みなさんと同じ“壁”を、僕も持っています――浪川大輔さん、アニマックス『ボイス スイッチ』収録後インタビュー
人気声優の“素顔”に迫ることが人気の、アニマックスで毎週日曜日の20時55分から放送されている番組『ボイス スイッチ』。この番組は人気声優を二週にわたって特集し、その素顔に迫る“インタビュー形式”のミニ番組です。1週目は“仕事”について聞く“ON”、二週目は“プライベート”を探る“OFF”をテーマにしてインタビューを行い、普段は顔の見えない声優の素顔に迫ります。
11月30日、12月7日のゲストは『君に届け』で風早翔太役、『Persona4 the Golden ANIMATION』で鳴上悠役などを担当する浪川大輔さん! 声優になることを決めたキッカケや、お仕事へのこだわりは勿論、買い物する時のこだわりや至福の時間といったプライベートのことまで、収録ではたくさんのことを語っていました!
そんな番組収録後にインタビューする機会を頂いたので、出演した感想や、印象的だった質問などをアニメイトTV独占でお聞きしました!
■ 言葉にして初めてわかることがある
――収録お疲れ様でした。番組に出演してみた感想をお聞かせください。
浪川:今日は仕事やプライベートのことなど、とてもパーソナルなことをたくさんお話しさせてもらい、自分で自分のことを再確認した時間になりました。質問の中には、過去に答えたことがあるものもあり「ぶれるのもおかしいな」という思いがありましたが、一方で「あの時とは変わったな」と考えさせられる内容もあり、声優を長く続けてきたからこそ、やっと話せることも増えてきたんだと感じます。
■ もともとハマりやすいタイプなんです
――プライベートについてお聞きしたいのですが、最近ハマっていることはありますか?
浪川:最近よくやっているのはゲームですね。『モンスターハンター』やスマートフォンのアプリなんかでよく遊んでいます。昔は『三國志』といった長時間かけて遊ぶタイトルもプレイしていたのですが、最近はなかなか家に居る時間が作れないので、携帯機でプレイできる物で遊ぶことが多いですね。ほかには、スポーツがもともと好きなので、スポーツ用品店に行くことも多いと思います。あっ、あと炊飯器です。炊飯器!
――炊飯器ですか?
浪川:ハマっていることと言うよりも、知りたいという言葉のほうが近いですかね。お米が大好きなので、お米を一番美味しく食べられる方法を研究しています。炊飯器によっても違いがあるんだろうと調べてみたら非常に奥が深くて、どの炊飯器がいいのかと悩んでしまって(笑)。そういった風に、僕はひとつの物事にハマってしまうタイプなので、気になることがあると、どこまでも追求してしまいます。
――浪川さんはこれまでたくさんの役柄をこなしてきたと思うのですが、そんなキャラクターたちから影響を受けて始めた趣味などはありますか?
浪川:それを理由に始めたという趣味はあまりないですね。ただ、スポーツをやっている時なんかには「あのキャラクターが、こんなこと言ってたな……」と言葉や風景がよぎることは多く、そういう意味で影響されてしまうことはかなり多いと思います。
――なるほど。では次に、これまで演じてきた中で印象深いキャラクターを挙げるとすれば誰になりますか?
浪川:『ONE PIECE』のユースタス・キッドです。彼は、当時の僕にとっては想像ができないことだらけのキャラクターで「なんで自分なんだろう?」と思っていました。ただ、彼を演じたことをキッカケに、僕の中で「こういうお芝居があるのか!」ということを知ることができ、いい経験になったと思っています。やはり、自分が知らない何かを発見できるキャラクターと出会うというのはびっくりさせられることですし、印象深いことですね。
■ 不景気を吹き飛ばすエンタメな人を目指して
――ここからは浪川さんの今後についてお聞きしたいのですが、近々の活動でなにか注目してほしい事はありますか?
浪川:それはもちろん、12月3日(水)に発売されるアルバムCD『Elements』です! 僕にとっては初のフルアルバムとなり、自分自身のメッセージを、声優としての表現方法で込めた1枚になっています! そのほかにもアニメ、ドラマCDなどなど、みなさんが楽しめる物をたくさん仕込んでいるので、出来る限り手にとってもらえたら嬉しいです!
――では、浪川さんが思い描く、将来の野望があればお聞かせください。
浪川:声優、役者として活動し続けるのはもちろんですが、そういったジャンル問わず、みんなが「この人のやることはおもしろい」と思って、ついて来てくれるようなエンターテイメントな人を目指したいです。エンターテイメントは一番最初に削られてしまう文化ですが、なければ人生が楽しくなくなってしまう大切なもので、そんな文化の一旦を担うことができるよう、業界をもっともっと盛りあげていきたいと思います。出来るか出来ないかは「やってみないとわからない!」ので、まずは始めないと!
――より一層のご活躍、期待しています。それでは、最後に読者へのメッセージをお願いいたします。
浪川:若干ふざけたような発言もあるかもしれないですが、今日の収録では自分が思っていることを素直に、まじめに答えました。『ボイス スイッチ』という番組を見てくださった方が「楽しかった!」と思えるようなお話をさせて頂いたつもりなので、疲れている人や、声優を目指してるけど困難にぶち当たっている方々に「なるほどな(笑)」なんて笑ってもらいたいです。そして、みなさんと同じ“壁”を持っている僕の考えが、そんな人たちの悩みを解決するための参考になったのなら、とても嬉しく思います!
――ありがとうございました。
独特な雰囲気とユーモラスなトークで収録現場を笑いで包みつつ、芯のある想いをカメラに向かい語っていた浪川さん。ほぼノーカットのインタビューはアニマックスのVODサービス「アニマックス PLUS」で配信されますので、ぜひチェックしてみてください!
さて、浪川さんに続く12月14日、12月21日のゲストは『HUNTER×HUNTER』でキルア=ゾルディック役や『ポケットモンスター XY』でユリーカ役を担当する伊瀬茉莉也さん! アニメイトTVでは、伊瀬さんの収録後インタビューも予定していますので、ぜひご期待ください!