ドラマCD『シャーロック・ホームズ』藤原啓治さん、森川智之さん、遊佐浩二さんにインタビュー!
APPLE FORESTより発売される新作ドラマCD、『シャーロック・ホームズ』。
稀代の名探偵シャーロック・ホームズを藤原啓治さんが演じ、その相棒であるジョン・H・ワトソンを森川智之さんが演じる。さらに、二人の前に立ちはだかる世紀の大怪盗、アルセーヌ・ルパンを演じるのは遊佐浩二さんと大変豪華な顔ぶれとなっている。
さらに、キャラクターデザインとジャケットイラストを手掛けるのは、「PEACE MAKER鐵」「Vassalord.」など、多数の人気作を手掛ける黒乃奈々絵先生! 黒乃先生原案の「イースター(復活祭)」での奇妙な事件を描く物語も収録されているので、こちらも注目だ。
そんなドラマCD「シャーロック・ホームズ」からメインキャストである藤原啓治さん、森川智之さん、遊佐浩二さんの収録インタビューが到着!
──収録を終えての感想をお聞かせください。
シャーロック・ホームズ役・藤原啓治さん(以下、藤原):ホームズにまつわる作品は子供の頃からほとんど全部読んでいたし、他の作品で何度か演じたことがあるキャラクターだったので、親しみやすかったです(笑)
ただ、作品によっていろいろなホームズ像がありますが、今回はCDのシナリオと黒乃奈々絵先生が描いて下さったイラストのイメージで演じました。
収録で大変だったのは、とにかくセリフが長くて、家で練習をした時から「あれ? 結構言えないな」と思ったくらい(笑)。推理をしている時は流暢にしゃべらなきゃいけないので、予想していたよりも難しかった。でも本番ではできてホッとしてます。
ジョン・H・ワトソン役・森川智之さん(以下、森川):ドラマCDで『シャーロック・ホームズ』をやるのは初めてのはずなのに、なぜかしっくりくるんですよね。ホームズとの掛け合いも(笑)。ホームズ作品は小説から映画やドラマなどいろいろな形で世に出ていますが、今回は映像がなく、音声だけの勝負なので、やりがいがありました。
また今作は第1弾ということでお披露目の意味もあって、ホームズとワトソン、ホームズとルパンとの関係性や雰囲気を楽しみつつ、「今後、どう展開していくのかな?」とワクワクしながら演じました。
アルセーヌ・ルパン役・遊佐浩二さん(以下、遊佐):これほどストレートな会話劇のドラマCDにはなかなか巡り会えないですね。藤原さんと森川さんとがっつり60分、一緒にお芝居をやらせていただくのは楽しかったです。演じる時は「僕が演じるルパンはⅠ世なんだ」と言い聞かせて、フラットな状態で演じました(笑)。
ホームズVS.ルパンの対決なんて、僕にしてみればグレートマジンガーVS.ゲッターロボぐらいの夢の組み合わせで、皆さんにもドキドキわくわくしながら聴いてほしいです。
藤原さん:『アルセーヌ・ルパン』シリーズ原作のモーリス・ブランが、小説の中で対決させたこともあったけど、それとは違った、ドラマCDならではの対決や掛け合いが見られるのも聴きどころですね。
──本作の中で印象的だったシーンを教えてください。
藤原さん:今作ではふざけたりせず、一貫して冷静さが目立ったホームズですが、ワトソンとの他愛もない、言い合いの中でイラついたり、ちょっとスネたりする部分が垣間見えるのがおもしろいなと。あと好敵手であるルパンとのやり取りでは心がざわつくシーンがあって、今後への期待感が高まります。
森川さん: 事件を推理するホームズと、必死についていこうとするワトソンの絡みは収録された全3編どれにも入っているので、そこはおすすめですね。そして事件とは別の、プロローグやエピローグなどで描かれる2人の日常の様子も楽しんでいただけたら、嬉しいです。
遊佐さん:僕もホームズとワトソンの普段の掛け合いや、程よい距離感が身近に感じられて印象的でした。
森川さん:よかった。あとワトソンが常に冷静なホームズをあわてさせるシーンもあるのでそこも注目してください。
遊佐さん:僕はルパンという役の特性上、兼ね役があって、頑張ってやってはいますが、ホームズから「たいした変装ではない」と言われた時にズキっと胸が痛んで(笑)。
(全員爆笑)
遊佐さん:その分を加味してあまり変えずに演じたほうがいいのか、個人的に悩みましたね。またルパンの視点で描かれたエピソードもあって。本編ではホームズ側中心だったので、ルパン中心のエピソードも、ぜひ楽しんで欲しいです。
──1日だけキャラクターになれるとしたら誰になりたいですか?
藤原さん:ルパンかな。世界中のお宝を華麗に盗みまくりたいです。
遊佐さん:でも女性に出し抜かれますよ。
藤原さん:あっちのルパンはね(笑)。ホームズはずっと同じ場所にいるイメージがあって、ルパンは世界中、あっちこっち行っているイメージがあるので、行動範囲を広げたいという意味で、ルパンがいいです。
森川さん:僕はワトソン。医者ですからね。
遊佐さん:僕もそう思います。
藤原さん:安定志向なの?
(全員爆笑)
遊佐さん:悪いことしないでも稼げるし。
森川さん:安定しているのも魅力的だけど、自分の健康に一番気遣えて、自分で薬を処方して欲しい薬を手に入れられそうだから。
遊佐さん:眠らなくてもいい薬とか(笑)。
森川さん:ただワトソンはロンドン特有の、曇り空が多いグレイな世界にいるので、啓治さんのルパン案もいいなと、今、グラっと来てます(笑)。
遊佐さん:そうなんです! 僕もずっと霧がかったところにいるのはちょっと。カラっと晴れたところに行きたいからやっぱりルパンなのかな。
──発売を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
遊佐さん:1枚まるまるルパンとして、藤原さんと森川さんとがっつりやらせていただいて楽しかったです。自分なりのルパンを演じましたので、皆さんにも楽しんでいただければうれしいです。そして次巻こそルパンが……と期待してます。
森川さん:いろいろな形で作品になっている『シャーロック・ホームズ』ですが、このドラマCDならではのホームズ、ワトソン、ルパンになったかなと思います。本作はまだ序章なので、これからが本番! ホームズ&ワトソンにたくさんの難事件を解決してほしいし、聴いていきたいと僕自身も思っています。次巻が出るように皆さん、買って聴いてくださいね。
藤原さん:遊佐君も言ってましたが、これほど会話しまくるドラマCDは珍しいですね。収録後、疲れていた理由はそこにあるかも(笑)。原作シリーズの「花婿失踪事件」をベースにしたお話やルパン目線のお話、イラストを描いてくださった黒乃さん原案のお話など、原作をしっかり読んだことがない人やシャーロキアンの皆さんにも楽しんでいただける1枚になったと思います。末永いシリーズになることを僕らも期待してますので、まずはこの1枚を聴いてください。
■商品情報
◆ドラマCD『シャーロック・ホームズ』
発売日:2014年3月26日
価格:2,500円(税抜)
発売元:AIR AGENCY・フロンティアワークス
販売元:AIR AGENCY・フロンティアワークス
【キャスト】(敬称略)
シャーロック・ホームズ:藤原啓治
ジョン・H・ワトソン:森川智之
アルセーヌ・ルパン:遊佐浩二
>>ドラマCD『シャーロック・ホームズ』公式サイト