“夢の世界”に酔いしれた♪　岡本信彦さんの2ndソロライブ「DREAM WORLD」レポート

　2012年に、ミニアルバム『Palette』でアーティストデビュー。翌年にはファーストライブを成功させ、今年8月には3rdミニアルバム『Parading』を発売した声優・岡本信彦さん。彼が、2度目となるライブを9月7日(日)に開催！　会場となったパシフィコ横浜国立大ホールに多くのファンが詰めかけた。

　「Kiramune Presents Nobuhiko Okamoto 2nd Live“DREAM WORLD”」と題された今回のライブ。「DREAM WORLD」というだけに、ステージセットはカラフルでメルヘンチックな雰囲気だ。ここで、岡本さんはどんな世界を見せてくれたのだろう？　本稿でレポートしていく。

　1曲目は『SHOW☆TIME』。＜君と過ごすこの時をずっと待っていたんだ＞という歌詞が印象的な、オープニングにふさわしい楽曲だ。「今日はみなさんを夢の世界へご招待します！　ついてきてくれますかー!?」と呼びかけながら、力いっぱい歌い上げる岡本さん。観客も「イエーイ!!」と全力で応え、気合十分！

　2曲目以降も『Positive Fighter』『REC』『ONE』とアップテンポなナンバーが続いた。また『Love Searcher』と『クロノスの振り子』では、ダンサーを従えて自身もダンスを披露。軽やかなステップで、観客を酔わせた。

　続くMCでは、「MCで何をしゃべったらいいか」と、Trignalの木村良平さんに相談したことを明かすと、以降は木村さんから届いた質問に答える形式でMCが進められる。とくに「キラミューンにおけるノブは何担当？」という質問では、観客から「可愛い担当！」と声が飛ぶも、「可愛いって言われるのはすっごくありがたいけど、キラミューンで一番可愛いのはウイング(代永翼さん)なんだよな〜」とポツリ。観客を沸かせていた。

　「水分補給してもいいですか？」と言ったと思ったら、目薬を差しだすなどユーモアを見せる一面も。ここからは中盤戦へ突入。ほんわかムードに包まれた『のんびり行こうぜ！』、手拍子とコールが一体感を生んだ『ハロー・グッデイ』、会場にさわやかな風を吹かせた『青春タイムマシン』と、3曲披露された。そして『愛の花束』では、1階席上手側から登場！　大歓声のなか歩みを進め、優しく歌い上げた。

　再びステージに戻り『アスファルトの花』を聴かせたあとは、MCへ。ここでは、木村さんと同様に相談にのって貰ったという“マッフィー”ことマフィア梶田さん発案のテーマ「相棒にふさわしいのは誰？」でトークが展開された。その後は、コールアンドレスポンスに加え、“ウィンドブレイカー(風使い)”となって客席に風(という名のウェーブ)を起こす一幕も。上手側から下手側へ、放射状にひとしきり観客へウェーブを促した岡本さん。「あははは！　楽しい！」と感動を抑えきれない姿に、観客からはたまらず「もう一回やろ！」との声があがるなど、しばしフレンドリーな時間が続いた。

　終盤戦最初の曲は、『Master BadMoon』。ヴァンパイアを思わせる衣装で再登場した岡本さんに、観客はまたも熱狂！　歌はもちろん、照明や炎の演出もあわさり、より目が離せないステージとなった。そして、続く『瞬間BEAT』『nonstop』では元気いっぱいに、『永遠時計』『テーマソング』ではしっとり聴かせると、『グッドラック』で再びアップテンポに引き戻し、全身でパフォーマンス。アーティスト・岡本信彦の様々な“顔”を見せつけた。

　こうして、ライブ本編はいよいよラストへ。「みなさん楽しかったですかー!?」「またこういう機会があったら、来てくれますか？」「僕のことをずっと愛してくれますかー!?」とコールすると、都度この上ないほどの声援が場内を包み……本編最後の曲『DREAMLAND NEVEREND』が披露された。ミニアルバム『Parading』でもラストを飾る曲だ。ゴンドラに乗り、1階席へとおりた岡本さん。観客一人ひとりの顔を目に焼き付けるかのように、客席をぐるりと眺めながら歌う姿が印象的だった。退場後も場内の拍手はなり止まず。そのままアンコールへと移っていく。

　アンコールを受けはじまった『未来スケッチ』では、なんと3階席から登場!!　客席を歩きながら歌うと、そのまま同様に2階席、1階席へもまわった。なんでも「僕が行っただけで喜んでくれる人が一人でもいるならば、行きたいなと思ったので。行かせてもらいました」「本当は難しい演出かもと言われたんですけど、最後の最後まで粘ってお願いしました」とのこと。ファンへの愛が伝わるサプライズに、観客からは一層大きな拍手と歓声がおくられた。

　10月に行われる「リーディングライブ 第3回公演」と「Kiramune Fan Meetingin OSAKA」の告知などをはさみ、アンコール2曲目は『Sniper』。さらに、ラストの曲となった『Hello,Ms Sunshine』では、「みんなー！マフラータオルを持てー!!」という掛け声を合図に、全員でタオル回し。歌詞に合わせてジャンプしたりコールしたりと大盛り上がりで大団円を迎え、ついにライブは幕を閉じた。ステージ演出にワクワクしたり、サプライズにドキドキしたり、岡本さんのファン愛にジーンとしたり……。様々な体験で非日常空間を味わわせてくれた今回のライブ。観客はまさしく夢の世界を堪能することが出来たことだろう。

　＜逢おうね、またここで！＞とは、『DREAMLAND NEVEREND』の一節。“その日”が、今から待ち遠しい。


〈SETLIST〉
M01. SHOW☆TIME
M02. Positive Fighter
M03. REC
M04. ONE
M05. Love Searcher
M06. クロノスの振り子
M07. のんびり行こうぜ！
M08. ハロー・グッデイ
M09. 青春タイムマシン
M10. 愛の花束
M11. アスファルトの花
M12. Master BadMoon
M13. 瞬間BEAT
M14. nonstop
M15. 永遠時計
M16. テーマソング
M17. グッドラック
M18. DREAMLAND NEVEREND

―アンコール―
M19. 未来スケッチ
M20. Sniper
M21. Hello,Ms Sunshine


>>岡本信彦Kiramune Official Site