キャスト陣も驚いた『舞台版 てーきゅう　先輩とめぐりあう時間たち』のキャスティング理由とは？

　現在、TVアニメ第5期も放送中のスーパーハイテンションギャグコメディ作品『てーきゅう』がまさかの舞台化。そんな2015年7月29日から始まる公演に先駆けて、キャスト総勢20名が登壇した記者発表会が7月4日に行われた。本稿では『舞台版 てーきゅう　先輩とめぐりあう時間たち』の記者発表会の様子をレポートしていこう。

■アニメ同様の高速セリフにキャスト陣は特訓中？
　発表会が始まると、まずは演出・脚本を務める飯塚未生さんから挨拶がされた。「原作の雰囲気を再現する為に少し無茶な脚本も書いた」と話した飯塚さんだが、キャスト陣の熱演もあってかなり面白い仕上がりになっているという。更には、アニメ版での高速セリフやギャグの応酬なども再現されており、「アニメ版は2分という尺ですが、舞台版では100分間の尺で作品の世界観をお楽しみ頂けるように、しっかりと作り上げています」とコメント。アニメのテンポ感をかなり意識している様子で、原作ファンやアニメファンも楽しめるものとなりそうだ。

　続いてはキャスト陣からそれぞれ本作に対する意気込みが話され、押本ユリ役の伊波杏樹さんは、やはり高速セリフの為か、現在は“滑舌練習中”とコメント。普段はあまりテンションが高くないと話した新庄かなえ役の高橋紗妃さんは、稽古ではテンションを上げる事を意識していると明かし、「舞台ではキャスト陣は表情も全力で作っている」と注目ポイントを語った。

　そして、アニメ版でも高宮なすの役を演じている鳴海杏子さんはアニメと舞台の違いについて「舞台版を演じるプレッシャーも有るんですけど、アニメとはまた違ったなすのを演じていきたい」と意気込みを語った。板東まりも役の柴小聖さんからは「舞台ではまりもがパンツを被る描写があるんですが、私も昔パパのパンツを被っていた事があって、実家に帰るとその写真を親から見せられます」とまさかの共通点が明かされ、意気込みでは「原作ファンも楽しめる舞台を目指している」と話していた。

　メインキャスト4人の他にも、15名ものキャストが役どころや意気込みを話した。和気あいあいとした雰囲気が伝わるコメントの数々に、キャスト同士の仲の良さが伺えた。そして、本作には舞台版でしか登場しないオリジナルキャラクターもいるという事で、どのようにストーリーに関わってくるのかも気になるところ。

　最後は質疑応答のコーナーへ。今回のキャスティングについて聞かれた制作プロデューサーの小林さんは「素の状態がキャラクターに近い人を選んだ」と回答し、全く知らなかった様子のキャスト陣からは驚きの声が漏れていた。そして、今回の舞台のもう一つのテーマとして「キャラクターたちが現実にいたらこんな感じ」という事を意識して役が作られている事も語られ、ますます舞台が気になる回答となった。

鳴海杏子さんにはアニメ版との演じ分けについて質問がされ、「稽古が始まる前は声だけは変えないと思っていたのですが、体を動かして演じていると変わっていく所も有るので、そこまで固執しないようにしています」と回答。舞台版ではどのような高宮なすのが演じられるのか期待しよう。

　『舞台版 てーきゅう　先輩とめぐりあう時間たち』は7月29日から8月2日の期間、日本芸術専門学校大森校劇場にて公演が行われる。どこまでが再現されているのか等の気になる真相は、是非劇場で確認して欲しい。

■『舞台版 てーきゅう　先輩とめぐりあう時間たち』
【日程】2015年 7月29日（水）～ 8月2日（日）
【劇場】日本芸術専門学校大森校劇場（東京都大田区山王２丁目１２?１３）

【開演】7/29（水）19：00開演
　7/30（木）19：00開演
　7/31（金）13：00開演/19：00開演
8/1（土）13：00開演/19：00開演
8/2（日）12：00開演/18：00開演
【チケット】VIP席8,000円（指定）・一般席5,500円（自由）税込

【スタッフ】
演出・脚本：飯塚未生
製作：「舞台版 てーきゅう」製作委員会
制作：メディアゲート
【キャスト】
伊波杏樹
高橋紗妃
鳴海杏子
柴小聖

高宗歩未
末永みゆ
彩川ひなの
倉持聖菜
中島由貴
山崎彩花
田口真美
三田ちとせ
穂波ゆき
藍田麻利衣
来栖梨紗
足立茜
川畑早紀
白石裕規
相良ただし
鈴木千畝

>>『舞台版 てーきゅう　先輩とめぐりあう時間たち』公式サイト