては、稽古の休憩時間とかでも5人でいることが多いんですけど、そういうときのコミュニケーションが、芝居の中でもナチュラルに反映されているんじゃないかなと思いますね。ルイス(小野さん)はまとめるところはまとめるし、カズ(渡辺さん)は喋らないとか、でも熱いものを持っていたりとか。ヒラク(倉本さん)は食べてばっかりだとか。そんな感じで、役と役者が元々同じポジションにいることが多いので、芝居でもその関係が活かしやすいんですよ。
渡辺:僕は自分では、ヒューゴとは真逆の人間だと思っていたんですよ。でもこの間ヒデくんに「けっこう似ているところあるんじゃない?」って言われてから、自分でも色々と思い当たるというか。内にこもって悩んでいたりとか、でも熱いものがあったりとか、最近「あれ、似てるのかな」と感じることはあります。
――一方、ストリングス隊は舞台オリジナルキャラだけに、自分たちでどうにでも作っていけるわけですが。
高橋:オリジナルキャラの楽しさは、ある程度の設定があったとしても、自分でキャラを作って、それがよく見えればいいんだという部分があるわけです。奏組が休憩時間にチームの空気感を作っていったように、僕たちも普段の生活の中での接し方が役の関係に反映されていくので、そういうところが楽しさですよね。
五十嵐:奏組の5人は、楽しいシーンでもキャラクターのイメージを守らなきゃならないから、あまり派手にハジケるわけにはいかないんですけど、僕らはそれができるわけです。真剣なシーンの合間に、僕らがハジケることによってお客さんも息抜きできるし、そこは大事にしたいなと思いながらやっています。
●今後の野望
――自分たちが望めば、奏組の舞台も色々と発展させられる可能性があるわけですが、野望はありますか?
渡辺:ほかの組の舞台を観に行ったとき、声優さんがやられている舞台というのは滑舌も表現力も、歌にしても完成度が本当に高かったんですよ。僕らも努力はしているものの、まだまだ追いついていない部分が多くて。でも、今回から入る派手なアクションや殺陣などで、ほかの組との違いを魅せられればなとは思いますね。
高橋:花組さんや、紐育の星組さんたちが華やかなものだとすると、奏組は5人の壮絶な過去などから、泥にまみれて汗をかいて、必死にがんばって花組さんを支えながら帝都を守るような存在なんですね。男臭さ、人間臭さが涙を誘う、そんな舞台にしていきたいと思うんです。ストリングス隊としても、今回は歌があって、奏組や帝都市民に対してどう思っているのかを出せると思うので、そこを観てほしいですね。
山沖:前回よりも、動いて魅せる部分を多くいただいたので、そこを勝負所としていきたいですし、ダンディ団のように僕らも華やかな3人組として、打ち出せていけたらと思っています。
五十嵐:野望は、もしも次があるならば、5人の横にストリングス隊のCDがポイッと置いてあることを願っています。
小野:まだまだクリアしなければならないノルマがたくさんあると思うんです。だからこそ、今を大切に、ひとつひとつの舞台に全力を尽くします。あとは、楽器はチャレンジしてみたいなとは思いますね。最初は舞台で実際に吹くのかなと思っていたんですよ。本格的に習ったりして。
山沖:僕らなんてバイオリンですからね。
宮垣:バイオリンは大変なんじゃない?
高橋:バイオリンが弾けるようになったら、CD出せるかもしれないね。
五十嵐:魔音(デノン)しか出ないよ。
塩澤:奏組は花組さんを支えるオーケストラなので、オーケストラとしての面や、みんなが見たいようなシーンをもっともっと見せたいというのが個人的な野望なんですけど。一番は、どんな形であれ、奏組というのがずっと続いていってほしいと願っています。
倉本:僕もヒデくんが言ったみたいに、奏組がこの先も続いていってほしいなという野望はあるんですけど、個人的には今回の舞台に関しては内容が深いので、また奏組の舞台を観たいよねと思っていただけたら嬉しいですね。それに今回は場所が銀河劇場と、前回よりも大きくなっているのでプレッシャーは感じています。
ハコ(劇場)が大きくなれば、客席からは遠くなるし、舞台もより広く見えるから、そのぶんエネルギーを飛ばさなきゃというのはありますし、前回よりもパワーアップして伝えられるようがんばります。
宮垣:僕の野望は、「G.O.バッハを宮垣祐也がやった後にはやりたくない」と全員に言わせる。これが野望ですね。お客さんには「G.O.バッハは宮垣くんがいいよね!」と言われ、「G.O.バッハを次にやりませんか?」と言われた人からは「やだな、あの人の後は……」と思われるような、そんなG.O.バッハになりたいです。
渡辺:本当に劇場も素晴らしいところを取っていただいて、キャストも前回のメンバーが全員揃うというのはなかなか難しいんですよ。それがこうして再会できて、またみんなでひとつのことに取り組めるわけですから、新たなキャストさんも加えて生まれる良い化学反応を、銀河劇場でお見せできればと思っております。
■舞台「サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~」
公演期間:2013年9月19日(木)~9月23日(月・祝)
会場:天王洲 銀河劇場
(東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階)
【キャスト】
田上真里奈(雅音子役)、渡辺和貴(ヒューゴ・ジュリアード役)、宮垣祐也(G.O.バッハ役)、倉本発(桐朋源二役)、塩澤英真(桐朋源三郎役)、小野健斗(フランシスコ・ルイス・アストルガ役)
高橋里央(暮鏡一役)、五十嵐啓輔(加集丈治役)、山沖勇輝(襟戸勇役)
林剛史(坂本正之助役)、白華れみ(紫役)、大至(緋独楽役)
【料金】
[全席指定・税込] S席6,500円 ・ A席5,500円
【スタッフ】
プロデューサー:中山雅弘・伊東愛
総合監修:広井王子
音楽監督:田中公平
脚本・演出:斎藤栄作
企画協力:文月紫織(チームかなで)、安藤三久
振付:青木美保
歌唱指導:鎭守めぐみ
舞台監督:木村力
主催:セガ
協力:白泉社 花とゆめ編集部、島田ちえ
監修:レッド・エンタテインメント
制作:レイネット
>>『サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~』公式サイト