福山潤さん、小西克幸さんら星奏学院メンバーが新テーマソングを熱唱した「ネオロマンス・フェスタ金色のコルダ Featuring 星奏学院」をレポート
2014年12月13日、14日の2日間に渡り、パシフィコ横浜国立大ホールにて「ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ Featuring 天音学園/Featuring 星奏学院」が開催された。各日、昼夜の2公演、計4公演が行われたが、本稿では14日夜公演の模様をお届けしよう。
本イベントは『金色のコルダ』のオンリーイベントであり、13日はFeaturing 天音学園、14日はFeaturing 星奏学院と、学校別に行われた。どちらも今の時期に相応しいクリスマスをテーマにしたドラマが繰り広げられたほか、充実のライヴコーナーもあり大きな盛り上がりを見せた。
取材で参加した14日の夜公演には、福山潤さん、小西克幸さん、内田夕夜さん、水橋かおりさん、佐藤朱さん、高木礼子さん、伊藤健太郎さん、石川英郎さん、増田ゆきさんが出演。さらにアンフィニのSoriさん、ユーキさん、Kanさんのほか、演奏者の方々も参加していた。
■ 生演奏もあったオープニング
イベントのオープニングアクトとして、アンフィニの3人によるライブで「ROSY ROSA ROSY」が歌われ、真っ赤なサイリウムに染まる会場のテンションが上がっていく。その後、ニア(佐藤さん)と小日向かなで(高木さん)がイベントにおける注意事項をアナウンスすると、ステージも準備完了。
まずイントロダクションとして、内田さん演じる星奏学院創立者と、水橋さん演じる音楽の妖精リリの掛け合いからスタート。星奏学院に伝わる伝説の楽譜が誕生するきっかけや、その楽譜に込められた2人の想いが語られ、厳かな幕開けとなった。
そのままステージはオープニングへと突入。演奏者たちによって「威風堂々 第1番」が演奏されるなか、如月響也(福山さん)、如月 律(小西さん)、榊 大地(内田さん)、水嶋悠人(水橋さん)、ニア(佐藤さん)、小日向かなで(高木さん)が姿を見せ、6人で「BLUE SKY BLUE」を歌い上げる。今度は青のサイリウム一色となり、会場一体となって盛り上がっていった。
ライブが終わると、キャラクター&キャスト紹介へ。「BLUE SKY BLUE」を歌った6人に加え、伊藤さん、石川さん、増田さんも含めたキャスト全員が、順に客席へと挨拶のメッセージを贈る。そして客席からはひとりひとりのセリフに歓声や拍手が返され、ステージとの心地よいやり取りが繰り広げられた。
■ 複数の作品をわたって描かれたドラマコーナー
その後ステージでは、ドラマコーナーの序章と1章が続けて披露された。序章の舞台は『金色のコルダ3』の世界。如月 律、榊 大地、水嶋悠人、小日向かなでたちがクリスマスコンサートに向けて準備を進めるなか、8年前にクリスマスコンサートで演奏した伝説の楽譜を見つけるところから話が始まる。
続く1章では8年前に舞台を移し、当時何が起きたのかが語られていく。話のメインはクリスマスコンサートや、その後のクリスマスパーティーでの演奏についてだが、妖精が見えない天羽菜美(増田さん)がいるのにリリ(水橋さん)のことを口走ってしまう冬海笙子(佐藤さん)と、それをフォローするため「憧れのクリスマスデートのシチュエーション」を天羽に教えることになってしまった土浦梁太郎(伊藤さん)の姿など、笑いのシーンも挟まれつつ進んでいった。
次のライヴコーナーでは、土浦の「太陽の粒子」、冬海の「*Spica*」が歌われた。客席のファンたちはキャラクターのイメージにあわせてサイリウムの色を変えるだけでなく、明るい曲からしっとりした曲へと変わっても、それぞれの曲の雰囲気を堪能している様子だった。
告知コーナーを挟んで再開したドラマの第2章は、『金色のコルダ2 f アンコール』のその後を描いた『金色のコルダ プロジェクトff』が舞台。リリや金澤紘人(石川さん)と掛け合いをする吉羅暁彦(内田さん)や、成長した姿の王崎信武(小西さん)、ドラマラストに生演奏されたプッチーニの「星は光りぬ」など見どころの多い内容に。さらに客席からの拍手を風と捉え、拍手が起きるたびにキャスト陣が「心地よい風が吹いたな」とメタ的なアドリブも随所に織り込み、ファンたちを大いに笑わせてくれる一幕も。
つづいて全員でオーケストラに挑戦するバラエティーコーナーへ。ここではキャストだけでなく、客席も含め、会場の全員で交響曲第九番 第4楽章より「星たちの絆」を歌おうというチャレンジが行われた。
平林龍さん指導のもと、まずは発声練習から行われたが、客席からもしっかりと声が出ており順調に進む。いざ歌の本番となるときには、福山さんらキャスト陣が客席まで降りていき、ファンたちに交じって歌う姿も。文字通り全員で“第九”を作り上げていた。
■ ソロ曲もデュエット曲もあったライヴコーナー
バラエティーコーナー、そして再度の告知コーナーを挟みながらも、ドラマはいよいよ最後の3章へ。物語は『金色のコルダ3』へ戻り、8年前の出来事を知るオケ部のメンバーたちは、伝説の楽譜を演奏しようと決意。しかし律は腕の調子を懸念し、演奏を辞退してしまう。律がそれを理由に辞退するとは思えず、かなでをはじめ、クリスマスコンサートで律にヴァイオリンを弾いてほしいと思うみんなが説得へ向かうシーンが語られていく。最後には響也と律が2人だけで言葉をぶつけ合う熱い展開が待っており、ファンたちはみな息を飲んだようにドラマの行く末を見守っていた。
イベントも終盤へと差し掛かり、ライヴコーナーへ。歌の前には、放課後デートに誘われるシチュエーションのなかで律からメッセージが贈られ、客席からは大きな歓声が沸き起こる。その盛り上がりのまま律が「2nd Stage」を歌った。続く2曲目「Waterside Harmony」は悠人&宗介の、3曲目「Heart Killer」は大地&蓬生のデュエットが披露された。4曲目に突入する前に、今度は響也からも放課後デートでのメッセージが贈られた。会場を沸かせた響也がそのまま「お前ってヤツは!」を熱唱し、大きな盛り上がりでライヴパートを締めくくった。
エンディングでは、キャスト全員からそれぞれコメントが寄せられ幕が下りるも、拍手が鳴り止まずアンコールを迎える。星奏学院の新しいテーマソング「STELLA SOL STELLA」を、星奏学院のメンバー全員が晴れやかに歌い上げた。さらにダブルアンコールでは「BLUE SKY SLUE」をキャスト全員、会場全員で歌い、最高の一体感でライブの終わりを迎えた。最後には締めくくりの挨拶として、キャスト陣から今後の展開に期待を込めたコメントや、イベントの感想などが語られた。
撮影/大山雅夫
■■■ 12/14 夜公演セットリスト ■■■
[オープニングアクト]
「ROSY ROSA ROSY」 歌:アンフィニ
[開演前アナウンス]
ニア(佐藤 朱)、小日向かなで(高木礼子)
[イントロダクション:「妖精との約束 ~楽譜の誕生秘話~」]
星奏学院創立者(内田夕夜)、リリ(水橋かおり)
[オープニング]
(1)「威風堂々 第1番」/エルガー
(2)「BLUE SKY BLUE/星奏学院」
歌:如月響也(福山 潤)、如月 律(小西克幸)、榊 大地(内田夕夜)、水嶋悠人(水橋かおり)、ニア(佐藤 朱)、小日向かなで(高木礼子)
[キャラクター&キャスト紹介]
キャスト全員
[ドラマコーナー:序章『金色のコルダ3』/「伝説の楽譜 ~過去と現在を繋ぐもの~」]
如月 律(小西克幸)、榊 大地(内田夕夜)、水嶋悠人(水橋かおり)、小日向かなで(高木礼子)
[ドラマコーナー:1章『金色のコルダ2 f』/「クリスマスコンサート ~音楽の祝福を~」]
土浦梁太郎(伊藤健太郎)、志水桂一(福山 潤)、冬海笙子(佐藤 朱)、天羽菜美(増田ゆき)
[ライヴコーナー1]
(1)「太陽の粒子」 歌:土浦梁太郎(伊藤健太郎)
(2)「*Spica*」歌:冬海笙子(佐藤 朱)
[告知コーナー]
アンフィニ
[ドラマコーナー:2章『金色のコルダ プロジェクトff』/「クリスマスパーティー ~3年後の同窓会~」]
金澤紘人(石川英郎)、王崎信武(小西克幸)、吉羅暁彦(内田夕夜)、リリ(水橋かおり)、[ナレーション]日野香穂子(高木礼子)
[バラエティコーナー: 「全員がオーケストラ?! みんなで『第九』を完成させよう!」]
キャスト&オーディエンス全員
[ドラマコーナー:3章『金色のコルダ3』/「受け継がれていく絆」]
キャスト全員
[ライヴコーナー2]
<メッセージ1> 如月 律(小西克幸)
(1)「2nd Stage」 歌:如月 律(小西克幸)
(2)「Waterside Harmony」 歌:水嶋悠人(水橋かおり)&七海宗介(増田ゆき)
(3)「Heart Killer」 榊 大地(内田夕夜)&土岐蓬生(石川英郎)
<メッセージ2> 如月響也(福山 潤)
(4)「お前ってヤツは!」 歌:如月響也(福山 潤)
[エンディング]
キャスト全員
[アンコール]
「STELLA SOL STELLA/星奏学院」
歌:如月響也(福山 潤)、如月 律(小西克幸)、榊 大地(内田夕夜)、水嶋悠人(水橋かおり)、ニア(佐藤 朱)、小日向かなで(高木礼子)
[ダブルアンコール]
「BLUE SKY BLUE」 歌:キャスト全員
[終演後アナウンス]
如月響也(福山 潤)、如月 律(小西克幸)