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村瀬克輝さん主導!ハマトラ×ワシントンホテルがタイアップ

ある時は声優、ある時はバーテンダー、そしてある時はホテル式場の統括プロデューサー! そんな村瀬克輝さんが主導する「『ハマトラ』×ワシントンホテル」タイアップの全貌に迫る!!

 昨今のアニメ作品では時折、“アニメ”の枠を飛び越えた様々なコラボレーション展開を耳にする。しかし、今回紹介する企画ほどに、個性的かつ個人的なコラボは過去に存在しなかったはずだ。

 今回のコラボ元となる作品は、今年の1月から放送が行われ、すでに新シリーズの放送も決定しているオリジナルアニメ作品『ハマトラ』。そしてコラボ相手は、東京国際展示場の目前にそびえる(高級コミケ戦士御用達の)ホテル「東京ベイ有明ワシントンホテル」である。……と言われても、『ハマトラ』と「東京ベイ有明ワシントンホテル」の関連がパッと思い浮かぶ方はあまり多くないだろう。

 実はこのコラボ、『ハマトラ』でスリー役を演じる声優・村瀬克輝さんが提案したもので、同氏の“本業”が東京ベイ有明ワシントンホテルの統括プロデューサーであることから実現した企画だったのだ。

 色々な意味で衝撃的なこのコラボの中で、果たして何が行われるのか。その内容を調査するために、村瀬克輝さんが働く東京ベイ有明ワシントンホテルへと伺うこととなった。というわけで本稿では、村瀬さん本人による本コラボの解説をお届けする。

 なお、今回の取材ではコラボ企画以外にも様々なお話を聞くことができた。過去に村瀬さんがアフリカでゴリラの保護活動を行っていたお話(実話)などの脱線話は後日、「村瀬克輝さんインタビュー(番外編)」としてお届けする予定だ。そちらについては、もう少々お待ちいただきたい。

●今こそ“本業”の実力を発揮する時! コラボの全貌が明かされる――

 まずは、事前に解説されたコラボ内容についてお伝えしておこう。会場となる東京ベイ有明ワシントンホテルは、宿泊施設としてだけではなく、結婚式場としての面も有している。そして今回のコラボは、本施設における“結婚式場としての”部分に主眼が置かれているのだ。

 ホテルの結婚式場では月に1度、会場見学や各種衣装の試着、試食などが体験できるイベント「ブライダルフェア」が開催されている。『ハマトラ』とのコラボが行われている期間中は、フェアに訪れたゲストへ「ハマトラジオ オリジナルドリンクベース」が無料で提供される予定だ。(※ブライダルフェアは、1年以内に(2015年迄でも可)結婚予定のカップル、もしくは女性同士のみ参加可能)

 コラボドリンクには、本作の参加声優陣がリクエストしたレシピで製作されたノンアルコールカクテル「Hikari」をはじめとして、各キャラクターをイメージした各種カクテル(アルコール有)が用意されている。提供されるすべてのカクテルはいずれも、村瀬さんがレシピを考案した、という力の入れっぷり。

 そんな異色の「ハマトラ×ワシントンホテル」コラボ企画はどんな切っ掛けで始まったのか。その辺りを村瀬さんに語っていただいた。

――まずは、今回の企画が行われることになった理由からお聞きしたいと思います。

村瀬克輝さん(以下、村瀬):発端は『ハマトラジオ』(配信中のWebラジオ)にゲスト出演したことでした。ラジオの中に、出演者の皆さんの意見を取り入れたドリンクを作る「ウェルカムドリンク」というコーナーがあるのですが……。

 そこで、出演者の逢坂良太さんに「何を入れたら美味しくなりますか?」と質問されたんです。放送内では簡単なアドバイスで済ませましたが、飲食業に関わる人間としては、少し言い足りない部分がありまして。

――言い足りない部分とは?

村瀬:料理において「何かを入れたら美味しくなる」という考え方は、本来存在しないんです。重要なのは「何を入れるか」ではなく「誰か如何にして作るか」であって、それを美味しくするのは人間なんですよ。

 当ホテルの披露宴では、お客様がご提案された材料を元に料理を行います。「これを入れなくては美味しくありません」という言い方をすることを、私達は好みません。……となればこの企画(ウェルカムドリンク)は、本業の腕の見せ所なのではないかと。

――要望に応えつつ美味しいものを作る、というスタンスから見れば、確かにピッタリな企画ですね。ただ、放送内で挙げられていた材料を聞くと、なかなか美味しく仕上げるのは難しそうですが……。

村瀬:小松菜、ヨーグルト、ホワイトチョコレートと、正直言って入っている内容は滅茶苦茶ではあります(笑)。ただ、仕込みや入れ方によっては、ひとつの飲み物として完成させられますよ。

――小松菜などは、入れ方からして想像もつきません。どのように調整を行っているのですか?

村瀬:味の調整方法は様々です。例えば人間が飲み物を最も美味しく感じる温度は体温に対して-25℃、温かいもので+25℃ほどだと言われていますね。もちろん、その温度は環境やお客様の状態によっても異なりますが、それを調整するのもバーテンダーの仕事です。また、材料の仕込みも重要になります。小松菜は生のまま入れるとえぐ味が出てしまうので、乾燥させて粉末に砕いてからリキュール化するなど、様々な工夫を加えました。

●10種のカクテルを村瀬さん本人が解説! 細部のデザインに込めた、キャラクターへの思いを見つけよう

 村瀬さんが“本業”の技術をもって、オリジナルのレシピを用意した「ハマトラジオオリジナルドリンクベース」は全部で10種類。それぞれが登場キャラクターのイメージを基に作られており、味やアルコール度数までもがデザインに組み込まれているという。続いては、各ドリンクの設計意図などを村瀬さんに訪ねてみた。

【ハマトラジオオリジナルドリンクベース】
・Hikari:0%
・はじめ:3%(洋菓子程度)
・コネコ:6%(ビール程度)
・ハニー:9%
・ナイス:15%(ワイン程度)
・ムラサキ:20%(普通ライン)
・アート:30%
・バースデイ:40%
・レシオ:50%
・スリー:60%(ウォッカ程度)
・モラル:90%(危険 自己責任)

■アルコール度数3%:「はじめ」

村瀬:名前の通り、カクテルの中では一番先頭に置かれています。無垢なイメージを持つキャラクターなので、ミルクをベースにアップルリキュールを少し入れました。当初はもっと甘い味だったのですが、「はじめは甘いだけじゃない」という、岸監督の監修指導により味を調整しています。

■アルコール度数6%:「コネコ」

村瀬:見た目は、着ている服に合わせています。強いカクテルを飲んだ後に口直しとして飲むことで、ほかのカクテルを再度楽しめるような味付けにしました。これは、キャラクター同士の調整役であるコネコの立場をイメージしたものです。

■アルコール度数6%:「ハニー」

村瀬:「ハニーリキュール」という、蜂蜜のリキュールを使用しています。白衣を着て、赤い蝶ネクタイをしている、ビジュアル面を表現しました。彼女に限らず、女性キャラをイメージしたカクテルにはハート型の苺が付いていますよ。

■アルコール度数15%:「ナイス」

村瀬:ヘッドフォンやスニーカーなどから見ることができる、ナイスのイメージカラーを表現しています。

■アルコール度数20%:「ムラサキ」

村瀬:ムラサキは見ての通り、「クレーム・ド・バイオレット」というリキュールを中心に使用した、紫色のカクテルですね。実はこの紫色を出すのがなかなか難しくて、さじ加減を間違えると黒ずんでしまうんです。バーで紫色のカクテルを頼んで、その色を見ればバーテンダーの腕前を推し量ることができますよ。

■アルコール度数30%:「アート」

村瀬:女子力の高いアートは、フルーツデコレートは最も多くなっています。本来はお菓子に使用する、熟成したラム酒を使っているので、くどいくらいの甘さが特徴です。口当たりが甘く、ジュース感覚で飲めてしまうので、デートで男性が女性にこれを飲ませるのはちょっと反則というものです。

■アルコール度数40%:「バースデイ」

村瀬:遊び好きのバースデイのカクテルは、非常に華やかな見た目になっています。また、電撃が走るミニマムを意識して、かなり強い炭酸が入っているのも特徴ですね。通常の炭酸ではなく、専用の機械を使って作った強炭酸なので、飲んだ瞬間に「ピリッ」とした感覚を受けると思います。全体的に“色のグラデーション”には凝っているのですが、バースデイはその傾向が顕著に出ています。

■アルコール度数50%:「レシオ」

村瀬:見た目は青くて渋そうなのですが、味としてはほぼバースデイと同様です。もちろん炭酸は入れていませんが、根底にある味の部分は同一で「気持ちはバースデイと一緒」という部分を意識しました。バースデイのグラデーションの底に見えるカラーが、レシオと同じなのも、そのイメージから来ています。

■アルコール度数60%:「スリー」

村瀬:下の方にあるのが、服の色ですね。飲むと思わず野獣の声が出てしまうような、非常に強いカクテルです。

■アルコール度数90%:「モラル」

村瀬:これだけは、バーテンダーとしてのプライドを捨てて作りました。まず、このカクテルは不味いです。本来「やってはいけない」とされる組み合わせを、全部入れ込んでいますので……。その上でアルコール度数が90%ですから、かなり罰ゲーム的な味になっています。正直、お客様の生命を考えると、あまり出したくはありません。モラルのように絶命しかねませんので、注文は自己責任でよろしくお願いします。

 以上のカクテルを、村瀬さん本人よりご紹介いただいた。作品に対する思い入れの深さとプロの技が融合した、カクテルの数々はいかがだっただろうか。実際にどんな味がするのかは、ぜひ会場で味わっていただきたい。

 ちなみに、次回の「ブライダルフェア」は6月21日開催予定。こちらのフェアへの参加は予約制となっているので、参加希望者はホテルブライダルサロンへと電話にて予約せねばならない。その際に、キーワードとして「ハマトラ」という言葉を伝える必要があるので、忘れないように注意しよう。

■「『ハマトラ』×ワシントンホテル」タイアップ概要
・施設:東京ベイ有明ワシントンホテル
・期間:ブライダルフェア期間中(月1回)
・次回開催:2014年6月21日
・予約:事前予約必須
※ご予約の際、忘れずに「ハマトラ」のキーワードをお伝え下さい
・参加資格:1年以内に(2015年迄でも可)結婚予定のカップル、または女性同士

◯サービス内容
・ハマトラジオオリジナルドリンクベース提供
※「Hikari」は無制限、アルコール入りは各種1杯まで
・婚礼料理試食ブッフェ
・ショーイベント

>>東京ベイ有明ワシントンホテル
>>東京ベイ有明ワシントンホテル(ウェディング)

■テレビアニメ『Re:? ハマトラ(リプライ ハマトラ)』

【スタッフ】
原案:小玉有起・松舞 夏  
原作: カフェノーウェア
アニメーション監修協力: NAZ
製作:ハマトラ製作委員会

監督:岸 誠二
助監督: 安藤正臣

プロジェクト構成:北島行徳
シリーズ構成:熊谷 純 

キャラクター原案:小玉有起
キャラクターデザイン:和図 悠・黒澤桂子
総作画監督:黒澤桂子
色彩設計:柳澤久美子
美術監督:榊枝利行
撮影監督:塩見和欣
CGディレクター:越田祐史
メカ・プロップデザイン:廣瀬智仁

音楽:吉森 信
音楽制作: DIVE II entertainment
音響監督:飯田里樹
音響制作:ダックスプロダクション

アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:Lerche

【キャスト】
ナイス(逢坂良太)
ムラサキ(羽多野 渉)
アート(神谷浩史)
はじめ(加藤英美里)
コネコ(安野希世乃)
レシオ(中村悠一)
バースデイ(福山 潤)
ハニー(喜多村英梨)
スリー(村瀬克輝)
マスター(斧アツシ)
ガスケ(秋元羊介)
マオ(江口拓也)
ほか

<漫画>
シナリオ:北島行徳「428~封鎖された渋谷で~」
漫画:小玉有起「ブラッドラッド」
出版:集英社 週刊ヤングジャンプ


>>「ハマトラ」プロジェクト公式サイト
>>ハマトラ公式Twitter

(C)カフェノーウェア/ハマトラ製作委員会
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