『魔弾の王と戦姫』のキャスト陣がトーク、ドラマ、各付け対決で火花を散らす!?『魔弾の王と戦姫』ファン感謝イベントレポート
『魔弾の王と戦姫』ファン感謝イベントが4月12日、東京・日本教育会館 一ツ橋ホールにて開催! ティグル役の石川界人さん、エレン役の戸松遥さん、ティッタ役の上坂すみれさん、リム役の井口裕香さん、ソフィー役の茅野愛衣さん、ヴァレンティナ役&ED曲を担当する原田ひとみさん、OP曲を担当する鈴木このみさん、司会にザイアン役の木村良平さんを迎え、豪華メンバーが勢ぞろいしたイベントの昼の部の模様をお届け!
●ティグルの勇ましい掛け声と鈴木このみさんの壮大なOP曲からスタート
場内が暗転するとスポットが乱射される中、ティグルの声が「アルサスの民よ、よく集まってくれた。今日は祭りだ。みんな、あの光る剣を掲げよ!」とイベントの始まりを告げる。色とりどりのサイリウムが光る中、赤と黒が鮮烈な衣装を着た鈴木このみさんが登場した。壮大なOP曲「銀閃の風」を激しく高らかに歌い上げる。会場もそれに呼応して雄叫びを上げた。シリアスに歌いながらも時折笑みを浮かべる鈴木さん。その姿は戦火の中で凛々しく佇む歌姫のよう。
会場が早くも熱気に包まれる中、石川さんはじめ各キャストがそれぞれのセリフを発してステージへ。ティッタ役の上坂さんはキャラに合わせた侍女らしい衣装(メイド服?)を着て登場し、会場から大きな拍手と歓声が上がった。井口さんからも「(衣装がよく見えるように)回って!」とのリクエストが飛んだ。
●監督が選んだカッコイイシーンは最終回から。輝いていたキャラは?
最初のコーナーは“監督・プロデューサーが選ぶ超!カッコ良いシーン”。発表前にどんなシーンが選ばれるのかを登壇者で予想した。茅野さんが上げたのは馬のシーン。「すごい作画でした」。井口さんも同意し、「馬専門の作画監督の方が入っているほど、力を入れて描いていますからね」とコメント。一方、石川さんは「ティグルが出ているところは全部カッコいいので、きっとティグルのシーンが選ばれていると思います」と自信満々だが、さて……。
まず監督が選んだのは13話の側近・バートランの復讐にはやるティグルを殴って制止するエレン。ティグルではなく、エレンがカッコいいシーンで、石川さんの予想は残念ながら外れる結果に。「怒鳴りつけるのではなく、諭すような言い方がむしろ説得力があって、エレンらしいですね」と戸松さん。石川さんも「アフレコの時に一発でOKが出せなくて、何度も(戸松さんに)お付き合いいただいた場面です。でも、だからこそ思い入れのあるシーンですし、印象に強く残っています」。
●プロデューサーが選んだ名シーンにまさかの、あのキャラが!
プロデューサーが選んだのは3話で竜に乗って逃走を図るザイアンを、エレンの風の助けを受けたティグルが矢で射落としたシーン。思わぬザイアン絡みのシーンに驚く会場、自身のキャラの登場に嬉しそうな木村さん。「何度も死ぬ役を演じてきましたが、弓で消し飛んだのは初めてです」。それを受けて、「(消し飛ぶ瞬間の)ザイアンの表情がいいです!」とうなずき合う戸松さん、井口さん、茅野さん。一方、ザイアンに襲われたティッタを演じた上坂さんは「気分爽快でした」とコメントした。
もう1つプロデューサーが選んだのは6話で黒騎士の強さに苦戦するエレンをティグルが救ったシーン。「ロランの前に劣勢なエレンを捨て身で助けるティグル。ロランが追ってくることも計算に入れた攻撃でティグルの弓の腕が光ったシーン。その後に現れるソフィーもしびれるようなカッコ良さでした」とのプロデューサーの選定理由を聞いて、石川さんだけでなく、ソフィー役の茅野さんも「満を持してという感じですね」と嬉しそう。「それまでは本当にソフィーは戦うのかなと思っていたんです。『私が食い止めるから先に行け』のようなセリフをやっと言えた場面ですね」。
●遅刻した後輩への上手な怒り方を実践! 一番うまかったのはあの人!?
“教えて!ザイアン先生!”はラジオ『ティグルとリムの魔弾ラジオ』の人気コーナーの1つで、先輩である井口さんが石川さんに社会の厳しさを教える企画“教えて!リム先生!”のイベントバージョン。
今回のお題は「後輩が現場に遅刻してきた時のうまい叱り方」。後輩役を演じる木村さんに各キャストがうまく諭すことができるか挑戦するという内容だ。一番手の上坂さんから早速ジャンピング土下座という言葉が飛び出すなど、十人十色の解答で会場は大盛り上がり。ラストの石川さんにあたっては逆に木村さんに怒られてしまうというまさかの展開に。
最終的に木村さんが選んだ1番は終始笑顔で落ち着いたトーンで諭した茅野さん。理由は「そのやさしさが、逆に怖くて、本当に諭されている気分になったんですよね」。
●格付けゲームで苦戦する石川さん。階級社会は厳しい!?
次のコーナー、“戦姫を目指せ!”は騎士からスタートして各ゲームで競い合い、ポイントをゲットして貴族、最終的に戦姫を目指す。2回クリアすればランクがアップ、失敗するとダウンする企画(あの人気TV番組由来?)。ちなみに扱いもランクによって変わるらしい。茅野さんだけは前コーナーで1番になったので貴族からスタート。他の4人はパイプイスなのに黒革のイスで飲み物もペットボトルからグラスになり、階層差を見せつけられる。
1つ目のゲームは格付けで、AとBのどちらの価値が上なのか当てる。第1問目は「お茶」。井口さんは「普段、全然お茶を飲まない」と言っていたが、難なく正解。2問目は「ぬいぐるみ」。実物を見比べて、「瞳孔が分かれている方のぬいぐるみが高級だと思います」と推察をした石川さんは見事正解。
最後は「チョコ」。早速、チョコが各キャストの元に配られるが、なんと石川さんがチョコの裏側にメーカー名を発見するという事態が発生! そこで、石川さんのみ目をつぶった状態で試食してどちらが高級か当てることに。木村さんが石川さんの口にチョコを運ぶというおいしい展開もありつつ、最終的には石川さん以外の全員が正解するという形で格付けゲームは終了。
結果は茅野さんが戦姫、戸松さん、井口さん、上坂さんは貴族にランクアップ、石川さんは哀れ平民に。イスは木箱に差し替えられる。次のクイズで逆転を狙う。
●ティグルが最終回までに矢を射った回数は? また客席間違い探しは爆笑&大盛り上がり!
次はアニメに関するクイズ。ティグルが全13話の中で矢を射った数を当てるというもので、近似値2人がランクアップする。戸松さんは20、茅野さんは35、石川さんが50、上坂さんが70、井口さんが73と予想。石川さんは「ティグルは名人なので打ち損じることがないですよね。意外にあまり射っていないのでは?」と分析しての数字だ。解答は実際にティグルが矢を射つ映像を見ながら確認。最初は「行け~!」とカウントが進むことを喜んでいた石川さんだったが、3話で20本を突破するというあまりのペースの早さに途中からは手のひらを返して「(矢を射つのを)抑えて~!」とティグルに懇願。しかし、その声もむなしく正解は68。 「思ったよりも活躍していたということだね」と言う木村さんに、上坂さんからも「過小評価してしまったのですね」とひと言。さすがティグルのことはティッタが一番、よくわかっている? ランクダウンした石川さんは捕虜になり、木箱に変わってゴザが引かれ、水もおちょこ大の小さなグラスに変更された。
最後のゲームは“客席間違い探し”で、スタッフが用意した変装アイテムをお客さんに身に着けてもらい、キャスト陣がどこにそのお客さんがいるかを見つけるという内容だ。1人1回だけの回答権のため、得点の高そうな人を予想しなくてはいけないのがみそ。結果は鼻眼鏡を付けたお客さんを見つけた茅野さんが100点、ティグルにちなんだ赤髪のカツラを見つけた戸松さんが80点と上位2つに入り、見事に茅野さんが戦姫でフィニッシュして優勝。戸松さん、井口さん、上坂さんは貴族。石川さんは捕虜の下のランクがないため、捕虜キープに。優勝した茅野さんには『魔弾の王と戦姫』のキャラクターがプリントされた特製ケーキがプレゼントされた。「後でみんなと食べます」(茅野さん)。
●ザイアンが大活躍の朗読コーナーに驚き! ライブでは2曲のED曲の歌の競演も!!
イベントでは初となるオリジナル朗読コーナー。朗読タイトルは「ザイアンの復讐1」。ティグルに射ち落されたザイアンが成仏できずに霊になり、ティグルに乗り移ってティグルの名声や信頼を失わせようと画策するという内容。
格付けコーナーネタなどアドリブは絶好調!更にヴァレンティナ役の原田ひとみさんもサプライズで途中から参加するなど、アニメでは見られない、聴けない楽しい朗読劇だった。
ここで再びライブコーナー。まず鈴木さんが10話のED曲で、「銀閃の風」のカップリング曲でもある「竜星鎮魂歌」を歌う。OP曲と対照的にしっとりしたミディアムナンバーを優しい笑みと声で歌うと、その澄んだ歌声が会場に美しく響き渡った。続いて、黒を基調にしたシックでアダルトな衣装で登場した原田さんはED曲「Schwarzer Bogen」を熱唱。サビ終わりでは左手の人差指と親指を銃のように前に向けてから真上へ。ティグルが弓を射るようなイメージが浮かんできた。
●「ティグル同様に支えられた作品。またティグルを演じたい」(石川さん)
盛りだくさんだったファン感謝イベントもあっという間にEDに。出演者全員が行ったあいさつの中から石川さんと戸松さんのメッセージをご紹介。「メインキャストがこれだけそろってイベントをするのは初めてで、作品を振り返れたり、楽しくて幸せな時間が過ごせました。また皆さんとお会いできたらいいですね」(戸松さん)、「僕にとって濃厚な時間を過ごせました。いろいろなキャストさんの支えがあって、それはティグルと一緒で、周りの人に支えられながらこのイベントまでたどり着いた感じです。思い出深い作品になったのでまたティグルを演じられたらうれしいです」(石川さん)。
キャスト陣のトークや朗読、アーティストの生ライブで『魔弾の王と戦姫』の世界を十分に楽しんだ。そしてティグルとエレン、戦姫達の姿をまたアニメで見たいと思わせてくれたイベントだった。
■テレビアニメ『魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)』
【STAFF】
原作:川口士(MF文庫J『魔弾の王と戦姫』/KADOKAWAメディアファクトリー刊)
キャラクター原案:よし☆ヲ、柳井伸彦、片桐雛太
監督・シリーズ構成・脚本:佐藤竜雄
キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介
サブキャラクターデザイン:いとうまりこ
プロップデザイン:大橋幸子、秋篠Denforword 日和
デザインワークス:大河広行、石川寛貢
CGプロデューサー:橋本トミサブロウ
CGディレクター:畑山勇太
美術設定:ニエム・ヴィンセント
美術監督:甲斐政俊
美術:スタジオKAIMU
色彩設計:篠原愛子
撮影監督:岩崎敦
撮影:T2 Studio
編集:定松剛
音楽:横山克、信澤宣明
音楽制作:KADOKAWA(メディアファクトリー)
音響監督:本山哲
アニメーション制作:サテライト
製作:魔弾の王と戦姫製作委員会
【CAST】
ティグルヴルムド=ヴォルン:石川界人
エレオノーラ=ヴィルターリア:戸松遥
ティッタ:上坂すみれ
リムアリーシャ:井口裕香
リュドミラ=ルリエ:伊瀬茉莉也
ソフィーヤ=オベルタス:茅野愛衣
アレクサンドラ=アルシャーヴィン:小松未可子
エリザヴェータ=フォミナ:小林ゆう
ヴァレンティナ=グリンカ=エステス:原田ひとみ
ルーリック:興津和幸
マスハス=ローダント:飯島肇
バートラン:菅生隆之
ザイアン=テナルディエ:木村良平
フェリックス=アーロン=テナルディエ:松本大
ロラン:東地宏樹
ナレーション:小杉十郎太
【ストーリー】
戦場を人の力が支配し、剣と馬が戦いの中心だった時代――。ブリューヌ王国とジスタート王国の国境で起こった些末な諍いは、やがて大国の思惑をはらみながら、二十数年振りの開戦に至った。ブリューヌ王国の兵は、およそ2万5千。総大将レグナス王子の初陣を華々しく飾るため、王は直属の騎士団以外にも出兵を命じ、辺境の小貴族すらも戦列に加わることになる。アルサスの若き領主ティグルヴルムド=ヴォルンも、王の招へいに従い、わずかな手勢とともに馳せ参じた1人であった。かたやジスタート王国は、5千の兵でこれを迎え撃つ。勝敗の結果は、この時点ですでに明白かと思えた。
だがブリューヌ王国は致命的な過ちを犯す。ジスタートの兵たちを率いるのは、伝説の竜具を与えられたという戦姫の1人、エレオノーラ=ヴィルターリアであった。一騎当千の恐るべき力を、ブリューヌ王国の兵たちは身をもって味わうことになる。絶望が支配する戦場の中で、ティグルは残されたわずかな矢を弓につがえ、標的を定めた。その視線の先にあるのは、美貌と勇壮の象徴――戦姫である。ブリューヌ王国辺境の若き領主、ティグルヴルムド=ヴォルン。ジスタート王国の戦姫、エレオノーラ=ヴィルターリア。両者の邂逅が、のちに語り継がれる英雄譚の序章になるとは、まだだれも知る由もなかった。
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