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第11回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」公式レポ到着!

『サカサマのパテマ』『アルモニ』の吉浦監督が描いた、ショートアニメ『POWER PLANT No.33』を解説! ニコ生「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」より公式レポート公開!

 株式会社ドワンゴと株式会社カラーによる、日本アニメーションの可能性を探る共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」。2月2日(月)にニコ生で放送された、第11回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」では、第11弾作品である「POWER PLANT No.33」を解説!

 ゲストとして登場したのは、原案・監督・脚本を務めた吉浦康裕氏、原案・怪獣&ロボデザイン・美術監督を務めた金子雄司氏、キャラクターデザイン・作画監督を務めた斉藤健吾氏。巨大怪獣と巨大ロボットが織り成すショートアニメ「POWER PLANT No.33」より、興味深い制作秘話が語られていきました。公式レポートが到着したので、番組の模様をお伝えしましょう!

◆公式レポートで番組の模様を大紹介!
<吉浦氏・金子氏・斉藤氏プロフィール>
■原案/監督/ 脚本:吉浦康裕
 代表作:『イヴの時間』(シリーズアニメーション/原作脚本監督)
 『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』(デザインワークス)
 『サカサマのパテマ』(劇場アニメーション/原作脚本監督)
 『アルモニ』(短編アニメーション/原作脚本監督)

■原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督:金子雄司
 代表作:『サカサマのパテマ』(劇場アニメーション/美術監督)
 『アルモニ』(短編アニメーション/美術監督)
 『キルラキル』(TVシリーズアニメーション/美術監督)

■キャラクターデザイン/作画監督:斉藤健吾
 代表作:『アルモニ』(短編アニメーション/原画)
 『キルラキル』(TVシリーズアニメーション/原画)
 『異能バトルは日常系の中で』(TVシリーズアニメーション/作画監督)

◆POWER PLANT No.33について

▲撮影風景

▲撮影風景

 吉浦監督曰く、制作のきっかけは、「今まで繊細でかわいい感じばかりやってきたので、ぼんやりと大きなものをやりたかったんです」とのこと。

 ひらめきのヒントになったのは映画『パシフィック・リム』。
「怪獣映画が好きなんです。平成ガメラとか『パシフィック・リム』とか。それを(アニメで)やったら面白いものができるんじゃないかと」(吉浦監督)

 その後、吉浦監督と金子氏がそれぞれアイデアを出し合ってブラッシュアップしながら、作品は完成へと向かっていくことに。たとえば主人公となる少女のデザインなどは、吉浦監督と金子氏のアイデアを斉藤氏が組み合わせて生み出したものだとか。

 本作に携わったスタッフは20名と非常に少人数。チームワークを駆使して制作を進めていきました。とはいえ、制作は決して楽なものではありませんでした。

▲イメージボードを手にする吉浦監督

▲イメージボードを手にする吉浦監督

「こういう風に動かしたいというコンテを僕が描いて、それをもとに金子さんにふさわしいポーズを描いてもらう。そこからパーツを分けて動かすんですが、裏技がないのでひたすらがんばるしかないという作り方なんです」(吉浦監督)

 また、エンディング楽曲「はじまり」には16歳の歌い手を起用。
実は「あの歌声を聴いて最後の夕陽の色を変えたんです」(金子氏)とのこと。番組内で初めて明かされた裏話に、吉浦監督も「そうだったんだ!」と驚いていました。

「短い尺でストーリーを込めたかったんです。特撮ファンの方はあれもこれもないと仰るかもしれませんが、その通り。僕が言いたいのは、長編映画になってくれればということです(笑)」(吉浦監督)

◆氷川の二度見

▲左から山田氏、氷川氏

▲左から山田氏、氷川氏

 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「レトロフューチャー」。

 氷川氏は、レトロフューチャーについて「本当の21世紀が昔思っていた21世紀ではないと確実になってきた頃に、過去から見た未来を峻別するために作られた言葉」と解説。

 その理由として氷川氏が注目するのが、劇中に登場するレトロな形の携帯電話や、ブラウン管のテレビ、そして古い型の扇風機など。こうしたレトロな部分と、未来的な世界観が一緒になった独自の世界観がレトロフューチャーなのだといいます。

◆クリエイターの法則

▲斉藤氏

▲斉藤氏

 番組の最後には、ゲストの吉浦監督と金子氏、斉藤氏に向けて「あなたにとってアニメとは?」
という質問が。

 斉藤氏は「チームプレイ」と回答。「上も下も、見る人も含めてアニメ」(斉藤氏)

 金子氏は「なんだろう」と回答。「見る人にもなんだろうって思ってもらわないといけないし、監督が必要な絵がなんだろうという疑問を積み重ねて作っていく。答えは無限大にあってどれか一つを選択していくのですが、向き合っていかないとお客さんに『なんだろう、この作品は』って思ってもらえないんじゃないかと」(金子氏)

 吉浦監督は「生き方。」と回答。「大学生の頃からアニメを作り続けていて、良い悪いではなくアニメでしか生きていけないんです。これからもアニメと共に生きていきます」
(吉浦監督)

★日本アニメ(ーター)見本市、次回は第12話「evangelion:Another Impact(Confidential)」が2月6日(金)に配信予定。
 また、これまでの作品を振り返る特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の次回放送は、2月9日(月)放送予定。
視聴URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv204660654

>>「日本アニメ(ーター)見本市」公式サイト

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