声優
保志総一朗さん1stライブ「DEPARTING PARTY」レポ

保志総一朗さんが待望の1stソロライブを開催! 盟友・高橋直純さんもサプライズ参加で祝福!! 『SOICHIRO HOSHI 1st LIVE "DEPARTING PARTY"』

保志総一朗さんの1stソロライブ『SOICHIRO HOSHI 1st LIVE "DEPARTING PARTY"』が2月21日、東京・ディファ有明で行われた。

セルフプロデュースの形で、『ONE SONGS』や『LITTLE WORLD』などのアルバムを中心に、『最遊記』のキャラソンなど22曲を熱唱! 高橋直純さんもシークレットゲストで出演したメモリアルで熱いライブの模様をお伝えしよう!

 

■ スタートからアッパーチューンの連続! 「Shining Tears」や「ヒカリ」でせつない表情も

ライブ直前のインタビューでライブをずっとやりたかったと語っていた保志さん。「機が熟したこのタイミングで」、遂に1stライブが実現した。開演前からざわめく会場。保志さんがどんなライブを見せてくれるのか、待ちきれない様子だ。

暗転し、昨年リリースしたアルバム『LITTLE WORLD』の1曲目、オルゴールのインストナンバー「wish 〜prologue〜」が静かに流れると、会場は真っ青なサイリウムに染まった。薄暗い中、保志さんのシルエットが見える。

オルゴールの音色が止まると、いきなりバンドが刻む激しいビートで空気がガラりと変わった。記念すべき1曲目に選んだのがアッパーチューンの「FutureDECIDER」。「ついて来いよ!」という想いがダイレクトに伝わり、サイリウムの揺れも激しく。真剣な表情で腕やつま先で力強くリズムを刻みながら熱唱する保志さん。「さあ、パーティの始まりだ! 今日はガンガン行くぞ!」と叫び、「STIRRING UP」、「Orchid」と速く激しい曲が続く。熱いライブになりそうだ。

3曲歌った後、恒例のあいさつ「ぱっぴー!」を会場と交わすと精悍(せいかん)な表情がやわらかくなった。「保志総一朗役の保志総一朗です。今日は何々役というのはありません。僕自身だけです。最初から飛ばしちゃいましたね。ファーストライブをもっと若い時や、「Shining Tears」の頃にやれていたら(笑)」とトークも弾む。改めて「今日はガンガン歌っていくので。覚悟はいいですか?」と客席に問いかける保志さんに、元気に手を挙げてOKと応える会場。その反応を見て、うなずく保志さんは攻め攻めの曲を次々と繰り出した。

そんな中で急にせつないメロディが流れた。ミディアムナンバーの「ヒカリ」では"愛しいこの身から誰か救い出して"と右手を胸にあてる仕草を見せたり、ファンの間でも人気が高い名曲「Shining Tears」では手を広げながら歌い上げたりと違う表情を見せる。客席もゆっくりとサイリウムを振りながらもじっくりと聴いている。その空気感も心地いい。

前半から曲調や歌い方など幅の広さに驚かされる。演じるように歌うとはこのことか?

 
■ シークレットの高橋直純さんとデュエット&コラボ 終盤は「怒涛からの癒し」!?

「心の準備はいいね。ガンガン盛り上がっていくよ」とまた再点火する予告をした保志さん。「ファイティング!!」の楽しげなイントロが鳴る中、「高橋直純!」と名前を告げると高橋さんがステージに登場し、驚くお客さん達にしてやったりといった表情の2人。「ファイティング!!」で実際にコーラスを担当した高橋さんとサビのハモりパートがまさか生で聴けるなんて! 一緒に拳を振り上げたり、肩を組んで歩いたり、仲の良さが全面に。

高橋さんとのトークで「内緒で呼んでいただいて。コーラスしていてよかった。見ていたけどカッコよかったよ」と言われて照れくさそうな保志さんがかわいい。

また高橋さんは「岩手弁で作った、"まったくもって残念だ"を意味する曲、「Happado geanee!」を披露。ダンサー2人を引き連れての華麗な歌とダンスが素晴らしく、お客さんも自然と体でリズムを刻んでいる。そして高橋さんが保志さんにコーラスを頼んだ「ぷぅわんぷぅわかぷぅわん!」でもタッグを組んだ。サビ"はっぴーはっぴー"を"ぱっぴーぱっぴー"と変えるスペシャルバージョンで、会場も大きな声で"ぱっぴーぱっぴー"の大合唱。最後は2人でハイタッチ&ジャンプ。

ここで熱くなり過ぎた会場を一旦、クールダウンするかのように鈴の音と雨音が鳴り、バラードナンバーの「悲壮の恋歌」。虚空を見上げたり、誰かのことを思い出しているかのような表情は演じているよう。また声優ならではのサービスも。悟空役として長く関わってきた『最遊記』のキャラソン4曲のメドレーはファンには感涙ものでイントロから大きな歓声が沸き起こった。続く「LUNATIC CRAVE」も『シャイニングレゾナンス』のゼストイメージソング。「発注されていなかったのに作っちゃった」ほど作品愛いっぱいで、バンドで初めて歌えることもうれしそう。サビ前の"やろうぜ"、"やるぜ"などワイルドさもカッコイイ!

後半は保志さんいわく「怒涛からの癒し」の流れがすごい! 激アツな「理想郷へのカディンツァ」では汗が飛び散るほどのハイパフォーマンスで会場のサイリウムの動きも早くなる。ミディアムなラブソング「しあわせのあるところ」では"うれしい時も悲しい時も喜びあふれ" の柔らかい表情、"守っていくよ ずっと"と手を差し伸べるところなど思わず胸キュン。バラード曲「One Song」では、バックやサイドの壁に星屑のような小さなライトが浮かぶ。幻想的なシーン。

 
最後は自身で初めて作詞した曲「綺羅星」。「ハイハイ!」と会場と一緒に腕を振りながら声を上げながら、"君という星にたどり着くまで"と歌う。まさにこの1stライブにふさわしい1曲!

■ ライブのために作った「Departing Party!」、「Shining Tears」のアコースティックバージョンなど感涙のアンコール

アンコールの声に応えて休む間もなく再登場した保志さん。ここでもまたアップテンポの曲「Brave Heart 〜輝きの彼方へ〜」。真っ赤なライトの中で"紅い月が照らし出す大地に"と叫ぶように歌う。会場をあおって一緒に大合唱するなど熱さは止まらない。

このライブのために作ったテーマ曲「Departing Party!」を初披露。ここに集まってくれた人や普段、保志さんの背中を押してくれる人達との旅立ちを歌う。"この道を一緒に歩いていこう 一緒に歌おう"と。6分半の大作に想いのすべてを込め、会場もその想いをしっかり受け止めた。この"光差す場所"は"スタートラインの第一歩"なんだと一緒に喜びをかみしめるように。

生バンドでのライブを喜んでいた保志さんは「Shining Tears」をアコースティックバージョンで再び歌う。そばで音を紡ぐバンドメンバーが奏でるメロディに身を預けるように気持ち良さげ。お客さんも流れる優しい歌声と音、空気に溶け込んでいる。幸せに包まれた瞬間。

「希望のうた」をみんなで歌い終ると、カーテンコールで呼ばれた高橋さんが「走りきったね。かっこよかった。感動したよ」と言葉をかけて抱擁した。保志さんもホッとした表情。「次のライブにつながりましたか? 次やってもいいかな? 次回は旅立ちから冒険です!」と視線は早くも2ndライブへ。「希望のうた」の"秘めた想い 消せない願い"を持ち続けていれば"未来はいつでも希望に満ちて"いることを体現してくれた。エピローグが流れる中、何度も手を振りながら「ありがとう。また会おうね!」と叫んだ保志さん。

 
去り際にもう一度「絶対また会いましょう!」。みんなと交わした約束を胸に次の音楽活動という名の冒険へと旅立つ!


<SET LIST>
OP wish 〜prologue〜
1.FutureDECIDER
2.STIRRING UP
3.Orchid
4.冒険者のプレリュード
5.Identity Crisis
6.ヒカリ
7.Shining Tears
8.ファイティング!!
9.Happado geanee!
10.ぷぅわんぷぅわかぷぅわん!
11.悲壮の恋歌
12.光のシルエット
13.最遊記メドレー
〜infinity〜cherish〜round〜The way to paradise〜
14.LUNATIC CRAVE(イベントver.)
15.理想郷へのカデンツァ
16.しあわせのあるところ
17.One Song
18.綺羅星
ENCORE
19.Brave Heart 〜輝きの彼方へ〜
20.Departing Party!
21.Shining Tears アコースティックVer.
22.希望のうた
ED hope 〜epilogue〜
 
>>『SOICHIRO HOSHI 1st LIVE DEPARTING PARTY』公式サイト
>>保志総一朗公式Twitter
>>Frontier Works通信販売 保志総一朗 1st LIVE“DEPARTING PARTY”ページ

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