キャスト陣が劇中の制服姿で登場した、『レーカン！』ステージレポート！【TBSアニメフェスタ】

　2015年春より放送開始し、好評の内に最終回を迎えたTVアニメ『レーカン！』。文京シビックホールで開催された「TBSアニメフェスタ2015」ではステージイベントが行われた。本稿では、キャスト陣が作中の制服姿で登場し、作品への思い入れを語ったこのステージイベントの模様をお伝えする。なお、出演は以下の面々だ。

【出演者】
木戸衣吹さん（天海響役）
伊藤美来さん（井上成美役）
飯田里穂さん（上原佳菜役）
M･A･Oさん（江角京子役）
山崎エリイさん（小川真琴役）

■ キャストのみなさんが『レーカン！』への深い思い入れを語ったトークコーナー！

　今回のTBSアニメフェスタでの最後のコーナーとなった『レーカン！』ステージでは、キャストのみなさんが作中のキャラクターたちの学校の制服姿で登場し、長丁場となったこのイベントを今一度盛り上げる。

木戸さんから順番に会場のみなさんへのご挨拶をすませると、早速「アニメレーカン！トーク」のコーナー！　ここでは、この機会に再びキャストのみなさんに、アニメ『レーカン！』がどのような作品だったかを語ってもらい、名場面として数えられるエピソードについてトークをしていく。

　まず、キャストのみなさんが本作の印象を語ると、「当初は幽霊たちがたくさん登場するので怖い作品なのかな？」と思っていた方が多いようだ。しかし、そんな印象とは裏腹に感動的な物語が展開されていて驚いたそうだ。なかでも主人公である天海響を演じた木戸さんがコメントした「ハートウォーミング」という言葉は印象的。まさに、本作を一言で表すようなワードではないだろうか。

　続いて名場面トークへと移ると、まずは伊藤さんが第3話「美味しい、卵焼きです。」をチョイス。この回は、こんな展開。

　伊藤さん演じる井上成美が小学生の従弟・勇希（CV：高垣彩陽）の面倒を見ることになり、勇希の好物である卵焼きを作るもののなぜか「まずい」と言われてしまう。そこで響と協力して、勇希の食べたい卵焼きを模索していくといったエピソードなのだが、実は勇希が食べたかったのは、無くなったお父さんの卵焼きだったのだ。

その卵焼きのレシピは、勇希のお父さんに成美のおばあちゃんが教えたもの。そこで、響の協力で成美の守護霊となっているおばあちゃんからレシピを聞き出し調理していく。といったもの。

伊藤さんは、このストーリー収録の際のエピソードを披露。演じている自分自身が思わず泣いてしまうくらい、成美に気持ちが近づいたそうだ。

　次は飯田さんが、内田彩さん演じるコギャル霊が登場した第6話「チョベリグな、聖夜です。」での出来事を話した。こちらは響にとりついたコギャル霊がクリスマスにどうしても会いたい人がいるということで、ひと悶着ある回。じつは親なんてとたびたび言っていたコギャル霊が会いたかったのはお母さんで、自分が先に亡くなってしまったことを謝りに行くという心温まるエピソード。しかし、コギャル霊のお母さんを通して飯田さんが演じる上原佳菜の両親との関係も描かれる回でもあるということで、思い入れもひとしおの様子。

　続いて9月6日に開催される「秋のレーカン！祭り」の宣伝コーナーを挟み、台本になかったというシークレットコーナー「レーカン5人娘にレーカン愛はあるのか？　お絵かきコーナー」へと移る。このコーナーでは、キャストのみなさんがお題に沿ってスケッチブックに書いた絵を発表していく。

　最初のお題はアニメではくじらさんが演じていた「エロ猫を書いてください」！　みなさんなかなかに特徴をとらえていて分かりやすいエロ猫になっていたのだが、なかでもイイ線を行ってると評されたM･A･Oさんや、先に行われたコーナーの「ヤング ブラック・ジャック」を思い出させる顔のツギハギが特徴的だった、飯田さんのエロ猫は印象深い。

　2問目は川原慶久さんの熱演が光った「代返侍を書いてください」！　山崎さん、M･A･Oさんは特に上手に書けていたのだが、なかでもインパクトが強かったのは木戸さん！　木戸さんの書いた代返侍は宇宙人のようだとも言われたのだが、しっかりとキャラクターの特徴は反映されているように感じた。

　2つのコーナーが終わると、Blu-ray＆DVDやイベントなどの告知を挟んで締めの挨拶へ。各々本作への思いと、「秋のレーカン！祭り」への意気込みを語り、『レーカン！』コーナー、そしてこのTBSアニメフェスタ2015最後の盛り上がりとなったevery▼ing！（▼はハートマーク）のお二人、木戸さんと山崎さんによる本作のオープニング＆エンディングライブコーナーへ！

　伊藤さん、飯田さん、M･A･Oさんが退場すると、早速TVアニメ『レーカン！』オープニングテーマ「カラフルストーリー」で、会場の熱気は最高潮に！　客席では黄色とピンクのサイリウムが揺れ、最後の時が近づいていることもあってかお客さんたちのコールにもさらに熱が入っていた。

　最後の曲は本作、そしてこのTBSアニメフェスタのエンディングを飾った『レーカン！』エンディングテーマ「ケサランパサラン」！　この曲を歌いながら演奏中はずっと踊り続けていたお二人に応え、リズムに合わせた手拍子が鳴り響き会場のお客さんたちのテンションは最高潮を越えてさらに加速する！　サビでの腕を回す振りを一緒に行う場面では、黄色とピンクのサイリウムが舞い踊っていたことが記憶に残る。

　そして大きな盛り上がりを見せたライブパートが終了するとお二人が退場、今回のイベントは大盛況の内に幕を閉じた。


■TVアニメ『レーカン！』

【スタッフ】
監督：工藤昌史
シリーズ構成：あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督：山本 碧
総作画監督：桜井正明、石橋有希子
プロップデザイン：宮川治雄
美術監督：草森秀一
背景：タロハウス
色彩設計：阿部みゆき
撮影監督：小田真也
撮影：ぴえろD.A.R.
編集：瀬山武司
音楽：神津裕之
音響監督：川添憲五
音響効果：今野康之
アニメーション制作：ぴえろプラス

【キャスト】
天海 響 ：木戸衣吹
井上成美 : 伊藤美来
上原佳菜 : 飯田里穂
江角京子 ：Ｍ･Ａ･Ｏ
小川真琴 ：山崎エリイ
山田健太：山谷祥生
代返侍　：川原慶久
エロ猫　：くじら
コギャル霊：内田彩
花子さん：井澤美香子
メリーさん：松井恵理子
顔なし霊：木野双葉
天海朝陽：羽多野渉
天海夕陽：皆口裕子

＜あらすじ＞
高校生の天海響は霊感体質の女の子。
人と霊を分け隔てなく接する彼女のまわりには、いつだって霊たちがいっぱい。
天海がそこにいるだけで、退屈な学園も一躍お化け屋敷状態？
でも、人間だって負けちゃいない。
天海を取り巻く仲間たちも一癖も二癖もある愉快な面々ばかり。
そんな人と霊とに囲まれて右往左往したりもするけれど、天海にとっては
全てがかけがえのない大切なもの。

これは、どこにでもいるような女の子と。
どこにでもいる霊たちと。
それを取り巻く優しい人たちの。
楽しくて、あったかくて、すこしだけ切ない、つながりの物語


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