小野友樹さんと江口拓也さんによるユニット「ゆーたくII」が、横浜、名古屋、大阪と各地でイベント「ゆーたくIIのメガネパーティ」開催! 横浜の夕方の部をレポート
人気声優の小野友樹さん、江口拓也さんからなるユニット「ゆーたくII」が、1stミニアルバム『Brave Quest』の発売記念イベントを開催! ゆーたくIIとしてはじめて、横浜、名古屋、大阪と3箇所を巡り、地方のファンとも交流を果たした。
そんなツアーの中から、2月2日(日)に行われたアニメイト横浜でのイベント(夕方の部(のレポートをお届けしよう。
●メガネのことハマトラのこと 様々に語られたトークコーナー
会場は、アニメイト横浜のイベントスペース。開演時間になると、ゆーたくIIのふたりが登場し、大きな拍手で迎えられる。オープニングトークは、もちろんというべきか“メガネ”の話に花が咲いた。客席を見渡し、「メガネ率が高いですねー。さすがですねー!」と嬉しそうなふたり。さらに、“ゆーたくメガネ(ゆーたくIIオリジナルメガネ。『Brave Quest』メガネ盤を購入すると入手可能)”をかけているファンも多かった様子。これには、ゆーたくファンの結束の固さが感じられた。
また、小野さん曰く「いつもは『おそろは嫌だ』ってかけないくせに〜」という江口さんも、ゆーたくメガネで本イベントに挑んでいたのだが……ここで、江口さんのメガネのレンズにはUVカットのシールがついたままとの告白が。なんでもその状態で横浜まで来たそうで、昼の部でも話題になったという。「違和感なかったの!?」と聞く小野さんに、「ゴミかなって」とあっさり答える江口さん。どうやらまったく気づかなかった様子だ。ともあれ、気づいてからは「違和感しかないですよね」ときっぱり。「今は戒めとしてつけてる」とのひと言に、客席も沸いていた。
ここからは、ゆーたくⅡ公式サイトで行われていた「M(メガネ)-1グランプリ」にて、グランプリを受賞したメガネをかけてトークへ。JINSの協力により用意されたふたつのメガネは、小野さんのものがオレンジ、江口さんのものが緑と、それぞれにフレームの色が違い、「まさにゆーたくな感じ」とふたりも満足げ。
そして語られたのは、現在放送中のテレビアニメ『ハマトラ』のこと。本イベントが行われている横浜が舞台の作品で、小野さんはモラル役、江口さんはマオ役として出演中だ。とはいえ、オリジナルアニメだけに今後の展開が話しづらい様子。加えて、作品の性質上キャスト陣も結末を知らないまま収録に臨んでいるそうで、自身の演じるキャラクターがどうなっていくのかもわからないようだ。それもあってか、「モラルのあの後ろ髪は自分で留めてるのかね?」「マオが留めてるんですかね? 実は裏で通じていて……」と、展開を予想するというかたちで話をふくらませていた。
その流れで、『ハマトラ』内で放映されたというゆーたくのCMに触れ、「僕が砂浜に埋まってると噂の……」(小野さん)と場内を沸かせつつ、アルバム『Brave Quest』の話へ。なんでもこのアルバムは「ふたりとも『魔法陣グルグル』が好き」というところから、テーマが“冒険”に決まったそう。勇者が旅に出かけ、クエストを攻略し、帰路につくところまでが全7曲で表現されているそうだ。「最初から最後まで通して聴くと、冒険した雰囲気が味わえる」とは、江口さん。この話には観客もしっかりと耳を傾けていた。
続いてのトークは、小野さんのツイッターアカウントで募集していたファンからの質問に答えるというもの。小野さんがスマホン(iPhoneのことだそう)を片手に読みあげたのは、「横浜、名古屋、大阪のほかに、ゆーたくのイベントで行ってみたい場所はありますか?」との質問だ。これには江口さんが「四国!」と回答。なんでも、まだおり立ったことがない地だからとのこと。また、観客のなかにははるばる北海道から来た人がいることも発覚! 「北海道もいいよね!」と盛り上がっていた。どちらの地でも実現させてほしいところだが……果たして?
さらにツイッターユーザーからは「ステーショナリーがほしい!」とグッズのリクエストも。観客も同意のようで、とくに付箋には大きな反応があった。しかし、ここで江口さんが「付箋って、使う? 学生時代あんま使わなかったよ」と発言。小野さんと観客をざわつかせた。「俺は世間とズレてんだなあ」と思わず遠い目をする江口さん。ともあれ、グッズ化すれば江口さんも使うようになる……かもしれない?
●ついにはじまる「メガネ拭き会」! 苦手意識丸出しの小野さんはどう立ち回る?
「あ、もうイベント終わりですか?」。にこやかな表情でそうとぼける小野さん。いつもなら誰よりも名残惜しそうにするはずなのに……一体なぜ? そのワケは、今回のメインコーナー「メガネ拭き会」を行う段取りだったからのよう。昨年行われた公録イベントで、はじめて行われた「メガネ拭き会」。くじで選ばれた観客のメガネを外し、キレイに拭いて、かけるという一連の流れをゆーたくのふたりが行うのだが、女性ファンと接近しなければいけないため小野さんにとっては相当恥ずかしかったようで……。以来、つい拒否反応を示してしまうようなのだ(詳しくは前回のレポート参照)。
「ねえ、止めましょうよ」と、消え入りそうな声で言う小野さん。しかしそんな抵抗もむなしく、江口さんの「ゆーたくIIのメガネ拭き会in横浜!」というコールと観客の拍手によって、当然のごとくコーナーはスタート! 幸運にも選ばれたファン(江口さん曰く“犠牲者”)は3名。しかも、メガネをかけていない場合はスタッフが用意したメガネを借りることもできたのだが、なんと3人ともが自前メガネ! このあたりは、さすがゆーたくファンといったところだろうか?
いざ会がはじまると、小野さんはやはり緊張しっぱなし。トークこそできるのだが、“外す”と“かける”の工程には相当な時間をつかい、江口さんをやきもきさせていた。とくにメガネを外そうとにじり寄っていく姿には、見守る観客から笑いが。さらに、無事に工程を終えると「よくできました!」とばかりに拍手をおくられていた。
また“拭く”工程では、レンズにスプレーを吹きかける際、メガネを裏返すのではなく手の位置を変えて吹きかけ、自分の顔面にスプレーをかけてしまうという事態も。「だってこれ、どうやればかからないの!?」と言う小野さんに、「メガネを裏返せばいいと思う!」と観客。普段は、小野さん自身も観客が助言した通りのことをやっているように思うが……混乱のあまりふっ飛んでしまったのかもしれない。
一方、江口さんは回数をこなしすっかり慣れてきた様子。「メガネはいつからかけてるんですか?」「おっ? 新参者ですね?」など、軽快なトークを繰り広げていた。小野さんも、江口さんのように慣れる日は来るのか!?
メガネ拭き会を終え、イベントはいよいよエンディング。疲労困憊の小野さんをよそに、江口さんは「今度は参加者全員にっていうのもやってみたくないですか?」と言い、観客とともに盛り上がる。さらに、参加者にメガネをかけていく“メガネお渡し会”も提案し今後の新たな展開を匂わせた。小野さんのライフが心配だが……ファンにとっては楽しみにせざるを得ない!
こうして、アニメイト横浜での「ゆーたくIIのメガネパーティ」は幕を閉じた。退場してからも、ステージ裏から外したメガネだけを見せて会場を沸かせるふたり。最後の最後まで観客から笑顔が絶えることはなかった。
●小野さん、ちょっと疲れ気味? ゆーたくIIにインタビュー
イベント終了後、ゆーたくIIのおふたりに直撃! 感想などを語ってもらった。
――横浜での2回公演を終えて、まずは率直な感想をお願いします!
小野友樹さん(以下、小野):はぁ〜〜……。率直に……恥ずかしかったです。いやもう、全っ然慣れない。恥ずかしいイベントでした(ぐったり)。
――メガネ拭き会があったせいか、相当疲れてますね。イベントではトークコーナーもありましたがそちらはどうでした?
小野:トークは、メガネを拭く人数を減らすための時間みたいに思えちゃって(笑)。なるべく引き延ばしたかったんですけど、そういうわけにもいかずでした……。拭かせていただいた方が喜んでくださっていれば良いんですけど、例えそうだったとしても僕はもう嫌です恥ずかしいです!
江口拓也さん(以下、江口):あははは! まあでも「メガネパーティ」らしく、メガネをかけてる方が割といたのがまず嬉しかったですね。というか、ゆーたくのイベントをやるたびに、メガネを着けて参加してくださる方が増えてる気がするんですよ。
小野:あ! 拓也も気づいてた?
――確かに。今回メガネ拭きに当たった方も、全員自前メガネでしたもんね。
江口:そう、以前池袋でやったときはかけてない方もいたんですけどね。今回は全員自前。
小野:生(なま)メガネでしたね。
江口:生メガネっていう言い方がアレなんだけど(笑)。だからいつか、メガネ着用率100%を目指したいですよね。メガネ拭き会も不思議な盛り上がりをみせてるし。そういうヘンテコな試みを楽しめるのがゆーたくなので、これからも続けていきたい。みなさんと一緒に楽しんでいきたいです。
――メガネ拭き会、コツってつかめてきました?
小野: (食い気味で)いいえ! コツなんて一切無いです!
江口:女性に近づくのが緊張しちゃうんだろ?
小野:そう。そうなんですよ……。
江口:もしかしたら、男性限定にしたらいけるんじゃない?
小野:……おっ? 男だったらもう全然平気! オイオイオーイ!って(急に元気になり、メガネを外して拭く仕草をしながら)。ガンガン拭きまくります。それはアリだな!
――新たな企画が生まれましたね。では次に、ゆーたくIIとしての今後の活動にも触れられればと。
小野:次はもう、羽多野さんのライブですね(羽多野渉さんの4thシングル『Hikari』発売記念イベント)。そんときに僕らが羽多野さんのなにを拭くんだっていう話ですよ! 靴とかね。磨かせていただきますよメガネ拭きで!って。
江口:それかゆーたくIIといるときだけ羽多野さんがメガネっていうのもアリかも。僕らが羽多野さんのためにメガネを用意して。
小野:あ、いいじゃん! ムラサキ(『ハマトラ』で羽多野さんが演じるキャラクター)もかけてるしちょうどいい。じゃあ羽多野さんのメガネ拭きましょう。
――さすが、どんどんメガネが絡んできますね!
小野:ゆくゆくはメガネメーカーさんとコラボとかもしてみたいんですよね。ゆーたくメガネは、デザインには参加してますけどお任せした部分もありますし。今回かけた「M(メガネ)-1グランプリ」のグランプリ受賞メガネも、JINSさんにお借りしたもので僕らの手が加わってるものではないので。イチから色とかも提案しながら作れたら嬉しいなって思います。機会があればぜひやってみたいですね。
――では最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
小野:自主企画立ち上げから数えると、ゆーたくはもう2年半活動しているんですが、そんななかで、ずっと応援してくださっている方に加えて、新たに知って、見てくださる方も増えている。これってすごい幸せなことです。「遠くて見に行けないんですけど、応援してます」っていうメッセージをいただくたび、そっちまで行きたいな、叶えたいなと思ってます。それを実現するためにも! これからもゆーたくを見守っていただければと思います! みなさんのこと、とっても✕6大好きよ(笑)。
江口: (笑)。言いたいことは全部言ってくれたんですが、メガネ拭き会みたいな不可思議なことにこれからも挑戦していきたいと思います。それに、不可思議な提案なんかも募集してますので。文化放送の「どうする?どうなる!?ゆーたくII」まで送っていただければと思います。これからも一緒に、面白おかしい企画を楽しんでいけると嬉しいですね。
――ありがとうございました!
[取材&文・松本まゆげ/写真・アニメイトTV編集部]
■「どうする?どうなる!?ゆーたくII」
放送局:文化放送
放送日時:毎週金曜日26:00~26:30「DIVE Ⅱ Station」内 約10分
■1stミニアルバム『Brave Quest』/ゆーたくII
発売日中
価格:
[CD+DVD] 3,150円(税込)
[CD] 2,520円(税込)
>>ゆーたくII(小野友樹・江口拓也) OFFICIAL WEBSITE